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――― 海上 ―――
[ 鎮守府への侵攻開始まで、まだ時間はある。
そんな中、人知れずドッグから海へ出てゆく姿があった。
淡い月明かりの下、闇の中を灯りもつけずあてもなく進む。
ただひたすら、鎮守府から離れてゆくように ]
…うっ…うぅっ……!
[ やがて立ち止まり、空を仰いで呻く。
きっと電たちは、自分が居なくなったことに気付くだろう。
でも艦娘が一人消えただけだ、襲撃とは結びつかないはず ]
…電……。
[ 彼女に会ってしまえば、もっと別れがつらくなる。
互いが、耐えられなくなってしまうかもしれない。
もうすぐ日が昇る、頬を伝う雫が、唇の端を濡らす。
深い深い、海底の味がした ]
─ ??? ─
[夕立の周囲は闇。まるで光を完全に遮断されたような空間に、ポツンと一人で佇んでいた。]
(オマエハ、モウ我ラノ仲間……)
──違うもん!あたしはあなたたちとなんて違う!
[脳に直接流れ込むような声。夕立の声とは似ているが、水底から呻くような不気味さを含んだ声色。彼女は耳を塞いでうずくまる。]
(オマエハ轟沈シタハズ……
ナラバ、ナゼマダ存在デキル……?)
──知らない!あたしはあなたたちとは違う!
[そうではない。夕立は間違いなく自分が轟沈したと知っているはずだった。敵戦艦フラグシップの砲撃が直撃し、水底に沈んでいった記憶もある。ただ認めたくなかった。自分が徐々に深海棲艦に近づいて行ってしまうことなんて。]
─ 1d早朝:夕立の自室 ─
[目が覚めた。体中は汗で濡れていて、"声"が耳について仕方ない。憎らしく、夕立に絶望しか与えないその声が。]
やっぱり……
あたし、あいつらの仲間になっちゃうっぽい……?
[間違いなくその時は近づいている。夢を見る頻度も、声が聞こえてしまう頻度も最近は多くなってきている。思わず目から涙が溢れる。]
や、やだ……やだよ……
あたしは、みんなと一緒がいい……
[涙を一人で拭う夕立。この事を話してしまえば、きっと自分が処分されてしまうとわかっているから……
深海棲艦の艦隊が鎮守府50kmで確認されたのは、
この少し後のことであった。]
〜電源室〜
[警報なり響く鎮守府。皆が被害状況を確かめたり、出撃準備をするなか。階段を降りて、各種電源関係や、非常時発電装置を納めた地下室へと降りる]
・・・・・・。
[辺りを見渡したあとで、もし深海棲艦しかいないら。
発電機を破壊しようとするだろう]
>>0:1019>>0:1020
でも…でも…!
[霧島さんの諭すような言葉に、段々とその語調が勢いを失っていく。
反論なんて出来ようはずもない。非情で無情な決断の奥には、霧島さんの覚悟がはっきりと伝わってきたから。
ぶらんと垂らした腕の先、ぎりりと握り拳を作って何とか自分の感情を押し込めようとする。]
……分かりました、のです。
[暫くの沈黙の後、ポツリと言い放つ。そうと言うことしか出来なかった。
…恐らく霧島さんには悟られてしまうだろう。それが心の底からの真意の返答ではないことを。]
…ごめんなさい、霧島さん。
私…行かないといけないのです。
確認しないといけないのです。
"もしも"が…ただの"もしも"で、終わることを。
[そうして私はくるりと振り返ると、そのまま霧島さんには一瞥もくれずに食堂を後にする。確かな日常が、笑顔が…そこにあることを確かめに。]
>>15
[突然の警報、そして相次ぐ爆音。初雪は艤装を慌てずに装備する。こういうことはあまりなかったが、それでもこういう時こそ平常心が必要だと身に染みていた。]
…このニオイ…何?
[どこか馴染めない雰囲気を地下に続く階段から感じる。初雪は息を潜めて階段を降りていくと、それにつれてニオイがどんどんきつくなっていった。
そして見慣れた軽空母の背中が見える。]
龍驤先輩…!今、助ける。
[連装砲を捧げ構えて、深海棲艦に遠慮無く弾丸を叩き込む。陸上戦には不向きで、反動がもろに身体を伝わる。
だが1隻1隻狙いすまして撃ち続け,龍驤に近づくだろう。]
━雷の部屋━
お姉ちゃんっ!
