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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
妖魔 メイアル は 7にんからうしろゆびさされたみたい。
リージョン放送 リポーター は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
妖魔 メイアル は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
IRPO隊員 アザミ がどこかにいっちゃったみたい。
のこってるのは、箱入り術士 セルリアン、死に損ない スー、時術使い ツバキ、黒狼 フィロ、クーロンの藪医者 ゲン、リージョン放送 リポーターの6にんだよ。
本日のランダムイベントは、
1(6)です。
1)シップ運行関係
2)術資質関係
3)特殊モンスター・メカ関係
4)強力武具関係
5)超古代文明関係
6)戦闘関係
吊襲希望者はメモにて立候補して下さい。
立候補がない場合、
本日の吊りは<<時術使い ツバキ>>
襲撃は<<箱入り術士 セルリアン>>です。
本日ラスボス戦っぽい雰囲気です?
さあ、準備開始ですよー。
続きまして、交通ニュースです。
クーロンから5(6)行きと、2(6)行き
(1:オウミ 2:オーンブル 3:ドゥヴァン 4:京 5:シュライク 6:マジックキングダム)
……の直通シップが、混沌嵐のために、欠航しています。
クーロンからこちらのリージョンへ向かわれる方は、個人タクシー利用するか、数は少ないですが、魔術使いの「ゲート屋」をご利用下さい。
混沌嵐は、1日ほどで収まる見込みです。
―IRPO病院―
[TV>>0を見る...。いつものイントロですが、これが多分最後となります。今までありがとうございました。]
シュライクとオーンブルが行けないのう…。
「ジャッカル様。たまにはお散歩しませんか?私と一緒ですが…」
うむ…そうしよう…。
[...は看護婦と散歩に出かけることにした。]
………資質を得るために、人を殺すなんて。そんなことがあっちゃいけない。
もう、そんなこと、あっちゃいけないんだ。
[体の奥からふつふつと沸き上がるものを噛み殺すように。静かに、そう呟いた。]
だから。守ってみせる。……見てろよ。キングダムの亡霊。
[そう。ハッキリと形になった。自分が戦おうとしていたのは、つまりは過去のマジックキングダムの影。
だからこそ――]
―回想・ウートラと(続き)―
……そちらから接近してくれるとは、助かるな。
[何らかの術が発動するのは感じていたが、避けるのは難しいだろうし、そもそもその気もない。]
今ちょうど、カタナが使いものにならないところなんだ。
[動く指先で、印を書く。一時的に身体能力を上げる、高位のルーン。
効果はごく短い時間しか持たないが、その力で呪縛を一時的に振り払い、髪を掴むウートラの手を逆に掴んだ。]
――『神威』
[数ある命を削る術・技の中でも多分、一番古く馬鹿馬鹿しい技。
命を代償にするのではなく、生命力そのものをダメージソースとする。
…にこり、と至近で笑いかけ、――ウートラにその膨大なエネルギーを直接叩き込んだ。]
[――なおワカツ発生かつ、本来一子相伝のこの技をなぜかメカのプログラムのモデルにしてしまった人がいたとかいないとか。]
【アザミ】
……そちらから接近してくれるとは、助かるな。
[何らかの術が発動するのは感じていたが、避けるのは難しいだろうし、そもそもその気もない。]
今ちょうど、カタナが使いものにならないところなんだ。
[動く指先で、印を書く。一時的に身体能力を上げる、高位のルーン。
効果はごく短い時間しか持たないが、その力で呪縛を一時的に振り払い、髪を掴むウートラの手を逆に掴んだ。]
【アザミ】
――『神威』
[数ある命を削る術・技の中でも多分、一番古く馬鹿馬鹿しい技。
命を代償にするのではなく、生命力そのものをダメージソースとする。
…にこり、と至近で笑いかけ、――ウートラにその膨大なエネルギーを直接叩き込んだ。]
[――なおワカツ発生かつ、本来一子相伝のこの技をなぜかメカのプログラムのモデルにしてしまった人がいたとかいないとか。]
【ウートラ】
……?!?!
[ウートラの誤算は、この娘が命まで賭けて時術使いを守ろうとしたことだった。
ちゃちな術や技ならば、しのげると油断していた]
くぉ……愚者!
[咄嗟に唱えるのは……防御の術。自分も含めたあらゆる攻撃の威力を弱める術。
相手がその攻撃のために差し出した代償を……命の価値を軽くする術]
【ジェイコブ】
−研究室−
[後始末を終えた研究室で盗み聞きするが特に報告する事はない。するとゲン>>201が突然出て行く。
残ったのはツバキと思われる人物、セルリアンと思われる人物とスーだった。]
やれやれ…。見に行きたいけど…。
[ジェイコブは再びスーらを監視する。誰にも見つからないように…**]
[叩きこまれたエネルギーに、衣服を斬り裂かれながらも……、ウートラは立ちあがった]
……ッチ!
[目くらましの陰術が解け、現れたのはしなびた老人。
目だけが酷薄に、ギラギラと光っている。
「資質を得る為ならば、どんな犠牲を払い、誰を踏みにじっても良い」……マジックキングダムの一部が唱える、その黒い野望を、人型にしたらこうなるだろう、その姿]
ケヴィンさんはこう言っていますが、わたしはシュンバさんは正義の味方だと思いますよ。
[小さくコロス、と聞こえたような気がして>>7:+95笑みつつも、そう答える。
シュンバの事は怒っていなかったが、ケヴィンが怒ってくれるのは嬉しい、と思っていて]
私はミアプラキドゥスです。ミアと呼んで下さい。
妖魔です。
ラーシナ、というのがあなたの名前なのですね。
[ケヴィンと同じく一人称からそうだろうと予測は着けたが、確認して]
【ウートラ】
[命まで使って攻撃を放った娘は、意識を手放したようだ。
もうツバキの居場所を聞き出す役には立たないが……]
報いは受けて貰おうか。
[魔術インプロージョンを放ち、体ごと蒸発させてしまおうと……]
>>5]
―――アザミッ!!!!馬鹿ッ!!!!それは!!!!
[その技は、知っている。
その威力も。
だが。
魔術師の唱えた術は、秘術士でもある己にも見知った術。
全ての、力を削ぐ秘術。>>6
『神威』に、2撃目はない。アザミは動かない。
だから…]
『抜刀!!ツバメ返し!!!』
現れたしなびた老人の。その姿に、眼光に、強烈な嫌悪を持って>>7。
走り込むその力をも刀に載せ、切り裂くは居合からの電光石火]
【ウートラ】
……むっ?!
[走り込んでくる姿>>10に気づく。
防御は間に合わない。咄嗟に、娘に落とそうとしていたインプロージョンを、男の方へ向ける。
愚者が効いている間は、それこそ意識のない相手への攻撃でもない限り、さほどの威力を持たないはずだ……という予測で持っての防御捨て]
[照準を変え、自分に向けて放たれた術に。
相手の意図を悟る。]
確かに、コイツ一発じゃ、お前の命奪うことは出来ないかもね。
―――だが、そいつは。
お互い様だろう!!!!
[本来であれば、耐性の無いものを一瞬で蒸発させるほどの熱を孕むはずのその魔術は。
使い手であるウートラ自身が放った愚者の秘術によりその威力を大幅に損ねた。
灼熱の中を一足で駆け抜け。
その熱で揺らめく中から現れる姿は、
まさに
―――天魔。]
>>+6
[少しだけ、ケヴィンは複雑な顔をする。
が、目を逸らしてラーシナの方を見た。
ミアがそう信じているのは、分かっていた。
しかしミアを否定するような言葉も、出したくはなかったから。
ミアに触れたこと。
それも、"思うところ"としてはあった。
いつかコロスと本気で思っている。
思い出すと、つい口に出してしまう。
しかし、ケヴィンは本質的な所でシュンバに"正義"は無いと思っていた。あの男はきっと、己の正義に反することもやるだろう。
それが、面白い、と思えてしまえば。味方になることもあるだろう。
そして、いつか敵になることも。]
【ウートラ】
なんとっ?!
[ウートラの使用したアルカナタローに気づいていたとしても……炎の中をまっすぐ突っ込んでくるとは、なまなかな精神力ではない。
魔術のゲートを準備しつつ、ふと、ウートラはもっと良い物があるのに気付いた]
動くな!
この娘を殺すぞ!
[声を張り上げ、手のひらを向ける。
半分はハッタリだが……気を失った女程度なら、エナジーチェーンでも、当たり所が悪ければ死ぬかもしれない]
ッ?!!?!!
[奔る刀を無理やり鞘に押し込める。
キイン、と刀がまるで意志あるような不満げな哭き声を上げ。
ぐッ、と。
急な力に下駄の鼻緒が限界まで引き伸びる。]
人質とはまさに三下のすることだな。
確かにお前の思った通り、俺はそいつが大事だから「動かない」。
だが。
お前がそいつに何かした場合。
[楽に、―――死ねると思うな。地の果て・海の底・地獄(アビス)の先までも追い詰めて、嬲りころしてやる。
「人好きのする青年」の仮面をかなぐり捨て、―――天魔は冷ややかに宣告する]
【ウートラ】
何とでも好きに言え。
[黄色い歯をむき出し、皺だらけの顔を歪めて、老人は汚く笑い]
まあ、そういきるな。
仲良くやろうではないか。
我の目的はこの女ではない。すぐに返そう。
[先に譲歩と、逃げ道を用意して]
我は時術使いに教えを乞いたいだけだ。無論、そちらにも何か害をなす気はない。
これでも術士の端くれなのでな。
……時術士ツバキばどこに?
