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遅延メモが残されています。
バーサーカー ヘイズレク に 1人が投票した。
アーチャー ミケランジェロ に 16人が投票した。
アーチャー ミケランジェロ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、望月 玲 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、赤竜パピー (羽鐘辰)、鴻 みちる、バーサーカー ヘイズレク、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、兄里ケイ、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、アヴェンジャー かぐや姫、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 15 名。
はぁぁ……ッ
[アーチャーの右腕に魔力が集う。
その魔力はノミと化し、墓下を大理石に見立て空間を削り世界を築き始めたーー。]
む。
遺言のレイアウトがズレているな。もうひとつスペース少なくすればよかったか。
[悔しい。]
さておきレティのマスターよ。お疲れ様だ。
歴史に刻まれる素晴らしい散り様だった。讃えて1品、ご馳走させてもらおう。好きな酒と筋肉を頼むといい。
[筋肉って料理のことですよ?]
ん?
[昨夜のアサシン。片翼の堕天使の様子を店内に設置したルナティックテレビジョンのHD画質で眺めていたところ。
非常に眉を険しくして不満の声を挙げた。]
阿呆。
創世記はシスティーナ礼拝堂の天井だ。壁は最後の審判だぞ。勉強が足りん。
[無茶を言った。つーかでも一昨日ちゃんと天井に創世記、壁に最後の審判という地獄絵図だって教えたでしょ!]
―南ブロック・ホテル内―
[いつも通りの不快な目覚め。
しかし、いつもと違う点があった。
辰の言葉が伝達されて来ないことだ。]
なあ、辰、まだ怒ってるのかー?
俺たちが喧嘩してても意味無いと思うぜ。
[パピーがそう言った時、何かつぶやくような声が伝達されてくる。
「……私の願いは、住人たちの命に見合うものなのでしょうか……自己保身で、無関係な大勢を犠牲にするとか最低なんじゃ……」]
ゆ、揺さぶられてるーー!
俺が他のマスターを揺さぶるために言った言葉で、辰が揺さぶられちゃってるーーー!
ちょ、ちょっと待て、何でそうなるんだよ?!
俺の発想って辰から発されたものだろ?
俺が口にしたことなんて、想定内じゃなかったのか?
なんつかこう。
エピローグでは是非とも辰ぁんご本人と会話したいよな。
[なんとなく青椒肉絲を炒めながら呟いた。]
ふと思って、後回しにした事を、あんなにはっきり言われると考えざるを得ない?
考え始めると悶々としてくるだって?
……お前な、片翼の言葉、真に受けすぎだろ。
どこまで本当なのか、解ったもんじゃねぇぞ。
だから、あの2人に情報をまいたんじゃないか。
怪訝な顔してたから、それぞれで真相を追究してくれるだろ。
それが見えてから、悩むべき部分は悩めば良いんだよ。
[力ない生返事が帰ってきたが、とりあえずは納得したらしい。
パピーはそれにホッとする。]
[暗闇がある。
いつからその闇の中にいたのか、今もまだいるのか、そこは闇に包まれた空間なのか、それともただ視界を遮られているだけなのか、時間も空間も把握しづらい状態だった。
感じるのは背中の、いや身体全体かもしれない、軋むような痛み。
伸ばした腕の、指先すらその視界には写らない。
ここに、自分はいるのだとわかるのに。
――、声を発した。
誰にも届かない、誰の音も聞こえない]
「誰か」、
「さくら」
「ねえ」
[出したはずの声が、誰にか届く前に、暗闇に溶けた]
成程。箱から見るとレイアウト大丈夫だな。
鳩だともう少しだけ減るのか。ミケ、おぼえた。
[出来上がった青椒肉絲をつまんで朝ご飯。]
しかし、7騎以上のサーヴァントが出てることって、教会側はどう把握してるのかね。
昨日の2人の話聞くと9騎も10騎もいるって事は無いと思うんだよな。
もし、そうならもっとたくさん目撃されていそうだし。
[パピーはバックの中に入ったままで、*そう言った。*]
―西ブロック・神社―
[昨日は結局近所のお宅にお湯を貰い、風呂を済ませることができた。
かぐやを伴う前に声を掛けられたのは、不憫に思われたのかもしれない。
どこか生気無く映る住人も、ここでは、普通に生きている]
……。
[ケイは、目覚めてすぐに背中の傷跡を探った。
そうしなければならない気がして、どうしてそう思ったのかもわからなかったが]
熱いけど、痛くはないな……。――、夢?
[それは夢と言えるものなのか、単に寝苦しかっただけなのか、それとも]
ここが根源?
なんだか庶民的ね。
[けだるそうに周囲を見渡す。]
それじゃあ、シャトーブリアンと赤ワインを頂戴。
[どこからか現れたソファに深々と座った。]
−回想・二階にて−
[みちるの側まで来れば霊体化を解くが、顔や肩や腕、足からも血が流れて明らかに重症だという事が見て取れる。
みちるの顔を見ると弱い笑みを浮かべて、乾いた唇を開く。]
……、みちる。
私の勝利を信じてくれて、ありがとうございます。
そして、あの激しい戦いの中でも
逃げずにいたみちるは、…本当に、すごい、です。
…ただ、かなり、その……
力を使いすぎて、しまいました。
[それはきっと見ていたみちるも同じ事なのだろう。こちらは宝具を使用したのだから。]
……、帰りましょう。
[血に濡れた手は伸ばせず、首を垂れれば再び霊体化して下の階層へ。**]
― 神社 ―
おお、ぬしさま御目覚めかや?
[兄里ケイが目覚めれば、そばに控えていたかぐやが声をかけた。ケイくらいの魔力供給があれば、そもそもサーヴァントである自分は眠る必要が無い]
汗を拭くためのタオルは用意してありんす。
[実は寝ている間、うなされている時もそばについていた。が、特にその部分には触れる事は無い>>5]
根源とか筋肉とかそういう難しい事はお父さんよく解らないな。
[オーダー入りました!
喋りながら慣れた手つきで黒毛和牛の大腰筋をノミと金槌で切り分ける。最も脂が少なく最も軟らかい赤身肉を取り出すと充分に熱せられたフライパンへと乗せる。
アロゼ――肉の乾燥を防ぎ、なにより肉に早く火を通すため熱い脂をかけ回す。
ミディアムに焼きあがったシャトーブリアンにはペッパーガーリックソースを用意し彩りに温野菜を添えて皿に盛った。]
へいお待ちッ
[グラスにはジュヴレ・シャンベルタンを注いで。ところで色々詳しくないのでツッコミ不可にてお願いしま…す。]
[畳んでおいた衣服などを用意しながら]
そろそろいくさの色も濃くなってまいりましょう。
とはいえいくさ支度と警戒はわらわが担いますゆえ。
ぬしさまはまたぬしさまの心の赴くままに動かれませ。
[なお、自分は自分で買ってもらった服を洗濯してまた着ていた**]
うん、おはようさくら。
、ありがとう、寝汗かいたのなんて、久しぶりだな。
[額に浮いていた汗をタオルを受け取り拭き取る]
そうだな……、そろそろ脱落者も出ているのかもしれない、知らない所で。
ただ、8騎目が気になる。
昨日の話だと、なんというか、今回のこの聖杯戦争で呼ばれた側、にしては知りすぎていると思うんだ。
どこまで本当かわからないけど。
全部嘘で、相手を動揺させる為っていうのは、あるのかな。
[監理人なら知っているだろうか、そう思いながら立ち上がり、かぐやを外へと促した]
― ??? ―
兵が、鎧を剥いでいた。
地に伏すは、通常の戦士よりも何倍あろうかという巨大な身体。鎧を剥がんと揺さぶる兵の手によって、砂利に腕を裂かれ、胴に空いた創傷からは生命の証がこぼれていく。
鎧を剥がんとする兵は、その逞しい腕をあらゆる汚れに浸すことを厭わない。血に、土に――。討ち取られた兵士より武具を奪うは古来よりの慣わしであったが、兵の瞳はひどく血走り、どこか狂気に満ちていた。
「――――、」
――ならばこそ。兵が顔を上げたのは、外的要因に他ならない。
近付く足音。近付く気配。チャリオットの震動は僅かに大地を揺るがし、時を追うごとに大きくなる。兵は鎧を剥ぎ取る手を止め、双眸に自らへ近付かんとする者の姿を収めた。
「…………灰色の槍。灰色の鎧。そして、その手に持つ土色の槍は。……なるほど、貴様か。あのいけ好かん女神のお気に入りは」
兵は、血にまみれた手で自らの頬についた土を拭い、僅かに笑う。
――対峙する男は、眉を僅かも上げずに、静かに答えた。
「……聊か誤解があるようだが、貴君が捉え易いならそれでも構わない。しかし、貴君は見たところ神と呼ばれる者のようだが、このようなところで我が軍の死体に何をしているのだろうか」
一陣の風が吹き来れば、荒野の砂塵は巻き上がり、対峙する二人を霞ませた。答え、そして問う男に、血濡れの神はいよいよ以って高らかに笑い出す。
「――――何を言い出すかと思えば! ワシの目的は偏に貴様だ、テュデウスの倅よ!! トロイアの兵に飽き足らず、彼の美しき女神でさえ傷を負わせおって……。何たる不敬。何たる不埒。かのいけ好かん女神に力を与えられたからと言って調子に乗るな。思い上がる貴様に、神に戦を挑むということがどういうことか、思い知らせてやろう!!」
相対するは、神罰を口にする兵。――否、それは人の形を借りた神。大地に舞い降り、その力を抑えぬままに死の暴威を撒き散らす、一騎にして強大なる軍勢。
「――やはり、聊かの誤解があるようだが、今は置いておこう」
口上を聞き届けた男は、僅かに両目を細め、槍に握る手へ力を篭めた。眼前に立つ死の理へと、穂先を向ける。
「暴虐なる戦の神と呼ばれし者よ。――不敬ついでに申し訳無いが、その首、我が槍に貫かせてもらう。俺が俺の目的を果たすためには――、そうだな。軍神の一人や二人、超えさせて貰わねば、ならんのでな――!!」
地を蹴る足は躊躇い無く。不敬なる灰色の兵は、鋭き双眼を以って、眼前の威光を捉え――。
― 1F北・オフィス街(ホテル屋上) ―
[幾度目かの風。幾度目かの夜明け。
どれ程の戦が起ころうとも、朝は変わらずやってくる。
街の目覚めを見渡す中。ランサーはゆっくりと頭上を仰いだ。]
―――――、
[彼方には地表。
白む空に透けて見える、『塔』と呼ばれる最上部/最下層。
夜明けと同じく、昇る月と等しく、幾度と見たその光景は。]
これは…………、…………、
[遠ざかっている。或いは、空に映る地表の色が薄い。
――それが、アーチャーの死を礎に築かれた新たなる階層であることには、サーヴァントの身である彼に気付くことは出来ず。
ただ、漠然とした違和感に、見上げるのみであった。]
[外に出て顔を洗い、いつもより木漏れ日が薄い気がして見上げた。
木々の間から見える空、地表は、いつもと変わらずそこにあるように見える]
暑くなりそうだな……。なんとなく。
[車に乗ろうとして]
上に、行ってみる? 会ってない組は8騎目も合わせて後2騎。
ここまで会わないとなると、何か企んでそうな8騎目は別として既に落ちているかもしれない。
それなら、戦闘の跡が残っているかもしれないし。
[問いかけたが、かぐやが特に反対することはなく、上へ行く為に人目につかない場所を探す]
ーホテルー
ん?起きたか。リリン、気分はどうだ。
[ホテルに戻っていたリリンが睡眠を取っている傍ら、自分は部屋に据え付けの紙と鉛筆を手に取り、何やらしきりに紙にスケッチを繰り返していた]
そろそろ脱落する奴がいるかもしれんな。
今日あたり、上に上がってみるか?
みんなら、もう少しゆっくりさせてもらうぞ。もう少し絵でも……
そうだ、どうだ?これ。
[リリンの目の前に、先ほどまで描いていた地蔵菩薩の絵を差し出した。可愛らしさはあるが、あまりうまくはない。しかしどや顔である]
― 中央ブロック・ホテル ―
[ベッドから身を起こす。窓から日の光が差し込んでいる。朝が来ていた。
座ったまま、のびをして身体をほぐす。声を掛けられて顔を向けると、セイバーが机に座って鉛筆を執っていた]
そうね……悪くないわ。
[体調は悪くない。身支度を済ませればすぐ戦いへ赴ける。……考えることは、多いけれど]
上に行くのには賛成よ。
誰かいるかもしれないし、そうでなくても、昨日辺り戦闘があったかもしれないしね。
[地蔵の絵を見せられれば、興味深げに覗き込んだ]
へえ……あなた絵も描けるんだ? かわいいわね。
なんの絵なの?
―西ブロック 妹尾邸―
[―――夜半まで静かに響いていた
子守唄めいたうたが余韻を残しておわりを迎えて後。
クレティアンはヒイラギ眠りを妨げぬよう離れて控えようとして、積まれた本――そのうちの、開きっぱなしの1冊に眼を留めて眼を瞠った。艶のある上質の紙を使用した大判の図録、そこに描かれた巨匠の絵。先ごろ眼にした天地創造の一端に相違ない。]
……システィーナ礼拝堂、
……ミケランジェロ・ブオーロナティによる、天井画……、嗚呼、……これが……
[主に許可も取らず失礼に当たるとは思いながら、
指先でなぞるのを止められなかった。
[はらりと、たおやかな指先がページを捲る。
詩人は息を飲んだ。
荘厳な青と、比類なき肉体の美に彩られた絵が眼に飛び込む。
空には天国。地には煉獄と地獄。
中心には、再臨した救い主。
絵は知らずとも、この物語を詩人はよく知っている。]
――……「最後の審判」……
[――あの創世の戦いの中に現れ出でなかったもの。
ほう、と、ひとつ息を吐く。]
まこと、貴女は天より才を授かった芸術家だ―――
[クレティアンは緩やかに顔を上げ、窓の外を見遣る。
新しい朝日が昇ろうとしていた。]
この辺り、かな。
[境内の一角、木々に囲まれた場所へ、陣は敷かない。
この神社ならば陣はいらない、と判断してのことだが、戻ってくる為の印はつけておく]
行こう。
[白糸を一本、魔力を含ませて枝に結ぶと、先日向かった時と同じように令呪がその姿を上へと導く。
廃墟ビル、その姿が眼前へと、けれど]
まだ上に、行ける?
[無かったはずの上階、その存在がぼんやりとわかって、上を見た]
―西ブロック・拠点―
[ ―なんだか幸せな夢を見た気がする…
ベットから起き上がると身支度を整え、庭園に出た。
昨晩遅くに降った雨で緑は輝き生き生きとしている。]
みんなおはよう。
サンザシは元気そうだ。桜は実を付ける準備?
ああ、椿は最後の花を落としてしまったね。
[木々達の話し掛けに答えるように小さく呟いて
…ふ、と無花果の木に目をやる。
そこにはカミキリ虫に食い荒らされボロボロになった幹
既に半分以上食い荒らされ命が燃え尽きようとしていた…]
お疲れ様…土に帰るんだね。
[納屋の中から斧を取り出すと、、、無花果の幹に打ち込んだ。]
[倒れた無花果の木の横には、小さな無花果の新芽が伸びていた…
愛おしそうに…そっと撫でると。
―ちゃんと繋いでいるんだね― ]
僕も…今日を繋げるため頑張るよ。
[取りあえずは、吟遊詩人と朝食を取らなくては。]
[キッチンに戻ると、簡単にBLTサンドを作り飲み物に
はた、と、手を止める。]
親方はエスプレッソが好きだったけど…吟遊詩人さんは何が好きなのかしら?
[英霊を探しに書庫を覗くと…美術史の図録を手に取り佇み簡単の息を漏らしていた…]
吟遊詩人さ、、ん?
[覗き混むように図録に目をやると…
―あ、あぁ…
確かにそこには作晩目にしたばかりの光景が、、、
そして、なぜだかもう一度目に出来るような気がした。]
[一度2階に降り立ってから、さらに上を目指した。
壁に描かれた文字と絵画。
荘厳さを思わせるその空間は、一瞬何かわからなかった]
ここは、……教会?
礼拝堂、かな。
[酷く不釣り合いなサイズだ、と思う。
近くに思えた反対側の壁までは、酷く大きな椅子が遠く伸びている。
壁に描かれたそれは、よく見ていけば専門知識のない自分でもおぼろげにわかるものだった]
……聖書? あんまり、よく読んだこと無いけど。
ここが、礼拝堂だからかな。
[途中に描かれているのは塔の姿。手を伸ばしても、その一部にしか触れられない。
壁から少し離れると、その絵画を最初から追い*始めた*]
―西ブロックヒイラギ拠点―
[花や植物の声を聞くかのようなヒイラギが戻ってくるのを吟遊詩人は柔らかな声で迎えた。]
――おはようございます
……見事ですね、貴方の親方の作品は。
[ 感嘆のため息そのままに、
賛辞の言葉を紡いだ]
――あ、若しかして
朝食の準備でしょうか、
すいません、お任せしてしまって……
ー南ブロック、古びた洋館ー
[えらい、と褒めてくれたキャスターの手にひかれながら帰ってきたときには、だいぶ疲れ切っていた。
目の前で散っていったアーチャーから目をそらすことはなかったが、子供の頭に起きていたことを全て理解するのは難しいこと。
確かにわかったのは、自分もアーチャーも生きているということくらい]
…鯖さん。
[すごい人だったんだなぁと、おもった。
一度は着替えてベッドに沈み込んだのに、夜中に目が覚めてからはなかなか寝付けず。
結局眠れたのはいつもならチルチルに餌と水をやる頃の時間。
食事を作る音もなく、疲労による泥のような睡眠に埋まり浸かっていた]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[キッチンに戻ると、テーブルにつき。
朝食と共に、紅茶、葡萄ジュース、カフェオレを並べて…好みが判らなかったので適当に並べてみた…]
昨日はお話しの最中にごめんなさい。
ええっと、取りあえず吟遊詩人さんの呼び名と
あと、どうしても最初に聞いておかなきゃならないことがあって…
[金萌葱の眸を見つめ、思い切ったように口に出す。]
あなたの望みは何ですか。
聞いておかないと、この先一緒に行動出来ないかも知れない。
場合によっては…
[左肩の令呪に手を掛け…使わずに済むことを祈った]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[――さて、それから。
並んだ料理に、表情を緩めた。]
……ありがとうございます。
[ 祈りの形に手を組んで、
それから静かに少年と眸を合わせた]
いいえ、お気になさいますな。
あの様な戦いの後だ、休むほうが……大切です。
[それから、少し迷って
葡萄ジュースを選び。手元に置いてから向き直る。]
最初に、ですか。
――ええ、なんなりと。
― ??? ―
[暗くて冷たくて固い箱の内側。
故郷、ルペルモンドの牢獄の中。
枷をつけられては身動きもままならず、
太陽がどこにいるかも解らない。
ここで死を迎える。
私はここで死ぬのだ。]
[――、覚悟をしていた。
けれど、どうして異端の罪に問われたのか。
怪しげな手紙を送った罪、
と捉えられた時は告げられたが、それは身に覚えがない事。]
ならばその手紙を見て下さい。
そうすれば私が無実である事は――ッ
[正しい全てを告白しても、枷が外れる事はなかった。
故に、―――、このまま死ぬのだと、おもっていた。]
[真実は解らないが、メルカトルが聖地の地図を描いた。
それがひとつの原因であったという説はいまも残されている。]
― 南ブロック 古びた洋館 ―
[気がつけば朝になっていた。
血は止まっていたが、傷は完治には程遠い。
足に視線を落として、>>2:462親方から受けた傷が遅れて痛んだ。]
悪夢の原因は…、あなたのせですか?
[ふ、と口許だけ緩めてソファに横たえていた身体を起こす。
何個も作成した魔法道具はアーチャーとの戦闘で
半数以上破壊、半壊して修理が必要になっていた。
宝具を使用する程の力も戻ってきてはいない。
溜息を吐き、よた、よたっと、廊下を歩きみちるの部屋へ。]
[まだ眠っているみちるの顔を覗けば、
起こす事は避けて、そのまま家の外に出た。
近くにサーヴァントの気配を感じたら
すぐに引き返すつもりで、
洋館から近い位置にある小さな商店に入った。
食事を作るよりは何か買った方がいいと思い、物色をする。
芋好きのせいで、様々な芋のスナック菓子を
各種購入して帰宅する事になった。]
…ただ今戻りました。
[がさがさと音を立てて洋館に戻ると台所へ向かった。]
―西ブロック・拠点・キッチン―
[願いを尋ねる少年は真剣だ。
ともあれば、令呪を使うことも辞さぬ構えで。]
――……そうですね、
最初にお伝えしておかなければならないこと、でした。
[ 澄んだ声は紡ぐ。 ]
……私は、吟遊詩人。
物語を編み、歌い、語り継ぐもの。
私の願いは――この奇跡の場でしか出会い得ぬ、新たな物語との出逢いです。
数多の物語を、
忘れ得ぬ物語を、
――歌い続けるために。
[ 祈りのように、己の内の声に耳を澄ませるように、一度そっと瞼を閉じた。 ]
[台所で、みちるが用意していた様子を思い出し、
大皿を一枚取り出せば机の上に、どん、と置く。
棒状で手で食べやすい形状のもの。
芋を乾燥させたシンプルなもの。
太い指輪の形状の芋が沢山入ったもの。
それから、一番多くあった種類が
芋をスライスして揚げたものだった。
とりあえず並んでいた全種類の味を購入した。
同時に、みちるの可愛らしいお財布の中身が
減ったのは言うまでもない。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
…………、なるほど。
今朝の違和感はそういう仕掛けでありましたか。
[ランサーが樽を担いで戻ると、アルフレートは既に起床していた。
見張りの段におかしなことは無かったかと問われ、目にした空の違和感について報告すると、先日のアーチャーが墓標となった階層とは別に、更なる階層が解放された気配があるのだという。]
であるとすれば、新たな探索が必要である。
――ということでありますな。
[窓の外を眺める。
この階層にありて、高く在る天はまた一歩近付いた/遠退いた。
空を漂う雲の平穏さは、昨夜見た空とはあまりにも異なっていて。]
………。
なんでそんな芋尽くしなんだ眼鏡先生。
しかも全てお菓子か。
[お客さんが少ない居酒屋でやることもなしにルナティックテレビジョンで地上の様子をハイビジョンルナティック視聴中。]
[ふと違和感を感じ、部屋の窓から外の景色を眺める。
座標、高度に何か違和感を感じて目を凝らす。
それから、上――天を仰ぐ。]
…、…
[今行く事が得策には全く思えなくて、椅子に腰を落とせば、
スティック状の芋スナックを食べながら、
壊れた天球儀の修復を始めてみちるが目を覚ますのを待った。]
― 1F北・オフィス街(ホテル駐車場)―
[支度を待っている間、ランサーは軽トラックの荷台に座っていた。
傍らには樽が二つ。
古きから変わらない木製のそれの一つを、木槌を以って蓋を破壊する。中に満たされているのは、臭い立つ液体。赤とも黒とも取れぬその液体は、いつか詩人が、葡萄酒と呼んだそれだった。]
――――遠くてすまんな。
貴君の墓に酒でも届けようかと思ったが、
……俺の雇い主はああいう奴なのだ。
[蓋の開いた樽に柄杓を入れる。
同じく市場で仕入れた簡素な杯に二つ、ぶどう酒を注いだ。]
――――、好みに合うかは分からんが。
[酒が注がれた杯の内、一つを対面に置き、一つを傾ける。
――この階層からは決して見えない天の彼方。
廃墟に咲く花の大地を幻視して、――ランサーは柔らかく笑った。]
ああ。遺言に気付いてもらえたよかった。
そういやあのヘラクレス像。
申請もしていないがもし本当に動いたらどんな扱いなんだろうな。
生前の作品て意味ではEX相当だが具現化ではなく作品が動くてだけだからC相当での効果になるんだろうか。
[いや真名解放してなきゃCだろう。
芋焼酎『筋肉達磨』を一杯やりながらなにやら呟いている。]
嗚呼。
ありがとうランサー。葡萄酒は生前によく飲んでいた。
だがすまん。いまグラスに入っているのは芋焼酎なんだ。
[申し訳なさそうにモニターの向こうの英霊へと盃を返した。]
[ふとんみのむしになったまま、子供は夢を見る。
ゆめのなかは、とても寒くて暗いところだった。
怒られて、納戸の中に閉じ込められたときにもこんなに寒くはなかったし広くもなかった。
何より、よくはわからないのだけどもただただ辛い感情でいっぱいなのだ、この夢は]
(…こわいなぁ)
[ひたひたと、どこかで水の流れるような音がする。
お化け屋敷とも違うような気がする。
ここは、どこだろう。
裸足の足の裏は、濡れている。
水溜りだろうか。
しゃがんで、指で触れてみる。
指先を濡らした水分は赤くてどろどろとしている。
これは、なんなのだろう?]
[水の中から、白い枝が生えた。
遠くに一本、二本、それがゆっくりと距離を詰めて生えてゆく。
みちるは、視力はいいほうだった。
暗いけれども、赤い水の中から生える白い枝がよく見えた。
近くまで来ると、それは]
…、や
[みちるがそれが何なのか気づいた瞬間、白い枝が一斉にみしり、と音を立てた。
音を立てて枝の先がみちるのほうを向いた。
逃げなくちゃいけないと思った足は、赤い水の中を走り出した。
冷たくて、怖いその中を走り続けながら、振り返ってはいけないと一生懸命だった。
長い髪が、白い枝に捕まった。
一生懸命、今までで一番必死になって走ったのに足首に枝が絡んだ]
ひ、
[空気が吸えなくなった喉が引き攣れる音が、みちるを現実へと連れてきてくれた。
すっかり明るくなった空が、いつもより寝坊したことを教えてくれる]
…よかった、よぅ。
[怖い夢のせいで、なんだか今日は朝から疲れてしまった。
毛布にもぞりとくるまったが、お腹が空いたのでご飯にすることにする。
そういえば、昨日激しい戦闘をしていたキャスターはどうしたのかと家のあちこちをみてさがす]
おじさーん。
……おじさーん…?
