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―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
……また、そのような言い方……
ですが、仰ることについては同感ですな。
[言い回しは兎も角>>390
邪魔をしないという一点では同意見だ。]
レイ様も感じましたか。
ええ――遠いゆえ、微かだが感じる。
[仔猫扱いされるのはきっとあの青年にとって
不本意だろうが、それはさておき。
彼が伴う武人は灰色纏う――勇壮な音色だ。金萌葱の眸の輝きを深めて、南の方角に強く輝く星を見つけたような顔をする。]
どうでしょう、
今回は此方から出向くというのは?
……何せ、これまで出迎えてばかりでしたからな。
[そう、笑みを浮かべた。]
それで、さくらはあの中に突っ込んでいくタイプなのかな?
私としては、ここでセイバーとキャスターの情報が入るのだから、そこまでは求めないけど。
[言いながら、影響を受けない辺りまで足を進める。
そこまで来ればマスター二人の顔も判別できた。
一人は魔術師らしい姿だとわかるけれど、どれだけ頑張って見てももう一人は小学生だった]
聖杯戦争のマスターには、人を殺し殺される覚悟がいるんだって、聞いたけど。
あの子も、そういう覚悟を持っているのかな。
[むしろ、子ども相手にそんなことをできるだろうか、と言う懸念がわく]
[状況は有利だろう。距離は間違いないセイバーだ。なのに刀使いは魔術師を攻めあぐねる。
最優のクラスではあるが、このセイバーの身体的ステータスはそこまで高くない。それが手間取る理由なのか……あるいは、魔術師にしては、相手が巧いのか。
―――が、それでも、普通であれば苦戦は考えられない。
まだ自分も見たことはないが、セイバーには宝具もあるのだ。このままなら押し切るだろう。
しかし、ほんの一瞬、セイバーが戦う相手から外した視線。その意味を理解してしまって、ぞくりと背筋が粟だった]
ああ、先程の連中か。
なにやらサーヴァントとマスターが只ならぬ関係のようだがな。
あの手の組み合わせは厄介な場合があるな。
とはいえ、絆が深いというのならば断ち割ろう。
一人になってしまえばそれだけ反動が来るであろう。
どちらを先に処理するかは貴様に先に任せたいところではあるな。
マスターを先に殺してしまい、
英霊が捨て身になるような事態は避けておくべきであろう。
[遠くから感じる視線の主を見る。
そして先程の短い邂逅を元に自身なりの方針を立てる。]
ほう……そうか。
戦場にいるとは言え、やはり主が子供では身を案じずにはおれぬというわけか?
[距離は取ったままだが、そう離れてはいない。
これなら踏み込んで届く距離、周囲の視線もあるが宝具を使わずに済みそうか、と考える]
心配せずとも、お主が消えればそれで済むことだ。
わしも長居はしとうない。
[太刀を握りなおし、再度地を蹴り、身を低くしてキャスターへと向け身を突っ切り、太刀を繰り出す]
受けよ……!!
