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2B教師 ダグラス に 7人が希望した。
並木 陽炎 に 1人が希望した。
2B教師 ダグラス は生徒会に転校させられた。
今日は転校生がいないようだ。せんせーは転校指示しなかったようですよ。
楽しかった神楼学園での学生生活も終わりを告げた。
やがて卒業のシーズンを迎える……。
――夕陽の浜辺>>@4:3>>@4:4――
[背を押される。>>@4:5
すく、と立ち上がり、砂を足先で踏みながら夕陽に向かう。
先程埋まってついた砂が、さらさら、零れ落ちて。
ほんのり日に焼けた肌をさらしてゆく。
正率に背を向けたまま、夕陽を仰いだ。]
俺も、お前のことを男と思ったことはなかったよ。
あの日言った99パーセントは本当だった。
大事な友達だと思ってたし、他の奴と――大事な友達同士が幸せになってくれるなら良いだろうなって。
確かに感じたし、道が違っていたら、今もそう思ってたはずだ。
1%の未来に、来たんだな。
[両腕を上げ、思いっきり伸びをする。]
これ、内緒だけど。
[振り返る。]
俺、――――正率とすることなら、面倒と思わなくなった。
[朝少し早めに起きることも。
水着をわざわざ買うことも。
メールの返事で、想いを言葉にするのを迷うのも。]
[彼はどんな表情をしているだろう。
ふいに近寄れば、笑み、正率の目の前で膝をつく。
伸びた影で捕らえる。
両手で肩に触れ。
掠めるように。いつか薄紅色の花弁が教えてくれたように。
好きなひとの唇を、自分のそれで塞いだ。]
陸の味、か。
―――――― ご感想は?*
[あぁこれだ。
体や肌が夕陽で輝いて、恋をしている自分を存分に披露する自信。
女の子の美しさによる攻めの気持ち――求めていた通りのもの。
今さらながら、憧れみたいな感情と表情が沸いて来たり]
あぁ、1%だったのが100%になって、蘭の存在がどんどん大きくなってる――1000%まで行ったらプロポーズするよ。
だから、俺が毎日迎えに来られるのが面倒じゃなくなるのは嬉しい。
たまには泊まるけどな。
[頻度から言えば表現的に正しくないほうがいいなと思ってたりすれば、蘭が目の前に来て――]
――――。
感想は……陸の味系の、砂浜の味かな、すげぇ好み。
――おかわり欲しいな。
[熱さと3桁の想いに塞がれて。
感想を問われれば答えてすぐ……両腕で蘭を掴まえて、唇を重ねたまま引き寄せながら砂浜に一緒に倒れ込んだ。*]
[抵抗せず、ともに倒れこむ。
正率を押しつぶさないように両手をつき、見下ろして]
……待ってる。
[1000%にするのは自分でもあるけれど。]
プロポーズは、正率からがいい。
[さっき泳ぎで勝ったし。
心の奥底の女性らしいともいえる願いに、言い訳をつけた。
おかわりは人気のないところでなら幾らでも。
そう耳元で囁いてみようか。**]
待たれるより500と500で1000になるほうがいいな。
もちろん言うけどさ。
[告白は蘭からしてもらったようなものだ。
イコールなら気にする必要はないかもだけど、そこはやはり男としていろいろ。
泳ぎで勝ったし、なんてつけるようになった蘭に対してならなおさらだ]
おかわりは……陸の味帰り道の路地風と、陸の味広瀬邸風がいいな。
[と言いつつも砂浜風味ひとつ追加。*]
[日も暮れれば親睦会もお開きとなるか。
先に帰るカップルがあれば見送って、蘭が店の後片付けがあれば手伝ったりしただろう。
帰りがけ、コンビニでいろいろと購入、いろいろと。
昨日までは買う発想は無かった。
蘭の家に向かう途中――暗がりの道の前後を確認して]
……。
蘭、今ならだいじょうぶ。
[人がいなさそうだと蘭を路地に引っ張りこんで壁に押し付けた。*]
[身長がほぼ同じなので、目線の高さも同じなので、視線を合わせたり顔を近づけるにはいいのだが]
壁ドンってこう、するほうもどきどきするな82%
……なぁ、手の位置って肩の上?脇の下?18%
[壁につく手の位置がしっくりこなかったらしい]
蘭……。
[結局はどっちでもいい話、暗がりの路地で唇をいただく。*]
[夏の日暮れは緩やかだ。
コンビニで買い物を済ませ――共に会計したのか別々にしたのか――゛ふたり゛で古いあの日本家屋への道を辿る。
家に帰ったらまず風呂かな。
海でベタベタしたし。
隣の彼から、そんなことに意識を逸らした一瞬に。]
ッ、
[路地裏に引っ張り込まれ。
買い物袋を落とし。
息を飲んで、暗がりで仄かに光を帯びた双眸を見つめた。