[あざらしのスリッパをパタパタ音を立てて
なんだか食べ物のにおいがする行けば絶句の展開]
み、みちるの…おこづかい…
おいもになっちゃった…
[机の上に転がるくじらのがま口が、かわいそうなくらい
口をばっくりと開けて待っていた]
ー中央ブロック・ホテルー
それは良い。気分が良ければ人間何でもできる気になるからな。
面倒ではあるが、どのみち行かねばならんのだろうし、(わしの)気が向くうちに行っておいた方が良い。
[実体化してはいたが、いざ出かけるとなると霊体化する気は満々だった。リリンが地蔵の絵に興味を止めたのを見て嬉しげな顔になる。もし評価されていなければそれだけで一気に自害したい気分まで落ち込んでいたところだ。]
そうか?いや、よかった。
これは地蔵菩薩というて、仏の一つだ。
お前の国ではどうか知らんが、わしの所では悪人は死後に地獄に落ちて責め苦を受け続けることになっておってな。
そういう人間達にも救いの手を差し伸べてくれるありがたい仏がこれだ。
―西ブロック/拠点>>42―
ええ、構いません。
――では、レティ、とお呼びください。
[ 板についた貴人への接し方。砕けたほうでと言われれば努力はするであろうが、さて、ヒイラギはどうするだろう。
肩から手を下ろすのを見て、
静かに一つ頷いた。認めては、もらえたようだ。 ]
……稀なクラスでありますから。
キャスターとして喚ばれるのが常。
その場合は、真に物語を紡ぎだせるとは言い難く――、あだから、此度の機会を、私は――あ、ええと。
[こほん、と。逸れかけた話を戻す合図に小さな咳払い]
……いいえ、あまり。
そういったことに興味の薄い方でしたので。
[ 少しばかり、苦い笑みを浮かべて答えた。 ]
[かちかち、ちちち、と硬質な金属音が静かに響いていた。時折、ぽりぽり、と芋を囓る。]
……、……。
[ふと顔を上げるとみちるが起きてきていた。常の顔のまま、]
おはようございます、みちる。
疲れの方は取れましたか?
料理は苦手なので、
財布を借りて買い物をしてきました。
……、あ、その、つい、気がつけば
自分の好きなものを買ってきてしまい…
[すみません、と申し訳なさそうに言った。]
みちるのおこづかい…
おいもさん…
[項垂れる。
駄菓子菓子、いやだがしかし。
朝起きられなかった自分が悪いのだ。
もう、これはおじさんへの貢物だとおもうしかない。
これぞまさしくえんじょこーさいってやっである]
…わかったもん。
みちる、今からごはんたくもん。
おべんとうつくって、おかしもって、えんそくしよ。
[ジャンクフードをあまり食べないお子様は、決めたら早くて早々に米を炊きだしお弁当のおかずになりそうなものを作り始めた。
そういうときでないと、みちるにはお菓子を食べる免罪符が存在しないらしい]
……死後の地獄と、救いの手。
[復唱するようにつぶやき、もう一度セイバーの絵を見る。
地蔵菩薩。
仏教には詳しくないが、悪人にすら慈悲をかけるらしいかわいいその絵は……そこまで上手では無かったけれど、なんだか尊く見えた]
あのさ、セイバー。
あなたは昨日の話、どう思った?
[ふと、その問いが口をついて出た。
この日本の英霊は昨夜のへんてこな竜の言葉を聞いて、何を感じたのだろうか。
聖杯を破壊すれば、ここの住人が解放される、という情報。片翼のサーバントが語ったという眉唾。
この町は地獄ではないし、話の信憑性も薄いが―――このかわいい絵のホトケなら、迷い無く聖杯を破壊し町を救うだろう]
えんそく、ですか?
わかりました。
[では、それまで、と、また修理を再開するが、手と口は別の動き。お弁当を作るみちるに、昨日の、テレビを解体する件を持ち出す。]
テレビという情報媒体から得られる
すべての情報を私は知りません。
みちるの情操教育に悪影響を与える可能性が
あるものをそのままにしておく事はできません。
みちる。
その、まじかる☆まろん、というテレビは
みちるにとって必要不可欠なものなのですか?
[茹で上がったゆで卵を調味液につけて。
ボウルに鮭フレークとごまとネギを入れて用意して。
ウインナーを焼き始めたところで聞こえてきた難しい話に
ちょっとだけ火を小さくしてから返事を始めた]
だいじだもん。
まろん見せてくれないなら
おじさんがおいも買ってきたお金返してもらうもん。
もうおじさんにおいもさんかってあげないもん。
[焼いたウインナーをお皿の上で冷ましながら]
テレビこわしちゃうなら、
みちる、おじさんとさよならするもん。
[芋の件もあって、ご飯を作ってはいてもご機嫌は斜めのままらしい]
― 1F北・オフィス街(駐車場) ―
[――仮初の忍神町でも、ラジオは流れている。それは忍神町のどこかに存在するラジオ局――所謂ローカル放送であったが、『にんじん!』と題打たれたセンセーショナルなニュースをお届けするラジオ番組は街の人間の人気を集めていた。]
―――――……。
[どうやら来週の『まじかる☆まろん』では、街で悪い子にしていた少女達を捕らえ売り払わんとする巨悪の皇女――モッツァレラ★ぷりんせすの城に、まじかる☆まろん達が乗り込むのだそうだ。
魔法少女の先輩の死、嫉妬から絶望へと変わり果てた親友――絶望と狂気を乗り越え、ついに5人の魔法少女が揃ったまろん達。来週もあなたの こころにマジカルウインク! まほうしょうじょ、まじかる☆まろん!]
―――なるほど。
[軽トラックから流れてくるラジオを聞き流しながら、ランサーは真剣な面持ちで頷いた。]
―西ブロック拠点>>48―
――はい。
ここからは、私の……考えですが。
吟遊詩人のクラスを引き寄せるには、
条件が厳しく、かなり入念な準備……あるいは強力な縁《えにし》が必要……と、聖杯から与えられた私の知識にはあります。
此度、そのどちらも…感じ取れませんでしたが、私は此処に、本来のクラスとして在る。
この《塔》といい、住人といい……
些かならず、
此度の戦争は……異質、であると言えるかもしれません。
[そう、添えて。それから、続く願いにははたといとけなく瞬いた]
エッ!?
そんなに大事ですか。
[芋のお代、辺りまでは静かに手を動かしながら聞いていたが、おわかれするもん、と言われれば変な声が喉の奥から出た。]
……、……
[じっと真顔でみちるを見た。見た。
細く長い息を吐けば、]
みちる。
なるべく私がいる時は、
私とテレビを見ましょう。
それから、その、まじかる☆まろんの資料が
あれば私に見せていただけませんか?
みっちゃん強いなあ。眼鏡のおじさんたじたじじゃないかな。
[モニター眺めながら呟く呟く。そろそろ焼酎の瓶が空く。気分は飲み屋で野球中継観ている親父だ。とりあえずランサー自重しろ。]
………。
いやこれ。寧ろ眼鏡のおじさんがまじかる☆まろんにハマってガチヲタクになっちゃうフラグな予感がする。>>54
[さて真相や如何に。]
―西ブロック拠点―
――、ともだちのように、ですか。
はじめていわれました。
[ええと、と己の顎に手を添えて、
くだけた言葉を探すよう。]
ええと、わかったよ、
ヒイラギ……、と、
こ、こんな感じです――、感じ、かな?
かな?
[少し、首を傾けて、尋ねる言葉はやや探り気味]
だいじだもん!
ちょーだいじだもん!!!
まろんみれなかったら、みちるのいっしゅうかん
おわらないんだよ!
[それぐらい重要らしい。
いきおいあまって、えっさほいさとにぎっていた
鮭フレークおにぎりが手の中でむざんなすがたになっていた。
慌てて握り直しつつ]
…テレビこわさないならみせてあげてもいいよ。
[撮りためているビデオがあるが、
もうこの一件については完全に疑り深くなっているらしい。
海苔を巻いたおにぎりの横に鮭フレークのおにぎりを詰めて、
味玉はそろそろ軽く味がしみて冷えた頃だろうか]
……、壊したら見れませんから。
わかりました。
[子供の拘り、というものがあるのは6人の子持ちの父であったメルカトルは知る事。
まじかる☆まろん、は、日曜に放送らしい。だから一週間が終わらないと言ったのかと理解する。
みちるがお弁当作成を再開するなら、こちらは日時計の修理に入る。なんとか修理をしたけれど、これらでは魔力をある程度底上げなり増幅する程度。みちるの幼い姿や振る舞いを見て、小さく肩を落とした。]
……、ところで、遠足はどこに行きます?
―西ブロック拠点>>56―
――そうですね。
何か協力できることがあれば――と、モトコさまも言っていたことですし。
畏まりました。直ぐにでも。
[ ――と、戸棚に手を伸ばすヒイラギが喜びの声を上げる。 ]
おや、――若き芽は、
伸びるのも早いと言いますが……
[ 其れにしては、確かに急。
昨日取った手よりやや大きく、合わせた目より、少し位置が高いようだ。錯覚ではなく。]
……?
[ 首を傾けながら、詩人はヒイラギの側に立つ。]
おかしくない、といいのだけれど。
では、行きま……行こう。
眼鏡のお父さん頑張れ。大切なのは相互理解だということは生前によく味わったクチだろう?
[大きな話にしながら超観客視点。]
―西ブロック・拠点〜教会へ―
[森林公園を通り、気持ちの良い緑に囲まれ深呼吸
道すがら僕の体を心配するレティには ]
うん。大丈夫だよ。
ここ何日か手足の関節が痛かったりしたのも…
成長痛?って言うんだと思う。
学校の友達とかもよく言っていたし、ね。
それより…レティは大丈夫?
送る魔力の質が変わっていたり、少ないなんて事は無いかなぁ。
[自分の魔力不足で戦えない自体になどならぬよう…心配そうにレティを見上げた。]
いや。動くっていったけれど無理に動かさなくていいからな。いいからなったら。
[ルナティックテレビジョンのdボタンを押して眼鏡メモを確認してちょっと心配になった。遺言だけどギャグのつもりでゴザルよ?]
―西ブロック・拠点〜教会へ>>60―
なるほど、成長の痛み。
今まさに伸びているところ、というわけだ。
男子たるもの、僅かの間にも驚くほどの成長を見せるといいま……いうからね。
[そういうレベルを超えている気がしないでもないが。]
私は……そうだね、……
[己の手を見て、ゆるく握り
流れを確かめるように指先を擦りあわす]
――、あたたかい、柔らかな芽吹きのような魔力……、質は異なるけれど、心地よく感じる。魔力量については――私の方で、なんとかやりくりを。
いざというとき、
無茶をお願いすることになるかもしれないけど
[少し眉を下げて、内緒話のように告げたのだ]
昨日の話?ああ、竜の話か。
[あまり真面目に聞いてはいなかったが、片翼の英霊という者の話について、少し考えた。]
わしもお前も、聖杯にかける願いなど特には今持っているわけではないのだろう?
なら、拘らんでも構わんのじゃないか。
それよりも、その翼があるものというのがわしは正体が気にかかる。
まさか、天狗でもあるまいが。
おそと!
おじさんどこがいーい?
うーんとね、海も山もないけどー、公園とかはあるよー。
それともー。
うえー?
[お茶をポットに入れて、お弁当をカバンに詰めて。
空っぽのがま口もカバンに詰める。
今日はランドセルはお休みだ。
着替えをしてくるとチルチルをカゴから連れてきて水をやるとキャスターが食べていた芋菓子に興味があるらしく近くを跳ねる。
うさぎちゃんニット帽を被ると、何も入っていない袋を口を開けて差し出した]
おかし!
[キャスターが買ってきた芋の菓子をこれに入れて持っていけという意思表示。
自分の幼さに対して思うところがあるらしい彼の様子など御構い無しだった]
−南ブロック・商店街−
[上空から地上を見下ろしていたが、あまり面白そうな事も見当たらず。
彼も肉体のある身、腹も減れば喉も渇く。
病院に戻っても、定期的に運ばれてくる食事は味が薄くて気に入らない。
欲望に忠実なセシェムハザは、つい食料調達に商店街を選ぶことが多かった。
今日も例外なく、南地区の商店街へと飛来する]
[商店街でも彼の格好は目立っていたが、それを気にする者はいない。
背の高い、スーパーマーケットと呼ばれている建物の1Fへと入っていく。
ここは味の濃く、調理の必要がない、栄養価の高いものが揃っている。]
どれがいいだろう。
[チョコレートを食材としたものをよく選んでいたが、それも最近飽きてきた。
先ほど間で手にしていたコーラという飲み物は画期的だった。
あの喉越し、そしてあの味の濃さ、さらに栄養の高さ。
シェムハザをして原材料がまったく不明である事を除けば、非常に優秀な水分だった。]
ポテチはもう眼鏡が食べちゃっているが何を食べるかな、あの堕天使は。
[フライヤーにピザフリッタを仕込みながら興味深げにシェムハザの様子を眺めている。]
あっ、はい。
[おかし!と、差し出された袋に芋菓子を詰め込んでいく。ガッサガッサと音を立てて、とりあえず満杯にした。
今日はランドセルというものを背負わないらしい。そもそも、どんな目的で背負っていたのかキャスターはあまりわからないままだったが、うさぎ頭のみちるの方を見て、]
確かに、上は気になるのですが、
仮に戦闘になる場合は迷わず撤退を。
……追ってくる場合のみ、応戦しましょう。
[みちるの方に手を差し伸べ、カバンを持ちますと視線で語る。]
ー南ブロック、商店街ー
…コンソメパンチ…
[お菓子袋の上にのった眩しいパッケージをみて、
珍しくあからさまに嫌そうな顔をした。
お菓子袋は当然キャスターに持ってもらうのだが、
カバンは問題ないからと代わりに魔法瓶を預ける]
はあーい。
じゃあまずはぁー、
コンソメパンチをやっつける。
[遠足の趣旨が変わっていた]
−南ブロック 商店街−
コンソメパンチからですね。
[魔法瓶は小脇に抱える。抉られた左の脇腹の傷は塞がってはいたが、どこか引きつった感覚が僅かに残っていた。足取りは、みちるのゆっくりなものであれば遅れる事はなく、一緒に歩く。
ただ、商店街に差掛かるとみちるの方を見て、]
どなたか、います。
[と、伝えみちるの瞳は痛みを感じないかと顔を見下ろした。]
・・・・・・
[食糧補給のためにここに来たにもかかわらず、強い魔力の気配]
しかも、この魔力だと元は魔術師。キャスターか?
[しかし、シェムハザは欲望に弱い。
まずは空腹を満たす事を優先せざるを得ない]
や、やっぱり焼きショコラとかいうのがいいんだろうか!
それとも、クッキー!?
[悩みは果てしない]
ところで延々喋り続けているが明日からはおとなしくするからな?
お客さんいる前で延々とクダまいてる店主もいかんだろう。
[望月さんは。]
―1F北・オフィス街―
ああ、恐らく新たなる領域が開いたのであろう。
故に我々は探索に行かねばならぬ。
この戦争のかちぬくために、
そして総てを切り分ける為にだ。
[準備をしっかりと行う必要があった。
先程の様に車如きで気絶する分けには行かない。
他の参加者も恐らく気づき、見に来るであろう。
ならば、マスターが気絶している分けにはいかぬのだから。]
…んんん。
[目の中がなんだかゴロゴロする。
朝からお財布は無残になるし、
コンソメパンチも見てしまうし。
とにかく今日のみちるは朝から不機嫌だった。
ゴロゴロ、いらいら。
むっすりと膨らんだ頬は]
もー、なんなのー!!!
たおしちゃうんだからー!!
でてきなさーい!!!
[往来に構わず、怒鳴った。
ちょっと大人気ないが、もともと子供なのだ仕方ない]
!?
[まさか、自ら大声で挑発するなどという状況があるのだろうか。
愚かだ。自ら一方的に場所を伝えてくるなど。
このシェムハザ、そんな挑発には釣られ]
こっこんそめぱんちとはなんだ!?
[クマー!!]
ええ……わたしは聖杯に懸けるような願いは持ってない。
なにも拘る必要はないわ。
[そう言って、その言葉を振り払うように首を横に振る。
窓の外を見る。空には地表が見えた]
セイバー。
わたしね、願いが欲しい。
誰かに自慢できるような……ううん。
誰にも自慢なんてできなくても、本当に心の奥から渇望できるような、そんな願いが欲しい。
[あの夜に会話した、妹尾のことを思い出す。
別れ際「ちゃんと自分を持って居て」などと言われ、殺意すら覚えた。
自分は結局、間抜けな道具でしかなかったのに]
そうすれば……わたしは胸を張って、これがわたしだ、って言える気がする。
ちょ、み、みちる!
[みちるの不機嫌の理由もわからずで、逃げる作戦を伝えるほど今は色々と不利だというのに、それを全て放り投げられたような声に驚くしかできない。
何か落ち着かせるもの、と、嫌いと知らないコンソメパンチを袋から取り出して、ほら!これでも食べて落ち着きましょうと言いかけた所でなんか来た。
両手にコンソメパンチの袋を握ったポーズのまま、アサシンのサーヴァントとの初邂逅となった。]
やぁもん!
みちるはコンソメパンチきらいもーーーん!!
[プルプルと首を横に振って完全にお断りモードだ。
なぜならば、コンソメパンチは芋の味を損なうからだ。
水分をあまりに必要とする濃い味付け、
食べるほどに指にたっぷりまとわりつく調味料。
みちるはそれらがなんだかとっても許せないのだ]
…。
[あっ、本当に出てきた。
コンソメパンチを拒否しながら
躍り出てきたサーヴァントを見て]
…おばかさん?
[呼ばれて出て来すぎたと流石にみちるも思った]
―3F―
[2Fに上がったときと同じ様に3Fと上がる。
其処に競合者の気配は今のところなかった。]
礼拝堂か、それなりに広いな。
下のフロアと同様戦場の追加といったところか。
どうだ、貴様。
此処を戦場とすることに何か問題はあるか。
[周りを見渡しながらたずねる。
特に愛称が出そうな戦場ではなく感じた。
しかし戦う本人から見れば違うかもしれない。
そう思い意見を求めた。]
ばっばか!?
僕に向かって、馬鹿だと!?
[いつも冷静な彼も今回ばかりは怒りをあらわにしていた]
君たち、僕にそんな口きいていいと思っているのか!
いいからさっさとそれをよこせ!!
[アサシンの右手は前に突き出され、魔術を行使する筈のその人差し指ははびしいっとキャスターが抱えているコンソメ味のスライス芋の袋を向けてそそりたっていた。
なお真顔。]
おっと、油断が過ぎたな。
誰かがいるようだ。
[一瞬誰もいないように感じたが令呪が疼いた。
敵がいる証拠だった。]
いきなり戦闘になるかはわからぬ。
ただ、準備はしておけ。
[己のサーヴァントにも戦いの準備を促す。]
[その礼拝堂は静かだった。
その壁に描かれているのが聖書に書かれているものだと、ケイは理解していたが、その、触れた塔の姿が気になっていて]
さくら、この塔は、ここのこと、なのかな。
[バベルの塔、逆に模しているのだろうか。
そんなことを、思う]
[このサーヴァントは本当に馬鹿かもしれない。
キャスターは本気で思っていた。]
…………
[コンソメパンチが嫌いと言うみちる。
理由は食べてみた事がないので解らない。
両手――戦闘ならばここに球体が浮かぶ場所に
今あるのはコンソメパンチと書かれた袋。]
あの。
…、はい、たくさんありますから、 どうぞ。
[真顔に負けた。警戒の色は解いていないが、指を指されて、この必死な感じに手に持っていた袋を差し出した。]
おばかさんだもん!
よばれてでてきたおばかさん!
それに!
ちゃんと、くださいっていえない
わるいこにはあげません!!!
[好き嫌いで言えば嫌いだが、しかしこのコンソメパンチはみちるのおこづかいで購入されている。
びしりと指差された袋をキャスターから奪って胸に抱え]
ひとにものをおねがいするときは!
なんていうんです!!
[コンソメパンチの印籠を手にしながら
子供は初めてのサーヴァント相手でも容赦がなかった]
―西ブロック・拠点〜教会へ>>75―
なんだい?
[大事なこと、と言われて
表情が真剣なものになる。]
――、……嗚呼、……もちろん。
私も、街の人や戦いに関係のない人になにかしようとは思わないし、するつもりも、ないよ。歌を聴いてもらえるなら、それは歓迎だけど。
[茶目っ気を出した言葉の後――ヒイラギ自身のいのちのことについては口を噤み、思わしげな表情を浮かべたが]
……それを、貴方が望むなら。
貴方の身を守ることも、私の望みだけれど。嗚呼、……互いの誇りをかけてというならば、無粋は、しないよ。
[助けようとはするし、連れて逃げようとはするだろう。けれど止められたなら、その時は――]
……、譲れない願いなのだろう?なら、貫いてほしい。
――どんな願いか、聞いても?
あ
[手に持っていた袋はみちるに奪われた。>>82
がらんとした両手には何もなく、
スナック菓子が大量に入った袋と魔法瓶をもった状態に戻った。
とはいえ、どうにもみちるの機嫌がよろしくないのを
察してきたので黙って見守る事にした。]
願いが欲しい?
[少々、いや実のところかなり呆れたような表情ではいたが、頭をがりがりとかきむしって口を開く]
……堂々巡りのような話だのう。
大体リリン、お前わしを令呪で止めるのだからもっと大層な願いでもあるのかと思うていたぞ。
そんな考えで命を落とすかもしれん。死にたくないと言って死ぬことがあるかもしれん。
……死ぬより更なる苦を受けるかもしれん。
それでもよいと…言うたな。
[なにかを思うように考えて、ため息をついた。]
ま、良いだろ。文字通り他生の縁だ。わしにはもう、失うものも何もない。
な・・・・・・・ぐぐぐぐぐ・・・・・・
[屈辱。
今までの聖杯戦争でこんなに侮辱された事はない。
しかも、我が教徒ともいうべき人間にだ。
しかも子供、さらに礼儀知らずとこの幼子に上から叱られるなど。
本来ならば問答無用で消し炭にする所だ。不敬罪は貴様のほうなのだ。]
……さくらは、最初に、「ケイシンのものか」と聞いたよね。
さくらが生きていた頃は、そんな名前だったのかも、しれない。
まだ、兄里の呪術が、呪術でしか無かった頃、「兄申(あにさる)」と呼ばれていた。
継承先を二人に分けることで、その名を変えた。
「呪い呻く」そんな名を残しておけない、「~の祝い」たかだか数百年の家系でおこがましい。
そういう言い合いがあって、名前を変えたんだ。
[首の後ろへと、白い指先で触れる]
ここには、魔術刻印が移植されている。
兄里の、今まで培われた祝術のね。
その、一部が。
[使おうと思えば、使えるはずの術だ。けれど、幼い頃から「禁呪」に相当するものを教え込まれたケイには、それを使うことは戸惑われた]
[このサーヴァントはここに一体何をしにきたのだろうか。
そんな疑問が過る。
念の為と懐に忍ばせていた、アストロラーベを手に握る。]
よくできましたぁ。
[我、勝利を勝ち得たり。
むふふ、と満足そうにほくそえんだあと
勿体ぶった手つきでコンソメパンチを差し出した]
…おにーさん、お腹空いてるの?
[コンソメパンチと叫びながらでてきたサーヴァントに
首を傾げて尋ねるとうさぎ帽子のみみがゆれた。
んー、と少し考えて]
いまは悪いことしないなら、ごはんわけてあげる。
あと、おかしも。おちゃもあるよー。
[もう、失うものはない。そう言ったサーヴァントへと視線を向ける。
死してなお英霊として座に呼ばれた彼は、そこに堂々と存在していた―――他の何でも無く、彼として]
わたしがここに来たのは……家のためだから。
凋落して、根源を忘れて、子供を良い政略結婚の道具にしようと企んでたような、どうしようもない家だけどね。
セイバーはすごいね。
願いもなくて、失うものもなくて……きっと何もなくなっても、あなたはあなたであり続ける。
道具でしかなかったわたしとは違う。
くっ屈辱だ!
ご飯を分け与えるだと!?それはこちらの台詞だ!!
[かつてアダムとイブの子孫に知恵と快楽を教えたのはグリゴリ達である。
その歴史を知らない間抜けめ。
まあそんな愚かしい人間を愛しているのだがな、と口にはせずコンソメパンチをばりっと空け、そのまま左手を袋の中へ忍ばせ、むんずと鷲掴み、おもむろに口に放り込む]
ー???ー
『兄上ーーー!!』
[弟の声がする。その言葉を聞いていたのは自分の屋敷の広間で田楽の舞を眺めていた時だった。血相を変えて弟が飛び込んでくる]
『田楽を見るのは良いが日を決めてにしてください!それ以外の日は真面目に仕事をしてください!兄上は幕府の長なのですよ!』
………ふう。細々した事務はお前に任せたはずだ。軍の事は師直がおる。そう決めたはずだぞ。
『吉野の先帝を守護する四天王…三木一草もまだ二人残っておるし、奥州の北畠卿も帝の綸旨次第では再び攻め上って参ります!一応新田もまだ健在だ、まだ我らの幕府は磐石にはほど遠いのです、それを兄上は…』
なあ。わしは最近思うのだ。
この世は夢のようなもの。わしも人生半ばを過ぎた。この世の果報は全てお前が受ければ良い。わしは…楠木殿を討ち取った。先帝を吉野に追いやり、和議の時を待っておる。それだけではいかんのか?
『四十にもなっておらんのに何が引退ですか!兄上は本当に仕方のないお方だ…そんなに先帝が大事ですか、それでは兄上についてきた者達はどうなるのです…私とて…』
……すぐに引退するとは申しておらん。政務は執る。
それで、良いのだろう?
ふぉふぉふぁふぃふぁい、ふぁふぉふぁへ、(咀嚼音)ふぉふぃうふぉっふぁふ、ふぉふぉふぉふぃふぁふふぁふふ、ふぉふぃふぇふぃふふぉふぃふぁふぇふぃふぇふぃふふぇふぁふぃふぁふぁふぁふぉふゅふふぉふふぇいふぉふぃふふぃふぇふぁふぃふふぃふぁふぁふぃ!!!
『訳:こっこの味わい、歯ごたえ、むしゃりという触感、ほどよい油分、そしてしつこいまでに下品でありながらも中毒性を禁じ得ない口あたり、まさに知恵の林檎の再現と言わざるを得ない!!』
(ごくり)
な、なんてことだ・・・・・・こんな快楽がまだ地上に残されていたなんて・・・・・・
[彼は膝から落ち、天を仰いでいた。ジーザス]
[自分は戦いに…いや、世の中に疲れかけていた。今日の味方が恩賞次第で明日敵に寝返るのが当代の武士、そこには忠義を持つものがどのくらいいるだろう。何も望まない。権力もいらない。金もなくていい。
その思いが自分の最大の業だと、まだ気づきもしなかったのだった]
[こんなに静かな空間にあっても、ケイにはまだ、その声は届かない。
5年も聞こえていないのだ。
暗い場所で、闇の中で、神の声を聞くものの声はただ木霊するだけ]
ほんの一部だけど、ここには兄里の叡智が詰まっている。
でも、私にはそれを使うことができない。
だから、私ではさくらの手助けをすることができない。
……ごめん。
[残る刻印の場所、それは]
でも、私は聖杯をとらなければならないんだ。
使えるものは使う、そうしないと、この戦いは生き残れない。
……ずっと待ってたんだ、新しい令呪が、兄里に戻るのを。
そう、しないと。
[口を止めた。言うなと言われている。聖杯戦争そのものが秘匿するべきもの。
表世界と密接に関わってきた兄里にとって、それによって「後継者」がその力を失ったなどと知られてはならないのだと]
―西ブロック・拠点〜教会へ >>83 ―
[はたして、レティの返事は安堵と信頼を取るに足る十分なものだった。
聞いても?と問われれば…未だ口に出したことのない願いを、もう一度自分にさえ言い聞かせるように ]
僕は…小さな頃、この街に
―呪いを掛けたんだ―
そして、僕がこの街に帰って来て呪いは僕に…僕自身に帰って来た。
[多分、レティは不思議そうに首を傾げるのだろうか?
