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― 1F中央・噴水付近 ―
ふむ。マスターですか。
[アルフレートの指示を聞き、ゆっくりと車を停車する。無論、違法駐車などしない。近くにコンビニエンスストアを発見し、周囲に気を配りながらバックの駐車を試みる。幸いなことに回りに車は少なく、無事に停車することが出来た。]
では、何かあればお呼びくだされ。
[軽トラックから降りるアルフレートに続いて降車し、ランサーはスッっと霊体化した。]
― 西ブロック・森林公園・屋敷内客間 ―
[ベッドの上で目を覚ます。
荒涼とした廃墟とがれきの世界ではなく、天井が見えた]
……ここは?
[ゆっくりと身を起こす。
血が足りないのかふらつくが、身体は動いた。痛みはなく、傷も癒えている。魔術で手当てされたらしい]
セイバーは……居るわね。
これはどういうこと? 状況説明をお願い。
あのギリシアの英雄なら副業で歌って踊りつつ無人島に村をこさえることも出来るだろう。
実家か。うん。実家な。
まあロクなもんじゃないよな実家って。
[この人の稼ぎにぶら下がって生きていた家族一同が実家で悠々自適してました。
あと若い頃には絶賛ニートしてた父親から「働いて出世して稼いで金持ってこい」と言われた事も。
そんな徒然を思い出して溜息つきつつかぐやの言葉に頷いた。]
そうだ、それにマスターのみの気配だ。
最も罠かも知れぬから迂闊な行動は避けよ。
[言葉の途中で霊体して消えていったが引き止める事はしない。
なぜならば、消耗を抑える必要があるから。
本来であれば実体化させてまま連れ立ち。
マスターを始末すべきだが、今は刺激するべきではない。
そう考えたゆえの言葉である。]
― →2F ―
[きらきら、びゅーん。]
みちるーー!!!
[フロアごとに確認していくことにした。
上まで行っていなければ下の広いエリアだと覚悟を決める。
このフロアに足を運ぶのは、ミケランジェロとの戦いぶり。
彼女の最期は見届けてはいないけれど、瓦礫に打ち付けられて落ちた位置は覚えている。
魔力の供給がなくても、危険と解っていても、最初にここに来たのは――何故だろうと、口の端だけが仄かに上がる。]
……瓦礫の中に咲く、 花?
[明らかに自分たちとはまた違う誰かが争った痕跡があった。
そのすぐ傍に咲く花に視線を向けたまま、]
幸せ者ですね。
[もういない誰かに向けて、風に言葉を乗せた。]
―西ブロック・拠点・朝―
……そうしてくれると、
私も、 ……安心だよ。
[流石に言い過ぎたか。>>70
敬語を解けば、「お説教」は此処まで、の合図となる。]
うん。食事は大切だもの、ね。
[――前の主、望月は奔放でやや頓着せず酒ばかり飲んでいたので、ひっそりと新鮮だ。]
……彼らは、眼を覚ましたかな。
少し、見てこようか。
[朝食の用意の合間、ヒイラギから距離を空けすぎないよう気をつけつつ、リリンらが眠る場所へ足を向ける。]
[その周囲の戦闘の痕跡から、何か解らないかと暫く歩く。
幸い、他のサーヴァントの気配はない。本当に幸いだ。
当初の目的を少し忘れかけたが、みちるも探している。当然だ。
ざりざり、と靴の裏で瓦礫や砂を踏んで歩く。
その足が止まったのは一枚の紙を見つけたから。>>3:379
拾い上げれば、紙は自然と開き内容を提示する。>>3:262]
――――――…
[そこに書かれた内容が、得ている情報以上の事が記載されているのもあり瞬時に理解は出来ず、二度、三度と読み返す。コンソメパンチの下りで、彼がアサシン確定した事だけは確かだったが、]
ループ…?
それが 起きているとでも?
そしてそれに―――あの、コンソメパ…いえ、
アサシンが絡んでいると言う事でしょうか。
[嶮しい面持ちで、メモと睨めっこ。
ふと我に返ると、上に行かなければと思い出す。]
みちるが3Fの可能性は…高いはずです!
[きらきら、びゅーーん!]
