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あはははは。
[ロネヴェの手が肩に乗るのを感じ、静かに口元を弛めた。]
んー……どうでしょうねぇ。
僕は痛い目より、楽しい音が好きですけれど。
「あの方」に痛い目を見せて「美しい音」が出るというのなら、考えておきます。
[トン、とひとつ。革靴のつま先を前に出した。]
あー……じゃあ試しに。
[にこにこと笑うかれの足許に、一陣の風が舞う。インディゴブルーのマフラーから無数に伸びたフリンジは、大地から受ける重力の類に反抗するかのように逆立ち、マフラーの端は風を受けて大きく靡く。]
「あの方」に「どこが痛いか」聞いてみましょうかねー……なんて、「あの方」のことですから、多分教えてくれないと思いますけれどね。
[タンと強く大地を蹴り上げ、ロネヴェの頭上――闇に包まれた上空に舞い上がる。]
だから、期待しちゃダメですよー!
[上空でロネヴェに向かって大きく手を左右に振ると、男は何処かへと飛び去った。]
[空を舞い、ロネヴェの視線から立ち去ったかれの元に、使い魔が現れる。――青く澄んだ瞳と銀髪を持つ、若いムスメの形をした、小さな小さな妖精のような「それ」が、かれに言葉を伝える。]
あー……
そういえばロネヴェさんがそんなお話をしてましたねー……。そうですか。僕の所にも。
[目を細め、にこにこと笑う。]
ちょうど良かったですねぇ。領地があれば、誰にも邪魔されずに琵琶が弾けますから。
[すっと右手を上げ、妖精のカタチをした使い魔を掌に乗せた。かれの黒い爪を撫でる「それ」を愛しそうに眺め――]
領地争いをするのなら、いつもよりずうっと良い「音」を奏でる方とセッションができそうです。
僕は何故か下級悪魔の方に絡まれやすいから、普段はつまんない音の無駄なセッションばっかりですしねぇ……
どんな「音」がするのか、楽しみです。
[男が笑み、銀髪の使い魔もつられてにこりと笑む。かれが左手に持つ琵琶の「瑠璃色」は、かれの微笑みに共鳴するかのように、静かにキロリと瞬いた――*]
[「美しい音」が出るというのなら、考えておきます。]
[音、音。
何かにつけて音と言う。
彼、ジュアンのいう”音”とは、通常知覚出来る音波の事を言っているだけでは無いのだろう。しかし、彼がどういった感性で音を捉えているのかは少なくともロネヴェには判らない。]
……どうかしら。
案外、良い声で喚いてくれるかも知れなくてよ。
やってみないことには判らないわ。
[ジュアンが踏み出したので手を離し、
その姿が夜闇に消えたあと、彼の起こした風によって乱れた裾を正した。]
……嫌ね、髪が乱れる。
ジュアンがアイツの弱点だけでも聞き出して来たなら、最高ね。
あの、いけ好かない――
泡沫の雨 ニクス が参加しました。
知らない?
[発された声は、あどけなかった。
性を表す起伏のない、華奢な肢体。肩口で膨らんだ袖の先に伸びる腕も、華美過ぎない程に重ねられたフリルの下から覗く脚も細く、色素は薄い。
白とくすんだ赤の入り混じった寝台の上、巨躯を丸める魔獣に圧しかかるように身体を預け、小首を傾げる。うなじの付近で切り揃えられた髪が揺れた]
睡っているところを起こされるのは、キラいなんだ。
[部屋の大半は白で占められており、他は限りなく黒に近い色彩だった。
身に纏った薄手の絹もまた白く、獣の有す赤い毛並みばかりが目を惹く]
それで、なぁに?
面白い話だとうれしいけれど。
[違ったら。
その先は口にせず、指先に獣の毛を絡めて弄り始めた。
本来獰猛であるはずの魔犬は、主の機嫌を損ねぬようにか、されるがままだ]
[魔王の使いたる者の話を聞きながら、眼差しを窓へと転じる]
[外には、天のみならず地にも闇が広がる。
否、それは屋敷を取り巻く広大な湖だった。
もっともそれも、正しい表現とは言えないが]
へえ。
[話を聞き終えた途端、小さな口が大きく横に割け、釣り上がった。
パチリと瞬いた眼は、室内を覆う薄闇に解け込みそうな程、深い青を宿す]
いい話だね。
[短い毛を弄るのを止めた指を獣の口に差し入れて、濡れた舌に這わせる。
何かに怯えるように眼を見開き暴れようとする魔犬を、片手で難なく抑えこんだ。傍目には、軽く触れているようにしか見えない]
最近、退屈だったんだ。
[鋭い牙に白い皮膚が突き破られて血が流れ出す。
獣の唾液と混ざり合った]
痛いのもキラいだけれど、
[ぴちゃ] [じゃぷ] [ごぽ] [じゅぷ]
[無理矢理に形を変えられているかの如く、赤い巨躯が奇妙に収縮する。
体内から響く水音は次第に大きくなっていく]
[形容し難い音。
濃厚な赤の体躯が弾けて、
鮮やかな赤の血が飛び散った。
頬を濡らし、白を染める。
色味のない室内に、彩りが加わった]
[傷を負った指先で自らの唇をなぞる。
まるで紅を引いたように赤い口を歪め、]
愉しいことは、好きだ。
[*ニクスは、咲った*]
[”いけ好かない悪魔”の貌を思い浮かべたロネヴェの目つきは、途端に険しく]
[ジュアンの座して居た大樹の根本に、小さな黒い炎が灯る。
炎は、樹を一直線に駆け上がった。
幹に一直線に引かれた黒い筋は、一瞬制止した後
燃え広がり、大樹を包んだ。
ロネヴェは再び魔物へ腰を載せ、地を*往く。*]
堕ちたる魔槍 クァルトゥス が参加しました。
[…其処は、きらびやかな魔都でも無ければ宝石で築かれた貴族の塔でも無い。霧深き辺境の大地の裂け目の下、地上の光の届かぬ場所。
岩肌は魔物の牙のごとく鋭利に切り立ち、苔むしてぬめりを帯び、下級の魔物であれば、その場所に踏み込んだだけで凍り付く程の底知れぬ冷気が漂う、洞窟の最奥。
その男は自らの肉体に戒めを施し、槍に貫かれながら臥していた。]
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