上手く説明出来ない自分に歯がゆさを感じながらも言葉を続ける]
勿論、小さな子供が…例え魔術師の子供だって、そんな呪いが使える訳じゃ無いのは判っているけど…
口にした呪いが実現し掛かっていることに、贖罪を感じない訳に行かないんだ!!
[ジーザスしているアサシンを見下しながら、]
そんなにおいしいんですか!?
私にも少し食べさせてください。
[真顔だ。]
きっ君も食べるがいい!
私は君たちに享楽を与える義務がある!!
[軽く口から血を流しながら、わなわなとコンソメパンチをキャスターへ差し出す]
くちにものをいれてるときは!
しゃべっちゃいけません!!
[くちのあいたコンソメパンチを取り上げようと
手を伸ばしながら]
…コンソメパンチじゃないおかしもあるから、いこ??
みちると、おじさんといっしょに、えんそくしようよ。
[目的地は商店街ではない。
まあ、公園か土手ぐらいだろうなとみちるは思っているのだが]
[それから、少し間を置いて、口を開いた]
――ううん、さくらには、話しても良いかな。
……、「兄里家」の後継者の名前は、「兄里ちぎり」それが正しい。
ケイという名は、本当は正しくない。
私の名前は、別にあるんだ。
契約の意味と、後継の意味と、形の意味と、併せて、ケイ。
私はただの、入れ物だから。
でも、そんなものどうでもいい。
私はただ、私にとってただ一人の姉を救いたいだけだ。
令呪を剥がされて、傷ついて、もう5年も眠ったままだ。
目覚めないと言われたけど、まだちゃんと、生きている。ずっと声も聞こえないけど、それでも、会いに行けば身体はまだ温かい。
[生まれた時から一緒だった。禁呪を継ぐ為に離された時も、二人にしか聞こえない声で、会話をしていた]
嗚呼。
あたしの眼鏡がどんどん残念なだけの大人に――…。
[もそもそぱさぱさしただけの物体と化したピザフリッタをもしょもしょ食べながら。
だがふと考え込み。]
――割と元からそうだったか。
[えんじょこうさいだし。]
[え、血?え?血??二度見した。
とはいえ差し出されたコンソメパンチは自分も食べたかった芋菓子。]
…はい。
え、あ、みち…
[手を伸ばそうとした所で、みちるの声。>>106
誘惑に簡単に負けそうになっていた事に気付く。
鼻に届く、この強烈な匂いがコンソメパンチ……☆と、
臭いで今は楽しむにして、]
そうですね。
えんそくしませんか?
家のためか。
[北条を滅ぼすときに父の重臣から足利七代の誓いを聞いたのは遥か昔。]
それも、お前が自分で本当に決めたことなら構わんだろうよ。他人は自分の事などわかりはせんのだ。
自分で決めねばならんのだ。
[握る拳に力がこもる。]
リリン、それは違うぞ。わしは、何もなくなってもわしであり続けられるのではない。そんな美しいものではない、わしは……!
…すまん、愚痴になりかけた。
行こう。
[頭を振って、リリンの側に控えるように姿を消した]
―西ブロック・教会付近 >>103 ―
――呪い?
[小さく繰り返し、
疑問符を浮かべながらも口は挟まず耳を傾ける。未だ拙く、総てを理解するには足りない言葉。せめてそれを余さず拾い上げようとするように、真摯に。]
……、そう 、なのか。
[少しの―― 一小節の、間を置いた]
ヒイラギ、貴方は心根の真っ直ぐなひとだね。
静かに黙って、見ない振りをしてもきっと誰も責めないだろうに、貴方は――眼を逸らさないことを選んだのか。
[きっと、彼女も誇りに思っていたことだろう。
悲しみを呼び覚ますであろう親方への言及は、胸の内に留め置く]
……貴方の願いがかなうよう、私も力を尽くすよ。
[自分には、神様の声が聞こえるのだと、ケイの姉は言っていた。
その声が、とてもケイと似ているのだとも]
だから、私は私の意思で、この聖杯戦争に参加したんだ。
[今は傷ついた刻印が心臓の役目をしているのだと聞いた。
死んでいてもおかしくはない、今はただ身体が生きているだけだと]
現代医学でも、魔術師を頼っても、姉を助けることができないのなら、聖杯に頼むしかないだろう?
父親は、刻印そのものを保存しておきたいみたいだけど。
家を守る為には、それしかないのはわかってる。聖杯に頼んで姉が助かっても、傷ついた刻印は元には戻らない。
なら、兄里家が刻印を優先するのは当然だからね。
でも私は、姉さんを助けたい。
兄里の本質は呪術。口伝で伝えられてきたものだ。それなら、又最初からやり直せば良い。
――……私は、「兄里」に復讐したい、なんて思ってなかったけど。
さくらを呼べた理由は本質がそうだから、なのかもしれない。
自分で、か。
[家のため。―――家のため?
自分で言ったことなのに、引っかかりを覚えた。だが、それがなぜか分からない。
呆としていると、セイバーの感情がにわかに昂ぶり、そして消沈する。何か言葉を探す前に、その姿すら消えてしまった。霊体化したのだ。
彼にも、何かあるのだろう。
姿を隠す前に見たその瞳には、何かを悔いる色があった気がした]
……まずは、2Fにするわ。
それから、3Fかしら。……いえ、今は混雑してるかしらね。
[3Fの開放については感知していた。
飛び込むのも悪くないが、寝過ぎたようでもう日は高い。出遅れたのなら、それなりに慎重になるべきだろう]
えっ遠足!?
[これは、決闘を意味する暗喩なのではないだろうか。
はっと我に気が付き、口元の血を袖で拭いた。
余談だが、この出血は決して内臓へのダメージの結果ではない。
ほおばったポテトチップスのうち尖った破片がたまたま歯茎へ刺さり、出血へと至っただけである。
現在は、こっそり詠唱している構造解析からの構造強化により出血は止まっている]
いいだろう、こんな事で僕は油断はしないぞ。
心してかかってくるといい。
で、その遠足はどこにいくんだい?
今なら3Fが戦闘区域になっていると思うけど?
― 3F礼拝堂・主祭壇燭台上 ―
[――――その世界は、彼女の感性に埋め尽くされていた。
降り立った場所が、空間の最奥である主祭壇――幾らか建てられた燭台の上であったからか。礼拝堂の『入り口』に近付くにつれ/ランサー達から遠ざかるにつれ、山の端のように霞めど、――見渡す限りが絵画に埋め尽くされていることが見て取れた。]
―――――、あ、ああ。
支障は、………無い、でありましょう。
先日の戦場よりも整備されておりますがゆえ
見晴らしも悪くはありませぬ。
[ランサーが言葉に詰まったのは、
偏に、――美しさゆえ。緻密さゆえ。苛烈さゆえ。
黄金の幕の上。更に昇れば、採光する窓の隣。
天井にも、柱と柱の狭間が形作るペンデンティブにも
――彼女の『芸術』が描かれていない場所は存在しない。
窓も、金幕の壁も、中央に立つ格子状の壁さえも。
絵画の一部であるかのように溶け込んでいた。
そして、降り立った背後。
主祭壇の背後に描かれた、トロイアの戦をも思わせる人の数が描かれた巨大な絵画――『最後の審判』に、視線を奪われずにはいられなかった。]
―西ブロック・教会付近 ―
[――呪い?と、復唱された言葉には小さく頷き… ]
そんな…レティの言うような立派な人間じゃないんだ。
自分の放った呪い…が命を持って動き出してしまった恐怖に、逃げだそう。と、さえ思っていった。
だけど…逃げても一生この呪いからは逃げられない。
だったら立ち向かうしかない!って
親方にもそう教えられたんだ。
[…前を向いて歩くというのはそう言うことだよね?
心の中で語りかけるのは、母であり父のようなあの人 ]
どうだろうな。
他の連中もそれなりには上に行っているだろう。
3階の方が聖杯には近いだろうが、2階からでも構わんさ。
[姿を消してから、呼び掛けにしばらくして答えた声はいともよりも陰鬱げなものだった]
― 2F ―
[そこにあったのは破壊の跡だった。
災害クラスの魔力がぶつかり合い、喰らい合った痕跡。わざわざ探すまでもない戦いの惨状。
火、水、風、地。あらゆる天変地異がこぞって押し寄せたような有様で、なぎ払われた廃ビルの群ががれきと化し、一帯の見通しを良くしていた]
これが……英霊同士の戦いの結果。
[それが今を生きる人間には届かない次元のものとは知っていた。だが、ここまでの規模とは思っていなかった。
自分の理解の外にある光景に、隣にいるだろうサーヴァントに意見を求める]
セイバー、どう思う?
貴様、本当に支障がないのか?
[言葉とは裏腹に視線を奪われている様子。
戦闘になれば切り替わると思うが不安に感じてしまった。]
[すれ違うように言葉が返ってくる。]
ああ、それでいい。
さて相手はどうでてくるだろうか。
私はまずは気配に向けて接近する。
相手の出方を見るぞ。
[言葉と共に気配に向けて歩き出す。]
[姉が聖杯戦争に参加した理由を、ケイは知らない。
「兄里家」の思惑としては、何事かあったらしいが、姉自身は秘密だと言っていた。
ただ、家の為の願いで命をかけて戦えるほど、聖杯戦争は甘くはないのだと、そう言っていた]
姉さんが「兄里ちぎり」を継いで、私は「ケイ」になった。
その時から、私は「兄里」を憎んでいるんだろうな。
[刻印を移植するには年を取り過ぎていた5年前、移植することで父親はケイを後継者にしようという目論見があったようだった。
でも、神の声も姉の声も、ケイには聞こえない。
生まれを同じくしても、一つの卵から生まれても、その持つ起源が違ったのだから当然だった。
その名通り、~に「祝」われた姉と「呪」いを宿した妹。禁呪を扱うには最適の、けれど祝術を使うには最悪の。
爛れた皮膚は、今もその身体を拒んでいるのか]
―――そのまま行けば落ちますぞ。マスター。
この空間、縮尺が明らかに狂っているようです。
[アルフレートの歩く先、燭台の端には、当然のように道が無い。
建造物と呼べるものが無い代わり、あらゆる椅子が、壁が、説教壇が、そして燭台すらもビルのような生涯と成り果てている。
一時的に霊体化を解き、引き留めるようにアルフレートの首根っこをぬっと掴んだ。]
えっ。
[三階。
みちるが驚いてあげた声に、アサシンの足元で
コンソメパンチの破片をつついていた青い鳥が驚いて舞い上がる]
…??
だからー、えんそくだからー、けんかはしないんだもーん。
おにいさん、おにぎりきらい?
それともコーラとおにぎりせっとじゃないといやな人かなぁ。
みちる、お茶しかもってきてないからだめかなぁ…
[キャスターに手を差し出して、行こうの合図。
カバンを斜めがけにするとコンソメパンチのサーヴァントにも反対側の手を差し出したが、伺う態度は先ほどと打って変わって少ししょんぼりとしていた。
左目がごろごろするが、サーヴァントだけなら泣くほどではないらしい。
それに、朝見たラインナップがまだ減っていないなら、
キャスターのお菓子袋にはまだサルヴァトーレピッツァ味とか、
死線麻婆豆腐味とか、いろいろジャンクな芋菓子が眠っているはずである]
ー2Fー
これはまた、派手にやったものだ。
これこそ天変地異のようだな。
[驚くというより、呆れるような声でリリンに霊体のまま話しかける。誰が戦ったものか、英霊のものだということ以外にはわからない]
………わからん。誰がやったものかは知らんが、かなり強力な宝具だ。わしの宝具は2つあるが、これに対抗できるものとなると、本気で使うと莫大な魔力を食う。
そうよな、このぶつかりあいとなると、少なくとも片方は消えた。残った方も今しばらく戦える状態にない。
つまり、余程の阿呆でもなければここにはもうおらん。
わしが言えるのはそのくらいだ。
―西ブロック・教会付近 ―
――……ヒイラギ……
[静かに、眼を閉じ、それから、そっと笑みの形に変えて]
……迷いながらも、逃げずに此処に居る。
それこそが、尊いよ。
[つよい、しなやかな若木のような、今を生きる者の、物語。その背を押したのは紛れもなくミケランジェロ――彼女で。]
ああ、……そうだ。
教会へ行く前に、
――貴方の親方に、……貴方と契約したこと、ご報告してもいいだろうか。あの、菫の咲く場所に。
大丈夫、……今はあそこは、「戦うための場所ではなくなっている」はずだから。
[そう、天を仰ぐ。]
けんかなしなら…
私はどこでもお供しますよ。
[手を差し出されるのを見ると、条件反射のように手を握る。
繋いでいない方の手にスナック袋を下げ、小脇に魔法瓶を抱えている。
見下せば兎の耳がひょこひょこ揺れている。]
…コーラ?
[知らない単語だった。]
あ、いえ。
なんでもありません。
…行きましょう。
……あの、すいません。
ところで、あなたのマスターは…?
[流れに乗りすぎて身を任せそうになっていた。いけない。
我に返って問いを投げた。]
・・・・・・えっ?
[呆気にとられた。
まさか、このマスターはアサシンがサーヴァントであると認識していてなお戦闘の意志なくピクニックとやらに行く事を提案しているのか?
しばし考える。
ここまで緊張感のないマスターは初めてだ。
これもイレギュラーという奴なのだろうか。
ならば、彼女達とも接触し、キーを与える事も考えてもいいのかもしれない。]
・・・・・・君のマスターは正気か。
どのみち、行く先が戦闘区域ではないのであれば本気の戦闘は出来ないだろう。
それとは別に、君たちには興味を持った。
他の誰かに呼び出されないうちは、同行しようじゃないか。
まあ、君のサーヴァントは警戒してるようだが。
事を構えるなら、こちらも場所は選ばないよ。
[軽くキャスターを警戒する。
どんなタイミングでも対応出来る。それがアサシンの扱う魔術の強みではある。]
こちらのマスターは、警戒心が強くてね。君のマスターとは違ってね。
今は姿は見えないがついて来ているし、僕への魔力供給が途絶えているわけではないよ。
まあ、遣り合えばすぐ判るだろうけど。
― 3Fシスティーナ礼拝堂・主祭壇上 ―
――誰しも、常より見る物品が巨大に見える経験など稀有なもの。
このような場にも底たる大地があることに感謝しましょう。
[アルフレートを掴んだまま、崖の周囲を見やる。
周りには同じ燭台が何本が立っているらしい。
下からは、まるで渓谷のように風が吹き上げていた。]
…………マスター。
ひとまず飛び降りようと思いますが、高所に適性は?
[――燭台の下、主祭壇の壇上まではかなりの距離がある。
薄暗く、底も見えづらいその擬似的な谷は
まるで奈落の穴のようにすら錯覚された。]
少し、話しすぎたね。
[顔を上げると、令呪に反応があることに気づいた。
マスターとサーヴァントの、反応がそれぞれ]
でも、私は兄里の術を使えないけど、さくらにあげられる魔力だけなら、問題ないと思う。
誰か、いる。まだ離れているけど。
[まだ顔を合わせていない所か、それとも会わせた組か。ケイは少しだけ壁の方へ寄ると、反応がある方をじっと見つめた]
私のマスターは至って正気です。
[きっぱりと言い切る。]
そして随分と私も、それに振り回されているのが現状です。
慣れましたよ。
[肩をすくめてみせながら、マスターが目視できない場所にいるらしい言葉に、ふむ、と思案する顔。]
確かに稀有だ、これもまた偽りの街同様に不可解なものだ。
高所については構わん、やれ。
[高所恐怖症という事はない。
魔術行使にあたり鍛錬は積んでいる。
どのような場所でも迅速な行使が可能なようにと。]
ランサーTほんとイイなあ。
[コンソメパンチだコーラだという声が強くて食べたくなった親方が別カメラの内容に頷いていたが更に別のカメラに切り替わり2Fの様子が映ったところで「う゛」とこわばった。]
うん。なんだ。その。まあ。
[暫し沈黙。]
――頑張ったから。
[振り切った。]
そう。対抗する算段はあるのね。
ならいいわ。
消費魔力については気にしないで。これでも魔術回路は一流のつもりよ。
[この有様を前にして、微塵も臆すことのないセイバー。
それに驚きを抱いたが、同時に納得もしていた。
彼もまた、英霊。それも最優のクラス、セイバーなのだ。
戦いの痕跡を見た程度で及び腰になるなんて、何よりもその誇りが許さないに違いない]
……片方は消えた、か。ここまで派手にやったら、それが普通よね。
片方も消耗は当然。もしかしたら相打ちもあり得るかも。
[知っている顔が死んだかもしれない―――。一瞬、苦い感情が染みたが、それを追いやる。
話ながらも、足場の悪いがれきの上を何を探すでもなく歩き、そこに人の意思の欠片を見つけた。
雄々しく躍動する筋肉の彫刻。その破片。
それが何を示すか分からなかったが、この景色に埋まるそれは、どこか神聖な何かに見えた]
成程ね、君は大分苦労しているようだな。
しかしこれは聖杯戦争だ、彼女があのままでいいなんて事はない。
いつか死ぬよ。君がそれを理解して同行しているのは罪だ。
違うかい?
[ランサーは遅れて跳躍し、投げ落とした彼を追い越すように壇上へと落ちていく。そうしてアルフレートがあれやこれやをぶちまけてしまう前に受け止めた。長い滞空。長い浮遊感。彼は走馬灯を見られただろうか。残念ながらランサーには知るべくもない。]
…いっしょにいってごはんたべるだけだよ??
コンソメパンチみたいなおかしもっといっぱいあるよ。
…みちる、あじのこいおかしきらいだから
たべてくれるひとがいないとこまるんだもん…
[手を差し出し続けて疲れてきたのか、
うさぎの耳までしおしおとへたれているようにみえてきた]
…だめかなぁ…
[大人の小難しい話をよそに、手は差し出されてにぎにぎと時々拳になったりする]
……随分と痛い事を、
はっきりとおっしゃいますね。
[違うかい?その問いには、みちるを一度見下してから、
違いませんね、と緩く首を振る。]
とはいえ、何もしてこなかったわけではありません。
聖杯戦争について色々と私なりに
みちる…マスターに教えてきました。
それでも、――、みちるはこの調子ですから、
私が傍にいて守るしか、ありません。
[アサシンへと手を伸ばして、まだかまだかと待っているみちるの様子はいつもと変わらない。]
――――……
[ランサーは無言で壇上にアルフレートを下ろし
主祭壇上から、遠く壁際に視線を投げる。]
何やら気配は感じますが、我が身では正確な位置は測りかねますな。
[飛び降りた際の一切合財は触れないことにしたようだ。]
……ならば良し。その言葉信じることにする。魔力さえあれば、このくらいの相手には負けはせん。もしくは負けはしても最後はわしが勝つ。
…本当だろうな?敵わん相手に無様に負けるくらいならわし、むしろ自害も考えるぞ?
[空間の中を見渡すと、彫刻のようなものの残骸が見えた。近付いてみてもやはり彫刻。均整の取れた美そのものではあったが]
美しいものだ…が、これで誰が戦っていたかというとまるでわからんな。
キャスターの可能性すらある。
―2F、すみれの花の咲く場所へ―
……人を愛し、
大切に思っているのだろう?
――私は其れを笑わないし、
貶めたりもしない。
……守る為に戦うのは、
[ きっと、理想として紡いだ――騎士の在り方に似ている。
ふわり、と宙に浮く感覚。
きらきらと、風をまとって、吟遊詩人とその主たる若き芽は、現れる]
貴様、先日の運転といい。
少しは主である私の負担を考えろ。
構わんとは言ったがこれで消耗しては元も子もないだろう。
[呼吸を整えながら抗議する。]
[聖書の話か、と少しだけ眉を潜める]
君の言う通り、人は皆罪人として生まれる。
だがそれは神の価値観の上でだ。
神は地上の覇権を人に与えたのに、人は神の掌から脱せてはいない。
その上で、こんな無垢な君のマスターを君は罪人と定義する。
僕はそうは思わない。
人は人同士でそれを決めるべきだ。
君はそうは思わないのかい?
かつての人間として。
―2F、すみれの花の咲く場所へ―
[ふわり・・と、体を浮かせて菫の咲く場所へ…
昨日居たはずの場所なのに…何年も前にいた場所のような、切ない胸の痛みに、胸の辺りをぎゅっと抑える。
と、覚えのある左肩の痛みに…レティを見上げる]
…っ!
レティ!マスターが近くにいるよ。
わたしがいいと言ってるの。
それでもわたしの魔力総量を気にするなら、それはわたしへの侮辱よ。
あなたは兵站に気兼ねせずに戦いなさい。わたしの力不足のせいで自殺なんて、間違っても許さないわ。
[彫刻に気をとられた隙に、令呪が反応した。
周囲を見やれば、二つの影。
その組み合わせに驚き、言葉をなくして立ち尽くす]
此方だついて来い。
[若干だけふらつく足を制すべく。
その場で強く地を踏んだ。
そしてゆっくりと気配の方へ足を向けた。]
―2F すみれの花の咲く場所―
[菫の花、夜明けの色に視線を落とし、
苦しげな表情を浮かべる少年に寄り添う。
祈りに、眸を閉じたのは僅かの間。
>>151 気配があるという方向へ注意を払いながら、
少年と菫を守るように立ち]
―――、……、
[戦闘区域から除外されたとはいえ、
廃墟の群れは戦闘に有利と考える者も居るだろう。
誰も居ないとは、考えてはいなかったが――]
ああ、白刃の、……貴方がた、でしたか……。
[1度目も廃墟で、此度も廃墟。ほんの少し、苦笑いした。]
…………
[霊体化してマスターに続きながら、周囲の絵画を見上げる。
それがどういった場面を示すものであるのか、どういった人物を示すものであるのか――。奉る神も異なり、ミケランジェロが生きた遥か以前の人間であるディオメデスには分からない。
だが、続き物であるということは確かだった。
一つ、また一つと、知らずとも胸を打つ芸美を焼き付ける。]
…………、実に見事だな。アーチャー。
[呟く言葉はひそやかに。
取り巻く絵画は、知識として著作した者の名を知らずとも、吹き込まれた魂は、見間違うはずもない――。]
神の価値観…ですか。
では、私の心の思うままに今は言葉を続けます。
[コンソメパンチをまだ手から離さない辺り、
本当に気に入っているのだろうと思うが、]
みちるが私を信じているように、
私はみちるを信じています。
[みちると繋いでいる手に力をこめて、]
幼いが故に、教え導き、守る必要があれば守ります。
みちるは、この戦いは死の危険があると知っています。
みちるが今もこうしたいと本気で思って行動しているのなら、
私はそれを支持しようと思ったまでです。
私は…、人の持つ自由意思を支持します。
ああ………わかったよ。ならばその時は好きにやらせてもらう。
心配するな、わしは名誉のために自害など、もうせんさ。
わしには、もう………
[言いかけた言葉は止まり、サーヴァントの気配に姿を表した。見たのはあの詩人と、柊という少年]
お主達か。…ん?なぜお主ら二人でいる。
それに、どちらも女子と組んでおったのでは…
[ああ、しかし、これは。
この二人は良い。色々と別にして良い。]
[ここは3階、市街地と違い、邪魔するものは誰もいない。
十中八九、戦闘になるであろう]
さくら、近づいて、来る。
ここは、いわば聖杯の中だ。魔力の供給を切らすなんて事しないから、安心して欲しい。
[傍らのかぐやへと声を掛けると、自分は一歩後ろへと引く]
[頭の中でその光景の意味を整理する。
数秒経って、声が出た]
……再契約したのね。
3Fも開放されたのに、こんな場所に来るなんて物好きね。あなたたちもここを調べに?
それとも、あなたたちがこんなふうにしちゃったのかしら?
[セイバーの気配が変わる。
霊体化していて姿は見えないのに、波長のような何かでそれを察する。
ああ、これは。
濃厚な男色の気配だ―――]
しかし。
やはり眼鏡とはこういうところが逆だな。
依頼主と職人という視点でも。
雇われた職人は依頼主に自分の仕事ぶりをその背中で見せて判断させるもの。
人生の先輩と後輩という視点でも。
先輩はまず前に立ち。己の姿で以って後輩の教育とするもの。
依頼主や後輩をまず前に立たせその自主性に任せるのは責任の擦り付けに見えて仕方がない。むう。
[親方、大地に苛立つ。]
―2F すみれの花の咲く場所―
お久しぶりです――というほど、
時は経っていませんが。
[主として和服のサーヴァント――セイバーの貴人に対する礼を取る。異国の剣士なれど、彼から感じるカリスマは本物だ。]
嗚呼、……
――……これは戦争ですゆえ。
勝つものあれば、負けるものあるものは道理。
[――望月玲は、その尺度を飛び越えてしまったが。
薄く浮かべた苦笑いはそのままに答える。隠したとてすぐに分かること>>160]
――そうです。今はヒイラギが、私の主。
― 3Fシスティーナ礼拝堂・壁際 ―
[気配の元が判然とするにつれ、その姿もまた浮き彫りとなる。
それは豪奢な宿泊施設。アルフレートが踏み込んだ騎士の部屋。]
――――、彼女か。
[一目見ただけで麗しいと感じさせられた、魅了の魔力。
アフロディーテに似た気配を持つ女のマスター。]
――――…………。
[霊体化した身が握るは徒手空拳。
槍を握らぬままなれど、自然、力が篭った。]
―2F すみれの花の咲く場所―
……昨日、此処で斃れた
偉大なる芸術家へ、報告に。
いいえ、“私では”ありません。
[そ、とヒイラギの方へ僅かの間視線を落とす。]
…… ?
[さて、問いかけの後に間が空いた>>157
吟遊詩人は少しだけ不思議そうに首を傾けたが生憎彼のマスターほどに敏感に察知できるわけでは、なかった。>>161]
何 か?