ぎりしあの英雄じゃったか。
無い物は作っていくすたいるは嫌いではない。
わかるか。
いやまったく、実家の連中はどうしようもない。
あんな心のかけらもないやつらを崇める者もたくさんいるのじゃから、実に末法よの。
[かぐやさん、末法の概念は時代がだいぶ先だ]
―西ブロック・拠点・朝―
[ルティがリリンの様子を見に行っている間に、卵粥を用意した。レシピはちゃんと残っている。
僕ら用には洋風おじやにした。葡萄ジュースと、ミルクティー]
ねぇ、リリンはエスプレッソ好きかしら?
[レティに大きな声で問いかけるも、リリンの好みは知るまい ]
…んんん。
[二つのうち一つは食べてしまった。
チルチルがひざの上に乗っているのも忘れて
ちょっとあわてて立ち上がった。
痛みが強くなってきているので、たぶん近くにいるのだ。
辺りを見回して、それが見た顔なのかどうなのかを探す。
目は痛い。誰もかもが、怪しく見えて仕方ない]
(こーゆーの、ぎしんあんきってゆーんだ)
[テレビの知識はかくも偉大なり。
布地にしがみつくようになっていた鳥も低位置へと戻り、耳元で一声短く啼く]
あれが、マスターだと?
[気配の先にいたのは幼い女子だった。
己の眼を疑いたくなるレベルである。]
覚悟が足りないどころではないぞ。
どうなってるんだ、この戦争は……。
[思わず口に出して呟く。]
―西ブロック・拠点・朝―
[>>80大きな声で尋ねてくるのに、
詩人はさほど声を張り上げないのに遠くまで届く声で答えた。]
どう、かな?
聞いてみることに、する。
[――警戒はしつつ。客間に顔を出す。]
――目覚めた、ようですね?
― 1F中央・噴水前 ―
…………。
[霊体化しながらついていくと、そこには鳥と戯れる少女の姿があった。しかもその顔には見覚えがある。確か――そう、先日のアーチャーとの戦いと、昨日、かぐやとの戦闘で感じた気配。キャスターと共にいた、幼いマスターだ。]
…………ふむ。
[珍しくアルフレートが狼狽している。果たしてどういった会話になるのだろう。興味は尽きない。故にランサーは黙って見守ることにした。]
うんうん。…うん?
[え、崇める? さすが天上人は格が違った。庶民の悩みとは文字通り住む世界が違うようだ。]
ま。まあまあ。実家や身内の尊さは失って初めて気付くものという。
失うまでは自分の好きに生きてみればいいんじゃないかな。
[はてかぐやの実家は失われる可能性のあるものだろうか。庶民にはよく解らない。]
― 3F ―
[足場が竹で崩されたのか不安定な場所だった。
見上げるほど高く、見渡すほど遠い。]
みちるーー!!!
みちるーーー!!!!!
[何度も何度も遠くに響き渡る程大きな声で叫んだ。
るー、るー、るー、と虚しく木魂するのみ。
ここにいないとなると、更に…上?
――いや、さすがにそれは考えられない。]
[ひとしり叫んで捜し歩いたけれど幼い姿は見えずのまま、
メモという収穫を得て3Fから姿を*消した。*]
…いたい。
[左の目を、ぐりぐりとこする。
かなり近いのだとわかればもう一度だけ意を決して周囲を見渡す。
たぶん、そうだと感じたのはこちらをみてうろたえたような気配があったからだ。
じり、と一歩。足が後ろに下がる]
…えっと
[ちょっと、いままでのように気軽にご飯に誘うような相手ではなさそうだ。
もうひとつ気配があるので、たぶん英霊も一緒なのだろう。
よくよく見れば竹の階で見かけたような気がしなくもないが、あのときのみちるはたけのこにかなり夢中だったので]
たけのこ。
[ひどい一言目になった]
[部屋の外で話し声がした。今更ながらに、令呪のうずきを意識する。
扉が開く。顔を出したのはあの、リュートの英霊だ]
ええ、おはよう。……なにかと縁があるようね。
あなたがここまで運んで、手当てしてくれたの?
それともヒイラギの方かしら?
――嗚呼。
有り難い事だ。くすぐったくもあるが。
[4Kテレビから届いた風>>76にそっとまぶたを閉じて頷いたが。
でも我に返って慌てて騒いできらきらびゅーんには右手で顔を覆った。]
眼鏡は保護者なのか不審者なのかどうなんだまったく…。
[いや、英霊のはず、ですよね?]
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