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―朝/自室―
[頭の中に、過去の事をぼんやりと描く。
そう言えば、本の他に――一冊。
ノートも一緒に執務室の鍵付のデスクの中に封じ込めてある。
その中に書いてあったのは、両方共、呪術や伝承の類。
どうやら顔も覚えてない父の記したモノであった様だった。]
……呪い、ねえ、
[ぼそり、と呟いてはまた推し黙る。
この剣に触れてから――あの声が聞こえる機会が増えたのは、]
(……気のせいだ。俺は、違う。そんな訳無い)
[その事について考える事を放棄して。また昨日の事を思い出す。
シエラの魔力暴走の事は伏せておいたから彼女が処罰を受ける事は無いだろう。だからてっきり受けるかと思ったのだが、やはり余計に拍子抜けだったが――受けたのは同時に安堵でもあった。]
―闇の底―
[涙というものを流した記憶は、そもそも生まれてから1度もない。感情が希薄なのだろう。何処か心が欠けているのだろう。
その僕がどうして、今]
ツリガネ。
……見つけました。
[彼女の姿を見た途端、眼から涙があふれてきた。
こんなことは初めてで、どうすればいいのか分からない。困ったようにおっとりと眉を寄せても、涙は止まってくれそうもない]
ツリガネ、僕は。
ごめんなさい。
[ツリガネは体格こそ小柄のままだが、少女から大人の女性へと成長していた。あの時見えた亡骸は、間違いなく彼女のものだったのだろう]
貴女に、此処で、逢いたくはなかった。
でも、また逢えたことを、嬉しく思ってしまいました。
…ごめんなさい。
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外−>>2:56
[予想通り、かつての孤児院仲間だったらしい。始めは昔を懐かしむような話し方をしていたが、やがて演技を諦めたのか表情を一変させる。演技なんてしないのは評価してくれてるってことかな、なんて思いながら口を開く。火球を小さく収めたのは、本心を見せてくれた彼への僕なりの礼儀だ。]
やだな、これ位挨拶だよ。久しぶりなのに、そっちこそ随分柄が悪いじゃないか。
[悪態を隠しもしない彼が言うには、どうやら情報交換が目的のようだ。>>2:58それはそれでいいとして、自分が女神を心底崇拝してるだなんて思われるのは心外だ。]
君は女神を嫌っているように見えるけど……。
[挑発するように胸元の紋章を撫でる。珍しく饒舌だった。多分かくいう彼の方が、自分よりも遥かに女神に縛られてるように見えて、つつきたくなったのだろう。]
"嫌う"って行為が、そもそも女神の存在を肯定してるとは思わないか?女神なんて、人間が造ったただの偶像だよ。人間の空想の中にしか存在できない。
女神を消したいなら、その不当性を述べた方が利口なんじゃないか、って僕は思ってる。
[まあ、そんなこと証明する資料は、殆ど処分されてるんだけどさ。と続けながら、紋章に軽く爪を立てる。憎いと思うこともない。憎むべきも恨むべきも、相手は人間しかいないのだ。]
僕は今も昔も無神論者だよ。色々便利だから今の地位に落ち着いてるけどね。
で。僕は、そんな頭の腐った聖職者な訳だけど、情報交換する?
[彼の女神に反抗的な態度からも、恐らく独立組織の人間だろう。ああまで煽ってくるのは返しを期待してのことだろう?とばかりに嫌味に返してやる。]
―回想―
[3年ほど前のある日、僕が死んだ日。
セシルとシエラと連れ立って町へと出かけていた。
何処か楽しそうな二人の様子を、最初は微笑ましげに見守っていた。
町について程なくして、間が悪く其処は戦場と化した。
最初に思ったのは、二人を護らなくてはということ。シエラの魔法の才覚はもはや議論の余地もない。だけど、自分は年長者だ。無力であっても二人を連れ帰る責任がある]
――――…セシル、シエラ。
逸れないように、付いて来てください。
[妹の手を取り、シエラと共に町を駆ける。
喧騒は混乱を極め、もはや敵味方の判別も困難なほどだった。戦闘をかいくぐりながら何とか大通りを抜けかけた、その時]
[セシルへと振り下ろされる剣が見えた。
妹が死ぬことなど、考えられなかった。怖かった]
(―――――…させない)
[一切の躊躇なく放った水槍は、相手が訓練された兵士であったとしても虚をつくのに十分だっただろう。
兵士は絶命し、妹へ向かっていた剣は軌道を変えてからりと地面へ落ちた]
…………っ。
[そして、次の瞬間。別の兵士に剣で背後から胸を貫かれ、眼前が真っ赤に染まる。
これが自分の血であること。もう自分は助かりようがなさそうだということ。理解するまでに多くの時間はかからなかった]
[体がぐらりと崩れ落ちる]
(にげて)
[肺をやられているのか、伝えたい言葉を紡ぐことすらできない]
