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う……ん? あれ、寝ちゃったか。
アリス?
[自分の魘される声で漸く目が覚めた。
アリスを撫でながら気付けば自分も転寝をしていたらしい。
ベッドに寝ていたのは自分だけ。
サイドテーブルには空の皿があった。]
アリスを見舞いに来たのに。
あたしがこれじゃ、駄目だねぇ。
[張り付いた髪が、汗を掻いたのだと教えてくれる。
べたつく不愉快さに、今まで見ていた悪夢を思い出し、
誰もいない事を良い事に溜息を吐いた。]
全く……生きる為には、
誰か死ななきゃいけなかったんだよ。
[苦虫を噛み潰した表情をしているだろう。
だが今はそれを見る部屋の主もいない。
何処へ行ったか探しても良いが、その前にもう一度顔を
洗った方が良いだろう。
不自然に音を立ててでも歯車を回し続ける為に、
空の皿を手に部屋を後にした。]
あたしがしっかりしなきゃ。
[手首にアリスが付けただろう、掴んだ手の痕が残る。
痕が付くほど握り締めたアリスは何を思っているのか、
他の皆も心配だが、後で話を聞いてあげよう。
部屋から出ると不安を掻き鳴らす様に、
ガラス窓がカタカタと震えていた。]
− 廊下 −
[カタカタと震える窓から空を見上げると、
朝よりも雲は厚く、風も強い。
本格的に嵐の訪れを予想させる。]
こりゃ今の内に脆そうな所を補強していた方が
良さそうだねぇ。
[牧師様が滞在した時は屋根や壁の補修をお願いしたが、
彼にばかり頼るのも申し訳ない。]
ランスやマコトも頼りにしないと。
[1人にばかり頼り過ぎてはいけない。
喪った時に倒れてしまうから。
戻らない思い出に引き摺られない様に、
今生きている者達へ想いを向ける様に目当ての男達を探す。]
[親しみこめて牧師様、先生、と呼ばれていた老牧師に、自然と語られるまで時を待ちなさい、と教えられていた。キリクの身の上については然程詳しくない。ねだって聞いた村の外のこと、兄弟がいたらしいことくらいか。
いずれ、聞く機会もなくなるだろう。
結社員が来たら、或いは結社員になれたら。
ふいに現れた牧師。
住人同士というふうには見えない男と修道女。
彼らが何に導かれ何を思おうと、結局騒ぎは避けられなかったのだから、深く考えるのはやめよう。神様と"聖職者"の記号を恨んでいなければ、芯をなくした自分一人で抱えきれないから]
― 食堂 ―
[卵を焼く事にはそんなに時間はかからない。
人数分のオムレツを焼き上げ魚の身を散らして、人数からひとつ引いた分を食堂へ運ぶ。
今日はまだ姿を見ていないアリスとレーナの分も。
マコトはきっとまた台所で食を摂るだろう。
彼の分の食事は台所の机の上に置いておく。]
デザートに苺の砂糖がけもありますので、食事が終わりましたら仰ってください。
お出しします。
[食堂へ来た者には順次そう告げて、ある程度人が集ってきたら再び台所へ引っ込むつもり。]
[建物の構造は単純だからか、食堂へ向かう道は少ないからか、
またしても廊下でマコトの姿を見かけた>>63
ランスの姿もあれば、空の様に曇った表情から
一転して笑顔で手を振る。]
あ、2人とも丁度良かった。
天気悪すぎて……え?
[酒場を切り盛りしている時は皿や酒瓶を持って
忙しなく動きまわっていた。
だから今も無駄なく動けると思っていたが。
マコトの指摘に逆に意識した床に、脚を取られた。]
きゃあ?
[グキッ、と床では無い何かが歪む音と共に
勢いよく尻餅を付く。
皿も空を飛んであらぬ方向へ転がった。]
あいたたたたた。
もう、美人に恥掻かせるんじゃないよ。
[少し現場から離れただけで恥ずかしいと、打ったお尻と
右足首を撫でながら転がった皿の行方を追う。]
嵐になりそうだから、雨漏りしてる所が無いか
点検して貰おうと思ったんだけど、
まずは床の総点検が先だね。
[みっともない姿を見せた事に顔を赤くしながら、
これにかこつけて点検と補強を提案した。]
― 廊下 ―
[食堂を出ると、無意識に潜めていた息を大きく吐きだした。
壁に凭れ少し俯いて右手指で眉間を摘まみ、親指で皺を伸ばす。
あの日拾ってくれた恩師は、思った以上に立派な人だったらしい。
老牧師亡き後、その代わりを務めなくてはと懸命に足掻いたところで、人徳や信頼とはそう簡単に得られるものではなかった。
誰かを立ち直らせる事はおろか、励ましの言葉をかけることも、目を合わせ手を差し伸べることさえ出来ない。
それでもここで諦めてしまえば、あの村で過ごした大切な3
年間を無駄と認めることになる。
今はまだ、自分もまた誰かを助けられる人でありたいというあの日の祈りを杖に立っている]*
[足首は捻った位で、お尻も少し赤くなる程度だろう。
走る必要性がないなら別に問題は無い。]
恥ずかしい所を見たんだから、
あたしがうら若き乙女なら責任を取って結婚してもらうけど
まぁここは洗濯当番を1度引き受けて貰う事で
許してあげましょう。
[ぼったくりの下衆と間違う様な発言でその場にいた者に
笑い掛けたが、瞳に責める色は無い。
軽い冗談のつもりだが、通じる相手だかどうかは
甚だ怪しすぎたが構わず口にする。]
……マコトこそ怪我無かった?
[一通りからかい終えた後、やはり真面目な相手に
悪い事をしたかと、皿を払ったマコト>>68が心配になった。]
真面目だねぇ。
そこまで謝る事無いよ。
あたしの不注意だ。
それよりその鉈……女の子達の前では
あまり振り回さない方がいいよ。
[上がり掛けた手が下がるのを>>69、見たくないと言う様に
目が細くなる。
視線が皿に向く事が、彼の心を表しているようで、
下げた手を握ろうと自分から手を出した。]
ほら、いつまでも女の子座らせとかない。
ちゃんとエスコートしなさい。
全てを公平に照らす太陽を隠す様に雲は厚くなり、
雨と風は悲鳴のように窓や扉を叩く
ある者には断末魔のように、
ある者には助けを求める切羽詰まった願いのような嵐の声
その日の夕食、皆に集まって欲しいと
声をかけたアリスは重い口を開いた
人狼なんているわけないと
言い続けた彼女が語り出した内容は……
人を食うだけの人狼より上位種の食った人に成り変わる憑狼と言う存在。
今日明日に来る予定の占い師より
更に上位の能力者で無ければ認知出来ない存在。
結社はこの中にその憑狼が紛れていると疑っている。
だから私が証明してみせる。
人狼なんていないって。
いたら……嵐で逃げられる前に見付けて見せる。
何故なら、私にもその能力があるから。
と
力強く語るアリスは
ある種狂気とすら言える力を込めた視線で皆を見る
果たしてアリスが語ったのは真実か妄想か
ただ言い切ってから食事を取り終え、
部屋に戻るまでアリスは
ここに来てから最高の笑顔を浮かべていた
何も役に立たなかったけど。
今度こそ役に立って見せる。
そう泣きそうな顔を必死に笑顔に変えて、
彼女は部屋に戻って行った**
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