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然様ですか。
[薄笑みで頷く。それはにらまれても同じこと。
主人と同じく、鷲は大きな眼で油断なく白藤を見ている。
おれは美味くないと思うけどねぇ、と少しの間そのまるい眼を見つめ返して、そのあと橘の眼を同じように見た。]
……白い鳥はおれの式ですな。
いいえ、お気になさらず。鷹は狩をするものだ。
[隣を通り抜けていく橘を斜に流し見て]
――羅生門へ向かわれるのですかな?
あそこは澱んでいる。お気をつけて。
忍ぶれば、苦しきものを人知れず……か。
[昨夜橘中将に口頭で伝えておいた内容を、改めて書状に認め陰陽寮を通じて正式の報告書として提出した。
陰陽頭─養父の─は何か言いたいことがあったようだが、顔をあわせて早々に簡略な報告を兼ねた挨拶を済ませて下がってしまった。
退出の後、外に出て気の紛れた折にぽかりと出てきたのがその歌だった。]
…そう、かな。
でも…それではお前がお祖父様に叱られてしまうよ、影秀。
[気持ちは嬉しいから声は明るいが、表情は少し困ったように笑う]
…ああ、見えてきた。
あれが――――羅城門、だね。
下から見上げると、やはり大きいものだね……お前に、似ているな。
[見えてきた門と武士を見比べて少し微笑み]
[あるじの登庁の終わる頃を見計らい――すこし短めに見積もったためか、今度はときを違えることはなかった――
陰陽寮のそとで控えていたおとこは、不意に詠まれた歌に瞬いた。珍しいことだと思う]
……うた、に御座いますか。
なにぶん、歌の類には疎いもので――――続く句を知らぬのですが。
……今日はこれから、どちらへ。
[鼻を鳴らし、控えていた式をちらりと見遣る。]
お前、らしくないと思っているだろう?
……まあいい。
少し見て置きたいところがある。
ははっ、某は羅生門程には大きな体躯を持ち合わせてございませぬ。ですが、若宮様に仇なす者あらばこの羅生門よりも強く大きく立ちはだかりましょう。
[その笑顔に微笑み返す]
しかし、何やら人気が多いようですな。
さて、一旦腹ごしらえだけはしておこうか…
[西に位置する市にて。
ゆるりと辺りを見回せば、まず探し始めるは干物を売る者。
金を出し、一つ二つ手に持ち齧りつく。
歩きつつ、次は乾飯を売る者に声を掛け。
道の隅にて箱を下ろすと、椀に水と乾飯を入れた]
…同業に話を聞くのは、避けたいところなのだが。
[啜る様に飯を喰らい、道行く人々を見ゆる。
其の目には人の流れの中に薬師や医師も見えているのか。
小さく呟けば、最後の一口。干物を口へと放りこみ]
[白藤と分かれた後向かう先は羅生門。夜にも向かうつもりだったが別に今を見ても構うまい。馬を向け、そう離れても居ないそこへ向かうと見知らぬ影と見知った影。見誤る訳もないのだが]
…若宮様?まさか…。
宮様ともあろう方が…徒歩(かち)な訳が…
[目を凝らしてみてもあの髪の色を間違えるわけがない]
―大殿邸―
[橘中将と連れの鷹の姿が通りの向こう側に消えるころ、
眼をふいと其方から逸らし、今度は屋敷のほうへ向けて。
片羽が少し千切れた式の姿を見とめて]
――狩ねえ。
[眼を細めて呟いた。
連れ立ってきた細いおとこへと向き直り]
参りましょうか。
[庭は相変わらず花が咲き誇っている。
春なのに、空気が薄ら寒いのは変わらず。]
話は通しておきましたゆえ、
どうぞお入りください。
[おとこにそう謂って、己は庭先へ。案内は任せている。
屋敷に居たものから、不審なやからを捕らえたという話も聞いた。
あのとき見えたものだろうか。]
やれ、物好きだらけだねえ……。
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