ふうん、ずいぶんマスターに従順だね。
この子の純情にあてられたかい、中年男性。
まあいい、ちょっと興がそがれたよ。
僕はまた今後の機会にご一緒させてくれ。
[翼をばさりと広げ、ふわりと浮上する]
その未熟なマスターを守りきれるといいね。
保護者きどりの魔術師よ。
[そう言い放ち、アサシンは空へと昇って行った]
!
[胸に刻む。
はて、と首をかしげた。
みちるの人生において、刻むものの筆頭は話ではなくて野菜である。
何だろうと考えているうちに、コンソメパンチのサーヴァントが羽を生やして飛んで行ってしまった。
繋がることのなかった手は宙を掴んだが]
……てんしも、コンソメパンチたべるんだねえ。
[あっけにとられたような声で小さく呟いた**]
ー2Fー
確かに久しぶりと言うほどでもないな。
お主と中途半端にしか戦えなんだのは少々心残りではある。
いや、正確には呼び出した者とか?
まあ、どちらでも良いわ。
[実体化して二人の前に姿を見せる。いつもの和服姿のまま、見定めのようにじっと二人に視線をやった。]
…墓参りとは敵ながら大した心がけだが。
ふふ、そうだな。
……リリン。聖杯には興味はないが、この二人を侍らせるために聖杯を使うのも一興かもしれんとわしは思い始めたがどう思う。
これをやったのは、あなたではないのね。
なら、オヤカタさんの方か。芸術家だったんだ?
……惜しいわね。もっと話しておけば良かったわ。
[世迷い言を吐いたセイバーには、頭痛を堪えるように指でこめかみを押さえた]
わたし、自分の願いが欲しいって言ったけど、そんな願いを答えにだけはしたくないなって思うわ……。
ああ、これはあの女の方か。そう言えばお館様とか言っていたな。
[若干勘違いがある。リリンが呆れているようだったが、それを心底気にするほどには空気は読めなかった]
………そうか。仕方がないな。
それについては自力で何とかするよう考えてみよう。
―2F すみれの花の咲く場所―
[>>167実体化したセイバーをじ、と見つめる。]
ええ、……見事な撤退でしたゆえ。
心残りは私もですよ、白刃の方。
……レイ様は、もう戦いの場ではないところへと行ってしまいましたが……
私は、貴方の物語を知りたいと。
そうずっと思っているのですよ。
――どうかお忘れなく。
[ ふ、と。笑みを深める。
――が。 品定めの様に見られて思わず、守りの体勢か――自分の腕を抱くように掌を添わせてしまった。]
え?……な、何か?……侍らす?
―南ブロック・ホテル内早朝―
[――ひらり。
指先で僅か透かすように持ち上げた先。
窓越しの昇り始めた朝日に、少しだけ煌いて見えるそれに、少しだけ目を細める
あの夜、預かって以来、懐に収めたままだったアサシンの羽根。
魔術師ならば見えるらしい、魔術回路の巡らされたそれも、サーヴァントたる少年から見れば何の変哲も無い――ただ鳥の羽根というには神々しい――羽根でしかない。]
……、どうしたものかな。
[呟く音は、ほんの微かな響き。
ショルダーバッグの中で未だ眠る赤竜には聞こえぬだろうそれ。
マスターに渡すには何故か不安の過るそれに、気付けば己が持ち続けたままではあったが。]
―2F すみれの花の咲く場所―
――はい。
偉大な、芸術家にして、立派な“ 親方 ”であらせられました。
[ リリンに答える声は真摯で――しかし。 ]
――、わ、かってます。
今はまだ刃を向ける様子では――
[ない、はず?と。うっかり敬語を復活させながら>>170何はともあれ怯えるマスターを守るのが先決だ、とばかり、そ、と片腕で庇うような形。気を取り直して問う]
……貴方がたは、――何処へ?
三階に、向かうところですか。
――自分の、願い?
[ 小さく呟くも、言葉の続きはヒイラギのものだ。
>>171 ――何やら不穏なことを言うセイバーをそっと警戒したのも、あるが。]
― 3F ―
もともとここはいくさのためにあるもんじゃろ?
一昨日2Fに来た時に、誰もいなかった方が珍しかったんじゃろうて。
にしても、なんじゃな。
ここは2Fよりは戦いにくそうじゃのぅ。
[空間が広い、と呟いた]
おや。あの女術士、おらんようになってしもうたのか。
お主には無念であろうが…まあ、それも縁かな。
わしの物語は美しくはない…が、それで良ければいつでも聞かせてやろう。
ふふ…久方ぶりに気分が浮かれておる礼だ。地蔵と観音に一緒に会うたような気分とでも言おうか。
決めたぞ。聖杯はそれはそれとして…わしはお前を所望することに決めた。
ミケランジェロ……?
それは大物だけど、オヤカタさんは女の人ではなかった?
それにあの芸術家がこの破壊を? ……いえ、さすがにそれはないでしょうね。つまりこれは相手の宝具が……。
[ぶつぶつと推測をつぶやくが、願いについて問われれば、顔を上げた]
ええ。ちょっと落ちぶれた家を立て直そうと思って、武勲を得るためにね。
聖杯戦争は絶好の場でしょう? 破格の名声が手に入る。わたしのおかげで家は立ち直る。
そうすればきっと……。
[言葉の先は続けなかった。
代わりに、少年へ向けて寂しそうに微笑む]
……あなたは、願いを見つけたのね。
羨ましいわ。
[この羽根はつまりは念の為の保険に過ぎず、持ち続ける分には損得もない。
――頼らずに済めば、其れだけの話し。
…少なくとも今は、そう思っているが。]
…おはよう。
[ふと、カバンが僅かに揺れた事で赤竜もといマスターの目覚めを察して声を掛ける。
気付けばすっかり定位置というか、住処となってしまったショルダーバッグの蓋をズラし開けて。…直後聞こえた激しいツッコミ>>1にぱちりと瞬いた。
――思考から、言動から。本当にマスターとパピーは精神が繋がっているというのを忘れてしまいそうな程度には真逆だと、思う。]
その通り。3Fに行こうと思ってるけど、その前にここに立ち寄ったのよ。
少し出遅れちゃったし、何か情報があるかもと思ってね。
[リュートの英霊にそう応え、それからセイバーの決意には……沈痛な表情で、がれきの地面を見つめる]
ああ……うん。
がんばれ。
…教会側とて、この聖杯戦争の異質さは把握している所だ。
7騎以上のサーヴァントの事も、凡そ察している可能性もあるんじゃないか。
[バッグの中に丸まったまま聞こえてくる言葉>>4に、少しだけ吐息を零しながら。
指先で摘まんだままの羽根を再び懐へと収め直す。
とはいえ確かに9騎以上が存在するならば、他のチームからの目撃情報があってもおかしくは無い。]
もし9以上を超える数がいるとして、
…それを、教会側がどこまで教えてくれるかは判らないが。
[対して直すところも無い身なりを整えて、最早この一室では己の定位置となった窓際の椅子から立ち上がると、赤竜が入ったままのショルダーバッグを肩へと下げる。]
―2F すみれの花の咲く場所>>178―
――ええ、レイ様らしい、と申し上げていいのか。
美しい、「閉じ方」でありました。
[少し、声に憂いが乗る。
眼を閉じ、再び開けば物語へ向かう双眸]
公明正大な物語ばかりではありますまい、
お聞かせ願えるならば喜んで―――
[地蔵と観音――についてはよく分からなかったが、気分が高揚しているのならばそれは喜ばしいことであろうと思いかけた、が]
――は。……私 を?
[胸に手を当て、疑問符、高く跳ねてひとつ。]
[リリンの不思議そうな言葉に…]
えぇ、僕もそう思っていたんですけど。
なんだか大人の事情とか事情とか…?
[良く判らないまま納得して居たので上手く説明できるはずもなく]
相手は……――キャスターでした。
[隠し立てしても隠し切れるものではなく、寧ろ情報を流すことで倒せるか機会が得られれば…と、]
リリンさんは家族が居るんですね。
守る人達が居るというのはとっても力になります。
それが望みではいけないの?
そうか?なら誰憚る事もないな。
心配するな、わしも分別はあるからお前の言うことは聞いた上での話よ。おかげで少々気分が上向いてきた。
[心なしか陰鬱さが薄れたようにリリンには見えるかもしれない。吟遊詩人を見る顔も喜色混じり。]
ならばその心意気よし、聞かせてやろう。いつでも構わん、今からこの戦場ででも、あるいは枕元の寝物語でも構わないぞ?
―3Fシスティーナ礼拝堂・壁際 ―
命を、或いは魂を賭けた戦はいつ如何なる時も起こり得る。
それは必然の未来でもあり、偶然の結末でもあるだろう。
[実体化しながら、兄里ケイに前を譲られた魅了のサーヴァントを見やる。遅れて、手にオリーブの輝きが収束し、色気のない灰色をした槍が形作られる。]
――――聊か変わった趣向であるのは同感だが。
昨日までの平穏の場が崩れ去るは、
いつの世も争いの理であろう。
違うか。
家族を……守る?
え、どうして?
[不思議そうに……本当に不思議そうに、聞き返す]
人を政略結婚の道具にしか見なかった人を守りたいなんて、思ってないわ。
わたしはただ……―――。
[ただ、なんだ。
なんだっけ?
なんで自分はここにいる?
わたしは……どうして命まで懸けて、こんな物騒な場所に来た?
言葉が続かない。続く言葉を見つけられない。
胸の奥で気づかなかった何かが、どくんと脈動したような気がした]
―2F すみれの花の咲く場所>>178―
そうだったのですね。
――嗚呼、きっと。正しい判断だ。
[と、答えたはいいが。
>>181その後 何か、沈痛な表情をされてしまった。
頑張れとまでいわれた。
どういうことだ。]
[されど相手は貴人、言葉は真摯と受け取って、吟遊詩人は歌うように答えた。>>185]
――理解あるお言葉、感謝します。
気持ちが上向いたのも喜ばしい。
[そう、クレティアンは笑みを浮かべた、が。]
は、――
[戦場は兎も角、今何と。
流石に、頬に少し、血が上る。
いや、戦いは兎も角、後半は何と。
片手の手の甲で隠した。中世の騎士道の理想形に、似た形がないとは、言わないが――]
……お戯れを仰る。
―南ブロック―
[パピーはヘイズレクと共に、エレベーターへと乗り込んだ。
乗っているのが、2人だけなのを確認した後、バックから這い出し、ヘイズレクの肩へと這い上がる。
首を後ろからまたぎ、肩車をしてるような状態になった。]
よし今日は、2Fに行くぜ王子様。
何か手がかりがあるかもしれないからな。
飛んだら俺の足につかまれよ。
[後ろ足の爪を伸ばし、ヘイズレクの両肩を掴むと、パピーは2Fへと転移した。]
何だ貴様、随分やる気ではないか。
[即座に顕現し槍を構える姿。
普段とは違うようなその様子に思わず言葉をこぼす。]
…………、
警戒せよという命に従ったまでであります。
彼女がサーヴァントを前衛に出したなら
我が身も貴君の身を案ずるべきでありましょう。
[ランサーは、アルフレートを振り返らぬままに応えた。]
―2F・廃墟・空中―
[風が吹きすさぶビル街の空に、パピーとヘイズレクが現れる。
パピーは、翼を大きく広げ、己の体積をできるだけ翼へと移動させた。
後ろ足でヘイズレクの両肩を掴んだまま、グライダーのように滑空していく。]
握力に限界があるから、俺の足を掴まないと落ちるぜ、王子様!
[風の中でも聞こえるよう、大声でそうヘイズレクに伝えた。]
くくっ、貴様も漸く従者らしくなってきたな。
誉めてやろう、その調子で見事その力を見せ付けるがいい。
[愉快そうに笑いながら答えた。]
――…? パピー?
[軽くなったショルダーバッグの位置を直しながら、頭上に位置する赤竜に不穏な顔を向ける。
新しく行けるようになった3階層目ではなく、敢えての2階。
…確かに、他に邪魔される事無く探索を出来る可能性は高い。
加えて、他のサーヴァント達が戦った形跡も残っている可能性はあるが――
そこまで考えてがしりと掴まれた肩に、…一体何をと問うよりも先。
その街の景色は階上へと切り替わる。]
戯れ?……いや、違う。わしはかなり本気だとも。
それでなくて、どうして戯れで言えようか。
真面目も真面目、お前をわしの元に置きたいと、そう言っている。
[詩人に対して、リリンの前ではあるが臆面もなく言い放った]
不躾とは承知の上。
それともお主の国では滅多にないことか?
……まあ、思うままに述べたまでのことだ。本気ではあるがな。
―――は!?
[掴まないと、と投げられる警告よりも先に反射的に足を掴んでいた。
何故普通に地上に降りなかった。
説明が欲しい。]
パ、パピー、とりあえず地上に降ろせ。
万一に狙い打たれたら、対処出来ないだろう…!
……家族が居ない。そうなの。
あなたは、ひとりなのね。
[答えは出ないまま、妹尾の言葉に引き戻される。
どうしてか。寂しいか。
聞くより先に、令呪の反応が邪魔をした]
どうやらもう一組、来たわね。
[反応のあった相手の姿が、少し遠めに見えてくる。
あのホテルで会った二人だった]
――。
[ここでこうやって出会って、話し合いに発展するというのは虫が良すぎるだろう。
戦わない理由など、どこにもないのだから]
おひさしぶり、です。
[会ったのはそう前でもない気がしたが、そう言いたくなった]
― 回想:>>80 ―
ばべる、ですか。
聖杯の知識にある、ばべるのとう、なら……向きが逆かもしれませぬが。
[上が地上だった気がする。落ちたらどっちに行くのだろう]
― 回想:>>88 ―
ケイシンは、ああそうじゃな。兄申と書いておった。
なるほどの。
あの頃も陰陽師が出張り始めておったが、魔術のはしりじゃったのじゃな。
穢れを操作する業は禁じられる時代じゃったのう。
おっと、アーチャー辺りがいたらまずいかね。
来たばっかの時は、予期せずに飛んじゃって、偶然サーヴァントの戦闘を目撃したんだよなあ。
あれ、屋上で戦ってたから、地上からだと見られなかったと思うんだよ。
どうだ?下に何か見えないか?
面白そうな物があったら、その辺りに着陸するぜ。
まあ、王子抱えたまま上昇はきついから、どこかしらに下降するしかないんだがな。
[そう言っている間にも、高度が徐々に下がっていく。]
― 回想:>>102 ―
[しずかに聞いていたかぐやは、話の切れ目でケイの方を向く]
ぬしさまよ。
わらわは最初から申しておる。
「己が事だけ考えよ」と。
「己の望みに進むことは尊い」と。
使えるものは使うと良い。わらわはそれを寿ごう。
誰かのために――など。
そんな思いは、天は一切汲み取りはせぬゆえな。
― 回想:>>107 >>111 ―
[にこりと笑って]
いやあそれはぬしさまの勘違いじゃな。
わらわの本質は、復讐でもなんでもありんせん。
ぬしさまは家に帰りたいだけじゃ。
わらわも家に帰りたいだけよ。
刻印を取り戻し『その後』それを使って何を成すか。
願いの本質はそこにあろうよ。
― 回想 ―
やれやれまったく。
ぬしさまはなら、なんとしても生きねばならんの。
[わらわでは、その願いは、打ち捨てるには辛すぎる]
[セイバーが相手の英霊を口説いている。知らんぷりを決め込む。その件について言及する気はない。だって自分に責任はない。
気配の方を振り返る。それは空を滑空していた。見知った姿。
少年と、小さな竜。
セイバーの守備範囲内の対象が、また一人]
―2F菫の花の場所―
……ああ、……ええ、っと
[詩人が言葉に詰まるなど名折れである。
戯れでないなら真摯に答えねばならないと、咳払いひとつ。腕を下ろして向き合うまま]
それは、光栄でありますな。
……貴方は王であった方なれば尚更。
されど、――私の主はヒイラギです。
手元に置きたいというのなら、戦場にて交わす外ありますまい。
どうか、魅せてほしい。
……私は、高いですよ。
[そう、戦争なのだから――と、
少しばかり挑発的な笑み、だが。]
……い、いえ、無くはないで――、いや、何を謂わせるんです。待って。
[本気か。本気であるらしい。そうか。詩人は身の引き締まる思いだった。]
― 現在:3F ―
槍兵じゃったか。なるほどのう。あの時、楽師の部屋で会うた者じゃな。
ふむ。相変わらずなかなかのじゃじゃ馬のようじゃの。
[ランサーがマスターに声をかけるのを見て、言う]
[ああ、神は残酷だ。運命は残酷だ。
何故わたしに、かくも苦しい試練を与えたもう]
……うん。
ちょっと暴れたい。
[セイバーの問いには、ただただ素直に、そう応えた]
[そんな折。
もう一つ、気配が現れる。
ヒイラギに>>210 視線を寄せた。]
……ヒイラギ、知っている「組」なのですか?
…どう考えたってマズいだろう…!
サーヴァントの戦闘がここであった事があるならば尚更――、…
[パピーが一人(一匹?)で飛ぶのと、少年一人が付随して飛ぶのとでは明らかに此方の方が目立つ。
狙い打ちされれば、最悪の事態は防げても防戦一方なのは必然。
慎重を期すべきじゃないのか――と、そう口を開こうとして。]
…ほらみろ。
下とか、言っている場合じゃないぞ。
[感じる英霊の気配が二つ。
――覚えがあるものと、初めて感じるもの。
高度の随分低くなった頃合いを見計らって、自ら手を離して地へと降りる。]
[レティの言葉には小さく頷き。レティにだけ聞こえるように]
親方と一緒の時に、停戦協定結んだんだ。
もし、戦闘になっても僕が合図したら全力で遠くに逃げて。
[大好きなパピーの姿に、手を振って答える…
は、た…気がついた。
停戦協定は英霊が変わっても有効だろうか?
闘志剥き出しのセイバー組に説明する時間は貰えなさそうだ…]
私は…彼らとは始めて会いますね。
[ヒイラギにだけ分かるように、
小さく頷く。]
分かりました。
……分かりました。彼らと、話せると良いのですが。
― 3F ―
……彼がじゃじゃ馬であり暴れ馬であり勝負どころを知らん新兵であることに異論を差し挟むつもりは無いが、それでも我が雇い主でな。
――非礼を詫びる機会を設けていないことは謝罪しよう。
だが、見ての通り簡素な具足を纏い現界した身でな。
生憎と、詫びに渡せるのは首か槍くらいなものだが――
俺も、俺の悲願を果たす為にはこの首は必要なものだ。
――――槍を味わってもらおうと思うが、構わんか。女。
[両の手で槍を握り直し、低く構える。]
その通りだ、私の苦労を察してもらえるか?
[じゃじゃ馬との言葉には心当たりがありすぎた。
先日の車の暴走に先程の落下が代表例だ。]
お、あれは妹尾じゃないか。
連れている奴が前と違うな……。
……ああ、まあそんな事にもなってくる頃か。
[何となく察する。
王子が飛び降りた後、翼を大きく振って勢いを落とすと、体の大きさを元に戻す。
それから地面を玉のように転がった後、身を起こした。]
― 3F >>219 ―
実直な御仁じゃ。なるほど、やはり真っ当な英雄は違うの。
ふふ。謝罪は特に不要ぞ。穢れを生むような罪を成したわけでもあるまい。
わらわこそ、ぬしらに呉れてやるものを用意できぬが――。
槍をくれるなら、わらわもわらわの槍で返礼としようかの。
本当は反撃用なんじゃが、ここまで堂々と向き合ってはそうも言ってられぬか。
[そのじゃじゃ馬はじゃじゃ馬で互いに思いあっているのが面白い>>220]
こ、ここは駄目だからねっ!!
[セイバーの言葉に慌ててルティの前から飛び出し]
ここはもう非戦闘地域とかになっているって…
あれ?なんだかそう言う気がする場所だから
駄目だ!!
[この場所を犯すつもりなら、戦闘も厭わんと両手を広げた]
[もはや偽装は必要ないとばかりに、魔力を充填。彼女のワンピースとカーディガンが、一瞬のうちに十二単に変わる。お色直しだ]
・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
では奇襲と行こう。ランサーとお見受けするが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるじの位置取りには気を付け成されよ。
[自分のあるじ、兄里ケイをその両腕に抱き上げて]
[直後、かぐやを起点に、無数の竹が床、壁、天井から生え、飛びだした。
ランサーとそのマスターめがけて、魔力を帯びた竹槍が殺到する]
ぬしさま、舌をかまぬようにだけお気を付けくださいましね。
[かぐやはと言うと、時々生えている丈夫そうな竹をバネにして、あるじを抱えて空中を飛び回っていた。]
[どちらで、と問われれば、もちろんここである。
なんだか真面目に戦闘に入りそうな気配がしたが、もうこうなれば相手などだれでもいい。やり場のない怒りを向ける先があればそれでいい。
が、妹尾の声に冷静になる。ここは非戦闘区域に「なった」。だからダメだ、と。
それに納得したわけではなかったが……二対一になる可能性は避けたかったし、何より悪いのはセイバーなのだ。自分は悪くないけど]
……いいえ。やっぱりやめる。
やるなら上に行きましょう。なんだか、大切な場所のようだし。
[がれきの地面に生える緑を見て、嘆息してみせる]
[かぐやのじゃじゃ馬、という言葉を互いに相手だと認識する彼らが面白い、と一歩下がりながら見ていたが]
――、は……!!!???
[かぐやの腕に抱かれた。
自分よりも小さい彼女に抱き上げられるのはさすがに意表を突かれた上に、恥ずかしさもあり、思わず朱が頬に走る]
さ、さくら……!?
[魔力が彼女へと流れていく。これが彼女の戦い方なのだろう]
―2F菫の咲く場所―
――ええ、浸れるのを、楽しみに。
[>>221す、と眼を細めたが――成る程リリンが頑張れと言った理由が、分かった気がする。されど其処に物語があるのなら。
見上げる先に居たのは竜と、少年。
サーヴァントの気配は少年からだが、――竜がマスター?
疑問符は浮かぶが、ぴりりと肌を刺す気配に、それはまだ口に出さぬまま]
ヒイラギ!
[飛び出したヒイラギを守るように己も前に出る。]
……此処はヒイラギの大切な人の
思い出の場所、
……どうか、偉大な芸術家に免じて改めては貰えないか。
[パピーとヘイズレクは、2人のサーヴァントたちとは少し離れた場所に降りていた。
遠めに何かが起こりそうな気配を感じ、パピーは少し期待しつつ様子見をする事に決める。]
……うん?何かもめているのかね。
[妹尾が、何かを言っているようだ。]
…そんな事、…とは言うが。
主を失った英霊が、サーヴァントを失って尚
未だ参加権を持つマスターに出会う確率など大概に低いぞ…?
[そうそうある事じゃないだろう。
パピーの言葉に、ひそやかに言葉を返しながら
身を起こした赤竜を片腕に抱えようと腕を伸ばす。]
――ならば、例の協定が未だ有効かは判断に苦しいところだが。
[…その協定の事次第では、今相対する――
少女と武人と敵対する事もあり得るか、と。
少しだけ収束を見せる剣呑な空気に、全ての警戒は解かないまでも見守る方針]
[リリンが妙に不機嫌そうに見えるのを自分のせいなどと思うわけもなく、ただ理由は不明ながら機嫌の悪さを感じとる程度。]
どうした。……まあいい。
ここで下手に2組を敵に回すよりは暴れるにしても、もう少しやり方がありそうだ。
それなら、意のままに。
[行き先はリリンに任せると、そう告げた**]
[彼女の細い腕に抱きかかえられるのはいささか居心地が悪い。
無数に飛び出してくる竹槍を避けながら、飛び回るその腕の中は、彼女の言うとおり舌を噛みそうだった。
これは、下から射かけられたらどうなるのか――。そんな不安をよそに、かぐやが生き生きしているような気がして、視界は下へ、ランサー達のいる所を見る]
[かぐや姫は、本来月の物語である。
が、もっとも有名な異常性は竹から生まれる点ではなかろうか。
竹のような異常成長、竹から金が生まれるなど、竹にまつわる由来が多すぎる。
それもあり、彼女にもたらされた力は、まるで竹と共にあるかのようになり。聖杯はかぐや姫というサーヴァントに、いつでもどこでも、竹を生えさせる能力を与えた。
即ち―― Unlimited Bamboo Works である]
[とはいえ、とかぐやは考えている]
魔力を乗せていても竹槍は竹槍ですから。
真っ当なランサーに大きく傷をつけることなど難しいと考えた方がいいでしょう。
[ラッキーパンチくらいはあるかもしれないが]
ですから。敵マスターを狙います。
わたしは飛び回ってますので――。タイミングを『見つけたら』指示をくださいましね。
[下を見るあるじにそう声をかける。かぐやはランサーの位置に目を向けながら、いまだ生え続ける竹の中。竹林と化しつつあるシスティーナ礼拝堂で、空中を飛び回っている**]
貴様、総てを叩き落とせるか?
[聞いてみた物の難しい事は明白。
竹と侮る事はなかれ、アレは英霊が作り出しモノだ。]
無理なら出来る限りで構わん。
私の方は一方向だけに絞ってくれれば致命傷だけは避けてみせる。
[空間干渉の盾を多重展開すれば致命傷だけは避けられるだろう。
それでも損傷は避けることは出来ないがそれだけで十分。
魔術師は魔術でかてばいい。
そう、使役する従者とて魔術の一部であるのだから。]
― 3F ―
[――変化は一瞬。
突如として美しい装飾が震え、怒りの鉄槌を下ろすように、鋭利な先端な魔の手を伸ばす。――もとい、それは真実、壁から、天井から、床から、『成長』した。]
――――、ッ
[自らに向かい来る魔竹を縦に薙ぎ払い、後ろへ大きく飛び退きながら身体を反転させる。向かうべきはアルフレートの立つ場所へ。見ずとも、魔力の気配は彼の元へと殺到している。]
受身は自ら成せ、アルフレート。
[――迫り来る竹の間隙を縫いながら、アルフレートの身体を蹴り飛ばす。その隙を突くように伸び来る――元よりアルフレート目掛けて突き出ていた竹をかわしきれず、肩を貫かれ、腹部の鎧を一部はがれた。]
[着弾は言葉の終わりと共にだった。
しかし、その一撃は予期せぬ味方からの一撃だった。
そして何よりも重く、早かった。
想定していた竹とは比べ物にならない位だった。]
な、んだと……。
[聞こえてくる受身との声。
それがなければ、成す術もなく転がるだけだっただろう。
だが、聞こえたお陰で意識が受身へと移る。
ならば後は行うのみである。]
[アルフレートに背を向け、そのまま伸び来る竹を迎撃する――が、幾度薙ぎ払おうとも、竹は地からも湧いて出る。足元に迫る僅かな震えに跳躍し、既に伸びきった竹を踏み砕きながら、槍もまた多くの竹を薙ぎ砕いた。]
――――、アレに届かんと話にならんか。
奇怪な技を使うところまで、つくづくよく似ている――
[鬱蒼と生い茂る竹の向こう。見やるも既に林の奥。
様子を窺わんとするも、新たな竹が生え、回避しながら打ち払えば、着地点を追うように竹が追いすがる。]
いやーだって、あの詩人さんっぽいサーヴァントが妹尾と結びついてないなら、妹尾は2人のサーヴァントに囲まれて死ぬ寸前じゃん。
そうは見えなかったからさ。
妹尾との約束は、戦わない、会ったら情報交換をするって奴だったな。
あの新しい相方が望まないなら破棄って事になるが、今それを問える雰囲気でも無さそうだ。
[ヘイズレクの問いに答えつつも、パピーは目を離さない。]
っ!!