自分は驚くほど彼に隙を見せてしまっている。]
かべ、どん。
[なんだそれ。
少女漫画も女性用雑誌も見ないのだ。
眉を寄せ首を傾ぐが、目の前の彼がしようとしていることは分かる。
すぐ傍の通りは、自分がいつも使う通学路。
この時間は仕事帰りのサラリーマン、部活帰りの学生、それなりに人の行き交う道だと良く知っている。
ここが入り込んだ狭い狭い路地で、明かりの差し込まない死角だとは初めて知ったが――近所の人に見られたらどうすんだとか常識的なことが一通り頭を過り。]
……、
[首を傾いだまま、ゆるやかに瞼を下した。*]
[そして蘭の日本家屋に戻って来れば、扉を閉めた直後に蘭を抱き締めて、(略)玄関風味。]
――おかえり。
[顔を離せばそう囁いて微笑んだ。
なおここは自分の家ではない]
やーそれにしても遊んだ遊んだ。
まず風呂だな風呂。
[さすがに毎回パンツもらうわけにもいかないのでコンビニで購入済み、包装を解いてゴミ箱に適当に放り込んで風呂へ。
シャツは借りる気満々である。*]
た、だいま。
[最初の戸惑いを打ち消すように、最後ははっきりと。]
お前の家じゃねーんだけどな。
で、先に入るんなら風呂掃除から頼むぞ。
[口の端を上げる。
さて、正率が風呂に入っている間に簡単に夕食を食卓に並べたり、コーヒーを淹れたりするとしよう。
シャツは自室からとってきて、ぽん、と投げ渡す。*]
おっけー、ビッカビカにしてやんよ。
[なお掃除スキル87
掃除を終え、湯を張っている間に居間の方を覗いてみれば蘭が食卓を用意している様に、やったねとこっそり指を鳴らした]
あ゛〜〜〜〜
[とても堪能している。
副交感神経に全身を支配されながら天井を見上げれば、今日のことがいろいろ脳裏に蘇ってきて]
……。
[この帰路でも、家に着いてからすぐにしても、勢いというか調子に乗ってたからやれたこと。
疲れを癒せばいろいろリセットがかかる感じで……反省すべきか自分に問いかけていた。]
ちょっとは自重して進展したぶん地固めすべきだ50%
行け…!限界まで……!16%
それは蘭もイコールなんだぞ34%
[結論出ないまま風呂を出た。*]
おお、すっげー。
腹減ってた減ってた。
[風呂から上がれば、食卓にはもう食事の用意ができているだろうか。
用意していることは先程覗いたので半分は演技なのだが、それでもなお半分は実際に並んでいるのを見れば感動もひとしおである。
洗いざらしで残っている微かな水分を払いながら席につけば]
すっげ美味そう俺幸せ99%
アレまだあったよなぁ……1%
[何しろ蘭の手料理である、至福の時間を過ごすことになるわけなのだが……最下位特典アリス激辛チーズケーキがまだ残ったまま持って帰ってきたのを頭の片隅に追いやったままで]
……1%なら食うしかないよな。
[そんな僅かな可能性というか選択肢を大事にして結ばれたカップルなのだ、1%ならば切り捨てるわけにいかなかった――良し悪しにかかわらず。
蘭がどれだけ食べるか、欲しがった(引き受けた)分を取り分けて渡して、自分はとりあえずチーズケーキから取り掛かった。
作戦はと言うと……]
歩行祭でアリ弁食わされた時にさ、エリちゃんが唐揚げ分けてくれたんだよ。
あれが美味くてさ……言葉の意味そのものに美味しいってだけじゃなくて、アリ弁食って自分が自分じゃなくなるのを引き止めてくれたというか……抗ゾンビウイルスワクチンみたいな。
コーヒーもそうだけど、蘭の作ってくれたごはんで俺救われたらこんな嬉しいことはないね。
[喫茶店でバイトしているのだし蘭の料理の腕は疑っていない。
そう言ってそう信じてチーズケーキを大きく頬張れば――]
ぐっ……!
[圧倒的……!
悪魔的破壊力……!
ここのところアリスものが続いていたので慢心もあったかもしれないが、それ以上に(景品ということで)アリスが本気を出したのかもしれない]
んーっ、んぐーっ!
んが、ふが、ふーっ、ううー、はぁ、はぁ……
[コーヒーを含み、食事に手を付け――あるいはそれを蘭の手に委ねたか。
どうにか危機を脱すれば……あのときと同じ感動が訪れて]
あぁ……うめぇ……美味ぇ……
こんなの食えるなんて俺幸せ240%……
[いつもの普通の食事というものがいかに価値が高いかけがえの無いものなのか、終生忘れることはないだろう。
チーズケーキを平らげた後は涙を流しながら食事を堪能したことだろう。*]
[食事のあと片付けを手伝ったりして、ふたりの自由な時間が早く訪れるように最大限の努力を。
ようやくまったりできるようになれば――]
蘭、花火やらねー?
