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(どうして どうして なら ここは どこ?)
(いきたくても いきたくても もどれないなら)
(ひとりで どうしたらいいんだろう)
(僕は ゆるされないほど 間違えてしまったんだろうか)
(僕は どこにもいけないほど 妬んでしまったんだろうか)
[もう何も見えない。何も分からない。
血の宴の行く末も知らずに、行き場をなくした魂はただただ苦しみ続ける**]
[ああ、ヨアヒムがわたしの名前を呼んでいる
へんじをしなきゃ わらわなきゃ
でもだめ できないみたい
ああ、ヨアヒムが泣いている
なかないで、ヨアヒム。おねがい
ごめんねヨアヒム
わたしのせいだね
わたしがわがままをいったからだね
ごめんね ごめんね
やくそく、わたしがまもれなかったね
ごめんね なかないで ヨアヒム]
[するとヨアヒムのくちびるが触れるのがわかった
ああ、うれしいな
ありがとう、ヨアヒム わたしを好きだと言ってくれて
ありがとう、ヨアヒム わたしを守ってくれて
わたしは とても しあわせだよ
でもそれをこわしてしまったのはわたしだったね
ごめんね]
[何が起こったのかわからなかった
でも、そんなのどうでもよかった
やくそく守ろうとしてくれてるんだね
ありがとうヨアヒム
ありがとう
これで ずっと―――――――――――]
――一人の少女のおはなし――
[ある村の中にある処刑場、紅い月の光に照らされるそこで
一人の少女の霊が立っていました
傍らには少女と同じ顔の物言わぬ死体
そしてそれを食べる青年の姿
彼女はそれを透明な瞳で見つめています]
(良かったね)
[そこにいるのは「自分」のはずなのに
少女は人ごとのようにそう思いました
そして青年に問いかけます]
『あなたはだれ?』
『どうしてひとをたべているの?』
『あなたは――――「人狼」なの?』
[『この人は、これは、「ヨアヒム」なの―――?』
少女は無感情でそう思いました]
[やがて青年がその場を去ろうとします
そのとき少女は思いました
そして叫ぼうとします]
(ねえ、ヨアヒム、どこへ行くの?)
(行かないで ずっと一緒にいるって約束したのに)
(行かないで)
(おいて、いかないで)
[もう涙も出ないからだなのに、少女は確かに思いました
『さびしい』と]
…いか、ないで…
…おいて、いかないで…
よあひむ……っ…!
[少女はその場にずるずるとへたりこみました
そして、ひとりぼっちで
ないていました*]
ある男が丘の上にある廃墟で
焼け焦げた聖書を手にとる。
彼はそれを一枚一枚とめくりながら
風の吹きすさぶ回廊をゆっくりとあがる。
男はかつて一番の景色が見られた頂上から
何もなくなった焼け野原を見た。
彼はそこで誰かのために祈りを捧げると
聖書とロザリオをそこに置いて。
去っていった。**
――何年後だろうか、何十年後だろうか――
[かつてこの場所には村がありました
作物が豊かに実り、四季折々の季節が楽しめる
そんな村でした
修道女が鳴らす朝の鐘で人々は起き
畑仕事や牧場の仕事をします
野山を駆け巡る悪ガキ達の笑い声
村長はそれを聞きながら一生懸命仕事をします
時々訪れる行商人は、村一番のパン屋へとパンを買い求めに行き
古びた図書館で司書は窓からの柔らかな光に照らされながら本を読みます
そんな 平和な村がありました]
[今は異端審問により焼け野原になったそこは草が生え草原の様になったこの場所に幻の村があります
そこでは一心不乱に仕事をする村長さんがいました
どこか虚ろにそれを見つめる息子さんがいました
処刑場所で嘆く女の子がいました
現実逃避をする若者がいました
他にもいろんな幻の人々がいました
そんな幻の村を、時々眺めにやってくる若者がいます
何年たっても、その姿は変わりません
幻の村は若者と、その若者とともに時々やってくる人にしか見えません]
「お前の言ってるあのこは、あれじゃないか?」
[若者の隣にいる、青年が尋ねました
紅い瞳の青年は、右手に引き攣れた傷を持つ若者にそう問いかけます]
何言ってるんだ?
・・・・・・・・・・・・・・・
そこにはだれもいないじゃないか
[若者はそう、彼に応えれば幻の村を眺めるのです
幻の声を聞くのです
でもその瞳には、たった一つ守りたかったものの姿は映らず、声も聞こえないのです]
[その村は、『かつて人狼に滅ぼされた』平和な村でありました*]
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