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千早 に 1人が投票した
グレン に 1人が投票した
クロロ に 8人が投票した
クロロ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、ジロ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、隻眼の ミツル、千早、グレン、アレクシス、シエラ、セシル、コトブキ、クルークの8名。
―闇の底―
ここ、どこなんだろう・・・
[暗い、暗い、闇の底。
自分が死んだのだろうということだけは、何故か認識できていて。千早に撃ち消されたはずの四肢は元に戻っていて、人狼化の後遺症もなくなっているのには不思議だったが]
そんなのもう、どうでもいいことか。
[こんな場所にきてしまったのも、表でしてきたことの報いなのだろうか。エリィは今、どこにいるのだろう。他の・・・死んでしまった、僕が殺してしまった皆はどこに。]
・・・ツリガネやアルフにもし会ったら、墓で仕返しされるのかなあ。
[2度以上死ぬなんて、そんなことできるのだろうかと。でも、もし死者にまた会えるのならば。また殺される前にエリィに会いたいなあと思いながら、なんとなく暗い空間を歩いて行った。**]
>>4:+29
―闇の底―
[地上から続く死者にしか歩めぬ道をぐんぐんと下っていけば、そこは闇の底。
アルフはロングコートのポケットに掌を突っ込んで、ただひたすらに歩んでいく。迷いは無い。ただ、死んでいるのに頬を撫ぜる風を感じるのが、おかしかった。
ふと、視界の端に闇でないものが見えて、足を止める。]
アルフ・ディドロ……安らかに眠れ、か。
[真新しい自分の墓石が、そこに立っていて。自分が墓石を見つけ出したのか、墓石がさまよう死者の魂を見出したのか、さだかではなかったが、アルフにはお似合いの場所だ。
アルフは一人、自嘲気味に笑って]
いいじゃない、まさにここがおまえの墓場ってワケ……。
くくっ。傑作ね。
[墓石を力任せに蹴り倒して、そこにどかりと座る。
そして、目を覆って、穴の開いた胸をかきむしるようにして、拳を握った**]
[>>74セシルの戸惑った表情を気にする事も無く。
>>76何処か安堵した表情の彼女が、自分の言葉を受けて数回瞬きする様を見ては、返される平坦な声に、首を傾げて]
……俺、何か可笑しい事言ったか?
[自覚なんて無い様に、不思議そうに彼女を見て]
セシルがちゃんと自分の意思で連合を選ぶならいいんだよ。
俺も、そうなら本気で相手してやるさ。
でも俺みたいに縛られてる様に見えてさ。
この儘残して行ったら――何だか後悔しそうだったから。
…俺が言えた事じゃねえし、お節介だよな。悪い。
[そう言えば苦笑交じりに、少しすまなさそうに頭を掻きつつ。
少し前に彼女に言われた様な事を彼女にへと返す。彼の死に意味を求めるのを、自分はどうする事も出来ないけれど。]
……さあな。
でもきっと――お前自身が望む道を反対しねえと思うけど。
[彼が妹の事を思ってたのは孤児院での日々で、分かっていたから。
昔をぼんやりと――、脳裏へと蘇えらせていた。それから再び立ち上がり、捨てた妖刀を鞘へと納めて。]
……今は難しいかもしんねえけど。
――いつか、一緒に同じ景色見れたらいいなって言っとく。
[ニィ、と笑って。グレンの方へと再び歩み寄ろうとして――。
ぐらり、と視界が揺れた。魔力暴走が未遂であろうと膨大な魔力の放出が行われていた事は変わりない。
使用直後はその疲弊の感覚が麻痺していたのだろうが。
重力魔法の消費魔力もまた、馬鹿にならないもので。其れに連日、身体を休める暇も無く――、コストの高い魔法を立て続けてに使ってはどうなるかは、自明の理だった。]
