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放って置けば候補者が減っただろうに、
というのと、
変わっているのは唯一ということだからかな?
[口許に立てた指を添え、小首を傾げる。
幼い動作と、緋色に濡れた姿は不釣合いだった]
[川面に、影が浮かんだ。
水の流れに従い、身を退く。]
[襲撃者は、水を高く跳ね上げて降り立った。
開けた場所で、身を隠しながら襲い掛かる事が出来なかったからだろう、上空から訪れた”候補者”は、飛沫の向こうで両手に番えた刃を掲げる。]
[ゆっくりと、敵を振り返った。]
[水しぶきの向こうの目が、己の身体に引き付けられる様子を見てロネヴェは満足げに笑い]
[炎を放った。]
……。
[難しい表情を浮かべる。]
あのままなら――……次の標的は私になったろう。
だから殺した。それだけだ。
[血腥い中に幼い魔、不釣合いでありながら
とても自然な姿のようにも思えた。]
“ただひとつであること”に拘るのだな。
[男は正しく灼き尽くす劫火であり、貫く槍であった。
ザリチェは自らその劫掠を受け入れ、自身もまた炎と化して燃え上がった。
引き裂かれた大地となり、赫灼たる溶岩流をその裂け目から溢れさせた。
鉄床となり、熱せられた刃の下で打ち据えられた。]
アハ。
[無邪気に咲う]
ひとつには成れないから、
ひとつで在りたいと思うのさ。
[振り返り、物言わぬ躯となった魔を見下ろす。
ああ、あの鳥の主だろうかと、そんな思考が過ぎった。
音も無く現れる虚無の孔。
横に跳び、逃れた。
ウェスペルとの距離が開く]
[攻撃を防ごうと交差させられた腕を、烈しくうねる魔の炎が砕く。名も知らぬ魔を襲う、殴り付けるような、強い衝撃。
ひときわ強い一撃は、ロネヴェの心中で燃える嫉妬の為せる業だった。
特別な執着がある訳では無い。
唯、己の美しさを信じて疑わぬ心。
己以外のものへ目を向ける事を許さぬ傲慢。
その衝撃でもって魔を打ち倒した。追って、川面に腕を突き入れる。相手の手にしていた刃を奪い取り、水中で首を撥ねた。
水面に血が溢れ、二刀の使い手は二度と浮かび上がることは無かった。]
[ロネヴェの手にあった刃も消え失せた。
持ち主が彼方へと落とされたからなのだろう。
力と共に感情を放出し、一時の高揚に頬を染め、しかし茫洋とした貌で水面の血が流れ去ってゆくのをただ眺める。]
[彼はまた、そそり立つ塔であり、侵略者の破城槌を幾度と無く受けて開く城門でもあった。
杯であり、飲み干す唇でもあった。
やがて、昇りつめた灼熱の槍が幾千幾万の火花を散らして落下するのを、炎の海となったザリチェは感じ、自らも己が海の中に熔けていった。]
故の――ただひとつか。
[闇が広がる。
ニクスと反対側へ飛ぶ。距離が開く。
深淵は口をあけて、敗者を飲み込んでいった。]
私には目的がある。
[離れた蒼へ顔を向けて]
それを果たしたとき、
再び合い見えるのも面白いかもしれんと思えたぞ。
変わり者のニクス。
[眼を細めた。
笑んだように見えたかもしれない。]
生きていれば、いずれ。
[立っていた時、候補者であるならば逢うは必然。
そうでないなら――自明の理。
次の瞬間、
黒の外套を翼のようにはためかせ
ウェスペルは森の奥へと消えた。]
[触れる掌、指先、唇、舌、クァルトゥス自身の躯で。味わうザリチェの膚は、それ自体が魔物であるかの様だった。クァルトゥスは、己の動きに合わせて蠢き、内側から得も云われぬ貴石のごとく輝く、その様に魅せられた。
貫いたザリチェの肉体は、男の力強さと誇り高さを見せながらも、誘い込む娼婦の媚態。しなやかな身体の奥に秘められた女の裡は豊潤で、灼熱の槍に絡み付き果て度無く快楽をもたらした。]
…離したく無い、
と飽きるほど懇願されただろう。
[悦楽の海を泳ぎ終え、互いの汗が混じり、ぬめる相手の首筋を撫でながら囁く。青い髪を撫でるクァルトゥスの声は、以前より心無しか親密な物に変化していた。
森は二人の周囲だけが異様な静寂に満ちており、互いの呼吸音だけが響いていた。]
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