[殺して資質を奪う為、と聞けば男も葛藤するだろう。
しかし、見え見えの嘘であっても、「害をなす気はない」と言っておけば、時術士を売る男の罪悪感は軽減されるだろう。
我は優しいな、とウートラは自画自賛した]
[醜く笑う、老術士。
彼のツバキに危害を加える気がないという、言葉など一切信用などしていなかった――が。]
本当に、アザミに手出しはしないな?
ツバキにも。
[冷えた目で、問う。
ツバキを。
アザミがせっせと世話を焼いていた彼女を、売る気などさらさらない。
そう。
嵌められるのは。お前だ、ウートラ。
ウートラから「是」が返ってくれば。
目を伏せる。細い顎に指を当てて。暫しの思案。]
わかった。案内しよう。
[歩き出す]
―通路―
[途中でスーとすれ違えば。
―――絶対に手出しは無用と。
言葉は無く。けれど有無を言わせぬ視線を向けただろう。
邪魔をするようなら。斬り捨てる。
天魔の眼はそう告げている ]
……、それじゃそろそろ行こうぜ。
[シュンバの話を切り上げるように、ミアの手を引いた。ラーシナには、最後に。]
シュンバは悪いやつ、って意味じゃねぇ。
それじゃあな。
[と言って、部屋を出ると。
少しバツが悪そうに、]
あー……ミア。
ごめんな。…ムキになっちまって。
[フィロとまったりと会話していたら、職員らしき人物が報酬の話>>4を、
あ、後で良いや。と思いつつ。]
まぁ、さ。今回の事が終わったら、その賞金でぱーっと食べに行こうか。
[そんな提案をしてみる。
どれだけ豪勢な食事なんだ、と言われそうな額には今は気付かなかった。
そういえば、と職員が去ってからの合間に口を開く]
そういえば、精神の殴り合い――だっけか。
なら、さ。
選択が違えばどっちかが折れないといけないかも知れない。
だけどさ。折れる事が間違ってると思ったら、折れずに殴りあい切る、押し通すのも、またアリな選択ってのは、忘れないように。
[それだけはフィロに言っておく。自分の覚悟は内に秘めて。]
[暫し、目を閉じ。沈思黙考。そんな様子に見えたが。やがて静かに口を開いた。]
ツバキさん。
奴が、ウートラが、ここに来る。
アザミさんが襲われて。ツバキさんのところに案内しなければ殺すと。
だから逃げろ、とゲンさんが言っていた。
――でも。
『奴に強烈な不意打ちを』それが本音だ、とも、言ってた。
……『ゲート』を開く準備はできてる。ツバキさんは、どうしたい。
[自分も、本音は、ここで奴を迎え討ちたい。だが、私情で彼女を危険に晒すことはできない。だから、ただ、問う。その意志を確かめるように。]
多分、残された時間は少ないから。その中で、今出せる結論でいい。……ツバキさんは、どうしたい?
−IRPO本部通路−
ぁ……っ
[走り出したはいいけれど、そのタイミングも遅れたなら足の速さも段違い。
ゲンさんはじきに見えなくなって、それでも何とか足を急がせて。
たぶんこっちの方に行ったと思うんだけど…と、半ば勘で進む道すがらだった。
ゲンさん>>17と、それからアザミさんを捕まえたじいさん>>15に出くわしたのは]
なんっ
[声を出そうとして。そのために吸い込んだ息が、ひゅぅっとおとにもならずに押し出された。
目を合わせただけで。このヒトは、本気で斬るっていう、それがなにより直感できたからだ]
……
[一瞬だけ、押し黙る。斬られるのは怖くない。…ってのは嘘だ。死にたくなんてない。
でも、できることもできないまんま引き下がるのだってイヤだった。そんなんじゃ、死んでるみたいなもんだ。
でも。
押し黙ったのは、その葛藤があったから]
…っだよもー、おっかないなぁ!
[すれ違って、十分離れてから、聞こえよがしに声を張り上げた。できるだけ、チンピラが悔し紛れに負け惜しみを言ってるみたいに。
それだってあながち間違いじゃなかったから、そういう風に言うのは簡単だ]
本部の中にあんなおっかないヒト通すなんて、IRPOはなにやってんだろうね!文句言ってやんないと!
[そうやって、『負け惜しみ』を言って。走り出す。すぐ近くの、職員が詰めている場所へ。その誤魔化しは真に受けられなくたっていい。誤魔化されなくていい。
『IRPOに話は通しとくよ』って、それが伝われば、それで。
…あの目は。斬るぞ、っていうのと同時に。自分がやるぞって決心というか、覚悟というか、そういうのが見えたから。
だから、手は出さないし、出させない。そんなのに巻き込まれたら、職員さんだって可哀想だ]
―――そう言うわけだからさ。
あっちの方は、あんまりヒトが行かないようにして。でも、騒ぎが収まったらすぐに行けるように、救護の準備は、できるだけしといて欲しいなって。
うん。それだけ。
あー…っと、ちょっと待った。伝言もお願いしたいなー、なんて。
[余計なおせっかい?上等。
できることもやらずに死んだみたいな後悔したくないって、こりゃわたしのわがままだ。恨みたかったら恨めばいい。でも]
『こいつは貸しだって、わたしは勝手に思ってるから。
絶対取り立てに戻ってくるから覚悟しといて』って。スーからだって。
うん、そういうことで、よろしく。
[それは、約束みたいなもの。伝わるとしたら、向こうが片付いてからだから、その約束に意味があるのか分からない。でも、こういうのってたぶん、気持ちの問題]
こんなわがまま言っちゃうのも『生きてる』って感じでしょ?
[もしかして恨まれるんなら、それで恨まれて生きるのも。なかなかに生きてるっぽい。そんなこと急に聞かされた職員さんは困っただろうけど]
それじゃ。頼んだからね。
[言い残して、別のルートを辿り研究室へ]
だからさ、弟くん。
君はまずちゃんとからだを治して。
そんでみんなを守ってやってくれたまえよ。
なにしろそれが、『正義』っぽい。
[でも、ゲンさんとアザミさんの邪魔はしちゃダメだよって付け加える。斬られちゃうぞ?たぶんほんとに]
でも、わたしは生きてるからわがままなのさ。
だから、特に、相棒のことはよろしくね、なんて。ひいきしたようなことだって言っちゃうぜ?
[その言葉をどう受け取るのかは、弟くんの決めることだ]
そんじゃ、いってくる。
[拳を作らせて、こつっと拳同士をぶつける、また会おうぜの挨拶。
今はまだ反応のない相棒にも、していく。
よっし。この感触があれば、きっとまた戻ってこれる。
ううん。きっとじゃない。絶対だ。なんせ正義の味方ふたり分なんだから。
絶対、絶対だ。戻ってくる。また旅する。絶対の、絶対だ]
[ツバキは、どうしただろう。決めかねていただろうか。あるいはアザミを気にかけていたろうか、あるいはなにか…例えば、さっきの爺さんの心当たりでもあって、残ることに決めただろうか。
一緒に行くにせよ、残るにせよ。それを止める理由は何処にもない。
ただ、行きたいけれど、残らなくちゃならないってんなら直接噛んでから出かけていこう。
距離が離れるから繋げるのは難しいけれど。
ツバキが信じて疑わなければ、繋げることだって、できるかも知れないから]
あっはは、それ良いね。
どこに行くか決めとかないとな。
[ぱーっと食べに行こうと言われて>>18、黒狼がかぱりと大口を開けた。
正面から見れば笑っているようにも見えるはず。
カニも良いけど、他にも上手いものどっかにねーかな、なんて考えていると、イリーナが更に言葉を続けてきた]
うん、精神の殴り合い。
スーとも話したけど、俺は俺の思う通りに動くよ。
当然折れるのが間違ってると思ったら俺は俺を押し通すし、
それ以外の選択肢が良いと思えば、そっちを選ぶ。
大丈夫、中途半端にはしない。
[頷いて、四肢に力を込めて伏せの状態から立ち上がる。
身震いすると人型へと戻り、改めてイリーナに笑って見せた]
−シュライク・中島製作所−
こっちの十字型のボタンで機首の上下左右の操舵して、×ボタンが加速、□で減速、○が情報切り替えと決定で、△ボタンはサイドメニューの展開ね。
ふむふむ、なるほどなるほど。さすがナカジマの技術はリージョンいち。
[あとは、右手奥側のボタンでハッチの開閉して、左手奥側のボタンがセキュリティのオンオフ。中央右側のボタンが自動操縦の設定で、中央左側が緊急脱出っと。複雑なのだろうシップの操作を、両手にすっぽり収まるサイズに収めるとは、さすがナカジマ]
この、ど真ん中のボタンは?
…はぁ。重力震…わーぷ?