[コンビニで売っていた花火セット(とライター)を袋から取り出して見せた。
マンションだと気軽に花火とは行かないがそこは日本家屋の強みである、バケツを用意してもらい縁側へ。]
花火ってさ、好みにその人の性格とか出るよね。
エリちゃんはしとやかそうな子だけどドラゴン花火みたいな派手系がきっと好き。
ノッコちゃんは打ち上げ花火とかハイテンションで楽しむけど最後は絶対に線香花火でしんみりしてみたい願望あるって感じ。
天音ちゃんは逆に線香花火やると場がしんみりしすぎるからって周りに止められちゃって縁側で他人のずっと見てる。
詩音ちゃんはそもそも花火というか爆竹のほうが合ってそうだけど、実は落下傘花火いちばん追いかけそう。
[主観なので実際には違うかもしれないがそこはご容赦。
もちろん男子の好みを分析するという発想は0%である。]
蘭は……これかな。
こういうの好きそう24%
似合いそう40%
てか俺が見たい36%
で選んだけど。
[スパーク花火を数本まとめて手渡した。
促されれば点火しただろう。*]
[日本家屋らしい畳にちゃぶ台。>>16>>17
いつもは台所の小さなテーブルで簡単に済ませるのだが、今日は家族が居たときのように食器を並べた。
メニューは焼きそば。味噌汁。
野菜庫にあったものを適当に加えた(ソースや味噌があればなんでも合うだろ大体)男料理だったが。]
ん、ちょうど出来上がったとこ。
[風呂を出るタイミングは予想通りだったようだ。]
抗ゾンビウイルスワクチンはさすがに大げさだろ。
せめて劇物緩和剤くらいにしとけ。
[あまり変わらないか。
エリは今どうしているだろう、ふと思考を飛ばしてから。
ちゃぶ台の向かい側に腰を下ろし、ちょうど半分に分けたケーキをフォークで掬い、躊躇いを捨てて口の中へ。
こういうものは勢いが大事なんだきっと。]
――自室――
[箪笥を前にして、動作を止める。]
……、
[畳まれた部屋着、寝間着。
しかし手にすることなく引き出しを閉じ、その下の段を開く。
ここには普段使わない衣類が仕舞われている。
着たら、あいつはどんな反応をするだろう。
喜んでくれたり、するだろうか。
布地に指先で触れ、離して、触れて。]
――縁側――
待たせたな。
[縁側の板張りが軋む。
声をかけるのと正率がこちらを見るのはどちらが早いだろう。]
ちょうど洗濯サボってて、これしか、
[逃げは止そう。]
花火といえば、だろ。
雰囲気の演出してやろうかと思ってな。
祭りでは、正率だけに着させたし、これでイコールだ。
[夜に溶ける藍色の浴衣に、柔らかな兵児帯が揺れる。
例大祭の時のものと色は正反対、しかし柄は同じ、――対の浴衣。
祖父と祖母は、よく並んでこれを着ていた。]
[実は、雰囲気つくりなんて理由、10パーセントもない。
゛男のような゛自分ではなくて。
女の子の゛攻める゛気持ちとも言い難くて。
なんだろう、もっと、柔らかい弱い、願いのような、期待の、ような。
そんな思いがあって着てしまった。
自分らしくないと自分でも思う。
気付かれたら、お前らしくないと笑われてしまいそうだ。
胸の内にざわめきを隠す。
腰に手を当て堂々とするでもなく、数秒、所在なさげに縁側に佇んでしまったのはそのせいだった。]
[蘭に言われるまま縁側でのんびり。
庭に出て風呂のほうへ行ってみたが構造的に覗くのは困難だったので諦めた。
麦茶と風鈴で涼みながら天音に今日を労うメッセを送ったり時間を潰す。]
……。
[この待っている時間の直後について、ひとつ思うところがある。
花火をやるにあたって蘭にしてほしい望みというか願いというか。
だが思い描いたことが現実になるかといえば、そんな期待は99%起こらないと言えるものだし、そもそも蘭に頼んでもいない。
だから1%は1%なのだが――]
[しかし、縁側が軋む音と呼ぶ声に振り返れば、愛する人は――]
蘭、最高だ――
[縁側に佇む、蘭の浴衣姿に250%ほど短く零れた。
――まさしくこれこそが、思い描いた1%だった。]
[火を点ければ噴き出す花火。
蘭が構える傍に近付き、寄り添う。
浴衣の生地と蘭の柔らかさを肩に感じながら自分もスパーク花火を構え、蘭のが出している花火をもらって点火させる。]
スパーク花火ってさ、2人でできるからいいよな。16%
ごめんそれは今思いついた、本当はダンスするように楽しむ蘭が見たくてスパーク花火渡すつもりだったのだけど、俺が微かに期待してた浴衣姿の蘭見たらこうして一緒にやるのが一番かなって思った84%
[噴射の角度を少し変え、ふたつの花火が仲睦まじく絡みあうように交差させた。
くっつく2人が、さらに近くになろうとするがように。*]
[金色の火花がパチパチ弾け夜を照らす。
隣の顔を覗き込んで見れば、瞳の中で光が瞬いていた。
いつも大体きらきらはしているが、
昼間とは、違って感じられる。]
近いなぁ。
[交差させたら肩が触れる。
呟きにほのかな喜びが滲んだことなんてお見通しだろう。
夏の夜は長くて短い。
まだまだ、続いて欲しいと思った。*]
[火花が交わるさまは注視しているけれど、隣で笑う蘭ももちろん気になる。
ときおり目が合うかもしれないが、気まずさより嬉しさのほうがはるかに強い]
近いよな。
[同じセリフは何度も聞いたが、意味が変わっているのはすぐ分かった。
