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─ 研究所・地下 ─
っっ…いたた……。
[エレベーターは勢いよく地下まで落ちる。
少しの間意識を失っていたようだった。
辺りは真っ暗でシンとしている。]
ベリニ…、エーデル……?
[床に落ちていた携帯端末を拾い上げ、薄らした光で辺りを照らし出そうとした。]
─ 研究所・地下 ─
ベルリヒッター……は残してきちゃった。
シルビアも……。
シルビア、あまり見れなかったけれど、
銃の扱いが上手かったのね。
無事だといいけれど。
[身体を起こそうとすると、二三度瞬いた後に灯りが元に戻る。
近くには誰が居ただろうか。
そして、エレベーターの扉は空いていただろうか。]
―でもって―
[伝聞と断った上で、ミナワに事のあらましを伝えていた最中]
……、なんだ?
[ナビとジャスミンが、どうやら揉めているようなのは視界の隅に捉えていたが。
ジャスミンの発砲と、それに続く光景>>2:362を認めれば、あまりの光景に絶句して。
アーネストのかたちを半端に留めた異形は、それを好意的な存在だと期待するのは難しい姿態をしていた]
……おい、離れろ!!
なにかも判らぬうちに、あまり近づくな……!!
[異形と対峙するナビとマッカラーに、声を張った。
――いや、"何だったか"は分かっている。アーネストだ。
だが――そのアーネストだったものが"何になったか"が、判らない]
開閉ボタンを押せば、
また地上には戻れるわ。
……ベリニ。
[武器は腰にあるハンドガンだけ。
エレベーターの扉が開いていれば、手を掛け辺りを見る。
外は、地上と違っていまのところは静かな様だった。*]
[そうして、傍らのミナワを一瞥する]
……若い娘さんと話すのは楽しいが、そういう場合ではなくなったらしい。
君は、逃げる準備はしておくといい。
[言って、剣を抜いた。
ナビとマッカラーがやる気なら、逃げるわけにもいかない。
手当てを受けたばかりの肩はろくに動かせないので、自然、片手での構えになるが]
[突進する彼女の攻撃をジャンプでかわそうとする。
直撃はしなかったが、ものすごい風圧で服が少し破れる。]
くっ・・・!
[エネルギーが残り少なくなっている。
エネルギーの事もあるが、スピードが速すぎてこれではまともに戦えない。]
どうすれば・・・?
[攻撃を避けながらあたりを見回す。]
あれは・・・。
[視線の先にアーネストのバイクが乗り捨てられている。
戦いの時に乗り捨てたであろう大型バイク『月光<Gekko>』である。]
あれなら・・・。
[エネルギーの問題が解決しつつ、アーネストと戦えるかもしれない**。]
ちょっ、戦うつもりですか〜?
無謀ですよ〜。
命をムダに散らす必要ないです〜。
[チェーンソーを構えるマッカラーに驚きの声をあげた]
[転がり落ち、体勢を整える彼女。見た目に変化は無い。しかしその構え方は獣のようで、手を地面につけた体勢だ。]
がああああ!
[背を低く保った状態で走り出した。銃の特性を理解しているかのごとく左右に大きく動きながら近づく。しかし、その速さはこうなる前の彼女と比べても飛躍的に上がっている。
自分の間合いまで近づいたら頭を狙って拳を上から下へ振り下ろす。
その手には未だナイフがあるが、使用するつもりは無いらしく、頭の位置と刃の位置はずれていた。]
[ 視界内の電子的標的光点はずっとレデントーレを囲み続けているが、その速さは先程と比べ物にはならず、撃ち込んだ所で避けられるとの判断が為される。
「左腕」も使いMPライフルを構えていたが、近づききる前に数度ショット弾(散弾)を、レデントーレの耐久度がどれ程のものか確認する様に撃ち込み、頭を狙う攻撃は低く跳躍し転がりながら避けようとする。]
>>13確かに引いた方がいいね。
まだ近くにあいつがいるかもしれない。
[ヴァルターに言われるまま、一歩、二歩と下がる。チェーンソーを持ったのは、目の前のではなく消えてるあいつへのけん制のつもり。
今も、こうしているのを見て奴は楽しんでいるのだろうか。と思えば、何だか怒りがこみ上げてきそうだ。]
>>18うん、分ってる。
あの>>17突進、たぶん食らったらお陀仏だ…。
[額に汗が伝う。
チェーンソーを持った左腕が痛みを感じた。]**
[アロールに渡したもの>>2:254は、
正十六胞体をした【転送装置】の予備。
ジャスミン自身が【洋館】へ向かう場合に後を任せるケースを考えてのこと。
正十六胞体として展開しないのであれば、一時的にアロールの掌に同化する様に、「重なった」だろう。]
[レデントーレを見ながら、]
変異、適合……かしら。
他のものを取り込めば、新たな力を得そうね。
[他の屍なのか新鮮な生物のことなのかは曖昧に。]
それとも、
単体でこのまま変貌を続け続けるかしら?
[小さな無数の弾が彼女を襲う。しかし、頭を守るように腕を動かして突破した。そして腕からぱらぱらと当たった弾が落ちる。腕を見れば傷ついているが、殆どが表面上のもので内部は傷ついていないことが分かるだろう。
その後に振り下ろした拳は避けられ、石材で出来た地面へと吸い込まれる。
轟音。そして彼女の拳を中心として地面にひびが広がった。
そしてはずれたのに気づくと敵を捉え直し、再び走り出す。今度は大きく左右に動くことなく真っ直ぐに近づいていった。]
そうですよ〜。
あの時みたいに誰かを助けるって言う目的があるわけでもないんですから〜。
[と、言っても現状アレが素直に逃がしてくれるとも思いがたい。
安易に背中を向けるよりかはマシなのか?と思いつつ、あいつもいるなぁと、警戒は怠らず。]
いっそ、あっちは私が囮になるとか…。
[ふと目に付いた左腕を見て、そう呟いた]
[テイザーガンに似た、データ採取用の銃を黒コートから取り出す。
俊敏に動き回るレデントーレへ照準を狙い定める。
射出されるデータ採取用のアンカーは、データ自動送信式で、得た情報を女のPDAへと送る。]
(直線軌道になった。今ね。)
[射出する。
当たっても、何かが刺さったと思える程度の痛みだろう。
狙い定めたが無事アンカーは刺さっただろうか?]
[ 地下通路で出逢った化け物よりも強靭な皮膚を持つと判断。
振り下ろされた腕は擦れ擦れで避け、直ぐ背後で轟音が轟いた。Black Sun跡地まで向かう為、周囲索敵の為に展開していた多眼兵装により、その凄まじい威力は後ろを見ずとも把握出来ただろう。
一撃で地面を砕き、罅割れている。
其の侭>>20転がり続けながら、駆ける体勢となる。
レデントーレが背後に迫れば、建物の壁を駆け上がり跳躍し、くるりと上空で回転、コンバットナイフを引き抜き、追いかけて来たレデントーレの首後ろ、脊髄を狙い、全体重(ナノロボット弾薬ブロックも装備している為に重い)を掛けてナイフを突き込もうとする。]
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