[唐突に専門用語が並んでちんぷんかんぷんだけど、要するに超すげえ移動方法らしい。
魔術とか陰術とか空術とかの理論を学んでたら理解できたんだろうか。
でも、これで《月》に行ける可能性は、ぐっと強まった]
ん。分かった。ありがとね。
[整備してくれたこと。それから、伝えてくれたいろんな情報。
ナカジマさん本人には、会えなかったけど。
ラーシナに会いに行ってくれてる。なら、きっと、大丈夫だよね。ラーシナ]
ラーシナが元気になったらさ。ラーシナも、また一緒に旅しようぜって。言っといてくれるかな。
なんせトモダチだから。黙って置いてったら怒られる。
[それになにより、また一緒に旅がしたいのだ。ラーシナとも。もちろん、おっちゃんとも。相棒と、一緒に。だから、その気持ちをしっかり、言い残す]
…ん?ガラクタ?ああ、確かに持ってるけど…えー…誰それ知らない。
うん、まぁ、判断はお任せします。
[なにやらガラクタを欲しがってるヒトが居るとか。渡すの自体はかまわないけど…
…構わないよね?おっちゃん。ラーシナ。
でも、悪用でもされたら癪だ。そいつがいいヒトっぽいのかどうなのか、判断は預けた技師さんに任せる]
『それじゃ発進するよー』
[外部へ音声を届けるスピーカーから声を発し、発進準備を整えてもらう。
小型な上に高性能。リージョンの中の空だって自由に飛びまわっちゃうのだ。こりゃいいもん拾った。見つけたラーシナはいい仕事しました]
『3、2、1…発射ぁっ!!』
[んん?間違ったかな?まぁ、シップ動かすのなんか初めてなんだから大目に見てよ。
盛大にジェットを噴かす…なんてこともなく。
不思議な力で浮かび上がった超古代のシップは、一路仲間の待つマンハッタンへ!]
【ウートラ】
話が早くて助かるな。
わざわざ詰らない怪我をする必要は、お互いにないだろう、なあ?
[適当な場所だけを言い、まず女の奪回を優先すると思ったが、連れて行く?
ウートラの脳裏に疑問がよぎったが]
ふん、成程。
下らん自己犠牲か。
……付き合ってやろう。
[自分が囮に、女からウートラを引き離す作戦と合点して、唇を舐めた。
良かろう。
ウートラは女をそこに残し、いつでも男の背に攻撃用の術を放てるようにしながら、それに着いていく]
[暫くの沈黙の後、セルリアン>>19から告げられたことに、
幾ら息を潜めていても、此処に“奴”は来るのだと覚った。
アザミが襲われた。
その言葉に、胸を突く痛みと、ふつりと湧く憎悪と。
一瞬の逡巡に、目を伏せた。
通信機越しに伝わってきた彼女の声は、
自分を護ろうとしてくれたもの。
具体的な場所を述べぬ言葉は匿おうとするためのもの。
ゲンもまた、今ここで自分を逃がそうとしている。
そう、思えども――。
彼が言う通り、今は、猶予すべき時では無い。
その短い時間の中で、ツバキは目を閉じて。
それからセルリアンの目を、真っ直ぐに捉えた。]
いい加減、逃げている訳には行かないの。
アタシはもう、護られっ放しのお姫様じゃない。
[退いた結果、ジョーンズも、シュンバも、見失った。
殺されたと決まった訳では無い。それでも――。
それでも、あの時は本当に時術しか能が無かった故に、
シュンバに対し、逃げ出す以外の選択が取れなかった。
けれど、今は違う。
術に頼るだけの身では無く、その術の力だって――。]
逃げ続けても結局、見つかっちゃうなら。
それで、みんなが傷つくくらいなら。
[ツバキの答え>>35を聞けば、微笑して。]
……ぼくも、そのつもりだった。
じゃあ、喰らわせてやろうか。キツイのを一発。
[そう言って、陰術を展開する。その陰は、二人の気配を隠す。
ハイドビハインドの応用。さっき試していたのはこれだ。
心術で気配を断つものがあるという。それと似たことが陰術でできないか、と。
発生させた陰に自らを隠す。ほんの一瞬でいい。欺くことができれば。]
【ジャスティスK】
敵の数と目的は?
[スーに言われて、研究室を守っていたジャスティスKは、彼の戻りを見て確認した。
……確認せど、実際は動けても、戦闘は出来る状況ではない。数字に換算すると、HP50というところだろう。
それでも、悪と戦うのが存在理由で。戦えと言われたら、疑問すら差しはさまず行動するのが、戦闘用メカで]
[なのに、この相手は「守れ」と言うのだ]>>25
宜しく任されました。
特に姉さんの事を。
[それから胸の内の、姉のデータのカケラと少し話をして]
「いってらっしゃい。おかえりと言う為に待ってるから」
と言うのが生きてるっぽい、です。
相棒と友達と見つけた自慢のシップだぜー。
どうだいすごかろう。
とか。自慢したいことは自慢しちゃうのだってきっと生きてるっぽい。
[だから自重なんてしないのだ。うん、するときゃするけど。今はしないのだ。乗り込むフィロ>>36と、イリーナに、シップの説明もざっとするだろうか]
来るとき…シュライク出るときもなかなかだったけどさ。混沌の中で嵐に出くわしたら結構かなりずいぶんと激しく揺れるから。
シートベルトはしっかりお閉めください?
忘れ物はない?ちゃんと座席に掴まった?
エチケット袋の確認はおーけー?
そんじゃ。
しゅっぱつ!
[矢継ぎ早の確認の後で。シップを出発させる。
『推力』のそれそのものに乗ったようなシップは、静かに確かにあっという間に加速して。目指す先は、ナガサメマチ。奥まったところの裏手の神社。その最奥へ]
[手にしたブラックイーグルの感触を、
背負った鞄の中の書の感触を、確かめて。
頭の中で、必要な技を、術を、整理して――。]
強烈な不意打ち、ね――オーケー。
[セルリアン>>37が微笑と共に告げたことに、小さく頷いた。
やがて彼の術が掛かれば、ふたりしてその気配は無くなる。
スーがこつんと拳を合わせていた人型メカの調子は、
メカに詳しくない目で見ても、万全なようには見えなかった、が。
気配隠したまま、その方>>39を再び一瞥する。
術士を庇いに行けば、より傷を喰らう可能性は高いだろう。
彼は「姉」と言われた者のことを護ってくれればいい、と
その言葉はこえに出して伝えられぬまま、思う。]
[そこにいたメカには術をかけなかったのは。今編み出したばかりの術では二人を隠すのが精一杯、というのもあったけれど。
……ぱっと研究室を見た時、そこに誰か残っていれば。相手の虚を突けるのではないかという狙いもあった。
姿を隠す前に、悪戯っぽく、人差し指を立てて。そのメカに、示して。]
ここにいた二人は逃げた、って言ってくれると、嬉しいな。
[そう、告げた]**
見つけたとかマジか。
……あっ、そーいやスー、超古代シップに居たな!
[ようやく思い出して、自慢するスー>>40を指差して声を上げる。
そこで見つけたのだろうと言うことは予測出来た。
あそこで見つけたものだとしたら、その性能の高さにも納得出来る]
嵐に巻き込まれて漂流とか勘弁な。
エチケット袋は要らねー、シートベルトおっけー。
回復道具調達してねーけど、精神対戦なら要らねーかな。
よし、俺はいつでも良いぜ!
[矢継ぎ早の確認にも粗方返して、出発の合図と共にシップは静かに動き出した。
今までに乗ったことの無いような乗り心地。
加速は滑らかでこれと言った振動もあまり感じられない。
嵐に捕まることも無く、シップは順調にナガサメマチへと向かって行った]
[スーの言葉>>42にはにっこりと…でも少し不敵さも混じった、表情で。]
正義の総本山、か。………ふふ。
それなら、安心だ。
[ぼくは自分が正義かどうかなんてまだわからないけど。それでも、]
もちろん、やることやるさ。生きてるんだからね。……生きるんだからね。
[そして。スーの背中を、見送った]**
【ジャスティスK】
[本当は、姉の言葉は、大まかな意味としか聞こえず、かなり推測で補った言葉だったが。
それでも、スーのその反応>>43を見れば、大筋では間違っていなかったのではないか、と思って]
後の事は気にせず。
あなたの戦いをして下さい。
[見送った。
そしてセルリアンのハンドサイン>>44を確認して、こちらは親指を上へ立てたハンドサインを返す]
了解しました。
先程の、ウートラが来たというヘッジホッグ様の通信>>7:200で、ゲン様とジャスティスQの相棒は部屋を飛び出し、ツバキ様とセルリアン様は逃げた。
私は、事後処理の為にここに残った。
理屈は通ると思われます。
あー、どっかで見かけたような気がしてたけど、そういやあの時すれ違ってた?そっかそっか。フィロもいたんだ。
でも悪いね。早い者勝ちってことでひとつ。
わたしひとりのだったらいいよー、いつでも貸しちゃうよーとか言うとこだけど、これ、友達みんなのだかんね。
…なんとなく、友達みんなも、いいよー、貸しちゃうよー、って言ってくれそうな気がしないでもない。
[ほんとはもっと前にクーロンでニアミスってたことには気づかない。
なんて。これから行くとこは大変なとこだってのに、混沌の中を進むシップを動かしながら、フィロ>>45と交わす言葉はまるっきり雑談だ。
びびるのなんて、その時んなってからでいい。どうせその時になったらびびるんだから]
視界は良好、旅路は順調、ナガサメマチはもうすぐそこ。
ん。よっしゃ。リージョンに突入するよ、掴まった?