近いまま変わらず、スパーク花火を振った。
火花が揺れてぶつかって交わって瞬いて、ふたりがああでありたいと示した。]
[とはいえ花火自体は全部やるつもりで。
スパーク花火が終われば打ち上げ花火ねずみ花火何でもふたりで楽しんで]
俺がやっても最後はこれなんだなぁ……
[残った線香花火を取り出して見せた。
しゃがみこんで火をつけて垂らす、小さな小さな火花は自分を使いきって、消えて落ちた。
それを何度か繰り返して――]
線香花火ってすぐ消えちゃうけど、でもこいつって全部燃えてるなってのは間違いないよなー
[また燃え尽きて消えていくさまに釣られるように]
俺の寿命どんだけあるか分かんねーけど……
残り100%全部、蘭のそばで使うから。
101以上は来世に回すから。
[ぽとり、落ちれば立ち上がって、蘭を振り向いて]
[線香花火は、好きだ。
幼い頃から花火の最後はこっそりとこれを選んでいた。
精一杯に火花を散らし。
残った火の玉が健気に揺れ、落ちる。
どこか儚くもある様子はひとの命のようだなんて。
昔は考えてもいなかったが。
振り返った正率の瞳を真っ直ぐ見つめる。]
……もう少し、遅かったら。
俺から同じことを言おうと思ってたんだ。
答えなんて分かってるだろ。
ばーか。
[100%の笑みを浮かべた。*]
――好きだ、蘭
[イコールなのだから当たり前。
100%の笑みに抱き締めて、背中と髪をしばらく撫でて――]
あああ〜〜っ!
[何かを思い出したかのように声を挙げて頭を抱える。
わざとらしさ77%で、ちらっと蘭を見てから]
俺ばーかだから、蘭の答わかんねぇぇぇーっ!
[もういちどちらっと。
答言ってほしいらしい。*]
なっ、おま、…………、
[唇を引き結ぶ。
瞼を伏せ、72秒のあと。]
お前と手を繋ぎたい。
たくさん話をしたい。
一緒に起きて、飯を食って、おはようって、……そんな風に家族になって、いつか暮らせたらと思う。
ずっと隣にいたいんだ。
正率のことが、好きだから。
[どうだこれで満足か!
真っ赤になった頬は夜で気付かれないと信じたい。*]
─ お盆>>4:8 ─
[バスの風景は住宅地を過ぎ、徐々に緑が多くなってゆく。
下りた場所は寺。持って来た道具で水を汲み、墓石や周りの掃除をし。
花を生け、線香をあげ。ふたり揃って手を合わせる。
静かに、天音が祖父へと語りかけるのを遮らず聞いて。
しあわせだと紡ぐ照れた様に目を細めた]
孫娘さんからご紹介いただいた、高科白兎です、初めまして
……ご挨拶が遅くなって、すみません
[天音をずっと見ていたなら、自分の姿も目にしているだろう。
ここに来るのは初めてで、直接に会ったこともないけれど、
心の中では何度か語りかけたり、祈りを奉げたりしていたから。
まだ包帯が巻かれたままの指先が視界の端に映る。目を眇め。
護れなかったことを、胸の内で謝り。
もうこんなことがないよう彼女を護ってゆきます、と誓いを立てた]
[語ってるうちに、うとうとと微睡む天音に小さく笑って。
肩にもたれ、目を閉じる天音の邪魔にならない程度の声音で。
聞こえていなくても構わないし、聴こえていてもいい]
俺、実はネズミ王国映画の、しあわせな人魚姫しか知らなくて
原作がどういう話しかって知ったのは、結構最近なんだよね
自己満足っていうか……恋って、ひとりでは出来ないものだから
ひとりで完結させてしまうとああなるんだな、って俺は思ったかな
天音がひとりで恋を完結させなくて、よかった
[乗り換えるバス停までまだあるから、もう少しこのままで*]
[沈黙と黙想の間はずっと見つめたまま待っていて。
やがてその言葉を聞けば]
もう少ししたら同じこと言おうと思ってた。
手を繋いで、話しして、――、一緒に起きて、メシを食って……おはようは起きたときでいいか。
蘭のずっと隣にいたい。
[だいたい同じことをなぞってから]
――だから、泊まっていい?**
― 二学期 ―
肺活量は白兎のおかげ。腹式呼吸を教えてくれてたくさん練習に付き合ってくれたから。
[思い込んだらひたむきな性格のせいでブレーキが壊れていて、無理をしそうになったら必ず止めてくれる白兎のおかげで練習のしすぎで喉をこわすという事も無い。
練習中、白兎の母親が差し入れてくれるお菓子と飲み物で少し背が伸びて平均体重に近づいた。それでも痩せているので小さく見えるかもしれない。
手を繋いだ帰り道、別れ際のくちづけ。嬉しさと寂しさの入り交じる時間。手を繋いだままのくちづけの余韻に酔いながらぼうっと白兎の顔を見上げる]
誕生日、うん、もちろん。誘ってくれて嬉しい。
[ひさしぶりのちゃんとしたデートが白兎の誕生日なのがとても嬉しくて額へのキスのあと、頬へのキスで返してそっと手を離して買帰る後ろ姿を見送った]
─ 9月26日 ─
[夏の一番大きな合唱コンクールの結果は。
県大会を勝ち進んだものの、9月頭、ブロック別大会で銅賞に終わった。
運動部と違うのは、3年生の引退がこの夏の大会ではなく、
このあとの文化祭であるということだろうか。
もちろん受験勉強を理由にここで引退する先輩もいる。
なのでこの時期は部活もそれほど遅くはならない。
>>49この日の放課後を誘って承諾を得た天音と手を繋いで]
天音はどこか寄りたい処、ある?
