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草木までもが眠りにつき、静まり返った暗闇の中……
ふっ…と、狐火が浮かび上がると、不気味な色の世界が広がる。淡くゆらゆらと揺れては、おいで、おいで…と、なにかを呼んでいるようだ。
灯火を頼りに、陽気で妖しい魑魅魍魎が集まり始めた。
1人目、鼠男 だみぃ がやってきました。
チチチッ…
[狐火の薄明かりへ駆けて来た小さな鼠がどろんっと煙に包まれると、薄気味悪い笑みを浮かべたヒトが現れた。]
やあやあ古株さんは久しぶり。新参者もいらっしゃい!
百鬼夜行のはじまりだ…!チチチッ…!
ところでどうだい?この姿。
僕くらいの妖怪になれば、ヒトに化けるのなんざ容易いことさ…チチッ
僕より上手く化けられる妖怪がいるのなら見てみたいものだね…チチチッ…
2人目、狼男 佐助 がやってきました。
わぉーん(くんくん)
あれー?なんだか人間の臭いがするよー誰かお土産に持ってきたのかなー?
…?あれ見かけない顔もいてるねーおいら送り狼の佐助ってんだーよろしくー
転けないように気をつけてねー(…転けたら習性で襲ってしまうんだよなー)
3人目、退役兵 茨木童子 がやってきました。
退役兵 茨木童子 は肩書きと名前を 茨木童子 に変更しました。
[…右腕をボールの様に放り上げながら男が歩いてくる]
ここの医者は何処に住んでたんだっけか…確かこの辺りだったんだよなあ…気長に探すしかねえか!
婆さんの格好までして取り返したってのによー、付いたと思ったら取れやすいのなんのって…畜生!
お?なんだなんだあ?百鬼夜行…?懐かしい響きだな…ちょっくら遊んでくか!
あー、俺は茨木童子ってんだ!よろしくな!
4人目、火車 燐 がやってきました。
やれ、今日から愉しい百鬼夜行の始まりだねぇ。
ヒトが紛れ込んだ、だって?
あたしゃ死んでるやつ以外にゃ興味無いんだよ。
ホントに居るなら死んでから出直してくるんだねぇ。
善いコでないならあたしが綺麗に食べてあげるよ……
5人目、七歩蛇 がやってきました。
[足取り軽く青い髪の青年が歩いている]
ふん、ふんふーん♪
んー?何何?百鬼夜行!?僕も参加するわー!!
みんなよろしゅうな?
[明るく周りに微笑みかけると先が別れた舌と牙を見せる]
鼠男さん見てえや!僕やって上手に化けれんねんで!
まぁちょい舌と牙に名残でてまうねんけどなぁ
他のお兄ちゃんらも仲良うしてなぁ!
6人目、白容裔 シロー がやってきました。
おい、ねずみ。
俺のが上手く化けられるに決まってンだろ?
[強烈な悪臭を漂わせ、ボロボロの布切れを着た青年現れた]
…って、うわ何これ?百鬼夜行?妖怪多過ぎだし。
7人目、雪んこ しん がやってきました。
うぅ……暑苦しいし、むさい……溶けちゃうぅ……。夏に百鬼夜行集めるなんてどうかしてるよぉ……。集めるにしてもしんを呼ばないで欲しかったよぉ……。
しんはずっと蓑被ってじっとしてるから、後はそこのむさい方たちで全部お願いぃ……。しんを暑い中連れ回すなんてバカなことはしないでよねぇ……。
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