[確認する間にも、混沌を抜けたシップはナガサメマチへと突入していく]
−ナガサメマチ−
[ざぶんっと、混沌からリージョンへ入る一瞬だけ、まるで水の中に潜るような感触。きっと推進システムが切り替わったんだろう。なんて。小難しいことは知らないけれど]
これがあっちであの建物がそれで、神社はあっちー…かな。
[IRPOを出る前。ちょっとだけ聞いたツバキの言葉を頼りにシップを進める]
わぁおー。建物上から眺めるってこんな感じなんだ。
すっげ。これ。すっげ。
[シュライクやマンハッタンでは、目的地へ向かうのが最優先で、地上のよう好きにしてる余裕はなかったけれど。
こうやって目的地探すついでにでも、眺めた地上はすごい眺めだ。
うん。でも。やっぱり個人的には、自分の足で、あの中歩くのが好きかな、なんて。もう相棒と旅するときのことを考えていた頭に、ぴこーんっとシップのコントロールパネルが発した、通知音]
えーと…『重力震:微弱』…っと。すげ。ほんとにあったんだ。
よーし、向かうよー。
[声をかけつつ、パネルが示した座標へシップを進めて]
−ナガサメマチ・神社裏手−
…まじかよ。うーわー。まーじかよーう。
[パネルが示した座標、その目前。そこへと至る『道』を眺めて、声が漏れる]
ふたりとも。信じてくれる?
[約束はいっぱいだ。ここでしくじるつもりなんてないけど。なにアレやばい。
うっそうと茂った森は上空からの接近を許さず、一箇所開いた入り口から、真っ赤な装飾めいた門がずらり。
神社の裏手のそのまた奥に、向かう千本鳥居のその向こう。
ワープゲートを開ける座標は、そこにあった]
ふへっ。ふへへへへ。
[笑ったみたいな声が出るのは、やばいときが一番多い。
行けるかどうかとかじゃない。行くしかないんだ。行くんだ、絶対。
失敗しない。しくじらない。この期に及んで謀反を起こしてくれるなよ?わたしの両手]
― IRPO施設内 ―
[ジャッカルの居場所を突き止め、IRPOの施設へと辿り着いた。そして誰ぞに身分でも頼まれたら厄介だ、と、幻術を使い、身を隠しながらジャッカルの元へと歩く]
絶対に殺してやる………。
[口を吐くのは怨嗟の言葉。
ここに辿り着くまでにもの凄い苦労を強いられた。
情報端末や情報屋、それからこれまで培った知識を動員したが、無駄足や不足の事態の連続だった。
死にかけるような場面にも遭遇した。
いまや、自分が未来をある程度予測できると言う余裕は、粉みじんに砕けていた]
大体にして偽名でIRPOに登録とかおかし過ぎるだろうが!
人物特定に時間喰いまくったわ!
[ついつい大音声を発してしまう。
職員が、何事か、とビクッとする]
おっとっと、いかんいかん。
[慌てて、足音や声のほうにも幻術を施す]
[>>31]
アザミ、直ぐに戻って来るから。
[意識を手放し、くたりと力無いアザミの髪を撫で。
乱れた襟元を整えてやってから立ち上がり、ウートラの少し前を歩く。
ウートラが、アザミを此処に置いていく選択をした事にホッとする。
いや、目の前で嫌らしい笑みを浮かべる老いた男の体格ではそれを選ぶしかないだろうという、予測はあったけれど。
ーーこれならば、髪を撫でる風を装って襟元から忍ばせた守り札『秘術札・魔術師』に気づかれることは無いだろう。
ちりりと、背中を灼くように向けられる警戒心はウートラの意識が強く自分に向いて居るだろう印。だから、大丈夫。
あの扉を抜けた先に、もう探し人は居ないはずだから。
俺の『家族』に手を出したことを、後悔して無為に逝くといい。]
ークレイン博士のラボー
[扉をくぐった先には2人の姿は無く。
ただ、傷付いた姿のジャスティスKがそこに居た。
ウートラは2人の行方をジャスティスに詰問し。
ジャスティスは予定通り>>47の返答を返しただろうか?
ーーーうん。2人ともそれでいい。]
ツバキが、居ないのはお前自身の不手際で。俺の所為では無い訳だけど?
[嗤う。
プライドの高い老人の、逆上を煽り術を誘う。
その時が最大のチャンス。
この身を灼かれようと、引き裂かれようと、こいつを許す気は無いし、野放しにしていい相手ではない。
2人が隠れている事は知らないから一人で決着をつけるつもりで。]
[ケヴィンに手を引かれ>>+8病室を出る]
いいえ、ムキになってるケヴィンさん可愛かったです。
[男のプライドとかは、良く分からないが、「強い」と認めた相手への「自分とどっちが強いのか」を計る緊張感は分かる。なにせ、「力」「美」「恐怖」は、妖魔の価値観でもあったから。
だから]
シュンバさんなんて、気にする事はありませんよ。
だって、シュンバさんがいくら強いと言っても、ちょっと大きなモンスターにやられちゃうくらいなんですもの。
妖魔の君と戦って、無事に帰ってきたケヴィンさんに及ぶべくもありません。あのかたが何かを奪い取るのは良くあることですけど、あのかたは奪い取られるのは、滅多にないことなんですよ。
[そう言って、その胸に身を寄せた]
─ ナガサメマチ ─
[混沌からリージョン内へ。
その境目で受ける衝撃は硬いものではなく、湖に潜るようなそんな感覚。
ほんの少し故郷の湖を思い出しつつ、眼下に広がる光景に目を輝かせた]
すっげぇー!
こんな高いところから見下ろしたことなんてねーよ!
[これから大勝負に向かうと言うのに、それを感じさせないほど興奮して窓から見える光景に張り付く。
翼も手に入れたし、今度からは自力でも見れるかな、なんてことを思いながら、スーの声>>49に視線をそちらへと戻した]
当たりか? 上等、行こうぜ。
[ほんとにあった、と声を聞いてこの先に目的地があることを確信する。
ただ、進んだ先に見えた光景に、フィロは呆気にとられてしまった]
…うへぇ、なんだこれ。
[真っ赤な鳥居がずらりと立ち並ぶ先、そこにワープゲートの座標があると言う。
シップで通り抜けるには操縦の正確さが必要となろう]
つーかそこで聞く?
アンタの腕、信じざるをえねーだろ。
[浮かべた笑みは引き攣っていた、けれど。
このシップを操縦出来るのはスーしか居ないのだ。
信じない選択肢なんて無い]
任せたぜ、スー!
[奇妙な笑い声を出すスー>>50に声をかけて、フィロはこの先起きるかもしれない衝撃に備えて座席の取っ手へとしがみ付いた。
シップはスーの絶妙なコントロールにより千本鳥井の中を駆け抜けて。
掛け声と共に発動した重力震干渉によりシップはワープゲートを抜けて行く]
『────────』
[誰かが嘆いている。
はっきりとは聞こえない。
けれど、身体を駆け巡るものが反応している。
何かが居る、自分の中にあるものに似た何かが。
シップが完全にワープゲートを抜け切った先、そこに広がる光景をフィロはしばし呆と眺めた**]
― IRPO施設内を歩きながら ―
[余裕を無くした難しい顔で、思索する]
(それにしてもこれまで99回のループを繰り返したけど、こんなに上手く行かなかったことは無いぞ)
[そもそもにして今回のループは、まず開始地点からがおかしかった]
(ウートラと決着が付いた直後からと言うのは、初めてだった)
[ここまでのループの開始から、終了するまでの時間もまちまちで開始から終了に半年を要したこともあれば、わずか5分で終わったこともある。でも終了までの時間はまちまちでも終了する『場面』は、ウートラに殺されるか、ウートラを殺すか、他の要因でウートラが死ぬかした後、もしくはパラドックス的な行動をしたところだ。これで概ね確定している]
(ウートラと共闘関係になって、ウートラと僕の両方が生き残るって言う割とレアなケースも都合8度ほど存在した。さらにウートラが野望を成就させるところを目撃するって胸糞悪い経験している。でもやがて致命的なパラドックスが発生して終了している)
[要するにループ終了のトリガーは、ウートラとの決着の時点で統一されていた]
(でも今回のループは決着からスタートだから、すでに矛盾が発生してるんだよな)
[これを持って、ウートラとは互いに不可侵であることを約束したし、自分のその判断も間違ってはいないと思うが……]
[ぎゅっと抱きしめられて>>+12、幸せをかみしめていたら]
……?!