俺は、途中で自分の好きなケーキを買って、家に持ってく
それが家族から課せられた使命なんだけど
付き合ってくれますか
[微笑みながら、繋いだ指先にキスを落として]
― 9/26 ―
[コンクールの結果に、一部の部員は泣いていたけど自分はただただ悔しくて、もう少し部員との調和を考えようと思う。合唱は団体で演るものだから。
部活の練習中、積極的にこちらから教えを請うたり、楽しい話題を振ったりしだしたら他の部員は驚いただろう。喜んでくれただろうか。
訪れた白兎の誕生日、制服姿で申し訳ない気持ちと、パーティ用の服がないからこのほうが気楽な気持ち]
パーティが終わってから白兎の部屋で一緒に過ごしたいから、使命を果たしたらなるべく早く白兎の家に行きたいな。
[指のケガは痕は残りそうだけど、白く薄く目立たなくなるようだから気にならないけど、白兎がくちづける指先がそこが増えた気がしてる]
ん、わかった
じゃあ途中の洋菓子店で、ショートケーキ買おう
ホールで、1と7の数字蝋燭を付けてもらって
[さすがにチョコプレートに名前を書かれるのは恥ずかしいお年頃。
包帯の取れた指先に負担が掛からないよう、手を繋いで帰路を辿る。
家についても、天音が制服だし、自分も制服のまま。
リビングで、両親と妹ふたりと、自分と天音の6人で。
姉は数日前の連休にちらっと帰ってきたけれど、今日はもういない。
その時に、天音に空いている自分の部屋を使っていいと伝えただろう]
17、か。白兎が結婚できる年齢まであと一年。
[ふと口をついて出た言葉。ハッとして白兎を見る]
高校生のうちに結婚したいとか思ってないから。
[白兎の帰る場所が自分の帰る場所に早くなれば良いとは思ってるけど]
お邪魔しまーす。
[何度か歌の練習でお邪魔しているから、妹たちともすでに顔を合わせている。下の妹の方が年が離れているけど気が合うみたいで少し話していると白兎に部屋に行くように言われた]
え、あたしよりも本日の主役が着替えて来たほうがいいんじゃないの。
ん、高校生のうちは、流石に
でも高校を卒業して即、ならいいよ、考えておいて
[家に入る前、ぽつりと零れた言葉に小さく笑って。
慣れたように自分の家に入る天音の後姿に目を細める。
早く、これが日常になればいいなと、自分も思っているから。
妹が天音を呼ぶなら、その意図を量ってひょいと片方の眉をあげる]
いや、俺は別に制服のままでもいいけど
部屋に行くなら、俺も一緒に行った方がいい?
うん、じゃあ、はい、よろしくお願いします。
[少し俯いて頬を朱に染めて微笑む。
ひとりきりの夜があと何日か、指折り数えてしまいそうだけど、しない。約束は完遂される。その信頼だけで充分幸せ。
高科家。下の妹にごめんねと断って白兎の傍へ]
あたし、どこか変かな。髪型とか。
[指先で髪の先を梳かしつつ]
うん、一緒に来て。
いや、変なとこはどこにもないけど
制服って学生には結婚式にも出られる正装だし
[天音の指に重ねるように己の指も、彼女の髪に触れ。笑う。
乞われれば頷き。手を取って、自室までをエスコートする。
今までに何度も天音を招き入れた場所の扉を開いて。入室を促す]
うん、どうぞ?