[誰かが、近づいている。
左の視界に妙に煌やかな光が散って煩わしいので、なんとなく妹尾とも目の前の魔術師とも違う第三者だ。
そちらへと振り向いて確認をすることは簡単だが、今のみちるの選択肢にはない。
今は目の前で起きていることを一つたりとも逃さず見届けることが優先。
セイバーと視線が合えば、両の瞳からあふれる涙を隠さないままにそれでも確かに睨み返した。
自分が未熟である自覚を持ちながら、それでも負けたくはないという意思をちらつかせ]
…にげないもん。
[小さく、つぶやいた]
うむ、やはり活気があるに越したことはない。
[無邪気な柊の様子に眼差しを和らげ。と、しかしすぐに真顔に戻って竜を抱える少年へと向け。]
ああ、そうだった。
教会への道はあの森からがーっと行って、くいっと曲がった先をするする行けばそこにある。迷うような場所ではないからすぐに解るだろう。
[森林公園を指差しながら説明した。]
あら、レティ。
貴方にも積極的なところがあるのね。
いつも受身だから、新鮮で素適よ。
いいわ、今夜は貴方のエスコートに任せるって言ったんだもの。
紳士らしく、わたしを楽しませて頂戴。
[クレティアンの首に腕を絡ませて口付け、身を委ねた。]
――、そうか。
[力説と共に返る言葉に、少しだけ驚いたように瞬く。
…古より伝承では総じて竜は倒すべき象徴の代表格でもあった訳だが、どうやら現代では随分と認識も変わったらしい。
尤も、この赤竜がバックに入る程度の大きさだからこそ、該当しない可能性はあり得るが。]
…今の内に、好きなだけ触っておくといい。
[そっとカバンごと、少年の目前へと差し出した。
本人が異論を唱えようがこの際スルーだ。折角だから少年の夢を叶えてやりたまえ、のスタンス。]
― 南・商店街(デパート屋上)―
ここは戦の場。
元よりただの関係もありますまい。
[――朗々と大気を波立てる声は、一片の欠落も無い。
唄っているとすら錯覚する彼の者の高揚。]
――――……。
[長く息を吐く。
歌い上げる者とは対称的に、見据えたまま、静かに。
収束するオリーブの輝きが、手の内で灰色の槍へと成った。]
[サーヴァントが森林公園の方を差す指の先を視線で追い、其方へ顔を向ける。]
……、がーっと行って。
くいっと曲がって。
するする行った先、…か。
[復唱した。
首を傾げた。
正しく覚えた筈なのに、何だか迷う予感がした。]
いえ。
みちるは強いです。
あなたとだってやり合える時がくるかもしれません。
私は、みちるを信じて…援助交際してますから!
[使用方法が間違っている事は全く気付いてない。]
お断りします!!!!
[避けるとか反撃するとかは難しい。
ならばこちらも攻撃するのが得策。
近距離からは正直こちらも反動を否めないのだが、
今はそうもいってられない。
太刀の軌道を逸らすよう、また青と緑の美しい球体から
魔力の白い球をぽこぽこと3つほど浮かばせて放つが、]
―――…痛、
[左腕に鋭い痛みが走った。]
突っ込むのはあまり得意ではありんせんな。
もちろんやりようはありますが。
[嘘をつく必要性がない故、そこは正直に]
さて、覚悟に関しては――とかく人の世は心或るがゆえ惑う物。
巻き込まれたり、成り行きだったり。
まさかそうなるとは思わずに此処に至ったり。
色々あろうと思いんす。
じゃが―――強いサーヴァントを呼べる者は、心も見た目以上に強うありましょう。
不明な事情を慮るよりは、己の成したい事を成す心を、定めるがよろしかろうと思いんす。
[ぬしさまはぬしさまぞ、と。含めて>>399]
[少年に鞄ごと手渡された竜に悲鳴をあげんばかりに熱烈歓迎!!]
ええっと、だけど君もマスターなんだよね?
ん〜〜ライバルって事でよろしくお願いします。
あ、あともし良かったら…
[もじもじと自分が踏み込むべき領分かそうでないか考え倦ね…]
おいおい、俺はおもちゃの竜じゃないんだぜ。
壊さないでくれよ。
しかし、無防備だな、あんた。
俺が、いきなり何かしちゃったらどうするのよ。
[あまりにも若く見えるマスターに、心配めいた事を言わせるのは辰の親切心からなのだろうか。
自身の口から出た思わぬ言動を、パピーは冷静に分析する。]
―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
物語には貪欲にもなりましょう、
それが理由でありますゆえに。
[主は腕を絡めて口付ける。
されるがまま、
時にエスコートの態で従った。
さて、此れを只ならぬ関係と現在は呼ぶのか。
戦いの中でのみならず、
吟遊詩人はパトロナージュ《後援》を受け続けるためなら、己の意思を抑えることも厭わないのだ。――歌の中に、彼は生きている。]
――感謝いたします、レイ様。
[ 距離を隔てて、槍の使い手と見合う。
主を降ろし、己の楽器《リュート》を構えた。奏でるは、―――――]
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