(そう言えば、ちゃんと休めって――ジロに言われたっけ)
[苦い顔をしながら、どさり、と身体は地面に崩れ落ちて。
『アレクシス』としての意識は暗転する。
そして目覚めるのは、獣――狼としての心。
先程人間へと戻った身体は、再び獣としてのソレに包まれて行く。
唯、人狼と言うよりかはココアブラウンの毛並に金の瞳をした狼の姿。
彼の名残を大きく残しているのは、彼の『人間』としての心が強く優っているからだろう。狼は、しゅたり、と駆けては倉庫の上へと駆け上がる。]
……ふん、獣として生きる事を選ぶなら――呑み込んでやろうと思ったのだがな。それも彼奴の支配が強くて出来ぬ。
…くくっ――、其れでも彼奴と私は異質ながら同一。
人間として選んだ道を、裏から存分に鑑賞させて貰うとするか。
[獣はそう闇夜に独りごちては。人の言葉でそう呟いて。
金色の――獣の瞳は二人を捉えて、アレクシスとのものとはまた違う、重みを帯びた声音で語り掛ける。]
……ああ、私はアレクシスの奴の意識が無くなったので出て来ただけだ。別に彼奴が獣の……、私に呑み込まれた訳でも無いから安心しろ。
…根底は彼奴と私は同じ。
だから彼奴の感情は私の感情でもあるからな。
(――その逆もまた、然りではあるが)
[ニヤリ、と獣が心中で嗤うのを二人は察する事は無いだろうが、この儘彼の身体を乗っ取ろうなんて気は更々無く。唯、身体を『回収』しに出て来ただけだった。二人に対しての敵愾心は微塵も感じられる事は無い。]
―――では、少し寄り道する所があるのでな。
私の半身が失礼した。私はこれで去らせて貰おう。
[狼の目線は二人から帝国の拠点の方へと。
二人の反応はどうだろうか。恐らく獣は構う事も無く、淡々と続けるのだろうが。その獣は倉庫の屋根を蹴ろうとして、思い出したとばかりに、すんすん、と鼻と、耳をを動かして。]
……もう直ぐこの辺りに兵が来るだろう。
恐らく、其処に青い目の。お前が紛れた事でな。
[人の気配、獣の耳ならではの聞こえる声に気付いてはグレンを顎で指示して。付け加える様に用事が済み次第アレクシスを其方の拠点まで送り届ける旨を伝えて。]
……何、ちと少し身辺整理をするだけだ。
私としては軍も戦争もどうでも良いのだが――、
現状、彼奴の支配下にある以上はその意思の通りに動いてやるだけさ。
[獣は『それでは、』と今度こそ身を翻して、屋根を蹴り出しては。
重力による空間圧縮をしながら駆けていく故、見る見る内に姿は遠退いていくだろう。]
あんまり期待をもたせることを言わないで欲しい。
[首を傾げて自覚のなさそうな相手に>>2そう少し拗ねたような顔をした。]
[そうして続いた言葉にもう一度ゆっくり瞬きをした。
自分が言った言葉と似たような言葉。人に言った癖に自分の意思って難しい物だと思う。自分の意志であることは間違いない。けれど、――赤く燃える風景を思いだす。お兄ちゃんがもしあの時に、]
……。……大丈夫。後悔なんてしないで残して行って。
悪いなんてことないよ、気にかけてくれただけで嬉しい。
私は、組織を選ぶことはできない。うん、間違うとこだった。
アレク君やグレン君が優しくしてくれるって期待して、組織に行くのは違うもの。
[望む道を反対しない、というあなたの返答に、そうだろうな、と腑に落ちるものがある。きっと兄なら、と思う。]
……うん。私も一緒にみたいな。
――もし、全部終わって、
[そんな仮定を話しかけた時、ぐらりと彼が揺れた。>>3>>4どさりと崩れ落ちたアレクに駆け寄りかけて、その目の前で狼へと姿を変える。しゅたり、駆けた先を追って視線を跳ね上げる。]
[>>4闇夜に独りごこちる、彼と違う彼の言葉に、心臓がドキリと跳ねあがる。人を彼は選んで、制御したように見えたのに別の誰かに意識を取られている。