[ここで慶事の事だけを例えに出すのが、とても優しいと思ったけど言わず、ただ微笑む。
白兎の後について白兎の部屋へ。いつもはピアノの椅子以外ならどこにでも座るけど、今日は部屋の真ん中に突っ立ってもじもじ]
えーと、パーティまでの時間があるならプレゼント、先でも良いかな。それとも、なにかやりたい事あるなら、任せる。
[プレゼント、という言葉に瞬きをして。首の後ろを掻く]
いや、そうか、ええと
今日来てくれるだけで、もう俺にとってプレゼントだったから
うん、速めに帰宅したからまだ時間あるし
先でもいいよ、ありがとう、どうぞ
[真ん中に突っ立っている天音に近付いて]
ええと。白兎は物で喜ぶって考えられなくて。これも、喜んでもらえるかわからないんだけど。あの、誕生日、おめでとう、白兎。
[制服のリボンを外し、シャツのボタンをひとつずつ外しながら]
愛してる。あたしを、もらってください。
[自分を粗末にしてるつもりはなくて、目の前のひとが大切すぎるから]
いや、考えて選んでくれたものなら、なんでも嬉しいけど
[言葉を聞いて。肌蹴てゆく胸元の白さが眩しくて目を眇める。
胸の下辺りまで開いた、ボタンを外してゆく手にそっと手のひらを重ね。
少しだけ屈み、上胸のふくらみに吸い付いて痕を残す]
ありがとう、でも“天音”はもうもらってますよ
心も身体も声も未来も、全部
[顔をあげて。微笑みながら、ぎゅっと少し強く抱きしめる]
嬉しいよ、でも今日はここまでね
全部いっぺんにもらうとか勿体ないから、少しずつがいいな
[抱きしめたまま、こめかみにくちづけを落し。
階下から料理の用意が整ったと呼ばれるまで、鎖骨の下、肩の付け根、
胸のふくらみの際どいところへと、幾つも痕を残すでしょう**]
[温かい白兎の手が触れる。
この手に触れられると、心と身体が熱くなる。ピアノを弾くには指が長いほうが良い、特に小指に力がなければ良い音が出ない、祖父が言っていた言葉が何故か頭を過る。]
……あン。
[自分以外触れた事のない部分へのくちづけに、甘い声が漏れる。混ざり合う期待と不安。頭の芯が痺れる。嬉しいのに、涙が一粒こぼれ、白兎の髪に落ちた。
頬の涙が流れた跡は残るけど、髪に落ちたのは気づかれていないはず。
ギュッと目を閉じたら優しく強く包み込まれた]
全部、全部、あなたのものです。ごめんなさい、多分、あたしが白兎に愛されたかったから。プレゼントは後日、別の物を用意するね。
[わざとなのか、プロポーズしてくれた時からずっと、愛してるって言ってもらえてなくて、身体がつながればもっと絆を感じられる気がして]
少しずつ。うん、それでも良い。
ひとつだけ、わがままが許されるなら。この胸の跡が消える度にまた跡をつけて欲しいの。
[挑発するだけのくちづけ。堪えていた甘い声を漏らすようになるのはすぐで。ピアノと自分、どちらが良い声で鳴いているだろうと、白兎に奏でられながら思ったけど、階下から呼ばれるまでそんなに時間は経っていないだろう**]
《海辺の喫茶店》
まさか詩音の家があんな豪邸だと思わなかった。
[呼び方を聖沢から詩音に変える時の葛藤とか、初めてお宅訪問する時の緊張とか、ここに至るまで色々あった]
思えば、詩音と付き合うきっかけって、一緒にこの喫茶店に来た事だと思う。
[窓の外に視線を向ける。時期外れの砂浜を見るからに初々しいカップルが歩いている]
僕たちはあの時カップルじゃなかったけど、他の人から見たらあんな感じだったのかな。
豪邸を見て、中に入って割と気後れしたけど、
詩音は詩音だから。
[詩音の顔をまっすぐに見て微笑む]
とても愛しい。気高くて、面白くて、優しくて、強くて、ちょっと抜けてて、腹黒くて、誰よりも何よりもかわいい。
将来の約束はまだできないけど、ずっと一緒にいたいからそれだけの努力はする。
支えるって言ったけど、互いに支え合おう。
詩音は支えられるだけの弱い㊛じゃないから。
[手のひらを上にしてテーブルの上に置く]
それでも良いならこの手を取って。
[詩音はどうするだろう。
店長は注文の飲み物を出すタイミングを測り、場合によっては淹れ直そうと考えているかもしれない**]
― 9月 ―
[あれからできるだけ会えるだけ会い、過ごすだけ過ごした。
アルバイトの空きスケジュールが合わなくて寂寥を募らせることにも絶妙に事欠かず、距離を縮める喜びを十分に味わいながらの1ヶ月となっただろう。
二学期が始まれば、登校は毎日一緒で。
泊まった時はもちろんだが、朝が別々でも必ず自分から迎えに行った。
そんなある日のこと――]
マジで?
じゃあ週末、プレゼント交換しよっか
俺バイトだけどその後で行くよ
[蘭の誕生日も自分と同じ9月だと知り、ふたりの間になる週末を選んでそんな企画をもちかけた。
合同で祝ったからって会う機会が1つ減るわけでもないし。
もちろん泊まる予定なので開催時間が遅めなのは特に気にしてない。]
遅くなったごめん88%
やきもきしてたら可愛いなー12%
[予定時刻を30分ほどオーバーして蘭の家に到着。
四角い箱と、平たい箱と、紙袋を提げている]
んと、まずケーキ。
小っちぇーけどロウソク立てばいいや。
これ前座だし。
[いちばん小さなサイズのホールケーキ。
ロウソクはふたりのを祝う意味で2本だけ]
はっぴばーすでーとぅーゆー
はっぴばーすでーとぅーみー
はっぴばーすでーでぃあらーんー
あ、俺のもやってやって
はっぴばーすでーとぅーゆー
せーのっ、ふ〜〜っ
[花火のとき使ったライターでロウソクに点けて、仲良く歌って、仲良く火を吹き消して]
ん〜っ、ん〜っ
[吹き消した時のとがり口でそのままキスをせがんだり。
馬鹿である。]
[四角い箱は片付いたので、次は平たい箱をちゃぶ台に乗せて]
納得行くの焼けるまで時間かかっちまってさ。
でもどうしても妥協できなくてマジごめん、俺が贈れる気持ちってこれかなって思ったから。
[遅れた原因になったらしい平たい箱を開けると。
顕になったのはハート型ピザ http://goo.gl/FFl85K ]
自信はあるけど……美味い?