[思わず、ケヴィンを見上げる。
さあっと体中の血が下がっていくような気がして、言葉が喉で凍る。
嫌いになったの?そう言いかけて、ケヴィンの震えに気づいた。
左手の薬指にはまったトウテツパターンを、強く意識した]
理由を、
きかせてください。
>>+15
[目を、逸らさなかった。
じっと、ミアの瞳を覗いて語る。]
ミアを……守る、自信が、ないんだ。
俺には……その、大きなモンスターでさえ。倒せる気は、しない。
[危険を顧みず、トワイライトゾーンを使ったとしても。それでも、まだ。足りていなかった。]
……もう一度。
ラス・アルゲティが来たとしたら。その時こそ、俺は……。
一度、二度、はあっても。三度は、無いかもしれない。いつまでも、逃げ続けることが出来るとも、思えない。どこかで、決着をつけなければならない……。
…ミア。
[抱き寄せる手から、力が抜かれていく。]
シュンバは、強いよ。
もし、俺に、何かがあったら……、
【ウートラ】
……ふん、予想の範囲内だ。
[指をぱちんと鳴らす。
気を失った娘の傍に仕掛けた「剣」のカード。これで娘を串刺しに……]
[だが。
手ごたえがあまりにも少ない。
まるで「魔術師」>>52で作った幻影に攻撃したとでも言うような……この男の仕業か!]
[ウートラは鼻の頭に皺を寄せた]
やってくれる。
【ウートラ】
[ここに居るのは小生意気な剣士と、ボロクチャのメカ2体……。
ツバキの行方を聞きだすならば、剣士の方だろう]
あの娘も、お前も、それなりにツバキと縁故があるようだ。
お前を殺し、ゾンビに作り変えて、その脳に聞くとしよう。
[ヒューマンをモンスターに変える事は容易ではない。
それが出来るなら、とっくにジョーンズに対して行っている。
だが、恐怖を煽って口を動かしやすくしてやるのは、親切だろう?]
[ウートラは続け様に攻撃術を唱えた。
あまりに早口すぎて、同時に3つの音が聞こえるほどだ。瞬きの間に完成したのは]
ダークインプロ波動!
[ダークスフィア・インプロージョン・生命波動……術ひとり三連携を繰り出した。
ウートラの総術力、知識と資質があってもなお、そうそうは出せない超人術であった]
[……この時、全体攻撃を組みこんでいれば、あるいは隠れている2人もあぶり出せたのかもしれない。
だが、目の前の男に意識が集中しすぎていた。知らず、挑発に乗せられていたのだろう]
― 昨日/IRPO・医務室 ―
う?
……そうか。自分の目、で。
[正義の味方、という問いに対して、ケヴィンからは否定の言葉 >>+5 が、ミアからは肯定の言葉 >>+6 がそれぞれ返ってきたことに困惑する。「正義」の定義は人それぞれ異なるものであることには、まだ気付けていなかった。しかしケヴィンの言葉に、合点がいったように頷き、言葉を反芻した。自身は生き永らえた。シュンバもまた、生き永らえたらしい。ならば確認する機会はきっといつか来るだろう]
……ケヴィン、ミア。
ラーシナの「名前」は、ラーシナ。
[名乗られた二人の名を唱え、記憶に書き付ける。自身が明確に名乗っていないことを思い出し、二人とも把握していたであろう名を名乗った。名前、の単語に僅かに力が入る。その表情は微笑めいていたかもしれない]
いやです。
[こちらも目を逸らさない]
2人一緒なら強くあれると、そう言ったじゃないですか。
2人なら乗り越えられると、そう確認したじゃないですか。
[ぎゅっと、ケヴィンの服を掴んで]
どこかで決着をつけるとしても……ケヴィンさんひとりではだめです。言ってくれたじゃないですか、あの時、わたしが来て良かったと。わたしを、必要としてくれたじゃないですか。
それなのに。
ケヴィンさんが危険な目にあってる時に、わたしはフォアシナトゥールでのんびりお茶でもしてろって言うのですか。
[強い目を、していなければならないと思うのに、勝手に紫が潤んでいく]
シュンバさんなんか嫌です。
ケヴィンさんじゃないとだめなんです。
わたし……。
あなたがいなければとっくに死んでいました。あなたと一緒にいられないなら、死んでいるのと同じです。
わたしを突き放したいのならば、わたしを殺してからにすることですね!
[だんだん言っていることがめちゃくちゃになっている気がする]
― ちょっと前・IRPO施設内 ―
(…………もしかしたら、僕は……)
[歩みを止めて深刻な顔をする]
(僕の今の推察が正しいなら、これは非常に危険な状況じゃないか?)
[さらに思索を広め次の行動に躊躇していると、不意に、]
……あれは?
[曲がり角の遠い向こうに、見知った姿を発見し、思索を止めた]
ウートラ……、一緒に歩いているのはゲンか?
[ウートラがいつもの『皮』を被るのを止めているところを見ると、なにやら消耗しているようだ。
一応、陰術か何かで、周囲に目立たないようにはしているようではあるが……]
――ナガサメマチ――
――?
[ふむ、と首を捻る感覚。どっかで感じたようなそうでもないような。ま、気にするところじゃないか。
それにスーとフィロによれば>>49>>55此処がナガサメマチで。しかも、スーによれば、何かしら、あったらしい。
後はそれが当たりかどうか見に行くだけ、って所か]
あいよー。んじゃ、行こっか。
[軽く、勤めて軽く返して承知する。神社へと向かう道筋の光景、フィロの喜び様、スーの運転する姿、目に焼き付ける。
それはある予感がしていたから、予感に気付いた重さを感じさせないようにして、悔いが無い様に、記憶に、魂に焼き付ける]
――ナガサメマチ・神社裏手――
あのね?スー。いまさらここで信じないヤツが付いてきてるとでも?
[大馬鹿が、そう言わなかった自分を褒めて欲しい。
そら、あの赤い鳥居?だかそんな物を潜り抜けるのは少々梃子摺るかもしれないけど、何かに追われてる訳でもないのに、ミスるもんかよ。
当たり前のようにそんな態度でフィロに続いてスーへと返す。
座席に掴まる位はしても、目まぐるしく変わる光景から目は離さない。
これだって焼き付けるべき記憶だ。森の中にある鳥居を潜り抜け、その先には――]
……妖魔。
[歩み去る二人を見送り、独りになった室内で、ミアが名乗った種族名をそっと呟いた。それは、可能性の世界では自身が成り得たかもしれない種族だ。彼女のように、美しく気高い妖魔になる世界もあったのだろうか? 不意に、意識を取り戻してから、診察中に医者から聞いた言葉を思い出す]
「この世界において、あなたのようなラミアは下級妖魔に当たります。
しかし、あなたは妖魔ではない。赤色の血液がその証左です。
これまでに「変身」したことはありますか?」
[胡乱な意識下において、首を左右に振って否定の意を示すのが精一杯だった。生きるため、生命科学研究所でともに育った実験体たちを吸収したときも、この姿が変化したことはただの一度もなかった。医師の反応は、どのようなものだっただろうか。思い出せない。次第にまどろみが襲い、寝台の上で眠りに落ちていった]
【ジェイコブ】
―シュライク・中島製作所―
[ジャッカルが見つけたと思われる個人シップ>>30に乗る事は出来ずスーを見失う]
しまった!確かナガサメマチに居るかも…。
こっちも追いかける!その前に…。
[...は一旦IRPOに向かい、感染対策しに行こうとした。]
『――――』
[なにか、聞こえた様な気がした。
参ったな、ああ、参った。自分の中を駆け巡った何かが、反応しているのは今はどうでもいい。
聞こえたのは、泣いている子供の声の様に聞こえたんだ。ド畜生。
そんでもって。やっぱりある予感はしていたんだ。
目の前に広がる光景をみて、軽く笑って。]
――じゃ、行かれますか。
[何でもない事のように、そういってのけた**]
―IRPO病院―
ハハハ!まだ歩けるんじゃな…。
[...はジェイコブに連絡を取れない事を気にしつつ。散歩中にラーシナを見つける。
数時間前にケヴィンと女性が会話した後だった。看護婦に「患者と会話する」と伝え、ラーシナに近づく。]
まったく下が蛇じゃな…。
[ラーシナが起きたのはその時だったのだろうか?**]
[ケヴィンの言葉>>+24にコクリとうなづく]
話してくれるのですか?
……いつかは、今ですか?
[ケヴィンはかなしい顔をしていると思った。
ラスの宮殿で、ふと、鏡の中で見た自分の顔も、こんな感じだった気がする。
もう、よく思い出せないけれど。
ケヴィンの手を探しあて、拳の上から包んだ。
絆の指輪は硬く、ケヴィンの拳も硬かった]
― IRPO・病院 ―
(今からゲンとウートラの一騎打ちでもしている頃か……。
多分ウートラが勝ってしまうんだろうけど、僕にはもう関係ない……、関係……ない)
[何かを振り切るようにして、病院区画に入った。そしてすぐにしないうちに>>+23ジャッカルを、そして彼と話をしているラーシナを見つけた]
見つけたぞ! ジャッカル!
うおおおおぉぉぉぉ!!!
[ジャッカルへと全力で馳せ、そのままの勢いで飛翔、ドロップキックをジャッカルへと見舞おうとした]
― 現在/IRPO・医務室→病院廊下 ―
[目覚めはすっきりしないものだった。夢の中で再び幻視を見たような気がするが、その詳細はまだ思い出せず霧に包まれている。ミアにかけてもらったスターライトヒールの影響か、頭の中とは裏腹に身体は軽快だった。医師から院内であれば外に出ても構わないとの許可を受け、その際にジャッカルもまたこの病院に入院していることを聞く。彼に会いに行くべく、医務室から廊下へと這い進む]
ジャッカ、……?
