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[冷静にならなければ。
事件は起きた。
だから、そう、]
……するべき事を、すればいい。
[乱れる息を整えながら、だれかのように呟く。]
私の役目は、――ること……。
[一見すると人狼にやられたようには見えない。
これが人狼騒動かは判らないけれど――人狼がいないことを証明してみせると言っていた彼女がこうなったのは、つまりはそういうことなのではないか。]
……やっぱり穢れている。
[憑狼だろうか。
それとも爪と牙の痕がないから人間だろうか。
頭は割れ、そこかしこに傷がつき。
そこに感じる憎悪をぶつけた者が此処に必ずいる。
アリスの身体を抱え上げ、傍のベッドへと運ぶ。
床が汚れていたせいで泥と血で汚れてしまったが、気にせずにそこへと冷たい身体を横たえた。]
[ああ、無残だ、酷い有様だ。
まだ幼くて客商売ができなかった頃、ストレス発散の道具として何もしていなくても蹴られたことがあった。
否応なしに思い出されて、組んだ手に力が入る。]
…………。
[信徒でない自分は祈りの言葉など知らないけれど。
祈る資格など、持っていないけれど。
それでもきっと、この祈りは、見せかけのものではないはずだ。]
[瞼を開き、彼が落とした鉈を視界に入れる。
これは、今日、必要になるものかもしれない。
しゃがみこみ、それへ手を伸ばす。
誰かが止めたり、先に取ろうとすれば、自分は手を引っ込めるだろうけれど。]
[割れた頭の傷はどうしようもないが、アリスの乱れた髪を撫でつけと整える。
おかしな方向に曲がっていた指も戻し胸の上で組ませた。
慣れた作業に淀みは無い。]
キリクさん、シーツを。
[覆うものが必要だと思い出して、シーツを持っていた牧師を振り返った時。]
─ ─
[朦朧とした意識のなか、赤い眼がちらつく。
「いいよ」と呟いた。
終わりにしてくれるなら。罰を与えてくれるなら。
「もう嫌だ」と誰かが言った。
ぽたり、滴ったのが汗か涙か血か分からない。
可哀想だった。見ていられなくて、刃を突き立てた。何度も何度も。
きっと、霊能者にも狂人にもならなかったのが間違いだった。
自分のことばかり考えているから、皆壊れてしまったんだ。
自分の為に、皆を死なせてあの子も殺した。ひとごろしだ。
唯一残った、若い牧師が何か言っている。
『自分自身が望む自分の姿』>>0:93なんてありません。
彼にはあるんだろうか。キリクさんみたいな人に力を与えれば良かったんだ。
自分も、いかにも『正しそう』で無力な彼も、いっそ壊れてしまえば良かったのに。紅く滲んだ眼が此方を見ている。身勝手でぐちゃぐちゃな思考に吐き気がした]
─ 資料室 ─
[はっと目を覚ます。
グサヴィエと別れた後、資料に当たりながらつい寝てしまったようだ。ぺたぺた頬に触れて、いつもの癖で髪を指先で弄ぶ。
朝は好きだ。
死人のような顔をして、幻とも本物ともつかない影と一緒にいられる。死者に近づけた気がする。壊れたものだけが傍に居てくれる。
夢の名残でうつろな目のまま、虚空に笑いかけた]
おはよう、フィリーネ?
[相変わらず空は荒れているようで、湿った空気が重くまとわりついた。視線を巡らせるうち、受け取った包帯や薬に気がついて手を伸ばす]
包帯、難しいかなぁ……。まぁ、いっか。
見苦しく解けてしまったら、誰かにお願いしましょうね。
[人狼に引き裂かれた左肩と腕の傷。
そちらだけ治療して、不器用に包帯を巻き直す。
せめて意識を奪ってからと思ったのか、締め上げられた首。
吊るされた父と、食い散らされた妹の細首と同じ跡。消えなければいいのに。爪を立ててわずかに滲んだ赤が染みを残している。
赤。血の色。瞳の色。裁きを待つ間の夕日が帯びる色。
大声を出したい気持ちを抑えて、ケーキの味を思いだそうとした。そうすれば、思考がぼやけて、いつも通り。
いつもより寝坊したようだから、食堂に行こうか。
身支度を済ませて誰かにアリスの所在を聞こう]
─ 廊下 ─
……。アリス?
[食堂の前で、一度足を止めた。
虚空に向けていた視線をアリスの部屋の方へさ迷わせて、首を振る。
きっと気のせいだ。
まだ嵐は続いているんだから。赤い臭いからも死の気配からも目を背ける]
─ 食堂 ─
おはようございます……。
他の人たちはもう済んだ、のかな。
[食堂と台所を行き来するニイナに首をかしげてみせる。
そのわりには、配膳された料理が減っていないように見えた]
……。
勢揃いでアリスを問いつめに行くような感じじゃ、なかった気がするよね……。
ニイナ、えぇと。
昨日の話のせいで疲れてるなら、代わるから無理しないで…。
[虚空に呟いてから、ニイナに向き直る。
いつもより顔色が悪く見えたから、手振りで席を勧めてみた]
− 自室 −
[夢の中では自分は幸せそうに赤子を抱いていた。
きっとこの子は女の子だ。
クリスタの様な女の子になるだろう。
そこまで思いながらふと。]
似た様な事……言ってなかったっけ。
[だが何処でだったか、夢の中でクリスタと
もう1人重なる幻想を見た気がするが、
夢の中へ溶けてしまっていた。]
何だかねぇ……喉元まで出かかってるのに。
[結局昨日はお風呂にも入っていない。
タオルや着替えまで脱衣所に置いて来てしまっていた。
何にそこまで取り乱したのか、忘れかけた血の痕に
頭痛を訴えそうになった。]
違うよ。きっと嵐のせいさ。
血も誰かが怪我をしたんだ。
早く傷を診てあげないと。
ああ、後は……アリスを……。
[占い師だと名乗り出た勇気ある彼女。
きっと自分達を試している。
そうでなくとも、誰も人狼じゃないと思っているから。
名乗り出た。
そう信じて、湿度で広がる髪を無理矢理纏めて部屋を出た。
足が僅かに痛んだが、動けないほどではない。]
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