金色の獣の瞳を赤紫が見上げた。]
……。……本当だと、良いのだけれど。
それはアレク君の身体だ。
[>>5敵愾心やあざけるような色が見受けられないことで、その言葉を完全に信じることはできずとも、完全に疑う事もできなかった。]
――ちょっと!私は去るって、だからそれはアレク君の、
[屋根を蹴ろうとするあなたに言い募ろうとして、此方に構う事なく淡々と告げられる言葉に染み付いた思考が一瞬逃げ道を探すべく動く。続いた、何ともきっちりとしたグレンへの連絡に拍子抜けした。そんな間に獣は最初の一歩を蹴りだして、姿は遠くなっていったんだろう。]
[死者の兵が追いつける速度ではないし、先回りして生み出すにも帝国領でそこまで目立つ真似はできない。]
――グレン君、アレク君をよろしくね。
もし、拠点まで送り届けられなかったら、……探すの手伝い、たいなってだけ。
[幾らアレクのことでも、違う陣営のことに手伝うと言って良い物か迷った。]
今は停戦なんだし、そっちも無事に逃げれるように。
[先だってアレクが脱ぎ捨てた帝国軍を示す黒衣のコートを拾い上げて肩から羽織った。身長体格差が若干あるものの、聖職を示す白いコートよりは夜目にまぎれるし、帝国軍にまぎれることもできると踏んで。
そうして、兵が集まってくる前に夜闇の隙間を縫って拠点から抜け出した。]
[アレクとセシルのやり取りを、ただ静かに見守っていた。
これ以上、自分から何かを言う筋でもないだろうと思ったから]
(――いつか、一緒に同じ景色を……か)
[多くの血を流し、陣営の対立や生死に分かたれた孤児院の面々。
それぞれの信念の果てに同じ景色を見る事が出来たなら、瑕疵のない幸せではくてもベストな結末に至れるのかもしれない。
エリィゼとクロロの顔を思い浮かべる。彼女らの身に何が起きたかまだ知らず、二人もまた自分にとって納得のいく答えを――幸せを得られればいいが、と思いながら。そっと目を閉じ]
っ……、
アレク!?
[反応が遅れて、崩れ落ちる彼の身体をどうする事も出来なかった。
重々しい声音、再び獣らしさを増した様子にハッと緊張したものの、その身にアレクの色を纏い、敵意が無いのを認めれば少しばかり和らぎ]
安心も何も……てめえなんぞにアレクが呑まれる訳ねえだろ。
ばっちり押さえ込まれたくせに、偉そうな口聞いてんじゃねえよ。
[むすりと眉を寄せて毒づいた。思わぬ事態に胸は騒いだが、信じている。「人間」を選んだアレクを]
ぅ……だろう、な…。
[気まずげに、倉庫の上の獣を追った視線をさ迷わせた。
しっかり注意と業務連絡を受けて、確かに妙に面倒見がいい所はこいつも変わらないのか?と拍子抜けした様子のセシルの横で脱力しながら]
おい、――えっと…「アレクシス」!
身辺整理とやら、さっさと済ませて早くうちのアレクを返せよ。
……こき使ってやる約束なんだからな!
[獣をどう呼ぶべきか分からず、とにかくその背が遠ざかりきる前にそう叫んだ]
[みるみる遠ざかる姿を見送って、やや呆然としながら息をつく]
――あぁ、任された。
万一、そんな事態になったら…頼らせてもらう。
あんたとアレクが。それから俺たちが。同じものを見られるかもしれないうちはな。
[セシルにそう答え、黒衣のコートを羽織る彼女を見つめた。
自分が早々に気付かれた要因であるわけだし、少しばかりここで待機しようと考えながら]
あんたも。勿体ないようなつまんねえ死に方すんなよ。
[ひらり、手を振って。
集まってきた兵を引き付けていくらか銃で蹴散らした後、いつもより小型の黒い鳥になって闇に溶けていっただろう]
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