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[背筋にぞくりという寒気を感じ振り向く。何も見えない。
男を寝かせて間近の窓に飛びつくが、雪の上には足跡も、血の跡もない。
振り返り、ドアの取っ手にゆっくりと手をかける。
一気に押し開け同時に飛び退れば、空っぽの部屋に、椅子に座る女性の後ろ姿が見えた。首の角度からして、あれも絶命している。
仰向けの男の横に再び膝をつく。
震える手を伸ばし、その喉の傷口を指で探った。
これは刃物傷じゃない。恐ろしく鋭利な何かで、引き裂かれた傷だ。
見たことの無い傷だった。
人間には到底つけられない傷だった。
人ではない、化け物の―
ふらりと立ち上がる。何よりも先にやるべきことがあった]
[血まみれの姿のまま、建物内を走り抜け、玄関を出ると正面の門に飛びついた。開いたままの扉を何とか閉じる。雪が邪魔だ。
掛け金をおろし、刺しっぱなしの鉄鍵を回して抜く。
同じように、敷地から外へ繋がる出入り口をすべて閉ざした。
こんなことをしなくても、吹雪で簡単に出られはしない。
こんなことをしても、踏み台さえあれば簡単に出られる。
それでも、人狼がいると分かった以上、こうするしかないのだ。
そうやって自分が閉じ込めようとしているのは、つい昨日まで信じていた結社の仲間だ。何故だ。何故こんなことになった。
あの日々は二度と来ない、その思いが塊となって胸をふさぎ、息苦しさに思わず目をつぶってあえいだ。
落ち着け。惑わされるな。現実だけを見ろ。
自分に言い聞かせて息を一つ、次に開いた目にはのっぺりとした無表情を張り付けていた。
そうして、束ねた鉄鍵を響かせながら、建物の中に戻っていった。
誰かに問われれば、自分の見たものは全て話すだろう]**
─ 朝・自室 ─
あー。
変な夢見たせいで朝っぱらから妙な事考えちまった。
[さっさと身支度を整えながら、ため息をつく。白い。うわぁ]
……兄貴信者なんて、いつまでもへらへら笑って、厨でリンリンいってりゃいーんだ。
[息を吸うようにからかい、悪態をつきながらも、「半端者」と呼んだ事だけはなかった。
日々の糧を、命を司る彼女が、いつか痛みを乗り越えてある意味で強い──はしたない(と思いこんでる)イライダみたいな──そういう結社員になるかもしれないと思っていたからだ。
別に、鈴の音も兄を呼ぶ声も気に入っちゃいない。ただ、料理の腕はいいから。ただ味わうだけじゃなく、手を掛けて大事に命を頂く。人間らしい行為だろ。それを認めてる、だけだ]
なんだなんだ、また何か、……っ!?
──センセ。何があったんだ!
[次々に門を閉ざし戻っていくアミルに駆け寄れば、ところどころを血に染め、常にない無表情の彼がいた。
信じられない気持ちで、半ば察しながらも問いかけ、話を聞いた]
嘘だ、だって……っ。
[震えが止まらなかったから、誤魔化すように髪をぐしゃりとかき乱した。
それでも。万が一億が一、事が起きたなら。やる事は一つと、狩人の男にだって言ったんだ]
──それが本当なら、証拠の隠滅や見落としなんかがないように、ほかの何人かでも現場を確認した方がいいよな。
アミルが中に戻るなら、オレは一応……外から侵入した形跡はないかだけ、見てくる。
[語尾の震えは寒さのせいだ。
人狼騒動が始まったというのなら、自分も彼も、等しく容疑者だ。──目の前にいるのを、尊敬する先生と思ってはいけない。
まだ、どこかで大がかりな冗談であって欲しいと願いながら、踵を返した**]
………っ、―――…はぁっ、…嘘よ。
誰か、悪い夢だと…言って。 嫌よ…もう二度と…嫌…っ。
[服の上から鷲掴みにするように心臓を抑えて、
薬が効いてくるまでの間の、痛みと苦しさを押し殺そうとする。
信じたくない気持ちから、否認めいた弱音が唇から零れるも]
でも……誰かが…憑狼…。
必ず、見つけ、て…、殺さな、きゃ…。
今度こそ…守ら、ないと…。
[結社員として、何をしなくてはいけないかは、
頭の片隅の冷静な何処かで、十分すぎる程、分かっていた。
途切れ途切れの荒い呼吸で呟けば。痛みのせいだけではなく、
固く瞑った瞼の間から滲んだ涙が、一雫
泣きぼくろを濡らして、頬を零れ落ちる。
動けるようになれば、微かにふらつく足取りで、アナスタシアの籠った部屋の方へ。誰かに会えば、問いか言葉を交わすだろう*]
― いらない子 ―
[これまで賢女に助けられてきた村人は、手のひらを返したように賢女を迫害するようになった。
賢女の正体が魔女だと信じた人ばかりではなく、教会に目をつけられたくない為に賢女を売るような村人もいた。
賢女を庇えば白い目で見られる。そんな風潮が広がり、いつしか村に味方は一人もいなくなった。]
[母は目に見えて疲弊していた。
それまで飲む事のなかった酒を呷る姿が目立つようになった。]
「……大丈夫だよ、お母さん。
お母さんは優しくて立派な賢女だもの。いつか皆わかってくれ――」
[全てを言い切る前に、強い衝撃を頭に受け、
ぐらりと視界が揺らぎ、フィグネリアは床に倒れた。
何が起こったか理解できずに顔を上げると、そこには椅子の足を持ち、鬼の形相でフィグネリアを睨む母が立っていた。]
『この役立たず!
