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[薄ら陽がさして来たようで。既に西日差す時刻。家の庶務もあるわけで。その雲からさす陽と雨上がりの風情に一つ笛も吹きたくなり。
取り出だす横笛、息を入れるとまた普段らしからぬ音を奏で]
ん?また妙な。先のような音でもなし…。
なんぞ笛が浮かれているか?
[小首傾げ。足もとにじゃれついてくるのは家で飼う唐猫。
庭に止まる黒鷹がぴくり頭を持ち上げる]
[暫し迷ったその後に、件の笛へ語ります。]
ふえよ、ふえ。
そなたのあるじが居られるならば、その音で呼んではくれまいか?
[櫻日和のたそがれどきに、流れる音色は届くでしょうか。]
[折りしも聞こえてきた鳶尾の声。
破られた夢想に苦虫を噛み潰し、]
帰ったか。
按配はどうだ。
[手にしていた巻子を脇に置いて、身を起こした。]
そなたも何ぞ感ずることあるか。
[鷹の頭をなでながら問う。鷹はしきりに外を指す。笛も何か訴えるよう音を出すから、表を見て参れと人をやる。下人は門にいる銀の男に用向き尋ねる。何やら笛をと言うるらしい。下人、それを主人に伝えると]
何…?銀の髪?ふむ…。ではこちらに通すがよい。
[あるじの声に短く答え、書物の隙間から覗くわずかの場所へ立ち現れる]
はい。
件の屋敷にて、白藤どのとすこし言葉を交わして参りました。
奇しくも、あるじと同じ事を申しておりました――
あの者、手を焼くと見えて、すぐになにかを行うことは無いようにも。
−六条邸−
[侍従を燻らせた中、ほつりと目が覚める。
いつのまにか転寝をしていたのか肩にいつの間にか衣がかけてある。
それをかすかに手繰るとゆるりひとつ。
息をついて頬についた痕を指先でなぞってみれば唇を彩るのは苦笑]
…困ったな、今の刻限が、わからない。
[しかし言葉の割に、それほど困った様子はない]
[屋敷の下人に連れられて、中へと通されました。
見たことも無い調度の数々に、思わず感嘆の息もこぼれます。]
…あなた様は、あのときの?
[現れた彼のあるじには、確かに見覚えがありました。]
[見せるのは相も変らぬ不機嫌そうな顔。]
ふん──
すぐに四辻のものを掘り返そうとせなんだは賢いとも言えるな。
精々ばら撒かれぬように、ぎりぎりまで持たせるであろうよ……あのおとこならば。
[通された銀の青年。下人どもも何やら酷く訝しんで彼を見る。
外の鷹など威嚇の視線を離さずに。
しかし一度は見えている間柄、その青年が平伏してこちらを見るを]
ほう、その方はあの屋敷の…。何用でここまで参った?
下人の言では笛とか申して居ったがそなた何か所持しているのか?
[銀の髪は西日を照り返し赤毛にも見えよう。膝の唐猫なぜながら尊大に問う]
[常態からして機嫌の良いように見えることは無いために
平素と変わらぬようにも思えるが、あるじの貌つきが一体何を意味しているのかいまはどうも汲み取れずに、
心もち俯いて続けた]
おもいのほか、賢いおとこのようで御座います。
それと、笛を奏じるあやかしに出会いました。
件の屋敷へも居たものですが――中将どののものと思しき笛を、拾ったとか。
中将どのの屋敷へ向かったものと思いますが、なにやらよこしまな企みを持たぬとも限りますまい。
えぇ、笛を。
[取り出した漆塗りの竜笛を、恭しく捧げ持ち、差し出しました。]
笛の落とし主を探して、都まで降りてまいりました。
人に聞けば、橘の若様のものであろうと。
笛だと?
[思い当たることがあるのか、ふっと片眉を上げる。]
……確かに。また続々と現れてくれるものだ。
しかもあのおとこのところへとはな。
[一層腹立たしげな顔になった。]
[ゆるりと視線を外へと向けると、あいまいではあるけれど時刻を察することは出来て。
今なお、雨は降っていたけれどそれ故に空気が澄み、香の香りを清かなものにしている気がした]
…随分、眠っていたのかな…。
[頬のあとにそろり触れて、上掛けの衣を丁寧にたたみ、再び手遊び程度に弦を爪弾いて]
おお、それは…
それをどこで手に入れた?誰より私のものと聞き及んだ?
[差し出された笛はいつぞやの行幸で紛失した片割れの笛。
あの後随分と人を探しにやったがついぞ見つからず、しかし家宝でもある為に諦める訳にもいかず]
とまれまずは礼を言おう。探していたのでな。
先程外で笛の音がしたがその方がそれを吹いていたのか?
[くっと嗤い、]
気にならぬ──と言ったら嘘にはなるな。
が、お前の思うような意味ではない。
まあ暫くはこの役目で顔をあわせることも多かろう。
そのうちに此方から尋ねるなり、彼方から訪ねて来ることもあろうさ。
――花山院の邸宅一室――
雨か。難儀よの。筆も走らぬし、折角の紙も濡れてたまらない。
…かような刻は、何者も跋扈するに値する時よな。
[立ち上がり、空を見上げる。西に傾いているだろうか。]
しかして、私のなしたい事をなす好機、でもある。
それは他の者、怪異物の怪にとっても言えることである、のだが。
[水干、動きやすい身なりに着替える。草履を履き、自宅を出た。]
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