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[応える声は、聞こえなくて。
触れる感触も、わからなくて。]
――――っ、く……
うぇ……っ ひっく…………
…………ふ、っ……ぁあ……
……うわあぁ……ん
……マコト様……マコト様……
マコト さま ……。
[顔がぐしゃぐしゃになることも厭わず、天を仰いだまま娘は泣いた。
彼の名を何度も呼びながら。]
嬉しかった、のに、
貴方に嫌われてる、って思ってた、から
汚らわしいと思わない、って言って、くれて
……守られてる、って解って、
嬉しかった、のに……
……なんで、貴方は、
手の届かないところへ行ってしまったんですか……!
私のきもちも、聞かないで……!!
[涙と一緒に、あらゆるものが噴出してくる。
彼のことばも、また呪いのひとつだ。
この村での一部始終を知っている彼からのことばは救いだったのに。]
……綺麗だと、思ったんです。
汚らわしくなんてない。
処刑を引き受けて、罵られても、生きようとし続ける貴女は、綺麗だったんです。
酷い事を言う皆や。
何もしない俺の方が。
ずっと汚らわしくて……だから……。
[生きてくれ。
呪いだと知っていて願った。
それでも白い景色が滲んでいく。]
…………だめ。
[聞こえているのか、いないのか。
半ばうわごとのように、否定の言葉を口にする。]
[けれど冷えたはずの身体は少しだけ温かいような気がした。]
私を苦しめた……罰です。
ちゃんと、言って……。
[抱えた膝から顔を上げる。
青の眸に映るものは雪景色か、それとも。]
……一緒に居ましょう。
此処で待っていますから。
[そして、もう一度。
抱き締める様に、その場に縫いとめる様に、冷たい身体に腕を回した。*]
マコト様……
夢でも幻でも……ないのね。
貴方……なのですね。
ここに、いるんですね……。
[あの日から消えてしまった温もりは、確かにここにあって。
腕を伸ばせば、ほら、あのときなにも掴めなかった手はその背を捉えている。]
ひとを好きになる資格なんてないって思っても……
生きないとって思っていても……
止まらなかった……
貴方に逢いたくて、たまらなくて……
……貴方が、好きです。
一緒にいてください、マコト様……。
[泣き笑いの笑みを浮かべる。]
[いつの間にか、自分を支配するものは温もりだけで。
雪と空気の冷たさは、もう、感じなくなっていた。]
[ヤーニカさん。
ごめんなさい、こんなのずるいって思うけど。
往ってきます。
貴女のところへ、きっと還ります。
――また、会いましょう。*]
[初めて触れる温もりを、感触を感じた。]
ええ。
ずっと、此処に居ました。
ずっと。
これからも。
俺は自分勝手な酷い人間です。
結局、貴女を引きずり込んだ。
[隔たれた距離が無くなる。
その意味は理解している。]
……貴女は誰よりも綺麗でした。
貴女が好きです。
ずっとそばに居ます。
[泣き笑いの綺麗な笑顔に、笑いかける。
この両腕は何一つ守る事をしなかったけれど。
今は再び強く、強く彼女を抱きしめた。**]
いいえ……いいえ。
酷いのは……私です。
結局、私は貴方を裏切った、から……。
[直接言われたわけでなくても、生きることを願われていたのは感じていて。
こうなることを選んだのは自分の我侭だ。]
[やっぱり自分は酷い人間なのだろう。
それでも嬉しいと、思ってしまっているのだから。]
……貴方はひとつ、嘘をつきましたね。
私を浄化できるものは……炎じゃなかった。
[向けられた彼の笑顔を、同じ表情で見つめる。
ああ、なんて綺麗なのだろう。]
愛しています。
これからもずっと、貴方だけを。
[抱きしめる腕の温もりを感じながら。
強くその背を抱きしめ返した*]
[春が訪れた頃。
亡んだ村の中で、行き倒れらしい若い娘が発見された。
娘は何かに守られていたかのように、傷つくことも痛むこともなく。
小さな壺を大事そうに胸に抱き、柔らかな笑みを浮かべながら、眠っていたという**]
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