[食べるところ大注目]
[最後に紙袋。
取り出したのは2つの衣料品。]
プレゼント何しようって悩んでてさ。
駅前ぶらついてて……こんなブランド見つけたんだ。
蘭に、てか俺たちにピッタリかなって。
――『1%』ってブランドらしいんだ。
これなんか部屋着にいいんじゃないかなって。
俺と一緒にくつろいでるときとか。
[と、広げてみせたのが http://goo.gl/b4fIwm ]
んでもう1枚。
……こんなの。
[ちょっと自信なさげに見せたのが http://goo.gl/LIMvh3 ]
……蘭なら99%着ねーって感じだけど。
着る可能性が1%あって、その1%が起こり得るなら、これが似合うだろうな、って思って。
そのとき映画でも行こうぜ。
大好きで、可愛い蘭を、もう100%見たいんだ――
[受け取る受け取らないにかかわらず、ワンピースを持っている両手を伸ばして蘭に合わせてみたり。
ブランド名通り、1%が叶うだろうか。*]
[──俺の“愛”は、正直、安いと思う。客観的に見ても。
それは浅く広く、当たり障りなく誰にでも振る舞われるもの。
敵意を持って近づいてくる人間以外になら、誰にでも渡して来たもの。
博愛なんて名前を付けるのも烏滸がましいと思うくらいに、安い。
そう自分で認識している。
恋と愛は違う。
恋は唯一人に捧げられるもの。
愛は広く配るもの。
「愛してる」って言葉は、庇護欲からでも言える。憐憫でも言える。
保護者の視点でも言えるし、事実自分は口にしてきた。
あの頃とは違うのだと、自分のこの感情は確かに恋であるのだと。
伝えたいから、「愛してる」よりも「好き」と口にする]
[ふるふると頭を振る。ふたつに結った髪が揺れる]
白兎に悪いとこなんてないよ。あたしも、好き。
[階下から呼ぶ声に着るものをきちんと整え、ふたりで階下へ。
誕生日パーティーに呼ばれるのはこれで二度目、小学校に上がった頃誘ってもらえたけどプレゼントを買うお小遣いもなく料理をがっついてしまって誘ってもらえなくなった。
普段の高科家より少しだけご馳走、ケーキつきなささやかなパーティーはとてもあたたかく、胸が少し軋んだけど、テーブルの下で白兎の手を取ってぎゅっと握って正気を保った]
――9月――
[お互いの誕生日が意外と近いと判明した。
これまで友人だった正率の誕生日に無頓着だったのだなと改めて思いつつ、プレゼント交換に心底悩む。
数日間は授業中にぼんやりしているように見えても、ずっと何を贈るかについてしか考えていなかったのは内緒だ。
そうして、当日。]
おそい!
……待ってた。いらっしゃい。
[ピンポンが鳴ったとほぼ同時に玄関に出てくる。
偶然傍にいただけであって、別にここで待っていたわけではない。
そんな振りはどうにかできたはず。]
[ささやかながら夕食は用意した。
といってもやはり男料理風で、どどんとナポリタンとサラダである。
どうせ色々持ってくるだろうなって。
よし、予想通りな予感。
ちゃぶ台にはまず、小さなケーキにロウソク2本。]
ハッピーバースデー、――正率。
[歌うときは、囁くように。
それでもちゃんと祝福が伝わるように、彼の瞳を見つめた。
火を吹き消した後、キスをせがむ仕草に。
莫迦だな、と呆れたように、笑って。
身を乗り出すと、わざと掠めるように鼻の頭に口付けを贈ってみたりしたのだが、反応はどうだったろう。]
……お前が、ピザ焼いてくれるんじゃないかって。思ってさ。
なんとなく合わせてイタリアンにしたんだ。
あ、ナポリタンって日本か。
[苦笑しながら、平たい箱の中身を初めて見下ろす。
あ、と息が零れたのは驚きと感嘆から。
頬が染まったのは、嬉しさと、愛らしい形への気恥ずかしさと。
声にならない。
何も言わないままそっと手を伸ばし、一切れを口に運ぶ。
一口、二口、手の中のピザは自分の一部になって、綺麗になくなれば、行儀悪く指までぺろりと舐めてしまう。
正率に見つめられながら2切れ目まで頂いて。]
[続いて贈られたのは、ゆるめのボーダーのワンピース。
まさか正率が洋服を選んでくるとは思わなかったため、最初は意外そうに目を丸くしたが――ブランド名に納得する。
ワンピース、か。
でも部屋着としてなら自分でも着れるか。
ありがとう、と受け取ったのもつかの間。
次に渡されたワンピースと、添えられた言葉に息を飲む。
99と1%。
しばらく無言で服を見つめて。
