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―昨晩・宿→?→自宅―
[オットーの顛末を耳にすれば、食い意地が張っているからだ、
だのなんだのと酷い言い草ながらも、案じるような表情を浮かべ。
ヨアヒムには、気にしすぎるなよ、と声をかけたのだったか。
アルウィンを送る人が他にいなければ、
彼女を家まで送り届けようと、申し出て]
あ、ゲルト。
おまえ、今日はちゃんと部屋で寝ろよ。
……人狼が来るぞーっと脅かしても起きやしないし。
無防備すぎるぞ。
[軽く睨む振り。ぽんぽんとゲルトの頭を撫でてから、
宿にいた人達に軽く挨拶の声をかけ、宿を出た*]
―パン屋―
[片手にがま口の財布を握りしめてパン屋の店の前で少女がひとり。母親からおつかいを頼まれていた。]
今日オトちゃんいるかな…。
[どきどきと店のドアをあけると数人の客に揉まれながらも彼の姿を探したが、視界には映らなかった。手が空いた店主に挨拶をして、おつかいの目的よりも先に、]
こんにちは。
あの、オトちゃんは今日は「おふ」の日ですか?
[パンを買いに来ると笑顔でむかえてくれる、白いエプロンを着た黒髪の男性の笑顔が見るのを楽しみにきた。それは、背伸びをした少女に芽生えた恋心ににたものなのかもしれない。
もしオットーに会えたなら満面の笑みで挨拶をしただろう。**]
[水に沈む夢を見た。
意識が浮上する。空模様が大分怪し気になってきた。宿に戻った方がいいだろうか?]
―村の小道―
[坂道を下ると、遠くの木の下に、オットーとゲルトの姿があった。甲斐甲斐しく、というにはいささか遠慮のない手つきで、ゲルトに食事をとらせるオットー。
仲がいいなあ、と微笑ましく思い、満面の笑顔で大きく手を振る。もしこちらに視線を向けたなら、向こうからも見えたかもしれない*]
―畑―
[ヤコブの姿が見える。天気の大きな崩れに備えてか、なにか作業をしていたようだ]
(話しかけたら邪魔になるかな。天気のこととか、きっとヤコブなら、言うまでもなく分かってるよね)
[そう逡巡するが、意を決して口を開く]
雨、降りそうだよー! 大丈夫?
[もしもその声が届いたら、ヤコブのこれからの予定を聞くだろう。もし宿に行くなら同道したいし、どこか他所に用があるなら、昨日の野菜の礼を言って別れるだろう**]
―昨夜・自宅の庭―
――――…ただいま。
[夜も更けてから帰宅すれば、辺りは深いぬばたまの闇夜。
ほの白い光を纏うかのように浮かびあがる
巨大な薄紅色の夜桜が、荒ぶ風に花枝を震わせ、男を迎える]
傷は、どうだ…?
[宿に運んだ折れた枝の付け根、薬草を混ぜた蝋で保護した部位に、いたわる様にそっと触れ、一先ずの処置の出来を確認する]
―昨夜・自宅の庭―
……なあ、あんた。
[人にするように、ぽつり、呼びかける。頭上を仰いだ
隻眼の視界が、暗闇にけぶるような一面の薄紅に埋め尽くされる]
本当は――…もう。
こんな風に…満開に咲く力は、残ってないはずだろう?
[世話をしていれば、老桜の樹勢が日増しに衰えゆくのは、
嫌でも伝わる。
本来の意味とは異なるものの、狂ったように咲き乱れ、
自らが散らせた花吹雪を纏う様は――…壮絶な程にうつくしく]
―昨夜・自宅の庭―
……はは、俺はとっくに狂っちゃいるが、
あんたも、とうとう狂ったか?
それとも―――…何かの遺言かよ?
[不吉な予兆かもしれないと、言ったのは誰だったか。
男は何かを懸念するかのように、微かに隻眼を眇める]
―昨夜・自宅の庭―
そういえば、さ。
あんたの生まれ故郷が、“人狼”伝承の里だなんて、
最初に聞いた時は、何の因果かと、驚いたぜ?
今日も…クララが、“人狼”の本を読んでたしな……
[男は、頭に浮かんだ何かを振り払うように、話を変えた。
無意識の動きで、樹に触れていない方の手が
失われた左眼に伸びる。
窪んだ眼窩と傷痕を隠す包帯が、くしゃりと歪んだ皺を刻んだ]
―昨夜・自宅の庭―
―――“人狼”、か…。
[節くれだった幹を撫でる武骨な指先が、微かに震え。
何かを堪えるように、無意識の仕草で掴み立てた爪先が、
幹に食い込む]
……なあ。 俺は……
もう、二度と ――――――、――――…っ!!
[花闇の夜気を震わせた叫びを聞いたのは――…
ただ、一本の桜だけ*]
―翌朝・自宅の庭―
[やすらかな眠りも、やわらかな夢も見ることのできない、
男の朝はわりと早く]
……ん。これでいいかな。
[日課の庭と桜の手入れを終え、桜の根本に絡みつこうとしていた
蔦を、大振りのナイフの先で切り取る。
養父の父が、養父の為に作ったのだという桜材の柄は、
この庭の桜の枝から作られた物。
取り出したハンカチで、草汁に濡れた刃先を丁寧に拭う]
さて、と…。
[舞い散る花びらでできた、薄紅色の重なりを、
敷布がわりに、ごろりと寝転がる。
ふぁさっと舞い上がった無数の花びらが、
ふわりひらりと、揶揄うように男の頬に降りかかった]
……いい天気、なんだろうなあ。
[柔らかな感触にくすぐった気に眸を細め、他人事のように呟く。
頭上に茂り咲く花枝から垣間見える空の色が、
男の似たような色の眸に映っているのに、見えはしないかのように]
一休みしたら、出かけるかな。
[出かける前に誰かが通りがかったなら、
舞い落ちる薄紅の花びらに埋もれそうな男の姿が、
*目に入っただろう*]
―畑―
[嗅覚が、雨の気配を捕捉した]
違う……これは。雰囲気が。
[桜は昨日にも増して美しかった。命の瞬間の煌めきに、刃のような鋭さが備わった。少し妖艶にも過ぎるかもしれない]
……この、感覚。気のせいだと、良いけど。
今日は、早めに切り上げて宿にでも赴こう……。
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