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―コンディトライ近く・不思議な列車発着駅のベンチ―
[行って来ます、
と旅立ちの言葉を残して、コンディトライを後にして。
何処からきて何処へ行くのかも分からない、
不思議な列車の発着場所に向かった。
いつも休憩時間にしていたように、ベンチに腰掛ける>>0:31
見慣れた、微かな仄暗さを帯びた黄金色の彼方の地平線。
頭上の瞬かない星々を見上げながら]
……もうすぐ?
≪…ああ≫
[役割の終わりの時を短く確認すれば。
店長代理やミュリエルや、お客様たちの顔や、
あの店での日々が、ディーと共有し始めた記憶から溢れるように蘇る]
[それは最後に味わった一番幸せな想い出のケーキ>>246のように。
懐かしい甘さと、幸せと感謝と…寂しさの入り混じったもので。
幾つもの感情が胸にこみあげる。
わたしとディーがたくさんの人達から貰った、
大切な想いや言葉や約束――…
“一人の人間としての希望の光”は。
“終わりの始まりのわたし”を、
同化する“絶望にちかいものたち”の種族ごと、
暫くの間…或いは賭けが終わるまで、
絶望から遠ざけ、救うことになるだろう。
この、わたしという個の存在は失われるけれど。
視界が揺れ、ぽろ…と一雫の涙が頬を伝った]
…幸せな涙って、あたたかい。
こんなに寂しいと思えるなら…終わりも素敵なことね。
[どちらも、とても”人間的な感情”だと、
幸せと寂しさの両方を教えてくれた人達を想いながら
ふふ、と涙の残る眸で微笑む]
―――…ありがとうございました。
心からの感謝と、幸いを願います。
行ってきます…!
[ふわり、わたしの裡側から何かが開く感覚。
駅近くに見える、コンディトライのあたたかな明かりを、
最後まで見つめたまま。
身体全体を巻き込む激しい嵐のようなそれに、身を委ね。
一瞬の後には。
初めから誰も存在しなかったかのように、
微笑みの幻だけ残して、*旅立った*]
これから、何があっても、何を思い出しても。
水に沈む夢は、きっともう見ない。
――ありがとう。
[立ち止まる。瞬かない星を見上げ、一度だけ、手を伸ばす。
行く道がどれほど困難でも、心が一人ではないから、大丈夫。
そうして、*一歩を踏み出した*。
皆が還る場所から、離れ行く一歩。
けれども――いつか帰る“故郷”へと繋がる、その道を]
[背後から足音が聞こえ、女は振り返る。
音の主たる男の顔を見やればぺこりと頭を下げ]
終わりましたか?
「そっちもな。
なあ、今の…………」
はなむけですよ。
とある者から、わたしと、この場所への。
[女は砂浜に腰を下ろす。
男はただ立ち尽くす。
ややあって男が煙草を取り出しくわえた。見慣れたジッポライターに赤い火を灯らせながら]
「思い出したで、ぜんぶ。
あんたは死にに行きおってなどおらん…………とな」
……所長。
[沈黙。ただ潮騒だけが空間を満たす。
波のようにはいかず待てども待てども返らない言葉。
女の知る男は――確かに駄目な大人の見本市のような奴ではあるが、
何かを決めるのに時間がかかる性質ではなかったはずだ。
自分の街で困っている者に手を差し伸べることをためらわない程度には]
「これから、どこへ行く?」
……。
[男はためらいがちに問う。
女はふと思い立ちポケットの中を探る。海辺の街へと近付くため買った列車の切符を入れたはずの場所を。
しかしそこには何も書かれていない切符サイズの紙があるだけ]
[やれやれ。
これもデータディスクの件と同じく何者かの“斡旋”というなら、
洒落が聞いているとでも言えばいいのか。
男を見る。
この切符がどこ行きかについて、おそらく同じことを考えているであろうその顔を]
そうですね。
わたしの未来などたかが知れていると判断できますが、
ちょうど先に話した店で、未来のありそうな若者と出会っておりますので。
少し、見届けに行ってこようかと。
「分かったでマリンダ。…………行ってきな」
[ああ、腑抜けていようが何でいようが、
その言葉が聞きたかったのだ]
いってきます。
[陽だまりの中、海はただ青く輝く。
女は男とすれ違うようにして歩き出す。*コンディトライへと*]
[目を、開ける
起き上がり、んー、と伸びをして
草原は相変わらずそよそよと波打っている。その光景に微笑みながら、立ち上がり家の方へ
リビングへと入れば、相変わらずピアノを弾いている彼がいて]
…ただいま!
[少し元気になった自分を見て、彼は「おかえりなさい」と微笑んだ]
……少し、考えてみたの…
…もし、旅立って全部忘れてしまったら…それはまだ、怖いよ
それでも、みんなが私のことを覚えててくれるなら…きっと、思い出せる
「私」は「私」になることが、できる
…根拠はないんだけどね。思い出したい、って…少し勇気は持てた
[考えたことをぽつり、ぽつり、と。瞳は真っ直ぐ彼へと向いて]
それに、ね、
×××くんと一緒なら、大丈夫、って思ったの
あなたの隣に居れば、「私」は「私」で在れる
[彼の胸へと飛び込み、抱きしめる
彼を見上げて、笑顔で]
×××くん、大好き、だよ!
[彼もぎゅっと抱きしめてくれて。優しい笑顔で「私もです」と
しばらく、そうして互いの温度を感じていた]
[それからまたピアノを弾いたり、彼の音楽を聞いたり、お菓子を作って食べたりしていたかもしれない
どのくらい時間が経っただろう
彼と、山茶花をイメージして作ったケーキを食べていた
そのお茶会は終わりに近づいていて
カップを置いた彼が、「いきましょうか」と告げる]
…うん、いこうか
[自分も飲み干したカップを置いて。立ち上がり彼の手をとる]
[家から出ると、そこは元の故郷の景色だった。山茶花は相変わらず咲き誇っている
山茶花畑を歩く。そして]
────さようなら
[彼と目を合わせる。自分も、彼も、笑顔で]
[ふたつの影は手をつないで、歩く。どこまでもどこまでも
そして、二人の姿は光へと、消えていった]
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