[勢いをイメージし地面への距離を測る。
そして、衝撃を体総てを使って受け流すべく倒れこむ。
それでも抑えきれず体は地面を転がった。]
貴様っ!!
いや、よく遣った、誉めてつかわす。
[今の蹴りが無ければ自信は貫かれていただろう。
英霊の竹の物量に押されれば自身の魔術でしのげる道理など無いのだから。]
マスターを? ……わかった。
[相手は魔術師だ。その上でこの聖杯戦争に参加しているのであれば、そういう覚悟もしているだろう。
飛び回る上空から下を見下ろす。
ランサーが竹をなぎ払い、けれどマスターたる彼を守る様子はなく]
守るわけではなさそうだな……。
これは、宝具? なら、甘く見られている気がするな。
マスターにサーヴァントの攻撃を避けさせるなんて。
[最も竹が生えるだけであれば避けるのは集中すればできなくもなさそうだが、一見しただけではそれはわからない]
[遠目で見物を決め込むつもりなのか、パピー達は側に来ない。
仕方なくこの場からの逃走を目で合図して…下を指さす。]
三竦みみたいになっちゃってるので、
今夜はこの辺で失礼します。
[そう言うとレティと共に光に包まれた。]
[転がっていくアルフレートの姿は、ランサーが庇い転がしたもの]
マスターとランサーの位置が離れた。
たぶん、ランサーはマスターを抱えて避けるわけではなさそうだから、狙うなら今、かな。
でも、忘れないで、こちらがマスターを狙う間にも、ランサーがこちらを狙ってる。
[その時は、自身を抱えたかぐやはうまく避けきれないかもしれない。
ならば、この腕の中から脱した方が良いのではないだろうか、そんなことを考えた]
[ヒイラギが示すのをちらりと見る。
やめよう――とリリンが言うのだから、>>227
この場を荒らすことは在るまいと、そう信じて。]
――時と、場を改めましょう。
そのときは、存分に。
[ひたりとリリンとセイバーを見遣る。
やはりヒイラギを守るように添いながら、光に包まれていった。]
―1F教会付近―
そこはミケランジェロが消えた場所なのね。
思い出……か。
[サーヴァントは消滅しても、英霊の座に戻るだけだ。正しくは死ではない。悲しむ必要はない。
だがそれでも悲しいと思うなら……それは残された方の中に、何かを与えた証だろう。
少年の行動は、彼女が大切なものを送った証左だ。
彼女は消え去ってなお、妹尾の中に在る]
さて、じゃあどうしたもんかしらね。
[問いかけるように、少年と竜の方を見た**]
―――――嗚呼。
[刈れども刈れども尽きぬ槍に、ディオメデスは僅かに笑った。
増幅する殺意。押し寄せる軍勢。
――幻視するは、ただ一つ。
槍を強く握れば、肩の鎧の下から流れる血が流れ出た。]
――――久方振りに滾る戦だ。
[半月に薙ぎ払う槍の風圧を以って、周囲の槍を諸共割り飛ばす。
竹林に出来た僅かな隙間。開いた空。
宙空を飛ぶ魅了のサーヴァントを睨ぎ、――――]
…――パピーは、あの英霊を前に一度見たんだろう。
その時、彼のマスターを見る事はなかったのか。
[下を指差すそれを見止めたと同時。
光に包まれて消える少年と吟遊詩人の姿に目を細める。
…共に消えたとなれば、やはり再契約を果たしたと言う事だ。
その成り行きがどんなモノか――察する事は難しい。
ともすれば、彼が停戦を結んだ頃とは状況も変わっている可能性だってある。
なれば望む望まざるに関わらず、破棄の可能性はあるだろう。が。
此方を見やる少女の視線に気付いて、そちらへと視線を向け**]
[最も、今の状態ではその腕から逃れることはできない。
かぐやが離してくれないからだが]
さくら、ランサーが、見てる。
[それだけ言えば伝わるだろう。その視線がこちらを見る。
ひやりと汗が垂れた]
……全部さくらに任せる。
[自身が足手まといにならないかどうか。それを考えたけれど、かぐやが離さないのだからちゃんと考えがあるのだろう。
その十二単の肩口をじっと*握った*]
天が貴君の手中に在るというのなら
――――我が槍を以って堕としてやろう。女。
生憎と。そういう輩を貫くのは、――――二度目でな
[穂先を魅了のサーヴァントへ向け、
叩き割った竹林の隙間から*跳躍した。*]
思う存分に遣れ。
私とて自身のみぐらいは守ってみせる。
[空間干渉の盾をいつでも展開できるよう魔力を高める。
あわせてできる限りの回避を続ける。
そして己のサーヴァントの戦いを見続けた**]
おっと、まずいなこりゃ。
こっちが標的になったようだ。
一旦、離脱するか。
[パピーとヘイズレクは1Fへと*戻る事にした。*]
―1F教会付近―
[レティと教会へ戻ると周りを確認。安全を確かめて]
親方に逢いに行くだけだったはずなのに凄い事なっちゃったね。
パピーとちゃんと話しておきたかったんだけど、来てくれるかなぁ?
[上を見上げて**]
―1F 西ブロック教会付近―
……ええ、
――、まさかこんなことになるとは……。
[前髪に隠れた側の顔を片手で覆い、吟遊詩人は本気らしき白刃の方と、呆れたような、不機嫌そうなリリンの顔を思い出す。]
やるからには、……勝利を掴みま――掴むので。
[言って、気を取り直すようにそらを見上げる。**]
嗚呼、……
来て、くれるといいのだけれど。
オーラーイ。オーラーイ。
[創作居酒屋『俺の筋肉』
ただいま開店休業中。だってお客いないし。
てわけで親方はどっかから特大の大理石を仕入れてまいりました。]
よーし。こいつはでっかいぞう。
ダビデの像の時よりも更に巨大。法王ユリウス2世の霊廟を造るため切り出した大理石の数々をひとつにしたよりもっとでかい。しかも最高品質だ。
[ユリウス2世の霊廟は当初の予定では40体以上の彫刻を飾り立てるつもりでした親方。色々あって計画は遅れに遅れ数十年後、ようやく完成した霊廟は彫像3体という妥協に妥協に妥協を重ねたものになってしまいこれぜってぇ悔しがってたと思われます。]
さあ。
遂にあたしの魂の全てを注ぎ込む時が来たようだ――。
[右手に鉄ノミ。左手に金槌。神に愛されしルネサンスの巨匠、ミケランジェロが気合いを入れる!]
遂にアトラス(本物>>2:477>2:478)見ちゃったんだもんなっ
あの筋肉を彫らなきゃ彫刻家がすたるってもんよっ
[筋肉は全てこの眼で見た!
我が身は英霊。全盛期のそれを更にパワーアップさせた精気漲るこの姿! これで彫れなきゃいつ彫れる!]
天地を支えた巨人の筋肉は既にこの石の中に在り!
あたしはいま。ここに伝説を築く!!!
[流石は巨匠!
規格外に巨大な大理石に気圧される事無くひとつのアタリも取らずもう超大胆にノミを叩き込み始めた――――――!!]
[空を見上げながら、思い返す。
セイバーの言葉を咀嚼するので精いっぱいだったものの、ヒイラギとリリンの会話を聞いていないわけではなかった。
――少女、曰く。>>169]
……「自分の願いが欲しい」、か…
[命を賭して戦うのに足る理由のことか。
願いを見つけたヒイラギを
「羨ましい」とさえ謂う>>179
家族をどうして守るのか、と零した声は掛け値なく不思議そうで>>188―――己が道に迷っていると知らぬままの子供のようでさえあったのだ]
[ヒイラギとかわした言葉で
脈打つものがあったと知ること、
吟遊詩人にはできないが>>188]
リリン、彼女に――次、向き合うときには
願いが見つかっていると……いいね。
[ヒイラギにも向けてだろう、
ひそりと小さく呟いた。
迷い子の道程も、また大きく羽ばたくまでの物語。
竜と少年の姿を探しながら、
セイバーにも聞いてみればよかったか――と、思ったところで、少々突拍子もないことを彼が口走っていたこともしっかり思い出し、難しい顔で暫し目を閉じる>>167 ** ]
―1F・西ブロック―
あまり場所をイメージしないで転移したつもりだが、この風景は西の辺りか。
[首を振って辺りを見回しながら、パピーは言う。
ヘイズレクを召喚した帰りに、見た覚えのある風景だった。]
教会にサーヴァントの数の事を聞かなくては、って意識があったから、そのせいかね。
まあ、ちょうど良いや、教会の方に行って見るか。
[まだ、教会までは距離がある。
パピーはヘイズレクのバックに入りつつ、そう声をかけた。**]
− 回想・商店街 −
>>165
[気付かずのうちに、眼鏡の奥の瞳は細まる。中年男性、という言葉に怒ってるわけではない。
みちるを未熟、と見抜く言葉は見た目からの判断ではないのだろうと思えば、お菓子袋を握る手にも力が込められた。]
…、余計なお世話です。
[羽を広げ、空に消えるその姿に一瞬言葉を失う。
その姿でどこの英霊か特定されるかもしれないというのに、隠そうともしないその堂々たる素振り。自信の表れだろうかと思う。
突然表れ、そして、あっさりと消えたサーヴァント。しかし、簡単にこちらの空間へと入り込むあの態度すら、計算されていたのだろうか……。真面目に考えすぎかもしれない。普通に芋菓子につられたのかも…いやいや、まさかそんな。]
彼は…アサシン、でしょうか。
[総合的に判断し、一番、合致したクラスはそこだった。]
−西ブロック 森林公園→−
[みちると手を繋いで、バスに乗って公園まで辿り着く。それまでの道のりで、キャスターからの言葉は少なかった。
自分自身が甘いのか、それとも、みちるが、と、もやもやとした感情がハドレー循環のようにグルグルしていた。
公園に辿り着けば、お弁当が広げられた。鮭フレークのおにぎり、海苔のついたおかかのおにぎり。それからウィンナーと味付け卵だ。
もぐもぐと食べる顔もどこか浮かない。美味しいはずなのに何か味気ない。]
…、みちるは、…
[言い掛けて、止める。
手に持っていたスナックの山をシートの上に広げて、]
どれ、食べます?
[のり塩を選んだみちる。一緒にそれを軽くつまんだ。
近くにサーヴァントの気配が、ひとつ、ふたつと感じられれば、お弁当を片付けてお菓子も袋に戻した。
ここで戦闘になる事はないだろう思っていたから、みちるの方を見てから]
行ってみます?
まだ、会えてないサーヴァントかもしれません。**
−回想/南ブロック・商店街−
・・・・・・
[ブライはシェムハザの言葉の通り、彼について回っていた。
接近しすぎれば戦闘に巻き込まれる為、少し遠巻きではあったが。
このまま病院にいたままでは情報が増えない。
焦っているのはシェムハザも同じな筈、彼の行動からヒントを得ないと。]
とは思ってみたものの。
コンソメパンチの話しかしてないとは・・・・・・
[あまりの緊張感のなさに辟易していた。
伝承から言えばシェムハザは欲に溺れて墜ちた天使たちの代表だった気がするが、あそこまでハードルが低いと納得せざるを得ない。]
『
<ここまでで異常だと思われる点>
1、出現したサーヴァントのクラスが特殊
2、出現したサーヴァントの数が7ではない(8以上?)
→6人敗北したら聖杯は出る?
→聖杯の構造上、サーヴァント6人の魔力が溜まれば具現化する筈
3、アサシンが他のサーヴァントと交渉をしている。
4、アサシンが異常なほどのコンソメパンチ好き←関係ないかも
<ループの条件>
×1、アサシン勝利=聖杯の破壊→塔崩壊→僕らは消滅(予想)
×2、アサシン以外の勝利=聖杯の破壊→塔崩壊→僕らは消滅(予想)
→アサシンが敗北、消滅していても?
→アサシンが勝利に拘っていないから消滅と予想
×3、アサシン以外の勝利=勝利者の願い→ループ
○4、勝利者問わず=聖杯の破壊→塔が崩壊しない→生存?
』
[今自分の中にある事をメモとして書き起こしてみる。]
・・・・・・
[聖杯への魔力供給が途絶えた状態で破壊すれば、とも考えた。
そして、残念ながら自分から聖杯への魔力供給は行われている。
これは、適正なタイミングでの自分の自害によるループ脱出の可能性を示唆していた。
自分はどうせ偽物だから、ならば他の皆が生き残るのであればそれでいいのかもしれない。
まだ考える時間はある。他に可能性がないか考えよう。
あの聖杯を破壊する手前で魔力を枯渇させる方法があれば・・・・・・さらに深く思考の海に沈んでいく*]
は。畏まりました。
では失礼致します。
[肩から背中、腰へと順に指先を押し当てて行き、こっている部分を確認してから揉みほぐし開始。]
あ……ふ……んん……っ。
[艶めいた声を上げてくねくねと腰を揺らした。]
貴方、見た目は好みじゃないけど、いい腕してるわね。
名前はミケだったかしら。
わたしのことはレイと呼んでいいわよ。
恐れ入ります。
こう見えて”神の指”と称された事もあります。
[あと筋肉に詳しい。艶めかしい声に淡々とした礼を述べて、芳しく滑らかな肢体へと指を這わす。]
――では。レイ様と。
―1F 西ブロック教会前―
[話し込みながらもポツポツ歩き、いつの間にか教会の前に…レティの袖を引き ]
どうしよう。この辺りで待っていればパピー来てくれるかしら?
令呪の反応があれば気がついてくれるとは思うけど…
先に教会でお話ししておく?
[待ち合わせ、と、言うか…一方的に待ち合わせを申し込んだ身としては、返事を聞けなかったのが歯がゆかったり…]
―1F 西ブロック教会前―
――私は、如何あっても吟遊詩人。
魔術師の苦悩を推し量るは難しい。
けれど、政略結婚――と、聞くに
貴族の子女に似たところがあるのかな。
[ 血を絶やさぬよう、
より高みへ――と。ときに、道具としてさえ扱われる。
クレティアンが歌った理想の騎士道物語とかけ離れた現実があった。――だからこそ、抗うように歌い続けた。]
そうだね、
――お節介な話し、だったかな。
[ 小さな、苦笑。 ]
[ 命をかけた戦場だ。
戦いに身を置いたであろう白刃の方はよいとして、うら若き乙女がそこに立つのなら――理由があって然るべきというのは、願いに素直で貪欲な吟遊詩人の我儘か、悪癖か――或いは言葉通りお節介か。
袖を引かれ、クレティアンはヒイラギに視線を合わせた。ん、とすこし考えて]
管理人――モトコさまに、
聞いておきたいことも、あるのだよね。
教会の中でも感知できるなら、
きっと来てくれるよ。
中で、話しながら待とう。
[ 言って、そっと支えるように背に手を添えた ]
― 西ブロック→教会 ―
[途中、どうしてもと頼み図書館へ向かった。
入口の前の像は残念ながら破壊されたままそこにいた。
借りた本は、ルネサンス美術関連の書籍、地質、測量、気象など様々だ。とはいえ一度来た時に場所は網羅していたのでほんの数分の出来事。
菓子の袋の底に借りた本を置き、その上に残った芋菓子を重ねていった。]
お待たせしました。
[それから、今度こそと気配の感じるままに足を運べば、辿り着いたのは教会前。えーと、と唸ってから一度みちるへ視線を落とした。]
ーおじさんといっしょー
[本を借りたいということだったので図書館への寄り道をすることになった。
頷いて、中へ入っても良かったのだがみちるはチルチルと外で待つことにした。
食べ物も持っているし、左目もちょっと具合が悪い。
ごろごろしたり、ちくちく痛かったり、せわしない左目だ]
…、
[コンソメパンチのサーヴァントに握られることのなかった右の手を、握って、開く。
何度か同じことを繰り返しているうちに、キャスターは戻ってきた。
座っていた入り口の段差から立ち上がると無言で左手を差し出した。
手を繋いで、足を向けた先にあった教会。
視線が落ちてくるので、少しだけ見上げた。
やや、むすっとしているのは進行方向に見えた人影のせいだ]
―西ブロック教会―
[小さく扉が軋んで開く。
前の訪いから1日経つか経たないか。
状況は、万華鏡のように変わるものだ]
――お邪魔します。
[ 中にいるであろう管理人に向け
柔らかな声で来訪を告げた。 ]
― 西ブロック 教会前 ―
あれは…妹尾柊…、と―――?
[誰。
と、丸眼鏡の奥を瞳を細めた。
見た事がないサーヴァントだ。あれが7人目なのだろうか。そもそも、アーチャーを失った妹尾柊はあれから、と、最期まで看取る事をしなかった故、知らずのままの事を遅れて気になる。
とはいえ、みちると妹尾柊は何というか水と油。
どうしたものかと思った結果、]
…上、行ってみます?
[すっかり暗くなった景色。
天井の更にまた上を指して、みちるに問いを投げた。]
―西ブロック―
…教会より、少し離れたところか。
全く見知らぬ場所に飛ばなくて、幸いだったな。
[転移した先、パピーの呟く言葉>>257に
一つ頷きながら周囲を見渡す。
森林公園とも、土手とも、聊か離れてはいるものの似た風景には見覚えがあった。]
承知した。
――柊たちとも、上手く会えたら良いんだが。
[連絡先の一つも交換すべきだったか、と今更考えた所で後の祭りだ。
ショルダーバッグの中に赤竜が収まったのを見計らって、再び肩へとカバンを掛け直すと教会への方面へと歩き出した。]
[「管理人」鳴木素子は、悩んでいた。
問題は山積している。
昼は情報収集のため教会を留守にした。
「自警団」問題もあったし、今回の聖杯戦争はイレギュラーな事象を多く含んでいることが明らかだった。
ブライが自分自身に疑問を持ったのが端的な例と言えた。
役割を脱すれば、自由を得る代わりに保護を失うものだ。
ブライは今、とても不安定な状況に置かれている。
「あの野郎」が勘付かなければいいが、分からない。
「町」の人々にもそうした事例が増えるかもしれない。
今までにもそうした事例はあった。
―――だって、生きているのだ。
生きていれば、変わっていくものだ。
だが、この「塔」と「あの野郎」は、それを許さない。]
[やがて日も傾き始め、一度教会に戻った。
そこで気付いた。
そこには「氷の女王」が鎮座していたのであった。
なんてこったい。]
ー教会前ー
上?
[左目はまだチクチクと痛んでいる。
んー、と首をかしげたが]
…でも、3階って、ええと。
[コンソメパンチのサーヴァントと、キャスターがなにやら小難しいことを話していたのは覚えている。
理解が完全に出来たわけではないが、それでもなんとなく空気は察していた。
恐らく、コンソメパンチのサーヴァントが見逃してもなんら問題ないほどに]
…みちるがいっても、いいのかな。
[うすうす、感づいてはいる。
自分は弱い。
弱い、というか役に立たない、と]
[頭を抱えた。
あまり乱暴に扱うのも、倉庫なんかに安置しておくのも、なんとも気が引けたので、一眠りしてから考えよう!とその場に安置しておいたのを忘れていた。
あまり下手に扱えば凍りついた時間に巻き込まれる、なんて可能性まで含んでいたのだ、仕方ないではないか。
ぶつぶつと自分への言い訳を繰り返していると、視線を感じる。
「女王」の視線だ。
まったく変わらない笑みをこちらへ向けている。
なんだか、背筋がゾクゾクしてくる。
私のような特殊な人間が他人を怖がるのもどうかと思うが、本能的なものであった。]
―――よし。
どっかへ運んでおこう。
[そう決意した、その瞬間。
背後から、刹那!
そう、声をかけられたのであった。
仕方ないことだ。
そう、仕方ないことなのだ。
本能的に驚いてしまうのだ。
そういうことなのだ。]
― 西ブロック 教会前 ―
…珍しく弱気ですね。
[おや、といった顔を作ってみちるの顔を覗く。
あのコンソメパンチのサーヴァントと出会って、何か心境が変化したのは自分だけではなかったのだろうかと思う。]
では、私が万全になったら…
今暫く――あと少しだとは思うのですが、ね。
[宝具使用に足る魔力はまだ足りていないのが解る。]
……ん、また、誰か来ますね。
[>>273 感じた事がない気配についと視線を向ける。]
…だってみちる、ごはんつくるくらいしかできないもん。
おじさんはまほうのおじさんだけど、
みちるはただのおおとりみちるだもん…。
[何か出来てるとは言い難い。
左目が、今度はなんだか熱くて右手で擦りつつ
キャスターがむけた視線の先を見やる]
…また、違う鯖さんかな。
[繋いだままの手を小さく握り直しながら]
さすがはランサー。
三騎士のクラスはやはり見事よの。
[マスターを転がした方向、距離、力加減すべて見事だ。正直なところ、竹の弾道はかぐやですら予測できない。かぐやはただ、自らの幸運だけで竹を避けているにすぎないからだ]
あのマスターなら自ら受けてくれるのではないかと思ったが、上手くいかないものじゃ。
[如何にすぐれた魔術師であろうと、サーヴァントとは根本的に起爆できる魔力量が違う。ただの竹でも、魔力の盾を貫通するのは難しくない。貫いてしまえば致命傷は必至だ]
ええ、ええ。ぬしさま。
ランサーはあれで見事にこちらを追ってくる。
ですのでわらわも、多少は賭けに出ないといかんようじゃな。
[だが抱える腕はまったく揺らがず。笑顔すら浮かべている>>244]
―西ブロック・教会前―
――気配がするな。
…しかも、妹尾達とは違う。
[教会の影が見えてくる頃ふと前方に感じる新しい気配>>279に、
動かしていた足が自然と緩やかになる。
教会へ聞きに行くついでに、あわよくば逢えればとは思ったが――流石に見通しが甘かったか、と少しだけ考えて。
しかし、己が気付いているのであれば向こうとて同じだろう。
教会前で下手を起こす事もそう無い、筈だ。
そこまで考えた先、見えた男性と幼子――いわゆる幼女の姿に、目を細めた。
確か、妹尾から貰った情報に同様のチームの情報があったのを覚えている。]
…しかし、これは。
[聞いていたより、少しだけ犯罪臭が濃い気がする。]
ほう!
[あの隙間を一瞬で縫うか。跳躍してくるランサー、見事に後ろを取られ――]
……ッ!
[抱えてた腕のうち、ようやく右腕を一瞬ふるった]
馳走してやろう……!
[十二単のそでぐちから、ランサーの方角に向けてばらまかれるのは――>>250]
[ タケノコだ ]
…、みちるは魔術師になりたいですか。
[未熟な卵だ。けれど、こうして自分を召喚してくれたのは間違いなく目の前の幼い少女その人。それは彼女が少なからず、魔術師だという証明。
だから、こう言葉を続けた。]
私と一緒に、――…戦ってくれますか。
[そう言えば、小さな手を握り返した。]
[ヘイズレクの反応を受け、バックのふたを開けて、教会前の2人を見る。]
お、あれが噂の「レオン」チームか。
……ああ、でも男の方はちょっとイメージ違うな。
頭良さそうな雰囲気だ。
まあ、警戒しつつ近づいてみようか。
じゃないと入れないしな。
[ヘイズレクにそう声をかけた。]
[みちると手を繋いだ状態で、教会に近付く人影に顔を向ける。
確かにサーヴァントの気配だ。
しかし、既に、アーチャー、セイバー、ランサー、綺麗で美しい人(クラス不明)、さっき教会に入っていった人影(クラス不明)、コンソメパンチ(アサシン??)と出会った。つまり、―――8人目との邂逅になるわけで、]
…、…
[むむ、と眉間に皺が寄る。
一見、バーサーカーを睨んでいるようにも見える。]
― 3F・礼拝堂 ―
[破砕した竹の間隙を見逃さず、穂先は自らのマスターを抱えながら空を飛ぶ魅了のサーヴァントの背後へ迫る。そのまま、串刺しにせんと突き出そうとして]
――――!?
[袖口から毀れ出る物体。それは紛うことなきタケノコ。イネ科タケ亜科タケの若芽を指し、日本という国では食用として愛されているものである。煮てよし、焼いてよし、揚げてよし、歯応え抜群。あまりの立派なタケノコの姿に、ランサーは]
くっ! 飛び道具を隠し持っていたとは!
[――タケノコを知らなかった。
突き刺さんとしていた槍を止め、近くにあった竹を掴む。
そのままぐるりと一周し、勢いのまま魅了のサーヴァントごとタケノコを薙ぐ動きへと変えた。]
…よくわかんない。
でも、みちるはきっとまじゅつし?に、なるんだとおもうんだよ。
[きゅうきゅうと手を握り返しながらこたえる。
わからないことだらけ。
わかっているのはまほうのコップは聖杯という名前で、
三回のお願いのうち1回はもう使ってしまったこと。
一緒に。その言葉にうなづいたのだが]
…おじさん?
[前方のサーヴァントを睨んでも見えるような瞳に首をひねった。
それから、少し考えてからその人影に手を振った]
こん、ばん、わー!
だから、れおん。とは何だ…パピー。
[相変わらず、ここの聖杯はかつての名作洋画の情報までは英霊に教えてくれない。
そうして教会と新たな英霊たちまでの距離が近づくにつれて、
それより奥――教会内部にも、先程知った気配を一つ拾って、緩やかに瞬いた。
…成る程、どうやら存外に悪い読みでは無かったらしい。
尤も、…それより前に別のチームと遭遇するとは想定外だったが。]
中に用があるんだが。
――穏便に、とはいかないか。
[無言で向けられる視線>>290に、
しっかりと睨まれているように錯覚した。]
―――…、
こ、んばん は。
…?