(はやく、にげて)
[胸が重ぐるしい、焼けるように熱い。周囲の状況が、よく分からない]
(…いきて)
[祈りともつかぬ願いを込めたまま。彼は生涯を閉じ、永久の眠りについた。
筈だった]
[それから、程なくして]
………。
[彼は屍として蘇った。妹の力で、僅かな間だけ、最後の仕事をするために]
(ごめんね、セシル)
[そっと妹の頭を撫でる。自分の指が欠けていることにそのとき気づいた。彼女が大事にするよう言っていたのに、と少し申し訳なく思う]
(とにかく、逃げよう。
君とシエラは、生きなくてはいけない)
[先導するように、二人の少女を戦場の外へ]
[道中、妹へ語りかけた言葉は、何処まで届いていたのだろう]
(セシル、僕は、あまり良いお兄さんではなかったね)
(悲しい思いをたくさんさせて、ごめんね)
(うまく守ってあげられなくて、ごめんね)
(…君の幸せを、何処からでも、願っている)
[役目を終えた体は崩れ落ち、今度こそ動かなくなった**]
―2d夜/完全独立組織拠点地>>2:111―
[エリィゼの答えを聞けば、成る程とゆっくり頷きながら]
ん。決まりだな。
せいぜい、疑り合って消耗すればいい。
俺らが動ける隙も作れる。
派手にやってやろうぜ。
[作戦成功に勢い付く連合国側に水を差すのも、態勢を整えようとする帝国側の足元を掬うのも小気味いい。少数精鋭ゆえに数では負けても、混乱した状況になれば各々の能力を効果的に活かせるだろう]
――帝国の、地位あるやつを仕留めた帰りだ。
連中も刺激されてるだろうし、疲れも残ってるだろう。
[「退き時を誤るなよ」とエリィゼを遠まわしに気遣いながら、自分も頭の中で行動の準備を始めた]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
あァ?
ニコヤカに本日はお日柄も良く…なんてやる理由がどこにあるってんだ。
[火球が小さくなったのを見て、拳銃は身に帯びたまま交渉の意思表示として手ぶらの両手をひらりと翻した。挑発するよう紋章を撫でる手つきにイライラと歯噛みしながら、ふんと鼻を鳴らす]
そりゃ、性悪女を「我らが母よー」なんて抜かせる精神性と比べりゃ「嫌ってる」ように見えるだろうな、っ……。
[続く言葉>>15には、グッと唇を噛んでシエラを睨み返した。
"好き"の反対は"無関心"とよく聞くが、確かにその指摘は痛いところを突いている。
子供たちを弟妹のように平等に愛した修道女のイリアの存在や孤児院の思い出が心にある限り、それらを想いながら生きていくためには『女神』に争いの因を求めるほかないという感情と『女神』を排除せねばならないと考える理性>>2:77は、下手な信者よりハルモニアの存在の大きさを肯定している証拠だった]
――…ハッ、聖職者サマのくせに随分冷静でいらっしゃる事だ。
全ての因は女神像の消失にある……五年だ、猫も杓子も探し歩いて見つからないのは、人間のせいとは思わねえ。有難いお恵みのおかげなんじゃねえの。
……ハルモニアを祭り上げる盲目的な信仰さえなければ、外交上のトラブルは起きたろうがここまでどうしようもない有様にはならなかったはずだ。俺は、お前らを人の数に入れちゃいない。
[女神が空想・偶像であると言い切る事が出来ず、屁理屈を捻って聖職者と女神の教えのせいだと憎まれ口を叩く。この冷静さは昔の印象と変わらない。…そんなシエラが、今や聖職者? 違和感を覚えつつ]
……。
……え?
[嫌悪と反発をぶつけんとさらに言葉を重ねようとしたところで>>16]
い、色々便利だぁ……?
どういう事だよ、おま、――。
[資料の乏しさに加え、女神への憎しみを抱く独立組織では、せいぜい各地を回った時に集めた土着の伝承と一般常識程度しか情報を持っていない。聖職者らの事情についてはかなり手薄で、情報に関しては欲しいところであったが、動揺に言葉を詰まらせる]
[その発想はなかった。
自分の中の聖職者観がグチャグチャになる。これをどう解釈して交渉に繋げるべきか即座に頭を働かせねばならないのに柄にもなく動揺しつつ、戸惑いがちな視線を向けた]
―回想・孤児院―
[女神像が消え少しの時が経った頃、珍しく来客があった。
その顔を見て目を見開く。]
何か、ご用でしょうか?
[自分でも驚くほどに冷たい声が出た。
ただ無表情に彼を睨みつける。
かつて自分を捨てた人。
「着いて来い。」言われた言葉はそれだけだ。]
[叫んでいたかもしれない。
魔法で抵抗したかもしれない。
その全ては無駄であった。
引きずられるようにして孤児院を離れていく。]
私にはまだ、やることが……。
[頬を涙が伝う。
それが、最後に泣いた記憶。]
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