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――羅生門――
[思い巡らせてみたところで、灰一つが教えることなど殆ど無い。
ただ、こんな所で葬式もあるまい――幾ら場所が場所であっても、骸が捨てられるのならまだしも焼かれるなど。
また、骸を焼くことの意味も分からない。
焼いてしまえば、灰しか残らない。
消したい程の、
見てはおれぬ程の出来事があったのだろうか。
漂う匂いは、たしかに血のもの。──それも、幻かも知れないが。
ただ、それがひどくなまなましいのが何故なのか、鳶尾には分からなかった。]
[おとこが最初に拾い上げたのは 一本の筆]
[床板の隙間に見いだしたのは、]
──…母上、
やはり、わたしに
この硯を貸してはくださらないのですか。
[おとこが節くれたゆびさきで触れる、黒い四角形のそれは、冷えていおり。そして──]
[深い溜息をひとつ胸元から押し出す。
出た息はとぐろを巻いてどこまでも進んでいく。]
都は…弟の行く先はどこなのだろうか。
[あたたかい獣の 千々に乱れる心をかき集めるように 幾度も幾度も撫で
其の細い毛は 貴族が触れば誰でも心愉しませられたことたろう]
[ぬばたまの──おんなの髪はおとこのゆびさきに巻き付き、おとこの腕をのぼり、おとこの肩、そして首に絡まる。]
…はは う え
[気がつけば、床一面が、うごめくおんなの髪で覆われていた。]
[ いまも 《怨》めし ]
[黒髪で戒められた おとこの手首から 血が空に流れ出す。
それはたなびき流れ、花山院 明輔の現名にはじまり、法名永漂と文字を綴り──呪をつむぎはじめる──]
[──呪] [怨] [怨]
[文のごとく 綴られた 呪の流れゆく先は────、]
[影居さまは、
私が、
殺す。]
[あかい闇の中で 聴こえた声の主 ──人であらざるはずの こころ持たぬはずの ものの場所]
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