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― 3F >>219 ―
実直な御仁じゃ。なるほど、やはり真っ当な英雄は違うの。
ふふ。謝罪は特に不要ぞ。穢れを生むような罪を成したわけでもあるまい。
わらわこそ、ぬしらに呉れてやるものを用意できぬが――。
槍をくれるなら、わらわもわらわの槍で返礼としようかの。
本当は反撃用なんじゃが、ここまで堂々と向き合ってはそうも言ってられぬか。
[そのじゃじゃ馬はじゃじゃ馬で互いに思いあっているのが面白い>>220]
こ、ここは駄目だからねっ!!
[セイバーの言葉に慌ててルティの前から飛び出し]
ここはもう非戦闘地域とかになっているって…
あれ?なんだかそう言う気がする場所だから
駄目だ!!
[この場所を犯すつもりなら、戦闘も厭わんと両手を広げた]
[もはや偽装は必要ないとばかりに、魔力を充填。彼女のワンピースとカーディガンが、一瞬のうちに十二単に変わる。お色直しだ]
・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
では奇襲と行こう。ランサーとお見受けするが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるじの位置取りには気を付け成されよ。
[自分のあるじ、兄里ケイをその両腕に抱き上げて]
[直後、かぐやを起点に、無数の竹が床、壁、天井から生え、飛びだした。
ランサーとそのマスターめがけて、魔力を帯びた竹槍が殺到する]
ぬしさま、舌をかまぬようにだけお気を付けくださいましね。
[かぐやはと言うと、時々生えている丈夫そうな竹をバネにして、あるじを抱えて空中を飛び回っていた。]
[どちらで、と問われれば、もちろんここである。
なんだか真面目に戦闘に入りそうな気配がしたが、もうこうなれば相手などだれでもいい。やり場のない怒りを向ける先があればそれでいい。
が、妹尾の声に冷静になる。ここは非戦闘区域に「なった」。だからダメだ、と。
それに納得したわけではなかったが……二対一になる可能性は避けたかったし、何より悪いのはセイバーなのだ。自分は悪くないけど]
……いいえ。やっぱりやめる。
やるなら上に行きましょう。なんだか、大切な場所のようだし。
[がれきの地面に生える緑を見て、嘆息してみせる]
[かぐやのじゃじゃ馬、という言葉を互いに相手だと認識する彼らが面白い、と一歩下がりながら見ていたが]
――、は……!!!???
[かぐやの腕に抱かれた。
自分よりも小さい彼女に抱き上げられるのはさすがに意表を突かれた上に、恥ずかしさもあり、思わず朱が頬に走る]
さ、さくら……!?
[魔力が彼女へと流れていく。これが彼女の戦い方なのだろう]
―2F菫の咲く場所―
――ええ、浸れるのを、楽しみに。
[>>221す、と眼を細めたが――成る程リリンが頑張れと言った理由が、分かった気がする。されど其処に物語があるのなら。
見上げる先に居たのは竜と、少年。
サーヴァントの気配は少年からだが、――竜がマスター?
疑問符は浮かぶが、ぴりりと肌を刺す気配に、それはまだ口に出さぬまま]
ヒイラギ!
[飛び出したヒイラギを守るように己も前に出る。]
……此処はヒイラギの大切な人の
思い出の場所、
……どうか、偉大な芸術家に免じて改めては貰えないか。
[パピーとヘイズレクは、2人のサーヴァントたちとは少し離れた場所に降りていた。
遠めに何かが起こりそうな気配を感じ、パピーは少し期待しつつ様子見をする事に決める。]
……うん?何かもめているのかね。
[妹尾が、何かを言っているようだ。]
…そんな事、…とは言うが。
主を失った英霊が、サーヴァントを失って尚
未だ参加権を持つマスターに出会う確率など大概に低いぞ…?
