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確かにサーヴァントだったぜ。
現時点で7騎以上いるって、もうここらのマスター界隈ではそんなの常識って事になってるのかな?
[これ自体、有用な情報であるかもしれないのだが、総数を把握しないと、状況把握を間違う怖れがある。
2チームの反応を見るため、開示することにした。]
ああ… 光栄だね。
[偉大と呼ばれ。天才と呼ばれ。そして名を当てられた。知らず笑みが零れる。そしてやはり同年代だったかと確信した頷き。
だが気付けば此方へと見定め飛来する5つの水の弾。]
く…ッ
[二体の彫像が割って入り楯となる。炸裂する水球。吹き飛ぶ彫像。魔力の塊は止めたものの粉々になったコンクリートの破片が礫となって我が身へと襲い掛かる。]
やってくれるな学者先生…!
[アタリをつけた眼鏡の正体だとして声を投げ返し。]
それであんたの自慢の道具は、こいつも把握できてたかいっ
[それと叫べば、キャスターの近くにあったビル壁が揺らぐ。見れば壁一面をキャンバスとして逞しい腕が描かれており、それが実体を伴い巨大な掌を黒衣目掛けて振り下ろした――。]
[欲しかった、などという己のサーヴァントの言葉は聞き流して]
片翼を、持っているならマスターではないだろうね。
……私は、見たことない。
見たことがあるサーヴァントは、あなたまで含めて6人だ。
これは、8で収まらなかったらどうしよう。
[それだけの人数の英霊をここの聖杯は呼び出せているのか、と少し感心した]
私「管理人さん」がお気に入りの呼び方なんだけど、
―――ま、いっか。
[ひらひらと手を振る。]
トゥルバドール、ね。
まあ、珍しい。
この様子じゃ、何がいてもいなくてもおかしくないわね。
最初からイレギュラーな場所ではあるけど、ここは。
やっぱり時間、もうないのかしら。
[目を伏せる。
でも、最初から分かっていたことだ。
まだ聖杯は遠い。
彼らにとっても、そうであるはずだった。]
八騎目のサーヴァント?
[教会で「槍で貫く」とか言ってた英霊、リュートの英霊、キャスター、兄里の英霊、オヤカタ、そして今ここにいる少年]
わたしたちは、君を合わせて六騎のサーヴァントと接触してる。うちのセイバーも入れて七騎揃ってることは確認してるわ。
けどその話が本当だとしたら、確かに八騎いる計算になるわね。
片羽の青年なんていなかったもの。
[熱をもった痛みが顔の横から離れない。
向うも痛手を追えば、痛み分けかと、なぜか口許が緩む。
戦に身を置いたことなどなかったはずなのに。]
嗚呼、…好敵手だった、と。
そういう事ですか。
きっと、本能的に悟っていたのでしょうね。
私は貴方と――親方と出会った時から、その事を!
[把握できたか、と言われ側面の壁に描かれた巨大な掌。
大地から伝わる振動で言うのとほぼ同時にそれを確認はできたが、]
――― 無理に、きまってます!!
[巨大な掌が大地に向けて振り落とされる。
手に持つ球体の力では、それをどうにかできない事は知っている。
けれど、壁の素材が先程と同じ彫刻兵と同じものであれば、]
流速ベクトル―― 、測定完了。
集え、集え、集え。
――― 巻き上げれ!!!