[ノックすら忘れて、肩で息をしながら雷お姉ちゃんの部屋の戸を勢いよく開け放つ。
そこに人の姿はない。いつもと何ら変わりのない、お姉ちゃんの部屋。旅立つために綺麗に片付けられたわけでもない、生活感さえ残っていて今にも後ろからひょっこり顔を覗かせてくれるんじゃないかと思えるほど。
…ただ、ある一点を除いては。
部屋の真ん中、テーブルの上にある紙切れ…どくんと胸が脈打つ。慌てて駆け寄り、その紙切れに視線を落とす。
『ごめんね』
見間違えるはずもない。確かなお姉ちゃんの字で、そうとだけ綴られた紙切れ。その端にはまだ乾ききっていない円形の滲み。]
[再び、駆け出していた。
どこへ行けば会えるのかなんて、分からない。
けれども嫌だ。こんなのは…嫌だ。
無我夢中で、鎮守府の隅から隅までを駆けずり回って…。それでも見つからない。]
はぁ…っ、はぁ…。
[とうに息は切れ、急激に酷使した足はがくがくと震え、着ているセーラー服から肌の色が透けて見えてしまうほどに汗ばみ、それでも形振り構わず走り続けて辿り着いたのは…出撃ドッグ。
…まさか、ではなく確信に近い思いで、ろくに装備すら整えずに発進する。先んじては、警報が発令されていたが、それさえ無視して海上へと繰り出す。
進んで進んで…どこまで行けばその機影が見えるのか、追い付けるのか…それでも迷うことなく突き進んで漸く…]
…お姉ちゃん…っ!
[水平線のその向こうが白み始めるかという頃、私は雷お姉ちゃんの後ろ姿を捉え、叫んだ。]
>>#0
[翌朝、すやすやと寝息をたてていると、突如としてあちこちで何かが爆発するような轟音が響いた。
その音に、弾かれたように飛び起きる。]
…な、なんにゃ!?
[けたたましく鳴り響く警報。何が起きたのか、寝ぼけた頭では咄嗟に理解出来なかったが…すぐに、「何か」が起きたことさえ理解できれば、やることは決まっていると思い至った。
と、そこでようやく、隣の布団が空になっていることに気づく。]
…球磨?
[一緒になってそこで寝ていたはずの姉妹の名を呼ぶ。当然、返事はない。
既に起きていて、この警報を聞いているのならば、彼女も工房に来るだろう。
そう判断し、ひとまず自分も工房へと急いで向かうことにした。**]
―工房―
[修復を終えた飛行甲板を取りに工房に来ていた]
無理を言って急ピッチで進めてもらって、すみませんでした。
…はい、ありがとうございます。
[整備担当の者に丁寧にお礼を言って、飛行甲板を受け取る]
……
[ふと思う。再びこれを壊してしまえば戦うこともなく、誰も傷つけることもなく、ただ静かに水底に――]
…何を、考えてるのかしら。
[それはもう出来ない相談だった。
全て沈めると、龍じょ――いや、サラトガに言った筈だ]
[…思考とは裏腹に、その場に立ち尽くしているだろう]
[警報音が鳴り響くとともに、霧島は司令室から鎮守府内へ向けて放送をしていた(>>#0)。おそらく深海凄艦どもの襲撃。だからこそ、被害を最小に抑えるために、続けて伝える。]
いい?皆、慌てないこと!
現時刻1000をもって、鎮守府不在の司令に代わり、私、霧島が艦隊の指揮を執ります!
私たちは司令からこの鎮守府を守る命を受けているわ!
鉄底海峡を突破した我々の錬度。
キス島より撤退した我々の精神。
この程度の事で乱れることはないと信じています!
繰り返す!
延焼を防ぎ、被害状況を確認!
工廠、艤装に不備がないかを確かめ、急ぎ、艦隊を編成します!
…この奇襲、乗り切るわよ!!
[そこまでいって、放送を切った。]
皆、わかってるわよね…!
[司令のいない今、この戦線が崩れてしまうかどうかは初動が鍵だ。私が、纏め上げるしかない。そういって、カツカツと早足に鎮守府の廊下を歩いてゆく。]
[ 揺蕩う波の上で、どれだけの間そうしていたか分からない。
日が昇る頃に、背中越しにかかる叫び声>>21 ]
――っ!
[ 感情を押し殺した表情で、ゆっくりと振り返った。
泣き腫らして赤くなった目は、その中央を濁らせている ]
電……。
ダメじゃない…向こうに戻らないと。
今きっと、大変な事になってるわよ。
[ つとめて優しく、諭すような口調。
そこに、いつものような元気は欠片もない ]
>>20
先輩…
[以前の初雪なら龍驤の様子を気に留めずに、これはしたりとさっさと報告に向かっていたかもしれない。ただ霧島が初雪をあてにしてくれていたことが心に引っかかっていた。]
……頼みました。
[龍驤の様子がどこかおかしいものの、決定的な証拠はない。初雪は武器を構えたまま背中を龍驤に向け、その電源室を後にしようと動いた。]
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