[そうそうある事じゃないだろう。
パピーの言葉に、ひそやかに言葉を返しながら
身を起こした赤竜を片腕に抱えようと腕を伸ばす。]
――ならば、例の協定が未だ有効かは判断に苦しいところだが。
[…その協定の事次第では、今相対する――
少女と武人と敵対する事もあり得るか、と。
少しだけ収束を見せる剣呑な空気に、全ての警戒は解かないまでも見守る方針]
[リリンが妙に不機嫌そうに見えるのを自分のせいなどと思うわけもなく、ただ理由は不明ながら機嫌の悪さを感じとる程度。]
どうした。……まあいい。
ここで下手に2組を敵に回すよりは暴れるにしても、もう少しやり方がありそうだ。
それなら、意のままに。
[行き先はリリンに任せると、そう告げた**]
[彼女の細い腕に抱きかかえられるのはいささか居心地が悪い。
無数に飛び出してくる竹槍を避けながら、飛び回るその腕の中は、彼女の言うとおり舌を噛みそうだった。
これは、下から射かけられたらどうなるのか――。そんな不安をよそに、かぐやが生き生きしているような気がして、視界は下へ、ランサー達のいる所を見る]
[かぐや姫は、本来月の物語である。
が、もっとも有名な異常性は竹から生まれる点ではなかろうか。
竹のような異常成長、竹から金が生まれるなど、竹にまつわる由来が多すぎる。
それもあり、彼女にもたらされた力は、まるで竹と共にあるかのようになり。聖杯はかぐや姫というサーヴァントに、いつでもどこでも、竹を生えさせる能力を与えた。
即ち―― Unlimited Bamboo Works である]
[とはいえ、とかぐやは考えている]
魔力を乗せていても竹槍は竹槍ですから。
真っ当なランサーに大きく傷をつけることなど難しいと考えた方がいいでしょう。
[ラッキーパンチくらいはあるかもしれないが]
ですから。敵マスターを狙います。
わたしは飛び回ってますので――。タイミングを『見つけたら』指示をくださいましね。
[下を見るあるじにそう声をかける。かぐやはランサーの位置に目を向けながら、いまだ生え続ける竹の中。竹林と化しつつあるシスティーナ礼拝堂で、空中を飛び回っている**]
貴様、総てを叩き落とせるか?
[聞いてみた物の難しい事は明白。
竹と侮る事はなかれ、アレは英霊が作り出しモノだ。]
無理なら出来る限りで構わん。
私の方は一方向だけに絞ってくれれば致命傷だけは避けてみせる。
[空間干渉の盾を多重展開すれば致命傷だけは避けられるだろう。
それでも損傷は避けることは出来ないがそれだけで十分。
魔術師は魔術でかてばいい。
そう、使役する従者とて魔術の一部であるのだから。]
― 3F ―
[――変化は一瞬。
突如として美しい装飾が震え、怒りの鉄槌を下ろすように、鋭利な先端な魔の手を伸ばす。――もとい、それは真実、壁から、天井から、床から、『成長』した。]
――――、ッ
[自らに向かい来る魔竹を縦に薙ぎ払い、後ろへ大きく飛び退きながら身体を反転させる。向かうべきはアルフレートの立つ場所へ。見ずとも、魔力の気配は彼の元へと殺到している。]
受身は自ら成せ、アルフレート。
[――迫り来る竹の間隙を縫いながら、アルフレートの身体を蹴り飛ばす。その隙を突くように伸び来る――元よりアルフレート目掛けて突き出ていた竹をかわしきれず、肩を貫かれ、腹部の鎧を一部はがれた。]
[着弾は言葉の終わりと共にだった。
しかし、その一撃は予期せぬ味方からの一撃だった。
そして何よりも重く、早かった。
想定していた竹とは比べ物にならない位だった。]
な、んだと……。
[聞こえてくる受身との声。
それがなければ、成す術もなく転がるだけだっただろう。
だが、聞こえたお陰で意識が受身へと移る。
ならば後は行うのみである。]
[アルフレートに背を向け、そのまま伸び来る竹を迎撃する――が、幾度薙ぎ払おうとも、竹は地からも湧いて出る。足元に迫る僅かな震えに跳躍し、既に伸びきった竹を踏み砕きながら、槍もまた多くの竹を薙ぎ砕いた。]
――――、アレに届かんと話にならんか。
奇怪な技を使うところまで、つくづくよく似ている――
[鬱蒼と生い茂る竹の向こう。見やるも既に林の奥。
様子を窺わんとするも、新たな竹が生え、回避しながら打ち払えば、着地点を追うように竹が追いすがる。]
いやーだって、あの詩人さんっぽいサーヴァントが妹尾と結びついてないなら、妹尾は2人のサーヴァントに囲まれて死ぬ寸前じゃん。
そうは見えなかったからさ。
妹尾との約束は、戦わない、会ったら情報交換をするって奴だったな。
あの新しい相方が望まないなら破棄って事になるが、今それを問える雰囲気でも無さそうだ。
[ヘイズレクの問いに答えつつも、パピーは目を離さない。]
っ!!
[勢いをイメージし地面への距離を測る。
そして、衝撃を体総てを使って受け流すべく倒れこむ。
それでも抑えきれず体は地面を転がった。]
貴様っ!!
いや、よく遣った、誉めてつかわす。
[今の蹴りが無ければ自信は貫かれていただろう。
英霊の竹の物量に押されれば自身の魔術でしのげる道理など無いのだから。]
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