[思わず、呆気に取られながらも挨拶を返す。
軽く躊躇勝ちに持ち上げた右手が、少女にも見えただろうか。
警戒を強めた矢先にこの可愛らしい挨拶>>293だ。
…訂正、穏便に済むかもしれない。]
竹づくしに和服と来るか。
[ランサーに放たれる竹尽くしを見て考える。]
この国の英霊だな。
記憶が確かならばそんな童話があった気がするが。
ともあれ、厄介なものを使ってくれる。
援護になるかすらわからぬが遣るしかないか。
[マスターと敵サーヴァントを視野に入れて集中し、
魔術をいつでも撃てるようにする。]
みちるはまず、自分の魔術の属性が何なのかを、…――と、
[と、言い掛けた所で、声が向こうから掛かった。>>294
みちるはいつも通り挨拶をしたけれども]
ここで争うつもりはありません。
…ただ、ひとつ、お聞きしたい事があります。
――…貴方も、サーヴァント、ですか?
[数が合わない。それがどうにも違和感しか抱けずにいて問う。]
「レオン」ってのは、映画……まあ物語さ。
殺し合いを伴った中年男と少女の逃避行、そして最後は……っと、ネタバレはまずいか。
あの2人の場合は、どうなるのかねぇ。
[そう言った後、みちるの挨拶が耳に入る。]
これはまた、可愛らしいマスターさんだな。
あの可愛らしさに匹敵するのは……まあ俺くらいだろ。
熟女魔術師が外見偽っているようにも見えないし、見た目通りの年なのか?
[何に参加しているのか、解っているのだろうか。
そんな興味がわいて来る。
ともあれ、身を少し乗り出して、手を振り返すことにした。]
―西ブロック教会―
あっ
[>>281――氷の微笑、
その彫像を見間違えるはずがない。
花のように可憐な少女もまた然り。
>>282 素直な拍手まで聞こえて
あは、と小さく気を抜くようにわらって]
こんばんは、――昨日振りです。
宝石を、拾い上げたご報告を。
[比喩、されどそれは英雄の脱落の上に立つ罪深い城である。それでも譲れぬ願いがあるから、此処にあるの、だが]
それと、聞きたいことがあって此処に…
ところで……何をしていらっしゃるので?
……、
[投げられた問い>>297に、一寸だけ目を細める。
――互いに、サーヴァントである感知の及ぶ所の筈だ。
それでいて尚、この質問を投げる意味。
…成る程、考えられるのは一つしかない。]
その質問に返す言葉は、是だ。
…なれば、どうやら此度の戦争に
8騎以上いると、そちらも気付かれたか。
― 2F ―
[こちらの視線を威嚇と判断したのか、少年と小さな竜の組み合わせも、光を纏ってこの場を去った。1Fに戻ったのか、3Fに進んだのか。あの感じだとおそらく前者だろう。
後に残ったのは、自分とセイバーだけだ]
……はぁ。
[波立っていた感情を嘆息で沈める。
一組はこの場で戦闘したくないと言い、一組は危機を感じて会話もしなかった。
感傷。慎重。
どちらも戦場に似合う言葉に思える。
自分でも知らないうちに焦っていた気がして、無言でゆっくり歩を進めた。
すみれの花が咲く場所の前までたどり着き、黙祷を捧げる。
一度だけ会った英霊の死に場所。
ここを守るために必死になったあの少年は、彼女に何をもらったのだろうか]
[思ったよりも狼狽を得られたか。だがすぐに体勢を立て直すのは見事であり道理>>291]
長柄はやはり――
[かわしきれぬか、判断した一瞬で。逆にランサーの方向へ飛ぶ]
対ショック防御です、ぬしさま。
[魔力を礼装たる十二単に通す。狙いは――槍の柄]
――――ッ。
[薙ぐ軌道に入る。後は、逆らわず。腕の中のあるじをかばう形にだけして、思い切り――]
バキバキバキバキバキバキ!!!!
[吹き飛ばされる。竹を『運よく』クッションにしながら、轟音を立てて飛ばされるかぐや]
ぬしさま、おけがは?
[それでも停止位置で最初に気遣うのはそれだけだ。かぐや自身のダメージはそれなりだ]
[どうも、先ほどからリリンが不機嫌そうな気がする。
理由は全くもってわからない。しかし、とにかく機嫌が良くないという事は確かだ。そう思うので、(自分なりに)話しかけるのに気は使っていた。
いつの間にか三すくみの状況も消え、後に残るのは戦いの終わった場に自分たち二人だけだ]
…………祈ってもらえるとは幸せなやつだ。
[リリンの黙祷を見て、自分も一応手を合わせておいた。
そういう弔い方をされるだけでも自分の時代の事を考えれば十分すぎるというものだ]
…はい。
あぁ、だから貴方は…これから教会に?
[合点がいく、と面持ちを和らげる。
共に――、と思ったが、中には妹尾柊がいる。
みちるのこともあるが、アーチャーの事も同時に思い出し、]
正しき戦争なのか、その真意は
私も知りたい所ですが――
…、それは貴方にお願いします。
次に、もし、お会いできたら…剣を交える前に
その話を少しでもできればと思います。
[遅れて、鞄の中から顔を出す赤いトカゲの生き物に気付く。
使い魔か何かだろうかと目を凝らすのは短い時間。
みちるとチルチルはそれに興味を示すのだろうかと、視線を落すが]
みちる。
…彼は先があるようですから、
私達は別に行きましょう。
[抱えられたまま、自分ではどうすることもできない。
相手のマスターが構えるのが見えても、それに対処することもかなわない。
触媒もなくできる術などたかがしれている。初歩中の初歩くらいだ。
そもそも、自分は魔術師として教育を受けたわけではないのだから]
マスターが何か、構えてる。
気をつけて。
[右腕が離れ、落とされぬようかぐやの単衣をつかむ。
右の腕が払われて、ランサーに向けられたものはタケノコだった]
竹の次は、筍なんだ。
うん、旬の筍は美味しいよね。
[少し遠い目をしたくなった]
ぞくせい?
…みちるがどんなことできるか、さがすってことかなぁ。
[んんん、と呻いて首をひねる。
まだ少し先は長そうな話だ。
こちらの振った手に対し、ゆるく手が持ち上がるのが見えた]
!!
[手を振り返してもらえた(と、みちるは判断した)。
さっきのコンソメパンチのサーヴァントには握り返してもらえなかったので、嬉しくなって近づいてみようと思ったのだが、肩越しに見えた生き物に足が止まって目を丸くする。
丸くした後]
お、おじさん!!
なんか!なんかいる!!!!
[大興奮。
だが、用事があるらしい様子にしょんぼりしながらまたねと言うように手を振った]
この機を逃す手はないな。
[吹き飛んでいく相手サーヴァントとマスター。
その着地点を見定める。]
zwei Punkte
Kreuzung
Schneiden
[そしてマスターの首を狙い空間干渉の斬撃を放つ。]
[肩をすくめてみせる。]
ま、生きてりゃ色々あるわよ。
死んだり消えてしまったりするよりは、いいのよ。
きっとね。
私は少なくとも、生きてて悲しいことがあるってことよりも、生きててあなたにまた会えるってことの方が幸せよ。
[笑う。]
詩人さんもこんばんは。
宝石、拾えたみたいね。
何をしてるかって?
―――なんでもないわ。
ちょっと、考え事をしていただけです。
ええ。
−2F−
[くすり、と空を舞う天使が笑う。]
なんだ、念のため見回りにきてみたら面白いのがいるじゃないか。
[ブライが少し挙動不審な動きをしている気がする。
他のマスターにあてられたかと、警戒していた。
彼は、過去に自害をしようとした事がある。
綻びに気が付いている。
少し頭を冷やさせようとしたら、目当てがいた。
ブライは少し離れた廃墟のビルに位置してある。
それを確認し、セイバー達の近くにふわりと着地した]
やあ、こんな所で寂しそうにしているね。
待ち人来ず、といったところかな?
みちるはね、おおとりみちるっていうの!
またあったらおはなししようね!
[肩に青い鳥、左手はキャスター。
右手を現れたサーヴァント達に振ると
足がひとつ、ふたつ、とコンクリートを蹴って階層を跳ぶ]
― 3F・礼拝堂 ―
――――っ、見事
[確かな手応え。だが切り裂いた感覚は無い。魅了のサーヴァントは自ら槍へと飛び込み、その身を――正確には衣服を盾とした。勢いに逆らわず吹き飛ばされる魅了のサーヴァントとマスターを見ながら、一際しなった竹に着地する。]
――――、
[隙を突くように伸び来る竹を槍で叩き落し、ランサーは静かな瞳で二人を見た。]
…………、なるほど。
そのマスターは、差し詰め貴君の希望といったところか。
女よ。
[――だが、問いが終わる前にアルフレートの魔術が放たれる。
ランサーは、僅かに眉根を寄せた。]
[そして筍ごと薙ぎ払われようとするその槍へ向かって、かぐやが跳ぶ。
防御と言われれば身体を丸めようとするが、残念ながら腕の中だ。
竹の割れるような音と、激しい衝撃に、投げ出されている足を庇うような姿勢をとる]
怪我は、無いけど。
さくらの方がダメージ大きいよ。
[魔力の供給でその内に癒えるとはいえ、戦線離脱をはかるかしなければ、この後の負担になるだろう]
それで、勝算は?
パピーって言うんだ、よろしくね!
[興奮するみちるに、声のトーンをできるだけ高くして、そう答えてみる。
そうして置いて損は無い気がした。
だが、どうやら彼らは立ち去るらしい。
パピーは気持ちを切り替えて、教会の方を見た。]
随分と舐められたものですね。
[斬撃はかぐやの一瞥で霧散する。そもそも――かぐやの魔力値はキャスター並みだ。通常の人の魔術師で突破できるものではない>>309]
[即座に、アルフレートに向けて竹槍が伸びた]
―西ブロック教会>>310 ―
―――、……花のような、
だけではない、か。
[ヒイラギに向ける言葉を聞きながら、
詩人は小さく呟いた。
聡明で、闊達で――この町の、何処か精気のない住人とは違うのか。管理人は「外」から来たのだろうか]
ええ、――今一度の機会を得ました。
……、お手伝いしましょうか?
ああ、いえ。考え事?
そうですか。
[乙女の秘密に、深くは踏み込むまい。]
待ち合わせなんてしてないわ。
探し人なら今、ここに来たようだけど。
[黙祷を解く。
振り向けば知らない顔。だがここに立ち入れる者なら、聖杯戦争の参加者に違いない。
そして、その存在には心当たりはあった]
あなたが片翼ね。
どうも。セイバーのマスター、リリン・リリーリンリンよ。
聞きたいことがあるわ。
――そのような所だ。
…どうにも、この聖杯戦争は想定していたより遥かに異質だからな。
[面持ちを和らげる男に、一つ頷く。
なるほど、知的らしい、という赤竜の評価も間違いでなさそうだ。]
…どうやら、貴殿も幾らか此度の戦争について思うところがあるようだ。
次に合見える時に、場が赦せば是非に。
[手を組むなどとは別の話で、幾らなりとも情報が欲しい。
恐らく、此度の戦争の異質さに気付けば――同様の考えに至る者も多いだろう。
異論は無いと肯定を返す。
手を引かれ、少しだけしょげながらもその場を去る少女には
少しだけ苦笑を零しながらも、今度こそしっかりと手を振り返してやる。
無邪気な様子は、この異質が覆い包む戦争に 少しだけ似合わないなと思いながら]
そうです。
みちるがどんな魔術を使えるか、
それを知りに…行こうと思います。
[若干手荒な方法で、とは言わないけれど、
まだ足を踏み入れていない更に上の層に行こうと考えていた。
みちるが名乗り、パピーというらしい、赤いトカゲも人語を発した。]
……
[悪い組ではないように思えたので、持っていたスナック菓子が大量に入った袋から、サルヴァトーレピッツァ味を取り出して地面に置けば、]
これはこの国で言う、お近づきの印…?というものです!
では!
[と、言って手を繋いだみちると共に上へ駆けた。]
[そう言った直後、アルフレートの方から跳んでくる魔力の塊に気づく。
それを返せる力は、今のケイにはない。
そして、その腕の中が一番安全だと、わかっている以上ケイがその手を振るうことはなかった]
まかせる。
[短くそれだけ口にする]
[>>311 声がしたのは黙祷を終えてまだ菫の花を眺めている頃だったろうか。菫の花は美しい。野に咲く花の気高さは、戦場に赴く若武者たちのように美しい。血なまぐさい場所にあるからこそ、その美しさには価値がある、そう考えるのは自分の業だろうか―――]
誰だ?………お前とはまだ会った事がないように思うが……
ん?
[サーヴァントの数を数えるほど真面目ではない。だから、若干数が多いなとは思ったが、その違和感は具体的な疑問にはならなかった。
片翼のサーヴァント。]
ああ……確か誰ぞの話には出てきたな。
片翼の、天狗のような輩がいると…
勝算ですか。そうですねえ。
[ざっと戦力差を勘案する]
相手はなかなか見事なサーヴァントです。結構難しいかもしれませんねぇ。
[さらっと。笑顔で言いながら]
まあでも、ぬしさまはちゃんと生きて帰しますよ。
わらわの宝具は、本当に使い勝手が悪いですけど、まだまだ楽しませるくらいは出来るでしょうから。
ちっ、化け物め……。
Einsatz
Oberfläche
Gewichtung
Wiedergeburt
[迫り来る竹槍に対して障壁を張る。
止まるまで多重詠唱を行うつもりで呪をつむぎ続ける。]
―西ブロック教会>>310 ―
[>>316ぱちぱちと、睫毛をぬらす少年の肩を
そっと、労わるように撫で擦る。
子ども扱いはしない、
彼は自らの意志で此処に立っているのだから――と、クレティアンは思う。
騎士に生まれるのではなく
騎士になるのだ、と。
神代の英雄の言葉がふと蘇った。
ひとつ、整えるように息を吐く]
[口調が時々素に戻っている。あるじは小脇に抱えたままだ]
希望とはまたまた。そんな大層なものじゃあありませんよ。
ご覧くださいなランサー。珠のお肌が傷だらけ。
でも――おかげで、名前は知れぬども特定はできそうです。
ランサー。
[魔力の乗らない竹をひゅんひゅんとマスター側に飛ばしながら>>325 、ランサーに向いた>>313]
―西ブロック教会―
――……嗚呼、――
そう、聖杯戦争の「管理者」である
モトコさま、貴女に質問があります。
私のクラスのことは、
お伝えした通りですが。
……どうにも、腑に落ちないことがある。
[>>53吟遊詩人を呼び寄せるのに儀式も用意も足らなかったこと。精気のない町の人々、神話の如き逆さまの塔。おかしい、と思いながらも興味の故は物語の始まりにあるのは否定しない。
咽喉が渇くのだ、ずっと。
詩人の性。]
……此度、この「聖杯戦争」は、
なんというべきか…「異質」であるように感じるのですが、
――貴女はそれを把握しているのですか?
解りました。では…。
[しなやかな躰に這わせた指の動きが変わったか。それは美の神髄をと求めた女性が最も悦ぶであろう動きに相違なく。
神に祝福された腕が、指が、そして巨匠の感性がその全てを以て以下多分文字数。]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わらわを傷つけたおぬしの槍――わらわにくりゃれ?
これがわらわの――『五つの難題《わがまま》』ぞ。
[手を伸ばす。言霊と共に。どくん、と。魔力が揺れる感覚をその場に居た者は味わったかどうか]
天狗、ね。酷い言われようだ。
[誰かから話を聞いたとなると、キャスターかバーサーカーだろう。
バーサーカー達は群れていたし、情報交換は進んでいるのか。]
/*/
『五つの難題《わがまま》』:ランクC
物語に基づく精神干渉。物品の献上を要請する。アイテムを指定すると効果は高まる。
宝具に対しては、Bランク以下の宝具に対して有効。
ごくわずかな時間(2〜3分程度)、己の物とできる。
奪った宝具について、真名解放技の使用、略奪後の破壊は行えない。
相手が真名解放しようとした時の場合は、相手の技が先に発動する。
/*/
…?
[去る直前、手持ちの袋を漁り始める男の様子にぱちりと目を瞬く。
何かを地面に置いて、どうやら上へと去ったらしい様子に
一度だけ天に広がる地表を仰ぎ見て―――
再び、地面へと視線を落とした。
少しだけ慎重に近付いた先には、サルヴァトーレピッツァ味。]
……。
お近づきの印、とは、何だ。パピー。
[どう見ても、普通の菓子袋。
拾い上げると、やはり菓子が入っているらしい。
首を傾いで、ショルダーバッグの中へと視線を向けた。]
[物語を手繰り寄せる――>>328
だが、それだけでは、ない。
主は――ヒイラギは。この町の人々をあいしていると言った。
聖杯によって造られたこの塔の下層に住まう人々を、
あいしていると言ったのだ。
ならば。なればこそ。知らねばならないことがある。]
ー3Fー
わっ。
[よたた、と少しよろけながら着地する。
着地して、三階がどんな場所なのかを確認しようとして]
…。
た、たけのこだー!!?
[システィーナ礼拝堂、その美しい空間の中に乱立する竹、竹、竹。
そして所々に散らばる無残なたけのこの姿。
その中で行われている戦闘に、さすがにそれ以上騒ぎはしなかったが]
そういう君はセイバーだね。
僕は君に興味をもっていたんだ。
簡単に言えば、同盟を結ばないか?
こちらの条件を飲んでくれれば、無条件の協力をしよう。
それと、最終勝者が僕である事にはこだわらない。
[まあ、セイバーとバーサーカーが衝突する事があれば、静観していればいいだけだし。
面倒ならどちらか潰してしまえばいい。
その程度でしか考えていなかった]
― 3階 礼拝堂 ―
[借りた書物を読むより先にそこに辿り着く。
地面に足をつけ、周囲を見渡し確認するのは一瞬。
距離感が最初掴みにくい、そう感じるもなんとか簡単な地形は把握する。
視線が上に向かうと、一瞬身構えたのは、彼女の宝具のせいだろう。
とはいえ、すぐに状況が危ない事を察した。
この礼拝堂に相応しいとは思えない直線形の植物――。
たけのこ!とみちるが言うのを聞かなければ知らずのものだ。]
…みちる。
たけのことは一体どんな、
そこは、自信が無くても必ず勝つくらい、言って欲しかったな。
英霊には知名度って言うアドバンテージがある。
さくらのことを知らない日本人なんて、殆どいないんじゃないの。
……この塔の中で、それが適用されるかわからないけど。
[竹が、アルフレートへと跳んでいく。
確かに、安全ではあるが、何もできないのはもどかしい。
何ができるというわけでもないのだが。
と]
――侵入者、だ。
[誰でも入れる以上侵入者というのもおかしなものだが、令呪が他のマスターとサーヴァントを感知した。その方向を向けば、生い茂った竹の隙間から見える小さな背]
挨拶代わりに、これどうぞって意味だな。
んー普通のスナック菓子かな。
何か盛られているように思えないし、ヘイズレク持っておく?
俺は金属だし、食べ物はとれないからな。
以前食った缶だって、噛み砕いて腹に格納しているだけだし。
[とりあえずバックの中にスナック菓子を置くと、パピーは外へと飛び出した。
「行こうぜ」と声をかけると、そのまま、いそいそと教会の中へと入っていく。]
異質、か。
[窓の外を見る。]
―――ま、そうよね。
どう見ても、異質よね。
あなた自身が「おかしな」要素でもあるものね。
[息を吐く。]
把握してるわよ、もちろん。
ほんとはそういうの、気付かないくらいのことだったのよ。
でも、こうもおかしいと、おかしい、って思うわよね。
ん……ぁ……は…………えっ……やっ……そ、んな…………あっ………………………………はぁ。
[珠のような汗を浮かべて、深い息を吐いた。]
ねえ、ミケ。
わたし、貴方の指は好きよ。
[いきなり同盟を持ちかけられて、訝しげに目を細める。
視線は、その背の羽に向けられていた]
ふぅん……同盟ね。
その条件って何?
―西ブロック教会―
[教会の中を進んでいくと、見覚えのある2人の姿が目に入る。
管理人と何かを話しているらしい。]
あらま、よく会うな。
[会話に聞き耳を立てつつ、近づくことにした。]
[>>339 苦笑いをして]
そうであると良かったんですけどねえ。
さすがにただの魔術師に私の魔力が止められる程度に弱体化しているとあっては、なかなか難しいところがありんす。
おそらくはクラスのせいで、相当わらわはイレギュラーになってしまっているのじゃろう。――そこにも何か、意味があるのでしょうけれど。
[巨大な長方形の場で、戦闘を行うサーヴァントの気配、ふたつ。
両方、知った気配だった。
1人は魅了の、もう1人は武の。
この2人が戦っているのかと思うと、
どのような戦いをしているのか気にはなった。]
…みちる。
[導くのは3階にあたる部分。
渡り廊下のようになっていて、上から眺める事が出来る場所だ。]
― 3F・礼拝堂>>327 >>329 ―
………――――、
[魅了のサーヴァントの言葉と共に、礼拝堂が鳴動する。それは絵画を鬱蒼と覆う竹林の脈動のようでもあり、彼女が持つ魅了の魔力が拡大されたかのような、大きな違和感。――集約する先は、ランサーが持つ槍だった。]
…………、悪いが。
この槍は貴君に馳走を返すに必要なものでもあり
――永く俺に付き合ってくれた戦友でもある。
[魔力に当てられ、震え始めた槍を強く握り、僅かに魔力を注ぎ込む。
――灰色の槍から立ち昇るは、蒼き炎。生まれたばかりの星を思わせる天狼星の輝きが、掌の内から滲み出るように這い出た。]
……あら。このタイミングですか?
[新手の到着を告げるあるじの言葉に、一瞬気が揺れた。それがさきほどのわがままの効果に影響を及ぼした可能性はある]
[管理人の言葉に口を開こうとした・・・瞬間肩の令呪が疼き出した。
知っている感覚…ああ、また逢えた。
教会の入り口に目をやって]
待っていたよ!パピー
そうか。まあ良い喩えではないな。許せ。
[とはいえイメージは天狗だ。少しばかり胡散臭そうにその片翼を眺め、同盟という言葉になって、初めて相手の目をじっと見つめた]
……おかしな奴だ。お主、聖杯に望みはないのか。
まあ、別にそれはどうでもよいな。……それで、条件とは。
[飛来する竹は多重の障壁で防ぐ事ができた。
続いて飛んでくる物も同様であった。
追撃には魔力が篭ってはいなかった事が幸いした。]
危ないところだった……。
総て初弾と同じレベルであればどうなったいたことか。
[幸い英霊同士の戦いに集中していたのだろう。
故に他へは最小限の対応だったに違いない。]
――――大層な言い草だと貴君は言うが。
言葉と行動が乖離しているぞ、魅了のサーヴァントよ。
……いや。言葉の成否は重要ではなかったか。
必要なものは、偏に貴君の抱く想いの重さに他ならない。
[蒼炎に照らされ、ランサーの表情もまた、蒼く照らされる。]
――貴君の戦に在る覚悟を受けて立とう。
我が槍、今すぐ貴君にくれてはやれんが――
[――ここに在ったものとは異なる気配に、僅か一瞥するも
すぐに魅了のサーヴァントへと向き直った。]
――天より貴君を奪うことで届けてやろう。
そして、新たなる主従だと。
面倒なタイミングで現れおって。
いや、それが狙いか…。
[新たなる気配が二つ現れる。
マスターとサーヴァントである以上新たなる敵ペアの襲来に違いない。]
[少しずつ歩み寄りながら]
勘違いしないで欲しい、聖杯にたまった魔力は君たちのものだ。
単に僕は、聖杯の破壊にのみ興味がある。
聖杯に直接叶えてもらうのも、魔力を得て自力で叶えるのも、同じだろ?
あれ、俺を待っていたの?
その調子だと、「協力は反故だ、死ね!」って感じでもないな。
なら、8騎サーヴァントがいるらしい事を、どや顔で教えちゃうぜ!
[妹尾にそう声をかける。]
…あれ、格納してたのか。
[あの缶は吸収でもされているのかとばかり思っていた。
後で食べれば良いだろう、とスナック菓子を
ショルダーバッグの底へと入れ込むと教会の扉を押し開く。
果たして、先に僅か気配を感じた通りの人物が一組と
管理人を名乗る女性が一人。]
すまない、妹尾。
少し、待たせたようだ。
[赤竜へと声を投げる少年に一言詫びを投げ――
ふと、僅かな違和感に、首を傾ぐ。]
……、少し、背が伸びたか?
ああ。やはり。
[わかっていたような風に、するっと手を降ろす]
なるほどなるほど。少なくともAランク。
ましてや、貴方ほどの槍兵の槍ならば、この程度のわがままは跳ね除けるも道理じゃな。
[立ち上る蒼炎を見ていると、より欲しくなってくる]
じゃが――それをおとなしく馳走になるわけにも参りません。
―西区教会>>341 ―
[モトコに倣うように吟遊詩人も視線を動かす。
窓の外は暮れて夜の闇。]
ええ。――私としては、
本来のクラスで在れる、
この戦争こそは奇跡の場――と、享受してはいるのですが。
主の言葉で――気になってしまいまして。
例えば……聖杯が成ったとき、この町の人々が、どうなるのか。
[溜息は淡い紫色のようだった。
朝焼けではなく、夜迫る夕闇の色。
はた、と詩人は金萌葱の眸を瞬かせる。]
……待って欲しい、
それは、どういう意味です?
まるで、「おかしくないとき」と「おかしいいま」を貴女は両方知っているかのようだ。
命の危険を感じたら…、
わかってますね?
[一応、戦える位には魔力の回復は感じたが、大技はまだ無理だ。
しかも相手の攻撃は早そうとなると、詠唱に時間が掛かる魔術は厳しい。
断然不利。瞬時に判断する。
ランサーの声が広い礼拝堂に響き渡るのを聞く。
彼は、アーチャーとの戦いに手を出さずにいた事を知るから、彼へ助太刀は不要。そもそも、戦争において、必要性はあまり感じていなかったが、異質であると、先刻バーサーカーが言っていた言葉は気になっていたから、]
……、そういえば、あの尻の
[顔は最後の一瞬しか見ていなかった
ランサーのマスターを視線で探した。]
[>>351 殿方に求められるのは慣れてありんす、と嘯きながら]
さてさて。此度のわらわはぬしさまのもの。奪われるわけにはまいりませぬな。
新しい客もいらっしゃいましたし。
――第2ステージと参りましょうか。
[先ほどよりも強い魔力を漲らせて。あるじを抱えると再び自分を中心に竹を全方位から伸ばす。先ほどとの違いは――]
今度は楽をさせていただきましょう。
[龍を模した竹細工。その頭に乗るようにして彼女自身は自ら跳ねようとしなかったところか]
あら、こんばんは。
千客万来ね。
あなたたちとは、前はそんなに話せなかったけど、今日は私とお話に来てくれたのかしら?
[頬に指を当て、ウインクしてみせる。]
ま、お知り合いみたいだし、そういうわけでもないのかな。
[ぱ、と手を広げる。]
もうここに来てよかったの?