[医務室を出たところで丁度ジャッカルの姿 >>+23 を見かけた。彼もこちらに気付いたらしい。呼び掛けようと歩み寄ったところで、不意に青年の叫び声 >>+26 が廊下に響き、思わずその場に立ち竦んだ]
>>+25
ああ、……今だ。
[ミアの手が、ケヴィンの拳を包み込む。
優しく触れてくれた手に、暖かさを感じて。
言葉を出すのが、辛かった。やっぱり何でもないと、言いたかった。一緒に行こう、と。
言い直してしまいたかった。
それでも。ここから先に、ミアを、連れて行くわけにはいかなかったから。一言づつ、ケヴィンは言葉を紡ぐ。]
人間は……。寿命が、短い。
…このままじゃ、何時かは…。
俺が、先に死んじまうんだ。人と妖魔の種族の垣根は……。価値観だけじゃ、無い。
……だから、さ。
ミア。……大好きだよ、愛してる。
だから……。
ファシナトゥールに……帰って、欲しい。
― IRPO病院廊下 ―
[ドロップキックから、着地を上手く決め、ラーシナを挟むような形で、ジャッカルと対峙する。
ジャッカルへの度重なるフラストレーションが、言葉にかつての勢いを取り戻させる]
ラーシナどいて! そいつ殴れない!
[ついついそんなことを口走ってしまう。と、ここまで言ってからラーシナとは、まだ知り合っていないかもしれないと言うことに気付いた]
(不味った。警戒させてしまったかな?)
[表情筋の薄いラーシナの顔を窺うが……]
[ケヴィンが寿命で先に死ぬとしても、その時までは……、
悲しくても、その時までの思い出があるほうが、ないよりまし……、
と、そう返そうと思っていた]
?!
……人間をやめるって……、
それはどういうことですか?
[さすがに、驚いた]
>>+32
[驚くミアを見て、話を続ける。]
……実は、このIRPOにはな。
随分前、ドクター黒木と呼ばれるジェノサイドダークの総統が捕まっていてな。
さっき、少し妖魔の血が混じっているラーシナのことを見ていて思ったんだ。
ドクター黒木ならば、俺のことを妖魔に改造することも出来るかもしれないってな。
このままラス・アルゲティと戦っては、恐らく俺は奴には勝てない……。俺には、力が足りないんだ。
トワイライトゾーンの研究。俺の身体には、ドクター黒木が欲する情報が詰まっている。それと、このIRPOからの脱獄を引き換えにすれば、あるいは……。
……しかし、俺が奴に改造されている間。ドクター黒木の所に、ミアを連れていくのは……とても、危険だ。やつは何をするか分からない。
……もし、俺に何かあったら。シュンバに、クーロンの地下に基地があるから、そこに乗り込むように頼んで欲しい。
…ミア?
[視界の端から男の影が飛び込んできた。驚いて動くことができなかった。暫くして、顔を認識した。かつて幻視で見た青年だった。直接対面したことはなかったはずだ。少なくとも、「ラーシナ」になってからは。名前を呼ばれ、呆然とするが、どうやらジャッカルに敵意を抱いているらしいことを知り]
……ジャッカル、病院、いる。
殴る、よくない。
[それだけ言って、立ち塞がるように向き直った]
[じっとケヴィンの話>>+34を聞いて。
思考をフル回転させて]
……黒木というその人は、「悪いひと」なのですよね。
ケヴィンさんは、わたしのために「悪」をやめたのに、また、「悪いひと」のところに行くのですか?
……。
ケヴィンさん、わたし、その方法好きじゃありません。
IRPOに捕まっているような人を助けるのも、その人に任せるのも。
……そして、ケヴィンさんと離れるのも。
……ケヴィンさん。
わたし、他に人間から妖魔になった人を知っています。
……でも、その人は完全な妖魔ではなくて、半分だけで。
最終的に妖魔として生きることを選んだと聞きますが、それまで自分がどうやって生きるべきか、とても苦しんだと聞きました。
……わたしに、同じことは出来ないかもしれません。
そして、ケヴィンさんもとても苦しむかもしれない。
でも、同じように賭けるなら……。
[ラーシナに立ちはだかられ、当たり前のことに気付く。と言うか気付いていたが、頭に血が上り失念していた。
ジャッカルとて何がしかの意図をもって邪魔をしていたわけでは決してないはずだ。ただただその行動がバタフライ効果で、邪魔になっただけなのだ。
バツの悪い顔で、しどろもどろに言い訳を始めるる]
いや、僕の追っている悪い奴に彼がよく似ていたのもで、ついつい勘違いを。
その……本当にすまない。
[結局色々と破綻しそうだったので深い言い訳を諦めて、ジャッカルとラーシナに深々と、彼らの警戒が解けるまで頭を下げ続ける。と、ようやっとここでジャッカルに見覚えがあることに気付く。写真だけでしかジャッカルの顔を見知っていなかったと思っていたが、どうもどこかで会ったことがあるっぽい。どこでだっただろう?]
(いや、いまはそんなことよりも『ガラクタ』についてだな)
[そこについては一旦保留で、本題を切り出す]
実はナカジマと一緒に『ガラクタ』って言うのを探しているんだが。
心当たりは無いかな?
あっと、どこかで会ったことがあるかもしれないけれど、一応自己紹介を。
僕はジョーンズ。
フリーダム・ジョーンズだ。
考古学者とか冒険家とかをやっていて……、多分もう過去のことしかわからない自由人だ。
[ジョーンズはそう名乗った]
>>+36
……ああ、「悪いひと」だ。
[肯定して、頷いた。
ジェノサイドダーク総統。野放しにすれば、また悪逆の限りを尽くすだろう。混沌とした世界に、また一つ、厄介な事件の火種が増えることは間違いなかった。]
>>+37
…ミア。
[その妖魔は、どうして妖魔として生きる道を選んだのだろうか。ケヴィンは、思う。妖魔として、生きていたくなる……そんな誰かが、居たからではないかと。]
俺は、ミアの味方だよ。
他の何者でも無い。
……その為には、悪であっても構わない。
ミアを守れるなら。一緒に居られるなら。
…人間なんて、辞めて良い。ずっと一緒に居たいんだ。
……ミアと、一緒に、生きたい。
[――ウートラが動いた。>>63こちらには、全く注意を向けていない。ならば。持てる最大の術を。]
(挨拶がわりだ。)
[ルビーの欠片が、ウートラの周りを舞う。それは集まり、嵐となって。その身体を包み。凝集した、ルビーが巨大な塊となってウートラを襲う。狙うのは、ウートラ一人、のみ。本来無差別に注ぐそれを対象を定めて発動させるのは、並々ならぬ集中力を必要とする。しかし、若き術士はやってのけた。ただ、こいつを倒す、そのことのみに心を定めて。
虚を突かれたウートラに、ゲンは、ツバキは、どう動いただろう。ただ、口には出さず『叫ぶ』。]
『二人とも、今だ!!』
[そして、自らは、新たな術を――魔術の檻を――唱えながら、剣を構える。どうすればいいのか、身体が、心が?あるいは魂が――知っているような気がした。]
[男が思いの外あっさりと引き下がったことに、僅かに強張らせた方の緊張を解く。どうやら敵意は一過性のもので、恒常的なものではないことをそれとなく察した]
ナカジマ、知り合い、だったか。
ガラクタ、ラーシナ、持ってる。
……持って、た。
[ナカジマと面識のある相手ならば自身の名前を知っていてもおかしくはないだろう。納得したように頷き、話に耳を傾ける。パーミュで発見したガラクタ。あの日ジャッカルが見つけたものだろうか。それならば自身が所持しているはずだった。が、見当たらない。IRPOに運ばれてきたとき、それがスーの手に渡っていたことを知れたはずもなく、尻すぼみにそう答え]
ジョーンズ、おぼえた。
ラーシナは、ラーシナ。
[とりあえず、そう名乗り返した]
【技師 ナカジマ】
― 一方その頃/シュライク・中島製作所 ―
[シュライクへと戻るシップの中、堪えていた涙腺がようやく震えを終えた。人前で涙を見せるのは己の美学に反する。ラーシナの傍にいたい気持ちはあったが、自身が治療できるのはメカだけだ。ここは本職の職員たちに任せ、自分にできることをすべきだろう。当面は入院費の工面だ。頑固者に見えてその実お人好しな父親に頼めば出してくれるだろうが、当てはある。そうして中島製作所へと戻ってきたとき、スーたちが訪れたこと >>28 を聞かされた]
何だよ入れ違いかよー。
って、ちょ、それ、相棒、照合!
[顔を合わせられなかったことに落胆しつつ、預けられたガラクタの存在に気付いた。それはジョーンズに依頼されたものによく似ていた。相棒メカにデータを照合させる。相似率99%。間違いない]
【技師 ナカジマ】
おっしゃ行くぜ相棒! 目指すはパーミュだ!
……っとと。
[相棒メカを伴い、慌ただしくパーミュに向かうことにした。ばたばたとやかましく足音を立てながら、踵を返して再び出入り口へ向か――おうとしたところで反動に逆らいながら一度立ち止まり、振り返る]
親父ー!
