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>>407
≪せやろな。赤城姉さん、強い、からな。≫
[優しい声が、通信機の向こうからする]
≪つようて優しいから。無茶してまうんやろな。≫
≪どうせこの後も飯食って、仮眠ぐらいか。そのあと出るやろ≫
≪すまんな、ほんにすまん≫
≪赤城姉さんを楽にしたろうと思うたら、沈ませてこっちに引き込んで楽にしよう、と思いついてまう程度に、今のうちはあかん≫
[優しい、そして悲しい声]
≪負ける気はないやろから、頼みはせん。ただ…≫
≪ケツ拭かせてまうな。赤城姉さんに撃沈されるなら≫
≪…赤城姉さんと会って、もうどれぐらいになるっけ。≫
≪あんがとな。ええ背中やった。追いかけて楽しい背中やった≫
[涙が、漏れているのが、通信機の向こうから。]
≪…なんか、聞いときたいことある?≫
>>409
そうかしら。
[しれっと返す。辛そうな表情で気を失っている霧島を一瞥あまり気にかけていると感傷で自分も辛くなる。初雪の方を向き、少し考え。]
……強襲は許可しますが、生存を最優先しなさい。
中破以上の艦が一人でも出たら即時撤退すること。いいですね?
〜〜2day:夕〜〜
[埠頭でぼっとしていたら、軽く一日が過ぎようとしている。
夕暮れが見える。太陽が、夜に沈んでゆく]
―――あぁ。
もうそろそろ、艦載機の整備も終わりそうかな。
あと、30分弱かあ。
[立ち上がって、そっと伸びをする。見渡して誰かおるやろうか]
>>411
球磨・・・
[待つことしばらく。自分の記憶の中に居る彼女と全く変わらない雰囲気を振りまきながら球磨が現れる。
だが、彼女が世間話でもするかのように発した言葉は、その口調の明るさとは真逆の、暗い海の底のような冷たさを、自分に感じさせた。]
・・・龍驤は、泣いてたにゃ。
どうして、こんな事をしたにゃ?
どうして、こんな事をしなくちゃいけなかったにゃ?
・・・球磨は、自分達の事深海棲艦だって言ってたにゃ。
でも、球磨達は他の深海棲艦とは違うにゃ。
今までみたいに、これからも皆と一緒に仲良くいられたはずにゃ。
球磨は・・・多摩達の事よりも、深海棲艦としてのお仕事の方が、大事だったんにゃ?
[怒るわけでもなく、憂いを帯びた瞳を球磨に向けながら、そう口を開いた。]
>>406 山城
・・・ふぇ?敵襲!?
あわわ、青葉も出撃しませんと・・・
[わたわたとし始めるが・・・
山城さんの話を聞いて、ごくりと息を呑む。]
う、裏切り者・・・ですか?
そんな・・・でも、どうして・・・?
・・・って、裏切り者がいるなら、ここも危ないってことですかっ!?
あわわ・・・ど、どうしましょう!?
誰か、隠れてないか探したほうがいいんでしょうか!?
