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村は表面上は平穏だろうか。
それとも、既に騒動は起きていただろうか。
村に逃げ込んだという犯罪者の男を探そうと各自動き出す。
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が1名、狩人が1名、封印狂人が1名いるようだ。
[互いに交わす笑みはどちらもぎこちなく、苦い。
言えばきっと駄々を捏ねられると、引き止められると思い、何も言わずに去った。
そんなことをされれば、決意が鈍ると分かっていたからだ。
消息を絶った後は死んだものと思ってくれればいい、と。
そう思っていたのに、再会してしまうとは]
……ここではドームみたいな便利さは無いからな。
自給自足だし、力仕事だってしなきゃならない。
筋力はだいぶついた。
[大きくなった、と言われて>>0:282その理由を告げる。
ハロルドの能力を知っていれば、違和感を覚えるかもしれない言葉。
能力を使っていれば、ここまで筋力がつくはずが無いのだ]
あぁ、ここに住んでいる。
犯罪者の話も聞いた。
…そうか、今は荒事も請け負ってるんだな。
[幼かった子が逞しくなったと思う。
先に手を離したのは自分だが、独り立ちした姿が自分から更に離れて行ったように思ってしまった。
いつまでも子供ではないのだから、と自分に言い聞かせる]
それがもし生来の物なら、空恐ろしいな。
[『エネルギーの調整、制御』に特化した能力。
もし生来な物なら、都市管理に携わっている者達の目にも早くから止まっていたのではないか、と益体ない考えが浮かぶ。
何故、犯罪者として現れたのだろうか?]
…………息が詰まる話だ。
他者に影響を与えられる能力は、ヒーラーくらいで良い。
[犯罪者が本当にそんな事が出来るかは分からないが、息が詰まる話だと口にしたライザは、静かに息を吐いた]
情報交換か。
いいだろう。
[ライザはパンと缶詰二種類を勧めると、簡単に店先の並びを整えた。
既に注意が行き渡っているのか、何時もに比べ住人が来る様子は薄いように見える]
随分と前から異能絡みの事件は散漫に起こっていたが、まさか一人の医師によって引き起こされていたとはな。
[ここ暫くの数が異常すぎた。
数ゆえの発覚か、それとも逆に、そんなにも沢山の被害者を追い込むのが楽しかったのだろうか?]
思えば、その頃から治安も悪くなり始めていたように思う。
騒がしくなったのは、ここ暫くだが。
[ライザは、ユウヅキが先程異能で見ようとしていた新聞を、ユウヅキの居る布の上に放る。
賞金首の手配書の方には、人の良い男の顔が載っていた]
俺にも昔、無能力者の知り合いが異能に目覚めたのだと話して来た事があった。
そいつは、飛行能力に目覚めてな。
楽しげに俺に見せてきた。
これでスラム街から出られる。
もっと、幸せになれるのだと言っていた。
スラム上がりだ。
元の環境とは違う環境に、精神が荒み、自滅したのだと思った。
犯罪行為にも最終的には加担していたのだから、自業自得だと。
[光を吸い込むような黒い目がユウヅキを見る]
一部のサイキッカーも暴走をしていた。
上の人間に襲いかかった者達も、沢山いた。
[スラムに住む弱いサイキッカーもいる。
彼らも被害者の一部だった]
強制発現にしろ元からの異能持ちにしろ。
精神操作系の異能持ちが一人暴れ狂えば、異能に抗う術を持たない無能力者達は引き摺られ、暴徒と化す。
雪崩れる様な暴動は、惨い物だった。
[見て来たままを語る]
── テント>>0:280 ──
おや?
レディ・ブラック。水ならそっちだよ。
──トレイン。
お客さん3号だ。
[出発する前>>0。
現れた少女にアーネストは反応し、トレインに告げる。
水質の問いについては、アーネストまで上がって来ていない為、トレインへ対応を投げたとも言う。]
[トレインとユウヅキによる汚染なのか、ドーム外という意味での汚染なのか、それとも犯人の男が何かしたのか。
トレインとポルポの返答は何だったろう?**]
ー店ー
ああ、この謎が解明されれば多くの無能力者が異能を手にするだろうな……。
[ユウヅキは異能者の謎>>1に大きくため息をついた。
ユウヅキは自身の異能があまり好きではなかったから尚更。]
例のヤツも『みんな異能があればハッピー!』とか短絡的なことを考えて事を起こしているのかもな…下らない…異能があったところでそいつが幸せとは限らん。
[そんな単純な理由だけで人を無理やり変えられてたまるかと歯噛みした。]
……何故村側の人間を疑うか、か…。
ここにしか逃げ場がない現状、ドームから出てもここにいると特殊チームのやつらにはバレそうなものだとな。
長いことこことドーム内にパイプがあるヤツが『こいつは犯人ではない』と証言して逃がそうとしているのではと思った。
[だがユウヅキ本人もまた単純すぎる理由で村の者を疑っていた>>283。]
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