ジョーンズさんの連絡先知ってるなら連絡頼むぜー!
[それだけ告げて、シップ発着場を目指した。依頼と金の工面の二つが同時に解決できる。すでに頭の中では金を取る気満々だった。ナカジマ社長は息子の様子に、呆れたような諦めたような表情を浮かべてため息をひとつ吐き出した。彼がジョーンズの連絡先を知っていれば、程無くして連絡が届くだろう]
―IRPO病院廊下―
[横から突然男>>+26が飛び掛ってきた。22%の回避力]
危ないのう!病院では静かにじゃよ!特にワシは手が使えんから余計にじゃ!
…おお!クーロンの酒場で麦茶を飲んでいた男じゃないか?
元気にしてたかね?
[体術から見て覆面男>>0:194と思われる。]
わたしも、ケヴィンさんの味方ですよ。
寵姫でもなく、ものなのでもなく、貴方を愛するただのひとりの女です。
[深淵のような悲しみの表情が薄れた気がして、ミアもまた痛みを堪える表情だったのを和らげて]
「半妖」を作り出す、その方法は……、妖魔の血を与えること。
妖魔の青い血と、人間の赤い血を混ぜること。
でも、わたしは妖魔の君のように膨大な力を持っているわけではないから、もしかしたら失敗するかもしれない。
一番いいのは……、危ない事なんてしないで、どこかに隠れて幸せに暮らす事だと思います。
寿命に違いがあっても……きっと……、その時までの幸せな思い出が作れるならば、それは幸いなことですから……。
[思い知らせてやった……!そう思ってウートラが勝ち誇ろうとした瞬間]
なっ!
[見慣れたルビー色の欠片……いや、塊が周囲を周囲を取りまいた。>>67
魔術の最高奥義、ヴァーミリオンサンズ……いや、これは違う、単体に狙いを絞るなどと、聞いた事もない。
ヴァーミリオンサンズを元にしたオリジナル魔術……ヴァーミリオンムーンともいうべきもの]
[アザミの神威で傷を負っていた体に、更に痛みが増えて]
く……く……く……。
[だが、ウートラは笑っていた]
思い出したぞ、ツバキと一緒にいるという魔術士……セルリアンの名を>>5:40
マジックキングダムに生まれながら、魔術を嫌い、剣技を習得したいなどとぬかす落ちこぼれが、よくオリジナル術など、編みだせたものだ。
我が分からないか? 恩師の顔を忘れるとは、不出来な生徒だな。
[ウートラの姿が一瞬、別の者に変わった。
眼鏡をかけ、細長い神経質そうな顔をした、学士風の男。……マジックキングダムの臨時教師のひとり]
ワシは武術家のジャッカル。ガラクタについてかね…?
残念ながら、IRPO隊員のヘッジホッグに後を託しバックパック渡したのじゃ。「ラーシナ達に会ってこれを見せるがいい。きっと力になるだろう。」とガラクタの説明をしたのじゃ。
今頃、ワシの傷薬でも使って頑張っているだろう。
[バックパックはIRPOに引き渡された事を知らずに語る。当時、うまく喋れてない事に気づいてない...。
それから、ジョーンズの話を聞きながら小声でラーシナに「蛇、触ってもいいかね?」と伝え返事を聞いた後、触った。]
ジョーンズ、これからどうするつもりかね?(これは作り物じゃないのう)
【ジャスティスK】
[修理途中の姉に、身をかぶせる様にして庇っていたが。
術士同士の戦いが始まりそうな予感をみて、そのボディをお姫様抱っこで持ち上げた。
彼らの範囲攻撃に、巻きこまれるだけで、危険な事になりかねない]
戦闘に参加できずに、申し訳ありません。
ジャスティスQとメカ技師を退避させます。
[そして、姉のボディから重火器を引き抜くと、自分に装着。
壁をぶち抜いて退路を作った]
フリーセルじゃねーよ。
[ジョーンズはジャッカルに律儀な突込みを入れてから、>>+42ラーシナと>>+48ジャッカルの言葉を聞いて、落胆する。ここまで探して『ガラクタ』は、いったいどこにあると言うのか。ジャッカルの「これからどうするのか」と言う問いに、難しい顔で唸っていると通信機が鳴った。失礼、と二人に一言断りを入れて、通信に出る]
はい、こちらジョーンズ。
はい……『ガラクタ』が見つかった!?
もう修理に向かっている?
それはよかった! ありがとうございます!
[通信を終えて、ジャッカルとラーシナに事の次第を伝える]
僕はこれからバーミュに行こうかと……。
[今後の予定を話そうとしたその時、IRPO内のどこかで大きな音が鳴ったような気がした]
[それは――絶句――衝撃……?いや、違う。]
はは、はははは………
そうか、あなたが。あの頃は気付きもしなかったな。いや、気付いてたのかな?
だってあなたのことは、キングダムの教師の中でもとりわけ嫌いだった。
[術というものの素晴らしさを。只管に説いていたその男。そして、御伽話のような…漠然としか知ることのなかった、100年前の『真実』を。自らに教えた男。そして、それを語ったあとに、だからこそより一層術の、資質の会得に励めと、昏い輝きを帯びた眼で言った男]
『恩師』…?確かにそうかもしれない。おかげで、ぼくはキングダムの闇を、より一層強く、確信した。
落ちこぼれで結構さ――あんたのようなヒトが築いた歪んだ秩序からなんて。喜んで落ちこぼれてやる。
どうにか、したいんだ。
…もっと、ミアと、一緒に居たいんだ。
ずっと、ミアと、一緒に居たいんだ。
…しかし。ミアに危険が及ぶようなことも、したくは、ない……。
[半妖。ケヴィンが何より気になるのは、ミアが大丈夫なのか、だった。]
―???―
「クィンティルラ」
[そう名付けてくれたあの人は、とても優しくて、とても賢くて。
幼くてもわかった。偉大な人なのだと。
…いつか、共に研究したいと。そんな夢を持っていた。
尊敬していた、大好きだった。貴方の名前は――]
[セルリアン。それは、澄んだ空のような青。
それは、過去の、歴史の影に隠れた英雄にあやかって付けられた名。
その名前だけが、彼の家には、静かに、伝わっていた。真実をその内に秘めて。
それは、受け継がれた『資質』。術の資質とは違う――]
ウートラ。
お前を、倒す。
[そう言って剣をその手に持ち、立つ青年に、老魔術士は何を見ただろうか]**
[ジャッカルの「これからどうするのか」と言う問いが頭の中で何度も響く、これにジョーンズは、]
僕はちょっと野暮用を片付けようかと思うんだ。
[どこか遠くを見つめ、つぶやくように言った]
もうずっと前から、
わたしの身に危険がなかったことなんてありませんよ。
[つないだ手。からめられる指。
あたたかさと、まよいと、恐れ。
同じものを共有して、
そしてこれからも、同じ運命を行くはずのひと]
もしかしたら、ちょっと格が下がってしまうかもしれませんが、
そんなことは些細なことです。
あなたと一緒の未来に比べたら……。
[こころが、つながった気がした。
なによりも、このひとがだいじ、
同じ事を思ってると]
[重ねられた術の一撃を、ゲンだけに向けて叩き込むウートラ>>63。
その老爺の身を、無数のルビーが覆い尽す。
初めて見る術の形に、けれど瞬くだけの時間も無く、
セルリアン>>67の合図に――何故か届いてきた、その『叫び』。]
( いくわよ、―― ! )
[左手に構えたフレアのしょに魔力を籠め、炎の力を解き放つ。
陽術の資質を以て放たれたフレアは、固よりの高熱に加え、
目を眩ませる程の輝きを放っていた。
けれども、気配現したセルリアンの方にウートラの目が向けば。
人型メカが壁をぶち抜く音がその場に響き渡れば>>70。
放たれた直後のその輝きも熱も、咄嗟に気付かれる程のモノにはならない。]
【ジャスティスK】
[研究所の隣は倉庫のようになっていた。
本来の入口から、メカ技師を逃がし、姉を床に横たえる。
それから、ぶち開けた2つ目の入口の方から、研究所を確認した。
何か……状態異常攻撃など、メカで役に立てることがあるならと……]
[そこで、ふと、姉の方へ注意を向けた。
いま、姉のボディで何か……?]
―IRPO本部・廊下―
……痛い。
[とてつもなく自業自得なことを呟きながら、のろのろと頭を持ち上げる。]
(――あれからどうなった!?)