―西区教会>>341 ―
[つきん、と。
張り詰めた弦を撥ねたような感覚がある。
――サーヴァントだ。]
……ヒイラギ、今近くに
[と、言い終わるまでもない。
わあ、と喜色満面、来訪者をヒイラギは出迎えていた。>>348
彼が出迎えるなら、己もそれに倣うのみ。
品のよい少年と風変わりな竜に、まずは一礼をとって――>>356]
[その言葉とほぼ同時に、どくりと脈打つ何かが聞こえる。
それは、魔力が流れていく感覚であり、放出される感覚でもあった]
――今のは。
[宝具だろうか。
不発に終わったようではあったが。
代わりに、ランサーからの一撃が来るのだとわかって]
戦うのに邪魔なら、下ろしてくれてかまわない。
腕が塞がったままでは戦いにくいだろう。
どんな風に、戦うのかわからないけど。
[天から奪う、もしその槍に貫かれれば、かぐやの帰る場所は座なのかそれとも天なのか。
天に帰ることは、彼女にとって不本意ではないのか。
かぐやの、願いは]
[協力の反故など考えても居なかった。とでも言うように目をぱちぱちさせて、]
パピーには、新しい英霊を紹介しておこうと思って。
は、8騎のサーヴァント!?
[ドヤ顔をするだけある情報に思わずレティと管理者を交互に見た ]
なるほど。聖杯の魔力は要らないけど、入れ物は破壊したい。
それがあなたの目的なのね。
[あの小さな竜に聞いた話を思い出す。
聖杯の破壊と、住人たちの解放]
あなたはなんでそんなことを望むの?
やっぱり、この町の人たちが哀れだから、救いの手を差し伸べたいの?
うーん、困ったな。
例えば、こういう風に訊かれれば、私は自然に答えるわ。
「この塔は何故ひっくり返っているのか?」
「どうして自分たち以外入れないのか?」
「最上階はどうなっているのか?」
これらに対しての答えは決まってるのよ。
「知らない」ってね。
本当に知らないから、とっても答えやすいわ。
これらは想定された「異質さ」なのよ。
「塔」には聖杯戦争の舞台としてだけでない役割があるわ。
あなたたちには関係のないことだけどね。
その役割がぶっ壊れてきてるのよ。
だから、「おかしなこと」が起こっても抑制できないの。
……他人の心配をしている暇はありませんか。
[仕方ない、と、こちらも前方に手を掲げて地球を模った青と緑の球体を出して、]
台風の目の内は穏やかに。
目の外は――、暴風に。
[みちると自分の周囲に風を纏わせる。
竹が編まれて竜になる姿はまるで芸術作品のようだった。]
聖杯の、破壊なあ……
[少々腕組みをして、目の前の男を見ながら考え込む。]
先に言ってしまうが、わしは別に聖杯に興味はない。いや、正しく言えば別に望みもない。
だから破壊しようが何だろうが構いはせん。
………が、興味と言ったか。なぜお主がそういう事を言いだすのか、とふと思ってのう。
[リリンの方にちらと視線をやる。傍によって、耳打ちする]
………お前の意向にもよるが。
―西区教会―
[礼儀正しく一礼をこなす英霊に、軽く此方も頭を下げる。
新たなサーヴァント、という事はやはり再契約に至ったと言う事で違いないらしい。
…本来、彼が召喚しただろうあのサーヴァントは
酷く主の事を気にかけていた故に――その末は気になりはすれど
今の様子を見るに、今掘り返して聞く事ではないだろうと。]
――ああ、事実だ。
場の勢いとドヤ顔で、聊かノリっぽさが抜けずに申し訳ないが
少なくとも8騎以上いるらしい事は、間違いない。
・・・・・・
[少しの間]
そうだね。そう思ってくれて構わないよ。
少なくとも僕はこの町の住人を愛しているし、救いたいと思っている。
君たちが願いを叶えれば、それが叶わなくなるからね。
[バーサーカーからそこまで話を聞いているのか。
さて、どっちに出るかな]
………恐縮です。
[指が好きという言葉に小さく笑みを浮かべ、掌にホホバオイルを掬う。
淡く金色に輝くマッサージオイルをレイの背中にそっと、沁みこませるように伸ばしていく。背中から肩と首筋へ。そして腕から脇を抜けて腰の方へと、躰を海に見立て回遊するようにオイルを広げていく――。]
興味、ね。
今行ったように、僕なりの愛情だよ。
そのうえで、僕が勝利者になれるよりも君たちのほうが可能性があると思ったからさ。僕なりの冷静さのつもりだ。
…人の成長とは、数晩でここまで出るものなのか。
確かに、もう殆ど俺と変わらないな。
[先日よりも確かに近くなった目の高さに、少しだけ目を見開き。
申し訳なさそうに次いだ言葉に、小さく苦笑した。]
名前か――…まぁ、名乗っていなかったからな。
パピーは俺の事を「王子」と呼ぶが…それも肩書きのようなモノだ。
妹尾の好きに呼んでくれて構わない。
こっちには教会内で無茶する気はねぇよ。
それに妹尾とは以前、戦わず、会ったら情報交換するって約束してたしな。
ところで、少し耳に入っただけど、何か面白そうな話していたな。
俺たちは、何騎のサーヴァントを、教会側が把握してるのか訪ねにきただけだが、詩人さんとの話を続けてくれても構わないぜ。
ー3Fー
たけのこだよ!
おいしいんだよ!!
春だよ、春!!!
[どうやらたけのこにすっかり魅了されているらしく興奮していたが、
もしかしてたけのこを知らないのではないかと思い当たった様子]
竹のこどもだよー。
ゆで、てたべるんだよ。
[渡り廊下にぺったりと座り込みながら下を見下ろす。
途端に周囲に吹き荒れる風に驚いて、チルチルが所在なさそうにみちるの帽子の上へ]
あぶなくなったら、おねがい??するの?
[お家に帰るおねがい。
でも、ここは家と同じ高さではないのにできるのだろうかと首をひねった]
― 3F・礼拝堂>>357>>360 ―
[魅了のサーヴァントへ魔力が充溢すると共に、再び竹の林が蠢き出す。足場としていた竹より跳ね、襲い来る竹を迎撃しながら、また別の竹へと飛び移った。]
ほう
竜種の真似事とは。
貴君を墜とすには、幻想種の一つや二つは超えてみせよと
――実に、高い女だ。
[龍を模した竹に乗ることで、一層に魅了のサーヴァントは上へ上へと位置取る。頭上を見上げ、蒼炎漏れる槍を握り、竹をバネとして虚ろな竜へと跳躍する。
虚ろな竜が間近へ迫れば、両断せんと真下から、魅了のサーヴァントがある上部へ向けて蒼く輝く槍を薙ぎ払わんとした。]
−2F−
・・・・・・
[アサシンが他のサーヴァントと合流している。
今回戦闘にならないという保証はない。
彼は彼なりに、慌てて姿を隠す。
この時、彼は昼間書いていたメモを落としたことに気が付いていなかった]
―西ブロック 教会>>367―
[モトコの言葉に口元に手を添え――緩やかに眉を寄せた。]
……想定された……――?
[現代風に言うなら「プログラム」されたような。
――だが生憎と、吟遊詩人はそのような表現方法を持ち合わせていなかった。違和感ばかりが、澱の様に降り積もっていく。]
別の、役割があるが
いま、壊れ、かけている。
[さりとて知らぬ話――たとえば。螺旋から外れた女の話>>1:0]
では、……壊れたら、どうなるのです。
街は。貴女は。
[問いかけは、其処まで。
意識は少年とヒイラギの方に向いた。側に控えるは、己の役割と引いている。]
……そうだな。裏切られるのは悲しいものだ。
いつか裏切らねばならんと分かっておるのは、もっと悲しいものだ。
[同盟とは、相手とやり合うのを先延ばしにして別の相手を討つだけの行為だ。他のサーヴァントはともかく、セイバーにとってはそうだった。その人生の中、ほとんど常に]
……わしは格別お主の話には興味を感じんな。聖杯というもの自体にそう関心もない。いつか戦うなら今戦うも同じ。考える面倒が省けてすむ。そのくらいのものだ。
まあ、主がお主の提案にその気ならやぶさかではないが………のう。
[リリンを見て、小さくため息をついた。案外似ているのかもしれない。彼女と自分は]
なんなのだ、この場違いな声は……。
[耳を集中させてくれば聞こえてくる声は幼かった(>>377)
一体何の為にこのフロアに上がってきたのか勘ぐるレベルである。]
い、いかん其方に気を取られてる暇など無い。
[そう、今は戦闘中だった。
視線を其方に向けると見えてくるのは槍の軌道。
その軌道は相手サーヴァントをなぎ払わんとしていた。]
あら、ぬしさまはわらわに抱かれるのはお嫌でありんす?
[>>364 わざとらしくおどけた後、申し訳なさそうに]
ええ。アレだけなのですよ。今のわたしのクラスらしい力は。
でも――。
[一応、使いたくない力なら、まだ二つある――近づいてくるランサーを考えれば。あと、なんだか暴風が巻き起こってる気配もあれば、選んでいる余裕などどこにもない>>378]
じゃあぬしさま。お言葉に甘えます。
ひとつだけ、重ねてお願いいたしますね。
― 3階 システィーナ礼拝堂 ―
春…
食べる…
[上から見てるにも余り意味はなくて、
どこにいてもこれでは竹が迫ってくる状況――UBW。
バリッ、と痛そうな音を立てて竹が風の防壁に阻まれて先端から割けるように砕けていった。]
…どうやら割れやすい方向がある植物のようですね。
[しかし、おいしい、というみちるの安定の緊張感のなさに、やれ、と肩を落とす。危機的状況で何か目覚めはしないかと思ったけれど、さて。]
…令呪を使わなくても、離脱だけでしたら
下の階層に向おうと思うだけで大丈夫かと。
―西ブロック 教会>>371―
[楽しそうな主の側で、
根掘り葉掘り聞いてはこない少年に、やはり育ちのよさを感じながら口を開く。]
……どやがお。
竜の顔は、初めて見ましたが。
[じっと、見つめた。
イヴァンを呼び出す際には気をつけなければ、とクレティアンは思った。何せ彼は獅子と共に竜を討っている。]
――それは、……異質、……異質でありますな。
聞いたことが、ない。
……ヒイラギ、私の話を、彼らにしても?
[それは、イレギュラークラスであることを告げるということ、だが。些か危うい提案ではある。]
[セイバーに見られ、片翼に呆れるような視線を向けた。
視線は時に口より雄弁だ。お前の何を信じればいいのか分からない、と示す]
「片翼」さん。
一つだけ、陳腐な質問をしたいのだけど。
神様って信じる?
わたしは、神様が人間を愛してるって話、信じてないわ。
だってわたしは、あいつがそんなふうに喋ったところ、聞いたことないもの。
[聖杯を破壊すれば、もしかしたらこの町の人間は助かるのかもしれない。
だがきっと、この場で確証は得られない]
セイバー、ここより退くことは許さないわ。
この場を荒らさないで。
ここで無茶は勘弁してほしいわねえ。
ま、私はだけど。
もう3階に行けるんでしょ?
きれいなところよ。
そうね、私が把握してるのは8組ね。
もう減ってると思うけど。
あんまりいないクラスも2組はいるかな。
全員からクラスを聞いたわけじゃないから他にもいるか、そうでないかはちょっと分からないけど。
・・・・
危なくなったら、わたしを令呪で呼んでください。
「かぐや、まもれ」と。それだけです。
[龍の頭にあるじを降ろす。直後――竜の頭を蹴って軌道を修正した]
[左目をかっ、っと見開く。
魔術師であれば、判るだろう。その瞳は万華鏡のように幾何学模様に光り輝いていた。
”魔眼”
汎用性の高いとされている、魔術師の礼装の一つ。
視線を合わせる事により、詠唱を伴わずとも効果を発する事の出来る最速の攻撃手段。
彼の魔眼は、その中でも特注品。
長年魔術を施しては上書きされており、複雑な術式であるにも関わらず、視界内の相手に対し麻痺の影響を与える事だけに特化したもの。
それを、セイバー達へと解き放った。]
そうだね、愛していないかもしれないな。
僕は少なくとも、そう思っているよ。
今、天界と呼ばれる場所にいる者たちは、ね。
[左目はさらに強い光を帯びてゆく。]
[蒼炎の槍が迫る ――竜の頭は軌道を変えさせた]
願わくば、わが意志明晰なる時に、見えます事を。
[自らに迫る槍を避けきるのは難しいだろう。空中で身を翻しながら]
わらわはわらわで在りたくとも、忌まわしき天は願いを叶えない。
[ならば――使うしかあるまい。その手に伸びるのは、透明でありながらあらゆる色に変化する衣]
『月の羽衣《いまわしきころも》』―― 今ここに。
[かぐやを中心にして竹が竜の形をとる。
生き物のような動きは、魔力が宿っているのだろう]
――さくら?
[その頭の上に下ろされる。少し不安定な足場から落とされないように角の部分を握った]
……わかった。
[言われた言葉に頷いて、かぐやが蹴った衝撃で竜の頭は少し沈んだ。
視線は上へ、かぐやへと向く]
……という事だ。主がそう言うておるし、わしも気が乗らん。
なかったことに……というわけにもいくまいな。
[リリンが退くなと告げる声が聞こえる。令呪でこそないが、その指示は自分にとって次の行動をとらせるに十分であった。差した大小の刀に手をかける――――
片翼のサーヴァントの左目が見開かれたのはその時だった]
[ランサーだけは見えたかもしれない。槍がまさにかぐやを二つに両断する瞬間。羽衣を纏ったかぐやの表情が、無表情になった後――いわゆるアルカイックスマイルに変化して]
――――。
[かぐやは、額の前に両手を交叉させ、同時に集積させた魔力にて、蒼炎の槍を、受け止めたのだ]
まずい……リリン!
[咄嗟に前に立つ。直視とはいかなかったが、その視線をまともに浴びたのは自分の方だった]
……金縛りか……?!
[完全な直視は免れたようだが、手は多少動くものの、足が竦んだように固まり動かない。鎧を纏う間もなく、左に差した刀を抜きかけたまま、身動きを封じられた状態になっていた。
気合があれば打ち破られるかと力を込めたが、光を増す左の魔眼の前に、反撃に転じる隙を見いだせずにいた]
ドン!!!!!!!!
[時間は一瞬。確かにかぐやを薙いだ蒼炎の槍は、かぐやを天井に吹き飛ばした。ダメージは相当に大きく見えるその身だが――まるで、意に介していない]
――――――。
[天井(天上)にいくつかの曼荼羅が生まれた。魔力で編まれた光条が、降り注ぐ]
[魔眼。
英霊が行使するそれに、一介の魔術師が抗えるはずもない。
一睨みで、電流が走ったかのように身体が硬直した。
瞳を見開く。がくりと膝をついた。
麻痺の魔眼。
頭から足のつま先までぴくりとも動かせない。呼吸すら困難になり、魔術回路までもが己の意思を拒否する]
か、っは……。
[あるいは、もっとまともな魔術師なら、この多少のレジストはできたかもしれない。
しかし自分には無理だった。
おそらく……例えそれが行動妨害に特化した術式であっても、このままではその副作用だけで死に至る]
チルチル、何かあればみちるを頼みますよ。
[常に周囲には風を纏わせているが、上や下の守りは浅い。
この竹は魔力を帯びていて通常の成長過程とは異なり、サーヴァントの意志が伝わっているのだろうと考える。
竹の上であっても軽やかな身のこなしのランサーの戦闘を見る。
――― ランサーは卂いぞ。どこかで聞こえた気がした。
蒼き炎を纏う武の英霊。その迷いのない槍の裁きは、確かに彼の言っていた人の理なのかもしれないと、感じる。]
…不器用な気はしますけれど、
[片眉を下げながらみちるにしか聞こえない声で呟いた。
そして、幾重にもなった異国の服を纏う魅了の英霊。
あの槍とどう打ち合うのかと見ていたが、何か美しき布を取り出したと思えば、クロスした手で槍を受け止めたのが見えれば、なっ、と驚きの声を*あげた。*]
― 3F・礼拝堂>>383 >>393 >>398 >>400 ―
[変化は一瞬のことだった。今まさに断たんとした竜はすんでのところで位置を変え、魅了のサーヴァントは自らを囮とするように宙空へと飛び出す。]
――――、
[竜を追うか女を追うか。別れ際に届いた言葉に目を細め、サーヴァントたる女を追撃する。だが。]
――――なるほど。
それが、――――お前を縛り、呪うものの正体か。
[――止められた。一瞬の交錯。一瞬の表情。
それは、魔力も気配も、先ほどまでの彼女とはまるで異質。]
竹はねえ、たてによわくてよこにつよいのー。
うすくするとね、しなやか?っていうのになるんだよ。
みちる、それはしってるんだから
[肩を落としたらしい様子に気づいて唇を尖らせる。
周囲で文字通りの破竹音が響く中、
ぽつりと呟いた]
…あのおねえさんは、月にかえるのかなぁ。
おやまのけむりをみて、おりてきたのかなぁ。
[たけのこ、竹、着物の女の子。
童話や伝承の遠くない年頃だからこそ、そんなことをぽつりと呟く。
天上に眩く輝く一面を見上げながら、首をひねった**]
[天井へと吹き飛ばされ――否、天を舞うように在る天上人は
まるで浄化の光で全てを焼き尽くすかのように、
幾条もの光の柱を放った。]
くっ、――――!
[宙空へと飛び出した隙。手近に回避を可能にするだけの足場もなく。降り注ぐ天罰に、ランサーは全身を貫かれ、竹の林へと落下した。何重にも重なった竹を破壊しながら、大地へと全身を打ち付ける。
床に施された装飾が剥がれ、もうもうと煙が上がった。]
よく耐えたね、さすがセイバーだ。
だが、君のマスターは違う。君はその動けないマスターの盾になりながら闘う事になる。
[彼の目的は、この瞬間にセイバーへの先制を加える事ではない。
彼の準備を整えることに時間を使う。]
悪いけど、君たちは邪魔みたいだ。
ここから無事帰れると思わないで欲しい。
[そうつぶやく彼の左翼は、緑色の光に染まっていく]
うん?何か話す事があるのかい。
知ったら損な情報なんて無いと思ってるから、どんどん話してくれよ。
[>>386妹尾の方を見つつ、何か言いかけているクレティアンの様子に気づき、そう声をかける。]
―西区 教会―
此処で無茶するつもりは、
私もありませんよ。ご安心を、mademoiselle
[パピー、という赤竜と同じ意見を、
管理人へと投げかけた。
さて、赤竜と共に在る彼は、王子と呼ばれているらしい、まるで御忍びだ]
……「王子」?
そうなのですか、よく、お似合いだ。
[ふ、と柔く微笑むと、自身の胸に手を当てて。]
驚きが勝って、
ご挨拶が遅れました。
……ヒイラギと、「再契約」をしたサーヴァントです。
それで、私は―――
[――と、>>389続くはモトコの言葉。ぴくり、と瞬きが止まる]
[かぐやが纏う衣は、美しい色をしていた。
天の羽衣、それは又別の物語だった気もするが、似たような物だろう。
思わず、見惚れてしまいそうになる]
さくら……。
[竹の形をした竜は変わらず生えてくる竹を避けながら空中にある。
ふと辺りを見回せば、現れたはずのキャスター達は今のところ仕掛けるつもりはないようにみえてほっとする。
ここで仕掛けられればただでさえ劣勢に見える状況が良くなるはずもない]
―――そんなに急に、背が伸びてるの?
[ふむ、と考える。
が、結論の出るような話ではない。
彼は忍神町に縁のある人物だった。
この「塔」が影響を与えている可能性もあるが、そうでない可能性もあるわけで、どうしようもない。]
−増幅礼装・神羽魔術−
<seraphic=eather>
[彼の左翼の羽一枚一枚に、魔術回路が通っていく。
その羽はそれぞれ、五属性の初歩魔術の増幅という術式が練りこまれた礼装と化していた。
彼は大魔術を行使する類の魔術師ではない。
ただその単純な魔術を、節短縮を繰り返しながら短時間かつ高威力で放っていく。
神秘が溢れていた歴史の中で、魔術師同士が鎬を削っていた。
その中で培われたいわば実践的な魔術の形であった。]
[ぐしゃぐしゃ、髪をかき回す。]
んー、ん。
ま、とりあえず。
この「塔」の聖杯は、例えばあなたたちの誰かが勝ち残れば、正常に働きはするはずよ。
そういう意味で、「あなたたちには関係のない話」っていうのは間違いのないことだわ。
ただ、そうね―――。
8組いる、ってのはどうなのかしら。
魔力がオーバーフローしてしまう可能性はある、か。
聖杯が魔力を欲してる?
足らなくなってきてるの?
[ぶつぶつ。]
さらばだ、セイバー!
[そして、左翼が羽ばたくと、彼の羽は視界を埋め尽くすほどに舞い散った。
その一つ一つが荷電を帯び、その電子は、羽が飛び散る領域で高速に回転を開始する。
電子の衝突は、次第に熱を帯び。]
[彼が上空へと飛び去ると共に、その空間ごと発火させた。]
―西区 教会―
[>>407 何処か気軽な様子の竜にはたと一つ瞬いて]
――イレギュラー。
……ええ―――
[>>396 了解を取る様子のヒイラギに、
一度目配せをしてから。]
まさに、そのイレギュラーは。
正しい手順も、必要な儀式もなく、
此処に、いる、私が ……そう。
[内緒。と――あえて茶目っ気を出すような、
唇の前に人差し指を立てる仕草。]
この戦争の「異質」さを、身をもって体現しているとも、言えましょう。
[敵対していた個体の落下を見る。追撃――否。優先順位を補正する]
――――。
[探す。倒すべきは、あの鎧ではなく、その主だと、刻み込んだ命題を起動して]
……。
[果たして、彼は見事に避けきったか――あるいは、あの槍兵が身を賭して守っていたか>>382]
[肩を、胸を、腹を、脚を、
全身の鎧を孔だらけにされ、そのすべてからあかいいろが噴出する。
煙の向こう、見えぬはずのその姿は、>>416
まるで威光を背負う天の化身であるかのよう。
動かそうとすれば痛みが走る全身。
――それでも、
握り締める槍は、大地に在りて、未だ天狼星の輝きを失わず。]
――――蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》
[――確かな笑みを浮かべるディオメデスと共に
噴き上がる蒼炎は勢いを増し、神代を駆けた姿を蘇らせる。
周囲に在った竹林を焼き尽くさんとする星の輝き。
睨ぐは天上へ還らんと佇む英霊。
獣のように地を蹴り――その一撃を届かせんと、空へと駆ける。]
[目の前に羽が舞い散っていく。視界を埋め尽くすほどの羽に紛れて、その姿はかき消えそうになる。伸ばした右手が、腰に差した大小のうち、脇差の方に触れた。刀身の短い方、その長さも二尺ない程度。]
……よし、こっちに触れたか、ならば……
[自分の力を込める。魔力をリリンから借りて注ぎ込む。]
あの翼が……魔力の根源か?分からん……
届くかどうか分からぬが……「運」に賭けるしかあるまい。
最後は、持って生まれたわしの天運だ……
[間に合わない、距離として間に合うわけがない。
けれど、セイバーの表情は……なぜか、いつも通りの笑みを浮かべていた。
その右手が、渾身の力で脇差を抜き放つ。]
―西区 教会―
……ええ、確かに背は伸びていますね。
ね、ヒイラギ。
[それこそ――3Fのことは知らないが――竹のように、すくすくと、だ。>>410]
……――
[>>412 ぶつぶつと呟きながら考えに入ってしまう少女を見ながら、同じく吟遊詩人も睫毛を伏せ物思いに耽る。魔術やそういった類は、聖杯に与えられた範囲の知識しかないのだが]
器から溢れる……?
魔力が足りなくなって「きている」?
それは、過去の「聖杯戦争」の、ことですか。
[見つけた、と。その目が動き]
――――。
[天井を蹴り、降下をはじめたところで――爆発的に膨れ上がる、その、圧倒的な『存在力』>>417 >>418]
………。
[狼狽も何もない。考える心は既にない。この身には何もない。もはや何もない。故に。星の輝きを増す蒼炎に対し、月の化身はその光を照り返す。血に濡れていながら、ただ羽衣だけは清らかに。まるで穢れなど何一つ赦さぬとばかりに。宝具は、宝具の光を受けてその『或り型』を主張する]
[竜は高く舞い上がり、けれどかぐやはさらに高見にある。
差す光条はケイの身体は貫かない。
眼下にあるランサーの鎧を、その筋肉を貫いていた。
それからはっとして同じ場所にいるはずのもう一組を探す。
サーヴァントが突いているならば、大丈夫であろう、と思うものの]
違う、情けなど、いらないんだ。
彼女はマスターで、ただの子どもじゃない。
[今は、この戦いを見届けなければ]
貴様っ、呪いの類の刀か!!
[真名を解放したそれを視認し、同時にその剣技の本質を理解する。
あれは必中の技、宝具ではない礼装である翼を狙われれば落とされる。
回避ではなく、迎撃をするしかない。]
Ακούστε, ο Θεός της εποχής της φλόγας της μυθολογίας.
Αυτό πυροδοτεί Όποια και αν είναι η κόλαση!
[彼の正面に魔方陣が生成され、その陣に羽が次々と飛び込んでいく。
次の瞬間、その斬撃に向かい複数の火球が降り注ぐ。
一呼吸で複数の魔術を第二節までの増幅で実現する。
彼の魔術は速度に特化するため、数多の術式を体に刻み込んでいた。]
[アレは受けてはならないという警鐘がある]
[それでもここは受けるしかないという警鐘がある]
[何故ならちょうど、ランサーから自分を貫いた直線上に]
[あるじの位置があるからだ]
真名を解放するとは、後先考えていないのか!!
[この階層は既に戦闘区域としての機能を失っている。サーヴァントの宝具を発動するには、マナの残量は不足している。
それでも尚ここで発動させるとは、決死の覚悟となろう。
同時に、シェムハザもまた宝具の発動を覚悟が必要かもしれない。]
[その、ランサーから放たれる蒼炎がやがて光へと変わる。爆発的な魔力の塊が、膨れあがり竹林を灼いていくまばゆいまでの光]
――――っ!!!!