゛女のような゛自分で、隣に在ってもいいんだな。
ワンピースをあてがう正率の手の甲に触れ、ゆるゆると握りしめた。
浴衣を選んだ時に感じた躊躇いと逡巡に彼が気付いていたのかいないのか、さらさらと解けて溶けていく。]
俺、今度始まる怪獣映画が見たいな。
迫力満点のやつ。
[これが答え。]
正率、少し目を瞑ってろ。
[瞼を下すのを確認すれば、用意していた小さな箱から贈り物を取り出し、そのまま正率を抱きしめるように。
両腕を首元の後ろに回し、鎖の留め金を嵌めた。]
なんかさ、ほんと俺たちってイコールだよな。
プレゼントに選ぶ基準が被り過ぎ。
[目を開けて、と囁いた。
正率の鎖骨辺りで揺れるシルバーの輝きは%の形を描いており、地元のアクセサリーショップでの特注品。
この形を頼んだら不思議そうな顔されたぞ。
そんな風に笑いながら、自らの服の内から、今まで隠していた同じシルバーの輝きを引っ張り出す。]
これで、完成、
[自分の首元で揺れるのは、――゛1゛の数字。]
……欲しいもの?
なんか本当に色々貰っちまったけど、そうだな。
もうとっくに俺のものだけど。
今日は特別な日だし、更に貰おうかな。
[口の端を上げ、瞳を細める。
挑発的な笑みを湛えて。]
゛正率゛がもっと欲しい。
[口にした後でほんの僅かに瞳を揺らす。
だめだ、正率相手だと恥ずかしさを100%は隠せない。]
好きだよ。大好きだ、正率。
[思いが溢れる。
彼相手だと簡単に100を超えていく。
零れ落ちないように、今度こそ、唇を触れ合わせよう。
積み重ねていく。
1000だって、10000だって。*]
[蘭へのプレゼントとして洋服を選んだのは、女のような自分でありたいと願っていることに、明確に気付いたからというわけではない。
理由も意識もなく――蘭の1%に惹かれて、1%を100%にしてしまうのだ。
その事実と現象を発見して、1%というブランドの服を贈ろうと思っただけで――それが合致するなんて考えもしなかった。
ただふたりの偶然と明らかになった想いを深める材料になって、蘭をよりいっそう好きになって行く。
きっと来週末も素晴らしい時を過ごせることだろう]
お、おう……
[目を閉じろと言われて、平静を保ち何もしなように心がけてはいるは、期待しているのか唇が尖っている――やはり馬鹿である。
抱きしめられて、首の後ろでいじる動作が感じられて、どういう系統の品が贈られているのかは理解した、言われるまま目を開ければ――]
蘭、最高だ――
[蘭が言うとおり自分たちはイコールで。
%のアクセサリーを期待する心は……やはり1%あったのだ。
特注時の苦労を笑う蘭を労って抱きしめかけたところで、蘭の胸元に現れたのが――]
うわ、なんか俺負けたかも。
[蘭の胸元で踊る1は、本当に予想外で、本当に0%だった。
――彼女は、0から1を創造したのだ。
進化ぶりに嬉しさと苦笑いでちょっと頬を掻いた。]
[その1を眺めていれば、出て来る言葉もそれに伴った。
1からチェーン、首を伝って視線を上げて、蘭を見つめて]
蘭――俺のただひとつ、俺のいちばん。
俺たちの、1%――
[抱き締めれば、2つのシルバーが隣り合って1%となって――]
俺も、蘭がもっと欲しい――
何もかもが、大好きだ、蘭。
[唇が触れ合えば抱き合ったまま身を倒させたろうか**]
[その少しあとで]
……。
…………。
………………。
あのさ、今って0.01なんだな
これは厚さだけど、倍率だとしたらこれも1%なんだよな。
[しっかり用意していた小さな箱を見せるさまはやっぱり馬鹿だった。
今後、蘭を愛し尽くすには必需品となるのかもしれないが――**]
― 結婚式 ―
[穢れない白のドレスに包まれて、卒業した年の11(12)月、最愛の人の元に嫁ぐ。化粧で塗り固められる顔がくすぐったい。
白兎のパパと腕を組んでバージンロードを歩く。カチカチに緊張しているらしいのが伝わってくるけど、白兎のママや姉妹たち、蘭ちゃんたちもこの場にいるけど、
白兎しか見えない。パパから白兎に受け渡される。ふわふわのドレスは胸元の開いていない物。
今夜からは跡を残してもらう必要はない]
病める時も
健やかなる時も
[言葉にするまでもなく]
あなただけがあたしの運命。
[これから先、拡がる空の下、あなたへの愛を歌い続ける**]
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