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かの僧から聞くべきか、あるいはあの時の若い衆、はたまた更に腕の立つ者がよいのか。
[束帯から身軽な服装に着替え、草鞋を履き*門の前に立った*]
─邸内・故大殿の寝所を離れて人気も絶えたところ─
──此処に。
[僅かにこたえ、あるじの衣へ裾の付くか離れるかのすぐ近く、従う影の如くあるじの背に背を合わせ。一歩離れて指先で刀の鍔を押し上げた。
太刀筋は素早く、何かを斬り、払い除ける。時折、濁った泡沫を潰すような音。太刀を振るう際の踏み込む音は軽い。]
[扇で顔を隠す女御の姿に、一度だけ*目を向けた。*]
[薄闇い一室の中]
[無我を中つとし五芒の形に符が空に張られている]
[符の周囲 燐光は撒かれた塩のよう]
[きしり]
[ ― 凛 ― ] [符が鳴る]
[床から ぽぅかりと黒い泡(あぶく)が立ち 立て板を滑るようにするすると近づいてくる ―― ]
[べたり]
[無我の背後の壁に小さな手形がついた]
[ひとつ]
[符が噛み切られ 破られる]
[ふたつ]
[符に赤黒い手形がこびりつき 朽ち落ちた]
[みっつ]
[符が腐り落ち 床につく間に屑すら消え果てて]
[よっつ]
[黒い泡より出でた蟲 百足芋虫やすでが符を食べる]
[いつつ]
[ぱらりと五芒がなくなれば 怨一挙に押し寄せて ―― ]
[澱んだ呪いを一身に どろどろとした黒紅の渦に巻き込まれ]
[その白い指もその墨色の衣も極彩色の輪模様も 一様に穢れの色に染められ 無我の表面をじくじくと蚯蚓が這うように呪いが蠢いている]
―大殿邸・廊下/影居たちとは真逆側―
[汐が腰掛動かぬと見ると一歩踏み出して
円を描くように手を動かす。
再び現れた鳥の式。
蟲を蛇を極彩色を眩い白が包んでいく
その狭間、楚々と歩む――鮮やかながら、こちらは人のものの色彩が現れた。]
――姫君?
[ちらとこちらを向いた扇の端から覗く目。
いつかの盗賊と同じだとは気づかない。]
一体何処の。
なんだってこんなときに。
[訝しげに呟く。]
[九曜と禍星、そしてその添え星。
九曜とは空の星、天にあるままにそれぞれ引きあうという。
あの屋敷の凶事が間が禍星の仕業ならそれを読み解こうとするものがその九曜なのであろう。知らずあの屋敷が騒ぎの中心となり得るやもしれぬ。ならばあの屋敷にいたもの達を徹底的に洗うか。
影居の父親、天文博士に相談した結果、陰陽寮にで紫宸殿、後宮を中心に総出で魔除けの結界を結んでもらうこととした。これなら滅多なことで帝に危害が及ぶことはあるまい]
さて面倒だが。月白よ、主には明日から飛んでもらわねばならぬな。そして影居の言葉も気になることよ。
[宮に対し発した「関わりを持ってしまった」とは何事だろう。
恐らくその九曜や禍星に関係することだろう。
政務が慌ただしくなるなか、一息いれた時に鳴らす笛に静かさはなかった*]
―大殿邸・廊下/影居たちとは真逆側―
…凄いねぇ。
[ぽつり。
起きている事が自身に降りかかる事がないと分かっているためか、緊張感という物がまるでなく。
極彩色を染めていく白を見やっていたが]
おや。
何ぞ、貴族の方々は物好きが多いのですかねぇ。
[ふと視界に入る人影。
服装から見て女性…扇により顔は見る事は出来なかったが]
臭いも酷いし、遣いの者に頼めば良いのにねぇ…
[まさか布を巻いてやった童と思うはずもなく。
視線はまた白藤と極彩色。白に戻す]
[ようやく辿りついた先、若宮の姿を見てほう、と一息入れ。
見れば、見知った顔を見つけて安心したようにも見えるのだろう。
当人はただ、今一度声を出すために息を吐いただけであったのだが]
若君様、このようなところにいらしたのですね。
六条院さまより、早くお戻りになるよう、仰せつかって参りました。
わたくしが参ったことについては、ご心配なきよう。わたくしが自ら、この役を申し出たのですから。
たまには、外の様子を見たいと、我が侭を。
ただ、このような場所とは思いもしませんでしたけれど。
[虫の鳴くような、小さな声で告げ、ふわりと笑みを作り、辺りを見回した。両の手に巻いた布は見えぬよう、袖の下に隠したまま]
この臭気は、大殿が亡くなられただけではありますまい。
[やや眉を顰めて通ってきた寝所の方を*見る*]
そうかも、な 、
……――ッ!
[姫の姿に気を取られた隙、
蛇の這う感触に息を呑んで手を振るった。
次いで、色彩を掻き消す白。]
(凶星、添え星、そして照らす星九ツ。
身分在り様問わず千客万来――)
[蛇の掠めた左手の甲に白い鳥がとまる。
尾の端から穢れの極彩色を吸うように滲ませてはらりと落ちた。]
こいつらも引寄せられて来てるんだろうが
……ひどい呼び水だねぇ。
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