[ばたばたとその混乱気味にその辺りの桶の山やらをひっくり返していく。]
―イチナナマルマル/2日目:リンド前線基地埠頭
『30分もあれば航空機の1つや2つ飛ばして偵察出来るんじゃない?』
[そうして伸びをしているサラトガ(>>414)に声をかけるヴァジュラ。彼女は先ほどまで偵察任務を行っており、つい先程交代を命じられ、当の本人は休憩時間となった。ただその顔はとてもつまらなそうな顔をしていた。]
『―お疲れ様、サラトガ。まあさっきのは冗談よ。
ちょっと偵察任務に飽きてきて、遂愚痴っただけだから気にしないで。』
[そうして至極つまらなそうな声を出しながらサラトガの隣に並び、そしてヴァジュラは夕日を眺めていた。その顔は…まだ、無表情だった。]
>>412
……龍驤……
[憤りと、不満が混ざった声が、龍驤の名を呼ぶ。]
……では……
[何を聞こうというのか、既に沈んだ者に]
そう、ですね……
[死人に、敵に、聞きたいことなど]
……龍驤。
私はですね……兵士の、つもりだったんです。
周りからどう見られてたかわかりませんが……私は、模範であり、周りを牽引する、兵であるつもりだったんです。
……貴方から見て、私、は……
>>415
[多摩が憂いのこもった声で問いかける。その言葉を球磨はなんでもなさそうな顔で受け止めた]
……ああ、確かにそうだったかもクマ。そんな方法は思いつかなかったクマーはっはっはー。
[勿論嘘だ。かつての球磨だって、龍驤だって、勿論他の裏切った深海棲艦も、出来うることならあのまま皆と笑いあえていれば良かったと思っているだろう]
でも、出来ないんだクマ。昨日裏切らなくなったって……深海棲艦として植え付けられた気持ちには逆らえない。裏切りが延期するか、突然暴れ出してその場で沈められるだけだクマ。一度沈んでからの艦娘との触れあいなんて、ただのお友達ごっこ、姉妹ごっこでしかないんだクマー。
[断言する。沈んだ艦とそうでない艦との関係は、二度と同じものには戻せないと。飄々としている球磨も、例外ではない]
球磨達が艦娘の皆と仲よくするためには、艦娘を沈めて同じ深海棲艦にするしかないんだクマ。だから今は、深海棲艦としてのお仕事の方が大事だクマ。
……聞きたい事は、それだけクマ?
[多摩をじっと見つめて、答えを待つ]
>>416
それはよく分からないのだけれど・・・。
おそらく深海棲艦にやられてしまったら、そうなるらしいわ・・・。
[あくまでも仮定]
・・・ここは今は無事のようなのだけれど、
狙われてもおかしくはないわね。
敵がこういうところを放っておかないとも思うわ。
例えば・・・、青葉さんが裏切り者だという可能性も否定できませんわ・・・。
[目の前の子を疑いたくないのは山々だが]
『あそこの鎮守府、空母が多かったしね。
貴方達空母が全員丸裸になったら、提督が首を吊るかもしれないわ。』
[軽快な口調で話すサラトガ(>>418)に、ヴァジュラもまた軽快な口調で冗談を返した。もっとも、サラトガがそこまで楽しそうでない事も重々理解していた。だから続けての言葉は濁った声色ながら真面目な感情を含んで続ける。]
『…まあ、気にしないわ。霧島が強いのは"この娘"から痛いほど教えて貰ったからね。むしろ霧島がいなかったら私はもっと早く"この娘"の身体を乗っ取っていたでしょうし。
―――そういう意味でも、彼女は間違いなくあそこの鎮守府の生命線でしょうね。そんな相手と戦って、生存しただけ儲けものと思った方がいいわ。』
ードッグー
……はぁ…。本当に球磨ちゃんとか金剛さんが裏切ちゃうなんて…。
[比較的浮いているしまかぜであるがそれでもなお仲間としてしっかりと接しているため、やはりショックを受けている…。]
(この様子だと、電ちゃんたちはどうなんだろう……)
[もっと、私よりも強い絆で結ばれていたはずの人たちはどれほど衝撃を受けているのだろう。想像できなかった……。そう思っている被害はどうなっているかとドッグを確認すると、ドッグでいろいろと拘束されている霧島さんの姿を見ている。]
……敵にやられた?霧島さん大丈夫なの…?
[そう、声をかけ、顔に手を触れて起こそうとするだろう]
>>419
≪―――龍驤にとって。赤城姉さんは。≫
≪どうしても、越えたい人で。憧れやった。≫
≪赤城姉さんにとどきたくて・・色々、してたんやで≫
[その言葉に、ポツリポツリと答える]
≪ただ、うん。ここにいるのは、もう亡骸や≫
≪Rexington aircraft carrier.
R-type 装甲空母姫"シスター・サラ:サラトガ"≫
≪それが、今あんたと話してる物の名前っ・・・や・・・から。≫
[通信機の向こうで、嗚咽混じりの声が響く]
≪わがまま言うで?ウチは、今。皆と、一緒に、居たいって、思う。でも、それと、みなを沈めるってことが、結びついてどうにもならん。ウチも、プラマーダも。寂しくて、耐えられん≫
≪せやさかいな。ウチらを滅するか。それともウチらの仲間になるか。そのどっちかの時まで・・・・・・・・・≫
≪みなを、頼んだ。≫
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