根拠のないことほざく暇があるなら薬を売ってきな!!
あんたと居ればあの人が私の所へ帰ってくると思ってたのに、一向に会えやしない!
あの人に会えないんなら、あんたなんか最初っからいらなかった!
いらなかったんだよ!!』
[椅子を振り下ろす音も、罵り声も、遠くに聞こえる。
フィグネリアには、母の豹変がすぐには受け入れられなかったけれど。
自分の希望は壊れてしまったのだということだけは、瞬時に理解した。]
[父は自分ができた事すら知らず
祖母は父親のいない孫を望まず
母は父と己を繋ぐ鎹としか自分を見ていなかった。
“フィグネリア”など誰も望んじゃいなかったのだ、と思うと、全てがどうでもよくなった。
母の巻き添えで死にたくない、その思いだけで拷問に耐えてきた。
だが自身が救われたのも、母の存在があってこそ>>0:76,>>55]
[ざまあみろ。
あんたがいらないって言った娘は、あんた自身のせいで助かったんだ。]
[生きる目的なんてない。
夢も希望も持ってない。
だけどせいぜい生きてやる。
あんたへのせめてもの嫌がらせとして。]
[そう思って、ただ息をするように生きてきた。
けれど。
けれど――……*]
― 朝 ―
…………。
[夢見が良いのか悪いのか、判断に難しい。
少し前までなら確実に悪い方に分類されていたはずだけれど。]
[それにしても、よく眠れてしまった。
今日にでも本部によって全滅させられるかもしれないのに。
よほど消耗していたのだろう。]
[微妙な気分で目覚めたフィグネリアは、のろのろと起き上がり、身なりを整える。]
吹雪いている間は、本部だってここに来られないはず……。
雪が止んだら……、……言ってみようかな……。
[自分一人だけじゃなく、一緒に逃げよう――と。]
え…………?
[廊下へ出ようとすると、ふと、自分ので嗅ぎ慣れた――血の匂いが漂ってきた>>3]
…………。
[ばくばくと動悸がうるさい。
廊下に広がっているのは、普段と変わらない静かな風景だ。
だって人狼などいるわけないのだから。
犠牲者なんて出るわけがない>>1:#4のだから。]
[震える手で、ゆっくりと扉を開いた――……]
― 廊下 ―
[一瞬、“そこ”に何があったのか、フィグネリアには理解できなかった。
血だまりの中に、誰かがいる>>0
アナスタシアの部屋へ向かおうとするイライダの姿もそこにあったか>>24]
おはようございます。
[平常通りに挨拶を投げるフィグネリアは、どこか異常にも映るかもしれない。
だってほら、こんな閉じられた空間で、人が××なんて、あるわけないもの。]
あの、もし……
そんなところで寝ていたら、風邪を引きますよ?
[それでもこんな状況を信じない、信じられないというように、フィグネリアはふらふらと、どう見ても事切れている男へ近づいた。
ほら、どこかで軽く頭を打って倒れただけかもしれないし。]
[男の近くに膝をつくと、びちゃっと嫌な音がした。
近くに来て漸く、喉の傷を視認する。]
なあに?これ……
[こんな風にばっくりと喉を裂かれて、生きていられる人などいない。
ああ、つまりこの人は、寝ているんじゃなくて×んでいるのか。]
[ではなぜ死×だのか。
そういえば、風によって皮膚が切れる現象があると聞いた事がある気がする。外は吹雪。なるほど彼はかまいたちによって喉を切られて死んだのか。
――そんなわけがない。
近くで窓が開いている気配はないし、何より彼が倒れているのは廊下だ。]
酷い事故があったものですね……。
[ある可能性を否定しようとするように、フィグネリアは呟く。
誰かに声を掛けられたり、触れられたりしない限りは、血だまりの中でぼうっとしているだろう**]
[ツキリと、常の痛みとは違う、
塞がれるような重苦しい哀しさに、胸奥が痛んだ。
4年間を共に過ごし、仲間と信じていた人を。
可愛らしいお土産をくれて笑った人を、
昨日までのようには信じられない状況にも、
咄嗟に疑ってしまった自分にも]
……そう。やっぱり、シュテファンも
アナスタシアも…殺されたのね。
[常にないアミルの無表情を、一瞬だけ探る様に見上げた後。
説明を聴けば。占いで分かっていたこととはいえ、
心の何処かでは、間違っていてほしいと…
信じたくなかった狩人の死に、冷え切った指先が震える。
アナスタシアが生きていれば、彼女を殺せば済むかもしれない。
残酷な思考ながら、そう考えていた可能性も潰える。
仲間と信じてきた人たちの顔が脳裏を過り、きつく唇を噛んだ]
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