[言葉と同時。メルカトルを中心にして上昇気流が湧きあがる。
それは巨大な掌の動きを、重力に逆らうよう押し上げるもの。
同時に、風力により破壊しようとする。]
[ああ、流されてる…。
青年の冷静っぷり>>438に、思わず感心せざるを得なかった。
…もしや先の竜に対するはしゃぎっぷりと言い、このサーヴァントの奇行は、マスターであるらしい彼が慣れる程度には今回に限らず常の物なのだろうか。]
――二組とも、片翼のサーヴァントには遭遇していないのか。
確かに、これだけに収まらず8以上…の可能性は確かにあるが。
[それにしても実に、異質だらけな聖杯戦争だ。と。
――先ほどのアサシンの言葉を思い出して、眉を寄せた**]
―2Fへ―
[管理人の声は扉の向こう>>432
詩人は、
空を/地上を
見上げた/見下ろした。
――求めるのなら、朽ちるよりも行かねば。]
飲薬(あきらめ)を私は決して口にしなかった
《Dont Tristan fu enpoisonnez》
……誠の心と誠の意志が
《Mes plus me fet amer que lui》
トリスタン以上に私を愛(ものがたり)へと向かわせる。
《Fins cuers et bone volentez.》
[踏み出した足に浮遊感。
その姿は光に包まれて、戦場たる2階へと、転移した。]
― 2F廃墟・廃ビル屋上 ―
ほう。
像だけではなく、絵画までも己の力とするとは。
[アーチャーの更なる一手。
像のみではなく、壁に描かれた腕からも飛び出す。
まさしくそれは――彼女の手によって描かれたもの、造り出されたもの全てが魂を吹き込まれてきた証。手抜かりなど一切存在せず、文字通り、彼女は彼女の造り出した全てを賭して、この場に立っていた。]
――――、そう凌ぐか。
面白い男だ。
[キャスターも負けてはいない。
謎の球体を自在に繰りながら、一歩、また一歩とアーチャーへ近付かんと大地を踏みしめていく。――振り落とされた掌を、轟く気流が押し上げんと吹き荒れた。]
[――階層に新たな気配が現れたのと。
キャスターが言葉を告げたのは、ほぼ同時か。]
――――……、
[オリーブの輝きが、手に槍を形作り。
――届いた気配の弱弱しさに、僅かに眉を上げ――瞼を閉じた。]
―2F―
[ふわり、と。光の残滓を帯びながら
吟遊詩人は高くせり出す廃墟の上に降り立った。
多くの、サーヴァントの気配。
ぶつかり合うのはふたつ。
眩しそうに眼を細めた。
繰り広げられるのは、
伝えられる神話さえ凌ぐ奇跡の交叉だ。]
[少し、状況に石を投げ入れてみるか。
片翼の青年に、隠された意図があるなら、他チームがつつきまわすことで何か見えてくるかもしれない。
パピーはそう考える。]
こいつは、片翼から言われた事なんだが、聖杯で願いをかなえると、町と住人は吸い尽くされ、消滅するらしい。
だが、聖杯を破壊するとあふれた魔力で、住人はこの町から解放されるそうだ。
だから、自分は聖杯の破壊を目的にしていると。
まあ、言ってる事が全部本当とは限らないんだけどな
[自分達が協力を頼まれた事は黙っておく。]
いや、それ聞いて考えちまったよ、俺。
自分の願いは、町の住人全員の命に見合うものかってな
[最後のつけたしは、パピー自身のささやかな揺さぶりである。
意志の弱いマスターがいるなら、そこで揺れてくれるかもしれない、と言う色気はあった。]
−中央ブロック・上空−
・・・・・・なれ合いは、関心しないなあ。
[隠密行動によってその気配を消しながら、片翼の堕天使は上空から彼らの行動を見つめていた。]
―2F―
[戦いの中心には、先頃まで共に在った彫刻家と――眼鏡の男。
彫刻家の作り上げたらしき石の兵士と
風変わりな重なる輪がしのぎを削る。]
……見事な、ものだ
[あてられたか――少しだけ、眩暈がする。
狙われればきっとひとたまりもない。
風の前の塵よりも]
……―― ふふ
[けれど、吟遊詩人は笑みを浮かべた。
此処は奇跡の戦場だ。
可能性の宝石を拾い上げるつもりではあるが
もし、そうなったとしても。
ただ腐り朽ちるよりも、ずっといい。]
全部で何騎いるかわからないと、聖杯戦争の終わりがいつになるのか、わからないことになってくるな。
[少し考え込むようなそぶり。
尚、かぐやの言動は特に問題視していないようだった。
竜の声が8騎目のサーヴァントのことへ及ぶと、顔を上げる]
消滅するのは仕方ないとしても、聖杯を破壊したら解放されるとか、わけがわからないな。
そもそもこの塔ができた時点で、ここの住人達の生活は現実世界とは切り離されてる。
突然解放されて、元の生活に戻るなんて、ここの住人達はそれを受け入れることができるだろうけど、周りはどうなんだろう。
人が一人消えて戻るのとはわけが違う。
聖杯は奇跡を呼ぶけど、そこまでのことが、可能なのか、許されるのか。
[そうなれば、魔術師という存在が表に出てしまうのではないだろうか、と]
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