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唸り声ですか。
[ふっと後ろを振り向く。
彼方には赤い二つの光点、赤い星。
腹部に響くゆっくりとした振動。]
……、
[+裏+
裏・その正体が星で無い事を見抜く。
表・黙って見つめる。]
[聞こえるのは森に響く鳥たちの声のみだと思っていたが、
突然聞こえなくなり、代わりにバキバキと木が折れていくすさまじい音が響く。地響きを感じながら、その音の方を振り返ると赤い星が二つ、揺れているのが2(3)
1.見えた/2.見えなかった/3.一部だけ星が見えないのに気づいた]
[二つ並ぶ赤い星が、確かに見えた。
ゆらゆらと揺れ動く星が。
そうして星空が同じような動きで消えたり隠れたりを繰り返す。
それは‘何かに隠されているから'だ、と。青年は本能的に悟った。]
――ッ!
[その瞬間、地面が音と共に大きく揺れてハンドルを取られそうになるのを青年はぐっと堪えた。
何かが此方に近付いてくるらしく、揺れの回数は段々と増えていく。
振動の感覚からして、恐らく相手は四足。]
[青年はミラー越しに血走る赤い目を見た。
闇に溶け込む色をした岩肌のような皮膚と鋭い鉤爪を見た。
――肌が粟立ち、ひゅう、と喉が鳴った。]
…ッ、うわあぁぁぁっ!
[逃げなければ。
青年はそういう思いに駆られ、アクセルを踏み込む。]
何か来ます。
[>>55クラーラへ短く。
赤星の周囲の光が呑まれている。
あれは星などでは無い。
──瞬間。
>>#9>>#10上下左右に揺れる様な強い振動が起こった。]
っ、パルムさん
[舌を噛まない様に気をつけ後方から視線は離さず。]
[月明かりの中、駆けて来る巨体は禍々しく朧に浮かび上がる。
血走る目を持つそれは、地球地上に存在するあらゆる哺乳類よりも大きな姿をしているように、見えた。]
[尋ねたと同時でしょうか。
揺れる地面、そして車に
思わず私は席にしがみ付きましたよ]
……!一体何が……
[何かが近づく感覚、なのでしょうか
何かぞわぞわっとしますけど――兎も角]
パルム、アクセル全開!
逃げ切った方がいいわこれっ!!
[叫びましたが、さて彼はどうするのでしょうか]
[幸いにも恐慌状態には陥ってはいないものの、
心臓は早鐘のように動いている。
捕まったら、あの噂のように殺されてしまう。
そう思った。]*
[怪物は、ぐんぐんと走る速度を上げて車を追おうとする。
切羽詰まるも、車もアクセスをベタ踏みすれば怪物から遠ざかる。
だが、目の前にカーブが見えた。]
[山道にカーブが増えて来た。
怪物から逃走しながら道を進むしかない。
更には、3つの急カーブが難所となる。
特に、最後の急カーブは鋭いカーブで、
車の腕に自信が無いなら、速度を遅くさせてしまいかねない。
曲がり損ねれば谷底に真っ逆さま、
或いは化け物に掴まってしまいかねないと恐怖を覚えさせられる。
谷底の様子は、深淵が如く、杳として知れない。]
[【任意ランダムチェック】
怪物はその鋭い鉤爪などで攻撃を仕掛けて来る。
ドライビングテクニックによる回避や、
攻撃を避け、最適・最短ルートを探し、
車を走らせる事が逃走に不可欠だ。
或いは、武器となりそうなものを持っているのなら、
怪物に投げつけてみるのも手だろう。]
[カーブ地帯を抜け出ればトンネルがあるようだ。
屍食鬼がいたトンネルよりも狭く、
更に幸運な事に怪物が入れる程大きくは無い!**]
[怪物の、ごつごつとした岩肌も、鉤爪も。
現実離れした事態に頭が現実逃避していて、
3Dの怪獣映画を見ているような感じで居たが―
本能ではわかっているのだ。
捕まってしまえば帰れない、のだと。
ただただ逃げ切れるのを、祈るしかない。
前の座席に掴まって、恐怖に耐える]
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