[光の中に、一条の黒がある。
竜が光を受けて舞い上がり、ランサーとかぐやとの直線上にその姿を踊らせた。
ランサーの姿が見えると同時、直感するのは己の死だ]
――かぐや、まもれ。
[死ぬわけには、行かない。
その結果が、己がサーヴァントを失うのだとしても]
[空中に曼荼羅が複数枚展開される]
[だが――かの槍兵の槍が、それで止まるはずが無い。むしろ、それは、『破れ』と言っているようなものだ]
[かぐやは知らない。ディオメデスの槍とは、アフロディーテにすら届く。神や天は、むしろ『破れる』ものなのだと]
[蒼い炎が、かぐやを、包み込んで――]
[空間が発火したのは斬撃と同時――――
その威力は、あるいは英霊である自分にすら致命的なものだったのかもしれないが、しかし脇差を振った自分はまだその場に立っていた。背後にリリンを庇いながら、堪えていた。]
……やはり今回もか。「運」が良かったな。
[まるで毎度の事であるかのように呟き、脇差を握りなおす。これも宝具だ。魔力の消費はかなりのものだし、リリンは危険な状態にあるのに変わりない]
させる………か!!
[骨喰を握り、飛行する影に向けて振いつける。かすりもしない剣撃。けれどそれは、その全てが一つ一つ、相手の肉体を直に苛む呪詛と化す。踵を狙う。腕を狙う。あるいは首筋。そして何よりも―――翼を狙って、当たるも当らぬも八卦と白刃をひたすらに振う。]
[――蒼炎迫れど、彼女の表情は揺らがない。
そも、月の輝きは照らされ続ける限り変わらぬもの。
ならばそれを体現する彼女もまた――然り。
どのような声も届かない。どのような言葉も届かない。
元より、人の意思が、月に届く道理などなく。
――それでも、]
――――帰ってきてやれ。女。
彼女が君を待っている。
[――豪炎と共に貫かんとした刹那。
閃くは令呪の魔力。――切なる想い。
展開された曼荼羅の――月の民を象徴した全てを貫きながら
女を見るランサーの目は、――常と変わらず静かなものだった。]
―西区 教会―
……ヒイラギ。
[>>423 深呼吸をする少年の背に、
守りたいものを、守るための、意志と共に支えるように手を添える。]
[同時(5分まであと3秒)―― >>429 令呪が、爆ぜた]
……!!
あ……ッ!!!
[己が身がいかに焼かれようと。アレに比べれば辛いことなど何もない。それでもアレには頼るしかない]
――わがあるじを……人の世に帰せ――――ッ!
過去、そう、過去ね。
そういうことになるわね。
砂時計がひっくり返って同じなのは見た目だけだもの。
実際、6組分の力を得た時、聖杯はどうなるんだろう。
私にも分からないわ。
だって、はじめてのことだもの。
「塔」の運営にはそれなりに魔力がいるの。
でも、もちろん、魔力は有限だわ。
その魔力を生み、吸い上げるシステムが用意されてはいるけど、そのシステムが経年劣化起こしてるのよね。
それで、聖杯は苦肉の策として8組を組み入れたのかも。
推測でしかないけど。
[幼い声がする。押し殺したようなそれは、小さなノイズとともにいつも聞こえていた。
「 元気ないね」
「覚えるの大変?」
「私の方と変わってあげられたら良かったのに。だって、 の覚える魔法と違って簡単なんだもん」
「大きくなったら、一緒にご飯食べられるかなぁ?」
「今度ね、会ってもいいって! 何して遊ぶ?」
「 、ゆりね、上手になったねって褒められたんだよ」
いつも明るい声だった。
いつも元気だった。
いつも、優しかった。
でも、いつも泣いていたのを、知っている。
姉しか呼ばなくなったケイの「名前」は、5年前から誰も口にすることはなくなった]
[クレティアンの口から出た「異質」と言う言葉に、しばし思いをめぐらせる。]
本当かどうかは知らないが、俺が見た片翼のマスターは、ここを作った者の子孫だとか言ってたな。
それ故、破壊を求めているとか、何とか。
そのマスターにうまく会えれば、何か聞き出せるのかね。
あと、聖杯を破壊したら、ここの住人はどうなるんだ?
片翼は解放されるとか言っていたが……。
[そう言って、管理人の反応を見た。]
なん、だと・・・・・・?
[あの範囲発火魔術を食らっても無傷。
幸運スキルだとすれば、あまりにも強力。
一方、こちらは火球の連続で何とかかわしている状態。
宝具の真名解放と同等に争うのは厳しい。
そして、次の攻撃がもう迫っている。
早く、射程が長く、そしてあの出鱈目の打ち方でありながら狙いは的確。
あまりに相性が悪い。]
『雅楽溢れる天上の神輿《おわりのはぐるま》』よ!
[槍兵が静かに見つめる中、確かに彼女の意志は帰ってきた。羽衣が消える。同時に――令呪に従い、かぐやは『最後』の宝具を使った]
いやだ。
[ランサーはもしかしたら、槍を止めていたかもしれない。それでも余波となる蒼い炎は確かにあるじに迫っていた。それすらもなお。かぐやと兄里ケイを乗せた神輿は、一切空と言わんばかりに届かせなかった]
死ななければ――――掠り傷とそう変わらん!
死ねば後先ももはや関係がない……!
[この宝具の出力は随分抑えられている。流れ込む魔力はかなり衰微している。この場が戦場ではないからだろうか。魔術の乏しい自分にそれを知る術はない。
それでもなお本来とさして変わらぬ―――いや、下手をすると本来以上の射程を保っているのは、おそらく相手の幸運が低いからだ。
それも、おそらくは並大抵のサーヴァントの比ではなく低い。
考えるべき事は、宝具が宝具としての機能を保っている間、そこで決着をつけてしまう事だけ。それ以外の思考は、今は面倒という以上の害悪でしかない。
羽を散らしながら、白い刃が禍々しく輝き、己の目前の翼を貪らんと食い掛かる]
Ακούστε, ο θεός του ανέμου της εποχής του μύθου.
Ανεξάρτητα χτυπώντας τα φτερά του αυτό!
[彼の周囲に羽が舞い、その周囲は大風に囲われる。
空を浮遊していた彼は、その斬撃を振り切ろうと音速に迫る勢いで加速する。
空中を飛べば視界が開けてしまうと、建物に潜り込むように低空飛行へと切り替え、次の詠唱を始める。]
いやだ……ッ! これには、乗りたく……!
[気の抜けるような雅楽が奏でられている。暴風も、炎も。飛び交う竹すらも、何もかも。花弁になって散っていく]
いやなのに……。でも、ぬしさまは、人の世に、生かして帰すと決めたもの。
[これは、月の車だ。月の軍勢が、かぐやを取り戻すためによこした車だ。あらゆる武器はここに届かず。ただただ彼らを『連れ戻す』]
κατάρα
[彼の羽からまた数多の羽が飛び散り、それがふわりと空へと舞い上がると。
その1枚1枚がガンドの魔弾となり、セイバーへを降り注ぐ。
時間を稼がなければ。決死のセイバーに対抗する為に、真名解放をする隙を作らねばならない。]
[姉が幼い頃から祝術を覚える為に耐えていたことを、ケイはその声を聞いていたから、知っている。
「後継者」が早世なのはかかる負担が大きいからだ。
それは、二人に分けても同じ事だった。
神の声を聞き、~の祝福を示すその代償は、術者の寿命なのだから。
「今度令呪、見せてあげるね」
最後に聞いた言葉だ。
剥がされる時の叫びも痛みも伝わっては来たけれど、自ら口にすることはなかった]
さくら……!
[かぐやの言葉と同時に現れるのは天の神輿。
月からの使者。それは、かぐやが天へと帰ることを示しているのか]
この「町」の人たちがどうなるか、って話を、
―――ま、そうね。
あなたたちがそれを知ってどうするか、あなたたちがそんなに深刻に考えることじゃないのよ。
そういう前提で聞いて。
聖杯が当たり前に働く限り、この「町」の人たちは平穏無事に「次」の朝を迎えることになるわ。
だって、この「町」の人たちこそは、「塔」に組み込まれたシステムそのものなんだもの。
だから、例えばあなたたちが勝ち残って願望機を使っても、この「町」の人たちはどうともならないわ。
その片翼のクソ野郎がそうしようとしてるように、願望機を使う刹那、聖杯そのものをぶっ壊しでもしない限りはね。
くっ・・・・・・!
[音速で飛行しながら、小さく詠唱する。]
Δομική ανάλυση, την ενίσχυση της δομής
[全てをかわせているわけではない、翼だけではなく肉体も傷を負っている。
それを、逐次構造解析しながら構造強化により何とか保っている。
彼は受肉している身。英霊と同等に競るには常に強化と負荷に対しての治癒を繰り返さなければならない。
その上でこの執拗な攻撃。シェムハザの魔術回路は焼き切れんばかりに稼働していた。]
[神輿の中で、泣いているのか、何かを幻視したのか――>>436]
・・・ ・・・・・
いいえ、さくら。わたしの名前は、かぐやです。
帰るのは私じゃない。さくら、貴女が、帰ってください。
[にこりと笑って、トン、と神輿を蹴り降りた]
行きなさい。
[神輿が、光に包まれて、ケイごと消える。ケイが何か叫んでいた。涙が伝った]
―西区 教会―
砂時計が…ひっくりかえる……
貴女にも、分からないこと……
[>>435吟遊詩人も砂時計の存在は知っている。]
経年劣化してしまうほどに、
「繰り返して」いるのですね。
――終わらない螺旋階段のように。
昇っては降り、降りては昇り。
―――、片翼の?それは、それではまるで、
天使――いえ、堕天使のようではないですか。
[>>437 赤竜の言葉に、少しばかり眉を跳ね上げる。――嗚呼、しかし、そうか。より古い、聖書に描かれた何者かもまた戦いの場にいるかもしれないのか。
聖杯の破壊。不穏な言葉に、詩人もまた管理人を見た。]
く……陰に隠れおったか!!
[建物の影に飛来する翼が隠れる。骨喰は「斬りつけるる真似をする」ことで負傷させるのだ。視認できない状態では、斬ったことにはならない]
おのれ、猪口才だな……!
[相手は宝具も使っていない事は分かる。このままではいくら宝具を使っているとはいっても自分が不利だ。ガンドの魔弾をまとめて空振りで薙ぎつつ、相手の動きを追おうとする。
狙うのは、動きが止まる一瞬。でなければ、確実に手ごたえのある一撃を叩きこむことはできない]
リリン……!意識はあるか!
[現状では撤退するだけの隙も見出すのは難しい。視線で黒翼を追いながら、背後にいるだろう彼女に叫んだ]
あのくるまは、乗っている人をその人の家に帰します。
[通常であれば、拠点に帰れるのだろうが、まるで今は違うのだと言わんばかりに、呟いた]
これは最後の、私の『五つの難題《わがまま》』。
『さくらの命はわたしのものです』
[朗々と、3Fに居る者に響き渡るように。物品ですらないその要求は、およそ力として効果があるとは思えないものだった]
――――そうか。
[彼女の――彼女が口にした、初めての意思めいた言葉。
聞き届けたランサーは、蒼炎の奔る先にある魅了のサーヴァントを見据え、――そのまま、槍の穂先でその胴を、衣を貫かんと、まっすぐに放つ。
――月人から、人へと還った彼女へ向けられた穂先。
その身に到達する寸前。――蒼炎は、静かに消えて去る。
全ては月の意志によって花へと変わり、
燃え尽きた竹林へと落ちていく。
――神輿より降りる女。
見越しに運ばれて、光に包まれていく女。
その全てを、口を挟まず、ただ見守り、―――。]
[建物を陰にした途端、剣劇が途絶えた。]
成程、視認限定の呪いか。
[今しかない。
マナの不足した状態ではどうなるか不明だが、セイバーをここで滅ぼすにはやるしかない]
ほークソ野郎か。
管理人様は一参加者に特別な思い入れがあるようで。
まあ、組んでる気配がないのにはホッとしたけどな。
[どうやら、後ろに隠された事情は一度で処理できる量でも無さそうだ。
パピーは、その反応が見られただけでも今よしとする事にした。]
槍兵。取るがいい。わらわの魔力、聖杯に吸わせる必要があろう。
[かぐや自身のダメージは、立っているのもやっとなほどだ。加えて、あるじとだいぶ離れた。魔力は急激に落ちている]
……まだきちんと槍を馳走になっておらぬからの。
[十二単を整えた]
Ακούστε, και να σταματήσει-off που ζουν στην εποχή του μύθου.
Η ψυχή μου δεν είναι τραχιά ήδη στη φυλακή. Το σώμα μου είχε ήδη παρακμάσει.
Είμαστε για να πυροβοληθεί από την κατάρα αγγελιοφόρος του Θεού.
<聞け、神話の時代に生きる者たちよ。
我が魂は既に監獄にあらず。我が肉体は既に朽ち果てた。
我は呪いから放たれし神の使い。>
−Σεμιαζά)−
<すべての魔術師と草木の根を断つ者とを教えし者>
[彼の背中に、失われた右翼が具現化される。
そして、その右翼はこの空間のマナを吸い上げながら、膨張を始めていた。]
――――、承知した。
[最期のわがままを口にする女に、ランサーは表情を崩さない。
衣服を整える姿は今もなお。取り乱した姿はどこにも無く。
炎を失った灰色の槍を、霊核の中心――心臓に向けて、放った。]
…………かぐやよ。
貴君は一つ勘違いをしている。
……そういったものは『わがまま』というのではない。
――――希望(のぞみ)と。そう、呼ぶのだ。
[睨ぐ双眼は、実直と評した常と同じく鋭く向けられ。
告げる言葉は、――常よりも穏やかに響いた。]
―――ッハ……クハッ。
[こちらが視認できないということは、相手も視線を飛ばせないということ。
魔眼の効力が弱まり、止まっていた呼吸が再開する。空気を求めて喘ぐ]
大丈夫……よ。
行きなさい、セイバー……!
[顔を上げる。瞳に意思を宿してセイバーを見る]
―西区 教会―
[>>446 見上げてくるレティと視線を合わせた。
疑問、疑念、不安――それから。]
…、片翼の かれは、
……―― 願いがない?いえ……
[思わしげに、憂いげに、眼を伏せた。
聖杯に特に興味は無い、と言っていたセイバーのそれとは方向性が全く違う。
――聖杯の「破壊」こそが、願い、か]
モトコさま。……うら若き乙女が、そのような言葉をつかうものでは。
[>>445>>454 “クソ野郎”を聞きとがめて、
やんわりとした声で差し止めてしまうのは貴人に仕える者の習性。
>>458ヒイラギがモトコに礼をする。
静かに倣い、一礼を向けた。]
Πρώτο τμήμα.
Επιδιώκουμε ένα μαγικό χρήστη.
Ποιος στόχο όλη την καταστροφή.
<第一節。
我は魔力を求めし者。
全ての破壊を目指す者。>
[右腕の魔術刻印が強い光を灯す。
その腕には全身の魔力が集まり、腕を中心軸として魔方陣が展開される。]
Ενότητα δεύτερη.
Η καταστροφή και όχι μεμονωμένα.
Καθολικά λαλήσει επίσης πράγματα βλάστηση.
<第二節。
その破壊は個ではなく。
あまねく草木をも枯らす物。>
[その腕を包むように、右翼の羽が舞い、高速に回転を始める。
その中央に、ただ破壊のみを司る魔弾が生成されていく。
高圧力のそれは、まるですべての光を飲み込むブラックホールのようであった。]
気が付いたか…?
[背後からの声に視線をちらとだけやる。いつも通りにも聞こえる声だ。それでも苦しそうな喘ぎに、気丈にしているのはよく分かる。]
ならば良し。奴は宝具を使う、次に受けたらわしでもさすがに耐えられはせんぞ、今のうちに……
[逃げろ、と言おうとした言葉はリリンの目を見てしまわれた。
それは、覚悟をしている目だと、感じるほどの時間はなかったが]
ならば、行くぞ……!!
[考えることは一つ。言霊を紡ぐ相手に向けて、鎧も纏わず、ただ持ちうる限りの速さでもって走り、目にした瞬間にその手にした脇差を――――翼に向けて、振う]
あら、でも、公平にはしてるつもりよ。
フェアじゃないやつにはペナルティ、ってだけのことよ。
彼だけは皆より情報量が多い状態でスタートしてるもの。
解放、ってのはいい言葉よね。
ここに縛り付けたのは自分のくせして。
[乗せられた神輿の中、かぐやの声が小さく響く]
さく、……。
私の、名前――。
[「さくらちゃん」
「さくら」
「さくら」
「さくらに似てる人形貰ったの!」
「あのね。同じ名前つけたんだよ」
いつからか姉しか呼ばなくなった名前。
姉の意識がなくなってからは、もう誰も呼ぶことのない名前。
5年前のあの日から、ケイは、その名を忘れていた]
――、わかった。……帰るよ。
[かぐやのその白い頬に流れた涙が、とても綺麗だと思った]
[霊核を貫かれる。一瞬、目を大きく開いて――すぐに伏せ、笑った]
ああ…そうか。叶わぬ希望の…ことなど、すっかり忘れておった。
叶わないからわがままなのじゃと…ようく知って…おったのじゃがな。
[口の端から血が一筋]
ランサー。一つ、礼となるか…どうかわからぬが。
厚情には、褒美を、与えるが…貴人の習い。
貴公に教えておこうと…思う。
[三日月の形に口を歪めて]
そうだ、もっと劣勢の時はあったではないか―――
千の手勢で菊池の三万と戦った多々良浜の時よりは、楠木殿が千の手勢で幕府百万の兵と戦った時よりは――――
まだ、生きようはあるぞ!!
[破壊以外の色を持たぬ魔弾。目の前に繰り広がるそれに向けて、己の身も考えず、ただ――――振り下ろした]
Τμήμα τρίτο.
Η καταστροφή του να φτάσει στον ουρανό.
<第三節。
その破壊は天に届く!!>
[そして、彼は腕をまっすぐセイバーのいるであろう方向へと突き出す。
その黒い塊は、暴風を纏い。
光を逃さず。
炎よりも熱く。
氷よりも冷たく。
そして、この大地すらも吸い込む程の密度を誇っていた。]
[そしてそれは、シェムハザからセイバー目掛け、彼らの間にあるもの全てすらこの世から消し去るべく発射された。
周囲には爆音が響き、シェムハザの立っている場所には大きな重圧がかかり、クレーターが生成された。]
・・・・・・・・ ・・・・・・・
わらわのクラスは、アヴェンジャー。
・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
復讐者が聖杯に溶ける意味、ようく覚えておいてくりゃれ。
[イレギュラーが入っている意味、理由はわからない。わからないが、きっと何か意味があるだろうとは思いながらも。口をついたのはそんな意地の悪い言葉のみ]
……ふふ。
[ケイを乗せた神輿が、かぐやだけを降ろして光の中に消えていく。
それは3階を抜けて1階へ、印をつけた場所へと導かれていく]
かぐや……。ありがとう。
[神輿は緩やかに速度を弱めて、白糸の元へ。
一画欠けた令呪。
かぐやの最後を見るのは叶わない。
神輿から放り出されると、魔力の放出故かその場に倒れる。
――泣いている、声がする]
――――。
[槍を、貫いたまま、最期まで美しさを損なわない女は、告げる。
互いに別の方角を見つめたまま、――ランサーは瞼を閉じた。]
受け取ろう。
……ありがたく頂戴する。アヴェンジャー。
[――突き刺さった槍から、かぐやの姿が消えていく。
七色の輝きが天へと舞い終えるその時まで、突き刺した姿のまま。――全てが終えた後、ようやく、槍を下ろした。]
お前の希望、無事に、生きて帰れると、―――――。
[――全身を貫かれた痛みが蘇る。
多くの血液《まりょく》を失い、そのまま、ランサーもその場へ倒れ伏し、無骨な鎧の音を一つ残して、*霊体と化した。*]
お前は、………一体………
[一瞬、目の前が暗黒に染まった気がした。爆音と、爆風。それは自分の背後から放たれ、自分の体を前方に吹き飛ばした。身体がばらばらになったkのように痛む。頭の中で鐘が鳴っているように耳鳴りが響く。体のあちこちから血が流れているのは間違いない。
その中で、自分はようやく―――黒翼に向けて、骨喰の最後の人たちを浴びせかけるように振う。それと同時に、骨喰の寒々とした剣気も薄れ、宝具としての機能を停止した]
強者だ……確かにお主は、天狗と比べては失礼であった、な……
[言葉とともに、膝を突き、その場に倒れ伏した**]
[「……」
ケイの頭の中に、響いているのは、夢なのか、そうではないのか]
ねえ、さん。
[そして唐突に、その繋がりは消えた。
それは、かぐやが消えたことを示す]
まだ、まだだめだ。ここに、いたら。
[宝具使用による魔力喪失の余波は大きく、立ち上がるのもままならない。サーヴァントを失ったマスターが狙われやすいことも知っている。
教会の場所はそれほど離れていなかったはずだ、と立ち上がろうとして、足がもつれる]
―西区 教会―
――、……ええ。
[主の願いと共に、クレティアンは在る。>>458 >>477
その道の先に物語が途切れることなく続いているならば、その身を迷うことなく戦場へと躍らせよう]
――貴女が持つ天秤は
磨かれたしろがねのようでありますな。
[>>466 公平に在れ、と。さて――それは理想に叶うのか。]
ヒイラギ、謙虚は美徳だけれど、
其処は我こそはと胸をはることも時には大切だよ。
[>>477ふ、と笑みを浮かべると少年に付き従い、
教会を出る、その前にふと、振り向いて]
――お願いが。モトコ様。
レイ様のことです。
綺麗な棺に花を敷き詰めて静かに眠らせて差し上げて欲しい。
お手を煩わせて申し訳ありませんが。
彼女も、主であった方ですから。
……よろしくお願いします。
[一礼の後、今度こそ姿は闇夜の向こう――そうして、神の家には静寂が戻った。]
・・・・・・
[シェムハザの魔力は、その一撃で事切れた。
体の修復すらも進行しない。
彼はその場で膝から崩れた。]
セイバー、め・・・・・・
[体が軋む。
もはや指一つ動かす事すら出来ない。
先ほどの一撃も、マナが不足したこのフィールドではセイバーの止めには届かなかっただろう。
痛手を負わせたが、こちらの手の内は見せてしまった。]
・・・・・・次は無いと思え。
[彼のその声で、シェムハザとブライの姿は2Fから光とともに消えた*]
[「大丈夫、だよ」
「ほら」
「私とさくらは、二人揃えば最強なんだよ」
幼い頃、姉が口癖のように言っていた言葉。
背中の刻印が淡く青い光を放つ。
祝福は民だけでなく本人にも降りるもの。
「ね? 大丈夫だったでしょ」
今度こそ立ち上がると、ケイ――さくらは教会の方へと歩き始めた]
―――あなたにとっては、忍神町の姿を残したこの「町」のことは、他人事とは思えないのかもね。
でも、必要以上に気にすることはないのよ。
あなたは、あなた。
ひとりひとりよ。
いつか、この「町」は失われてしまうわ。
それが早いか遅いか、それだけのことかもしれない。
でも、私、この「町」の人たちが好きなの。
それだけのことなのよ。
ま、がんばって。
とりあえず、これだけは言っとくけど、あのクソ野郎、もとい、片翼のサーヴァントは、厄介なヤツよ。
警戒して、警戒しすぎるってことはないわ。
気をつけて。
強力な魔術を使うとか、「塔」についての知識があるとか、そういうのもあるけど、それだけじゃないわ。
―――たとえ負けても、ただじゃ転ばないヤツなのよ。
[ふらつきながら立ち上がる。
誰かにとって大切な、その場所を背にしていた。
魔力の奔流が迫る。
避ける気はない。どうせ避けられはしない。
ならばこの矮小な身を盾とし、それを守ろうかなどと思った。
片手に鈴を。魔術刻印が淡く光り、あの魔力に対抗するにはあまりにも弱い、気休め程度の障壁を造る]
……場所、変えるんだったわ。
[後悔しながら、引きつった笑みを浮かべたその時。
白刃が閃き、圧倒的な死の圧力を斬り裂いた**]
ん、分かった。
棺桶とか、弔いとか、詳しくないけど、なんとかしとくわ。
じゃ、がんばってね。
また会えるといいわね、4人?でいいのかな?
みんなね。
[ひらひらと手を振った。]
8組、か。
一体どうなるのかしら。
[考えても仕方ない。
仕方ないが、はじめてのことは、誰でも怖いものだ。]
はあ。
[息を吐く。
そこでようやく、悪い癖、髪の毛をぐしゃぐしゃにかき回したままだったことに気付いた。
―――不覚。]
[同じ西ブロックとは言え少しばかり距離があったが、車の運転をできる状態でもなく、たどり着く頃には夜も更けて深夜の時間帯になっていた。
まだ、対応して貰えるのだろうか、そう思いながら、教会の扉をたたく]
……夜分遅くに、済みません。
管理人さん、いますか。
[扉を開けて、中に人を捜した]
保護を、して貰う為にきました。
[礼拝堂は、先ほどの場所を思い出して気分が悪くなる。
ここが神社なら良いのに、そう思いながら、さくらはたどり着いた椅子の上にその身を*委ねた*]
[戦いは終わりを告げる――
蒼炎は周囲を焼き尽くし――
そして槍がついに敵を貫く――]
事無きを得た事を祝う他ないな。
そもそも英霊に勝とうとするのが間違いであるな。
つまり魔術師として戦うのであれば、
使役する英霊で勝てばいいのだ。
つまり、私は勝利したのだ。
己が使役する英霊が生き残ったのだからな。
今は、それでいい。
[言葉をつむぎながら3Fの礼拝堂から転送する。
向かう先は1F拠点である。
闘いには勝利した、しかし代償は大きい。
今は休息が必要だった、魔力を蓄える為にも。
宝具開放の影響で燃える残った竹の音だけ耳へと残っていた**]
−2F−
あ、アサシン・・・・・・
[最後の一撃は痛かった。
威力は相殺されていたとはいえ、魔力を失った彼がその一撃を正面から受ければ致命的。
肉体はボロボロになり、ブライの目の前で横たわっている。
第一階層に戻り、彼の魔力は徐々に回復しつつある。
そのお陰でゆっくりとではあるが肉体の修復が始まっているようだ。
だが完治までにどれ程の時間がかかるのだろう。
これはチャンスになるのだろうか。だが今はアサシンの監視下でもある、今夜は教会へ行くのを諦めた**]
[再びの来客に、慌てて髪を整えた。]
はい、いるわよ。
―――そう。
あなたが生きることを選んだの、私は嬉しいわよ。
鼻につく言い方かもしれないけど、素直にね。
ごめんね。
じゃ、こっちに来て。
この「女王様」も安置しなきゃいけないしね。*
―西エリア・教会前―
[パピー達と歩きながら情報交換。
僕の知らなかったもう一組の情報と、片翼のマスターの話など…
話しは何時まで続いたろう**]
………うむ。
[完成した彫像を見上げる。
そこには棍棒を手ににっかりと笑う赤い肌をした一つ目巨人の姿があった。]
これ確実に違うな。
[仕方がないので近くに翼の生えた紫色の猿と黄色い肌のデブ悪魔を並べておいた。題して悪霊の神々。]
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