情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[血が滲んでいたはずのその箇所は、すっかり癒えていた。
魔力の行き来、それが乱れた宴を通じてのことか
それとも]
……む。
[何かに気付いたように眉を寄せたが]
……癒えたのならば、今はよしとしよう。
[とだけ呟いた。
だが今度は自分の力を回復させねばならなかった。
針も上手く編めないだろう。]
[ニクスの墜落をどうやって知ったのか。
疑問を浮かべたロネヴェに、クァルトゥスは「楽の音が聴こえたのでな」とだけ伝えた。
ジュアンの名をあげた理由も含めて、直接的にはなり得ないクァルトゥスの言葉の端々から、何か拘束力を持った《密約》の存在を、狡猾なロネヴェならば嗅ぎ取る事が出来ただろう。
浴室を求めて去る女悪魔の扇情的な背中を、クァルトゥスは紅玉色の右目と血膿んだ様な左目で見送ったのだった。
屋敷を去る女悪魔の纏うドレスは燃える様な紅。だが、嵌め込んだ左目がその色を認識する事はなかった。]
[ウェスペルは、クァルトゥスの浮かべた微笑に
僅か戸惑ったような様子を見せたが]
――なら、良い。
[ふいと視線を逸らす。
腕はまだ痛んでいた。痕になるだろうか。
“また会いましょう”――ロネヴェの声が投げかけられた。
ちらとだけ其方へ視線を向けて]
……ああ。
[短く答えた。
何故あんなにも宴の後で普段通りなのか
心中密かに疑問を抱いていた。が、口には出さない。]
……眼球?
[暗赤色の眼球が、左の虚に嵌めこまれるのを
訝しげに眼で追った。]
それは、誰のものだ。
何を見ている。
[覗き込むようにしながら尋ねた]
別にどう聞こえようが何が聞こえようが己は気にならない。
それよりも、クァルトゥスと貴方は常に繋がっているのか。
[気のない様子でさらりと尋ねる。
青い瞳は何のいろも映さず、気怠い平穏さを漂わせている。]
……繋がっている、というのは若干違いますかねぇ。
クァルトゥスさんとは、たまーにお話するだけです。
たわいのない話を。
[ぱちり、ぱちり、ぱちり、瞬き]
[コロン]
あ。落ちちゃいました。
[コロ、コロ]
………右目。
[床に落ちた、青い目、義眼。]
[窪んだ右の瞼を隠すことなく、ジュアンはザリチェににこりと笑んだ。]
[ウェスペルの抱いた疑問は、半分は的外れでもある。身体は確かに疲弊し、心は無闇に高ぶって居たから、平静としている訳ではない。但し、それをひとに悟らすような事はしたくないと思い振る舞うのだが。
小さくも、瀟洒な建物。
何者かに荒らされた様子は無い。門前、]
――――ご主人はおいでかしら?
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新