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― アナスタシアの部屋 ―
[入口付近に凭れて立ち、目を瞑る。
今まで見てきた、聞いてきた記憶が脳裏を廻る。
きっと人は。
すぐに怒って誰かを傷つけ、傷つけられては悲しんで、また誰かを傷つけてしまうような、そんなふうにできているのだ。
それはとても愚かで惨めなことだけれど、それが人なのだ。
ドラガノフに憑いた狼は、怒りを表しはしなかった。
それが違和感になった。
ポラリスもだ。
狼を処刑できることを喜ばしいと言いながら、それでも手を出さなかったのはあまりにも人らしくなかった。
もとから感情の薄い子供だった。
けれど、感情表現が薄いからといって、傷つかない訳ではない。
そして、大きな感情に襲われた時、それを表に出さずにため込めるほど、人は強く作られていない]
トロイさん……
[そしてトロイさんの方に視線を移す。
いつかと同じようなことを『ポラリス』に投げかけるトロイさん。
………ああ、“私”に、“結社員”に気遣いなどいらないのに。
“結社員”だった“私”はそれを上手く受け取れなかったから。]
………トロイさん……
……“私”は……まだあなたの中にいますか?
[そんなことを言ってしまったのはなぜだろう。
ただ、“結社員”以外の“私”を見ているようなトロイさんなら、
この“私”を、何もない“私”を、定義してくれると思ったからか。
“私”の世界はなくなってしまったけれど、“私”はトロイさんの中にいるのだろうか?
“私”はしばらく二人を見つめていた。*]
―アナスタシアの部屋―
[そこに安置されている人達の、亡骸が――…
生前の眼差しが、笑顔が、脳裡を過り、
左胸の奥が押しつぶされそうな痛みを訴える。]
――っ。……シュテファン、アナスタシア、
ドラガノフ…フィグネリア、リー・リー…テレーズ…
[最後まで、哂いながら死んだドラガノフの姿を奪った獣の、
呪いのような声が、耳奥に蘇る。
自らの手でとどめをさしたアミルと、
様子を伺うように最後にとどめを刺すか、
と尋ねるだけだったポラリス…
もう誰も殺したくないというアミルと、
結社員としての責任を口にするポラリス…]
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