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【港】
[偽物の身分証明書とチケットを眺めて、嘆息。目的地に着くまでに、ばれなければよいのだけれど。
自警団には黙って出てきた。彼らは今も、自分が時間に遅れて出てきて、この男が上官にこっぴどく怒られるのを想像しているに違いない。そう思うと、ようやく笑みがこぼれた。
港の風に吹かれて、弟と一番良く似ている髪が乱れる。
飛んでいるカモメは、いつかこの男が餌をやったカモメかもしれないけれど、彼らはまったく興味がないらしかった。人ごみの中で、気づいてすらいないかもしれない。
船は大きく、乗るのは身分もさまざまで、自分たちは当然一番安いチケットだ。やれ、船酔いが心配だ、とあとわずかの陸地を惜しんでいたところに、腕にとびつくようにつかまってくる者がある。
目をやると、上等な皮でできた財布の中身を、ひぃ、ふぅ、みぃ、と勘定しているところだ。]
…。何持ってんだおまえ。
"ふふ、落ちてたのよ"
人のポケットの中とか、カバンの中に落ちてたってのは落ちてたって言わねぇからな。
"だって、拾ってくださいって言ってるみたいなんだもの"
返して来い、気づかれる前にだ。
"意地悪"
[女は、べっ、と下を出して飛ぶように人ごみに戻っていった。
これから彼女を、騒ぎを立てさせずに海の向こうまで連れて行くことを考えると今から頭が痛かった。]
[塔を振り返る。ここからは、その一番てっぺんが見えるだけだ。そこから飛び立った星を思い浮かべて、目を閉じる。
星が降った日を、鮮明に思い出そうとした。もう一度見たいといった彼らに、今更だけれど、届きはしないかと。
船に乗るよう指示する船員の声が港に響いて、海へと顔を戻す。
海を渡ると、見える星が変わるらしい。それなら、ついでに、探しに行こう。
彼らの、もう地上には無い星を。]**
>>307獣
勿論。お茶菓子も期待しておくわよ。
――それはそれで、いいんじゃない?
最後に愛が勝つ。そんな物語も素敵なことよ。
[手を上げる貴方に、同じく手を上げて返す。
また後日、今度はこちらから訪ねるつもりで背を見送って]
>>308癒
ま、それはそれでありじゃない?
いつでも恋愛運も仕事運も占ってあげるわよ。
…頑張りましょうね。それじゃ、お気をつけて。
[そうしてひらり、二人に手を振って別れた]
【市場の片隅】
[いつものその場所に、今日も彼女は居る。
擦り切れた布を、呪いの道具を、誰かの運命を其処に広げて
今日もまた誰かの行く末を傍観している。
足早な人の流れは今日も変わらない。
ただただ、賑わう雑踏がそこにあるだけだ。
少し変わった事といえば、森に行く増えたことくらいで
何一つ変わらない日常ばかりが転がっている。
その日常の中から、一つ一つの運命を探して、読む。
少しだけ手を貸して、その先を見る。
そして拾った物語は、いつか来る日の手土産にしよう。]
[この人は、今日も眺めている。]
[人という運命の星を、眺めている。]**
【街】
[少年の墓は木漏れ日の下にあった。
標す石はその体の生に似つかわしく、小さい。
早晩、いつしか草木に埋もれて自然に還る。]
【いつか】
[海に向かう丘の上。夏の夜風が、草はらを駆け吹き抜ける。瑞々しい草をさわと鳴らしながら、海へと還っていく。
夜空は澄んでいる。月は海の果てに沈んで、夜の帳にちりばめられた満天の星々だけが、地上の光を反射するよりも多く、きらきらと光っている。]
[また一度、風が強く吹いた。
その風に乗せられる、鷲の絵の描かれた紙飛行機など、あるはずがない。
もう何年も前に、あの紙飛行機は飛んで行ってしまった。
空を目指して──あるいはなにかを目指して、とっくに飛んで行った。]
(手を握って、笑いあった二人とともに。)
[あの紙飛行機がかつて駆けた夜空。
今日も、満天の星の中、三つの星が輝いている。]
[**]
【町はずれの山道】
[狐の墓は。
いつか皮肉を交わした、あの山道の崖の下に作った。
分け入ろうとしなければ見つからないけれど、
此処から山道の方はよく見える。
人間というものに触れたがっていたあの子が、時折通りがかる誰かを見つめていられれば良いと思った。
木々がざわめく。
鳥が鳴いている。
反省も後悔も、悲しみも山ほどあった。
けれど]
[椅子の背にもたれ、眼を閉じる]
【いつかの救護室】
[あの事件から、どれくらいたったろうか。
随分と立った気もするし、起こったばかりの様な気もする。そんな時期だった。
いつか、窓の傍におかれたいた花は、花瓶にいれて机の上に飾ってあった。]
[あの時、この救護室にも、怪我人が運ばれていただろうか。それも今は真っ白なシーツがベッドに掛けられていた。
あの頃の記憶は、酷く曖昧だ。目の回る様な忙しさ、その余波が今も続いてはいるが、随分とましにはなった。
聖痕者はその後どうなったのか、中には知り合いも居たけれど、話にしか知らないことが殆どだ]
──はい。どうぞ入ってください。
[それでも彼女の仕事は魔術師ギルド、魔術師の塔、救護室である。
この物語がどういう結末を迎えていても、以後も彼女は救護室にいるだろう**]
[あの子は、「皆で星になるの」だと言った。
それが自分の願いだと。
遠い昔の自分を。
遠い昔の願いを思い出した。
"野の生き物のように生きられたら"。
血は争えないものだと思った。
それでも私は確かに「人」であった。
素直さも持てず、愛憎も捨てられない。悔しいほどの醜さで。
幸せだった。]
[風が額を撫でる]
[ある所、白い少年がいました。
その少年は身体はとても弱いけれど、
精霊の加護を持つと謳われて、
ある御屋敷に養子に来ることになりました。]
[毎日、部屋の中で寝起きする日々に心が動かなくなったある日、
窓の向こうで光の爆発が起こりました。
夜空一面に降り注ぐ光の筋に彼の心臓は動き始めました。
その日からベッドで寝るのは苦ではありませんでした。瞼の裏にはあの日の光があったから。
痛みも魔力を高めるのも何もかもが苦ではありませんでした。
全てはあの光へと続いていました。]
[今、少年の名は3つ並んだ石の一つ刻まれています。
その頭上には、三角形が夜空に輝きます。
彼の歩いた道はあの日見た光へは続いていなかったけれど、
確かな絆で繋がる三つ星の輝きへと続いていたのでした]
[**]
【街外れの森】
[星の光もまばらにしか届かない、どこまでも暗くて深い緑の中。]
[あの事件が終わっても、森での営みは変わることはなかったけれど。]
[変わったことと言えばただ一つ、森に響く声が少し賑やかさを増したことだろうか。
それはささやかではあるが幸せなことだった、と思う。]
[それから、]
[星も、聖痕も、関係なく、ただ護るべきものを護るために、]
[隠り処の番人は、そこにいた。**]
みなさん、約2週間お疲れ様でした。
楽しんで振り返れる村になっていればみんなの幸いです。
RPやるよ村へのご参加ありがとうございました。
では、皆さんまたご一緒しましょう。
また同村してみんなで楽しめることを願いつつ。
ありがとうございました!
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