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――……!
……ぁ……。
[>>99扉越しに自分を呼ぶ声が聞こえ、漸く我に返った。]
ご、ごめんなさい……。
なんでもないん、です。
ちょっと、本部の人の話を、聞いて、びっくりした、だけ……。
[息を整えながら、声に応える。]
[入られてもいいように乱れた前髪を直すけれど、痺れのせいか血の滲んだ手袋には、自ら気付くことはなかった。]
[フィグネリアとまではいかないが、今日は部屋でごろごろするか。
あまり動くと大雪になるらしい。
昨日は自分で言っておいて、今日になると動かない理由にする。
大人はこう言うずるいものだと、誰に言うでも無い言い訳。]
調子が悪いと言って寝ておこう。
[本当に具合の悪いイライダを思い出すと、少々胸が痛むが
動きたくない時もあるのだ。]
−午後・アナスタシアの部屋−
[ノックすると名前を名乗る。]
リー…いえ、░▓▒▓█▓░░▓▒です。
[お入りなさい、の声が聞こえて、そっとドアを開ける。
室内には男女がテーブルを挟んで座っていた。
吹雪で白い窓の前に座る二人の顔は逆光のようになって良く見えない。]
父から手紙をもらって、貴女に協力するように、と。
[とても落ち着いた声で女性は私に命令を出した。]
『アナスタシア:
今夜中に申請された経費と郵便物の記録を纏めて、
個別の行動範囲を地図に書き込んで来なさい。
本来のアナタの業務範囲ですから、それほど時間はかからないと思います。
できるだけ詳しくお願いするわね。』
[私は「はい」と返事をするのが精一杯で、部屋を出た。]
[その少女は子供らしくない大人びた、と言うよりも
感情の無い仮面の様な顔をして、大人たちを見ていた。
素性は知らなかった。
ただ面倒を見てやってくれと言われて、
皆は何かを感じていたのだろう。
腫れものに触る様に彼女に接する中、まだ若く、何にでも
必死だった儂は彼女の世話も手加減はしなかった。
水汲みや畑仕事、草毟りや乳搾り。
そのうち彼女は笑う様になった。
色々大人たちに懐いて甘える様になった。
そうなると儂も含めて大人たちは彼女を可愛がり出した。]
ええ、大丈夫ですよ。
ほら――
[>>106ミレイユが部屋の扉を開き、平常通りの姿を見せようと振り返る。
けれどまだどこかで混乱が生じているのだろう、手袋越しにぽたぽたと床へ落ちる血に気付くことはなく、怪我をしているのかと問う彼女へ緩く首を傾いだ。]
何のことです……っ――――!?
[彼女が手袋へ手を伸ばせば、それはするりと外れて、不自然に曲がった親指が顕になった。]
[慌てて手を引っ込めようとするけれど、既に見られてしまったか。]
[相変わらず人狼騒動の無かったこの支部で、
彼女を安全な場所で過ごさせようとしているのだろう。
きっと支部長の親族か、誰かだ。
そう思っていた小さなアナスタシアのこの支部での生活は
唐突に終わりを告げた。]
『……の村に……がいるよ。』
[小さなアナスタシアはある日、唐突に知らぬ地の名前を出した。
何がいたのか、そこまでは聞き取れなかった。
ただ告げられた支部長の表情が強張ったのだけは見ていた。
硬い表情のまま、支部長と小さなアナスタシアは本部へ向かい、
そのまま帰って来なかった。]
生きていたのか。
[その後の消息を知る事は出来ず、心配していた気持ちは
年月に埋もれてしまった。
だがその姿を見れば、ありありとその時の想いが蘇る。
そして安堵と共に、苦悩がやって来た。]
どんな顔をして会えば良いと言うんだ。
[もうあの頃のドラガノフはいない。
彼女が来た意味を考える余裕も無く、ただ恥ずかしさが先立った。]
[出来る事と言えば、彼女を避けて、何食わぬ顔をして
訪問の理由を傍にいたテレーズに尋ねる事位だ。]
誰か客人が見えたようだが?
[取り敢えず知らぬふりをして、テレーズだけでなく
他に人を見かけたら声をかける事にしよう。]
[見られてしまったものは仕方がない。
彼女に見られる事に関しては、別に問題はない。
ただ、伝えられては困る人はいる。]
……ほかの人には言わないでください。
お願いします……。
[厳密には、知られたくない相手は一人だけだ。
けれど“誰々には言わないで”と請えば、繋がりがありますよと言っているようなものなので、その辺りは濁して告げた。]
[自分で手当てをする、と言いかけたが、左手だけで右手の治療をするのは難しい。
>>116彼女が視線を泳がせていれば、お願いします、と右手を出した。]
──……“憑狼”がこの支部に……?
[テレーズさんの言葉に私は本を取り落としそうになり、慌てて掴む。]
……あれはまだ噂の域を出ないという話では?
[それだけ言うことが精一杯。
私はいつもより真剣な表情で、考える。]
[“憑狼”について書かれた報告書は読んだことはあるものの、まだ結社はその存在を掴めていなかったはず。
この中に“憑狼”がいる?いや結社の人間は、結社に入る前にきっちりと調べられているはずで。
途中で成り代わられたと?いや、特に皆激変したような様子は見られない。が、紛れているのか?
それにしても、近くでそう言った死者が発生したという話は聞かない。“人狼”がそんなに長い間人を食わないというのはあるか?
それに、この支部ごと全滅させるというのはいくらなんでも乱暴では?第一、支部が全滅しても“憑狼”を認知し、狩ることができるのならば、今すぐ始末した方がいいのではないだろうか?
疑問点はある……がその本部から来たという人。その人は特徴からして、アナスタシアさんとシュテファンさんだと思う。
アナスタシアさんにそんな特殊な能力があるという話は聞いたことがないが……彼女の話によると結社内でも一部しか知らないこと。私が知らなくてもおかしくはない。
そんな結社の人間がする話を……一蹴することも私にはできなかった。
結社を信用するべきか、彼女を信用するべきか。少し迷っている私がいた。]
あ、イライダか。もう体調は良いのか?
[昨日の様子から、探すのは一番最後にするつもりだった
イライダの方から声を掛けられた>>119
まず体調を心配する位は儂だってする。]
知らない、とは?
……本部から? “憑狼”?
[だが心配事はイライダの口から齎された情報に移る。
もういい加減アナスタシアが能力者で、
本部に連れて行かれた事位は判っていた。
しかし彼女が来るほどの用件はと首を傾げていたのだが。]
それこそ人狼以上の噂話じゃないのか?
[儂がここにいる30年、人狼は見た事はなかった。
村人と変わらずお伽噺と言われれば信じたくなる。
それなのに、新種の話?]
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