[無様に倒れる前の出来事を思い出して、慌てて身を起こし、]
いたっ、………あー、これでは駆けつけたところで足手まといだな……。
[認めるのは不本意だが。]
それに……、あいつがいるなら大丈夫だ。
[こっそりと昔馴染への信頼を口にして、
…多分、自分はまだツバキの初対面の印象が抜けないんだろうな、と苦笑する。
あの子はもう、自分でしっかり立っているのに。]
『――大丈夫ですか?』
[タイミングよく駆けつけてきた隊員が、医務室へ、と声をかけてくるのを断って、]
助けはいらん、自分で歩ける。
[でも、というのを強引に遮って。代わりに、武器庫の銃をツバキに届けてくれるよう依頼する。
少しして、武器庫にあった5(6)がツバキの手元に届いたかもしれない。
1.2禅銃 3.4ベヒーモス 5.6リーサルドラグーン]
―IRPO本部、倉庫―
…起動。
[>>76、ジャスティスKはこちらの顔を見ていたらしく、目覚めるとそこには彼の姿が]
…ただいま。愛しい子。遅くなってごめんね。
[スピーカーから流れる音は、J・Qの、以前と変わらぬ合成機械音。
しかしその響きは非常に人間らしくて、その口調は>>6:+182の「彼女」のもので]
[研究所で行われている戦闘が気にならないわけではない、しかし自分はいつ何かの拍子に消えてもおかしくない作られた…否、奇跡のような命]
クレイン博士の場所、わかりますか?ジャスティスK。
[貴方を蝕んだきっかけとなったことは何かと、ジャスティスKに聞いた。]
…お姉ちゃんに、任せて。ね?
[時折覗かせる、「彼女」本来の口調。ジャスティスKには聞き覚えのないものだろう、J・Qを知っている者が今の彼女を見れば混乱するかもしれない。バグかと、故障かと]
[ジャスティスKからクレイン博士の情報を聞けば、メカ技師により直してもらった ――まだ完全ではないかもしれないが、戦闘行動に支障はないはずだ―― その体を走らせただろう。]
…ひゃっ!
[しかし電子世界と違う現実世界になった途端、ガクン、と転びそうになる。その際に咄嗟に出た悲鳴にジャスティスKはどう思ったのだろうか。
しかし足は止められない。行かなければ、急がなければ。あの人の元へ]
[クレイン博士の元へ行く途中、誰かに会うことはあっただろうか?]
ケヴィンさん。
愛しています。
[にこりと笑って……自身の妖魔の剣を取りだす。
ミアの攻撃力の低さを現わすように、それは一般的な妖魔の剣より小ぶりで、細剣のような形をしていて]
大丈夫ですから、心配しないでくださいね?
[断ってから、自分自身の胸に突き立てた。
……大丈夫の言葉通り、血ひとつこぼれず]
ん……。
[ただ、少しだけ痛そうな顔をして。
ケヴィンを見上げて、口づけをねだった]
― IRPO・ラボ方向へ ―
[走る。走る。走る。目指す場所はラボで。すでに経験からそこで何かが行われているとわかっている。すでに戦いは終っているかもしれない。それでも走る]
ちょっと拝借するよ。
[幻術と、自前の器用さで、道を行く職員の入館証明を掠め取り、機密区画へと侵入する]
よっと。
[銃で留め金を破壊した後、ラボ近くの通気口を蹴り壊し、中へ。そのままラボ方向へ進む]
【ジャスティスK】
姉さん、再起動出来たのですね。
……姉さん? 本当に姉さんですか?
分かりますが……一体何を。
……ちょっと待って下さい!
どういう事なのですか?!
[倉庫で……ジャスティスKの声がする。
メカなので、声のトーンは変わらない。だが、どこか少し戸惑った様子で]
―本部内・移動中―
[医務室へ行く途中、自室でアルコールを調達し、軽く一杯飲みながら廊下を歩く。]
うん、これなら動けるな。
[仕事中は全力で断っているが、痛みを誤魔化すにはこれが一番。全力戦闘はそれでも無理があるので、医務室には
大人しく行くつもりだが、]
あ、れ、?
あれは――ジャスティスQ!?
[見かけた姿>>+61に大きな声をかけた。]
[>>+64、データ照合…彼女だ]
ヘッジホッグ様、何故このようなところで?
…アルコール摂取されたのですか?体に毒だよ、お酒は。
[アザミの体からアルコール反応。
カシャ、と腕を組ませながら、「飲んじゃいけませんと言われた」アルコールのことを言う。
それは「彼女」の思考だ]
…私は今から、クレイン博士のところへ行きます。
あの人は生きている。だから、止めないと!
[機械音声が、切なる響きを持つ]
…お願い手伝って…手伝ってください、ヘッジホッグ様!
[ガシャ、と勢いよく頭を下げたらまたその調子にバランスを崩して前のめりになる。
どのようにアザミには彼女の姿が映っただろう――?]
【ジャスティスK】
[姉を追い、廊下へ出るといくつかの事情を同時に認識した。
立ちすくんで、ラボ内の戦闘に怯えている研究員と。どこからか駆けつける誰かの足音と。
ひとまずは研究員に確認すると、アザミの頼みで銃を届けに来たのだと言う]
私が代わりに届けます。
貴方は早く避難して下さい。
[走り去った姉も気になるが、ラボも心配だ。
そして、こちらへ近づく誰かの事も気になった。まさかウートラの援護か……?]
【ウートラ】
だからお前は落ちこぼれなのだ。虫ケラめ。
[本来のしなびた老人の顔で、しかしセルリアンには聞き覚えのある台詞を言った]
しかし、良かったかもしれぬ。
キングダムの崇高な使命を理解できぬ愚か者に……術も知恵も無駄なだけだ。
みすぼらしい棒きれ遊びが、術の前に無力であることを知って、ここで死ぬがいい!
[次なる術を唱えようとしたその瞬間……!
打ち倒したと思っていたはずのゲンと、時術ではない攻撃術……ツバキのフレアが、同時に襲いかかってきた>>77]
はん! そのような術など相殺してくれる!
真のヴァーミリオンサンズを見せてやろう!!
[だが]
[大丈夫、と伝えたのに、焦った様子をするケヴィンに、本当に優しい人だな、と思う。
好きだと、大好きだという声が聞こえた気がして、ミアはまたも涙が浮かぶのを感じた。
わたしも。
わたしも好き。
貴方を好きになれて、本当に良かった。
そういう思いを込めて、キスをした。
赤い血の味と、青い血の味が混ざって。
もう二度はすることがないだろう、命の交換]
【ウートラ】
[キィィィィーン……!
ウートラの放った魔術奥義は、見えない檻>>67に跳ね返り、ウートラ自身へ殺到した]
?!
[老人の表情が歪む。
焦りの声でサイコアーマーを唱えようとする……が]
−月へ!−
おーう…
[同行者ふたりからの言葉>>56>>65はありがたく、そしてなかなかに手厳しい。
こりゃうかつに弱音なんか吐こうもんならぶん殴ってでも活入れられるぞ。おっかないなぁ、相棒助けて。なんて]
…まーかーせーろー!
[弱音なんて、今は吐く気もないけどね!
どっかぶつけるんじゃないかって不安もそのままに、不安は全部、かわして避けろ!
ぞわぞわするような感覚の中、反応も追いつかないような速さで、舵を切って何とか抜けられたのは、ひとまず勘と。それと。いつか“繋がった”ことのある誰かさんのおかげだったりするんだろうか。
例えば、蛇のようにしなやかなあのヒトとか。とても理知的で計算が早そうなあのヒトとか]
― IRPO・ラボの通気口近く ―
[身を低くして通気ダクト内を走る。やがてラボの天井付近の通気口へ到着するはずだ]
………。
[ジョーンズは考える。このまま何もしないほうがいいんじゃないだろうか?
ゲン一人が倒れることに何の意味があろうというのか?
今までの経験から言って、かえって余計なフラグが立ってしまうんじゃないか?]
しゃらくさい。
[その考えを一笑にふす。神気取りで、人の動きを操りあとは傍観しようなどと、虫が良すぎるのだ。
たった一人のちょっとした行動で、無為に帰すようなジョーンズの計画なぞ、あって無いようなものだ]
[ジョーンズの感覚では相当前になるが、自分がループに気付いた時は、チャンスと捉え一人でウートラを倒すことだけを考えた。その結果は20連敗だった]
ははは。
[次に考えたのは仲間を増やし、個の力でなくチームの力でウートラを倒すことだった。この選択をしてから10回目にして、ウートラを倒すことに成功した。しかし何度やっても何度やっても仲間の誰かや、そしてツバキが死を迎えた]
ははははは。
[ループを繰り返すごとに、ジョーンズが抱く仲間への親愛は深まった。と同時に、仲間が死を迎えることに大きな恐怖を覚えるようになった。最悪の結果の時にループが終ったらどうする? そう考えるようになった]
ははははははははは。
[しかし、何をすれども結局ループは終らなかった。やがてジョーンズは、仲間への親愛もウートラへの恨みも忘れて、ただどうにかしてこの地獄から抜け出すことを考えるようになった]
−《月》のリージョン−
うっわぁ。…うっわぁ。
[たどり着いた、そこは。地面と、生き物と、空と、それしかなかった。
生き物に溢れてるってのに、そこは、生き物に必要な“環境”を全てどこかに忘れてきてしまったみたいで。
生き物に溢れてるってのに、そこは、死の気配で満ちていた]
[どくんっ]
[その、中心]
[どくんっ どくんっ どくんっ]
[もう、見なくても分かるほど、どうしようもない“繋がり”の先に]
[どくんっ]
[アイツはいた]
い、いやその、て、適量なら酒は薬だぞ……。
[ぼそぼそと抗弁するものの、記憶と違うJ・Qの口調>>+65はなんだかとても逆らい難い。
神経が何か所か大変なことになっているから、素面じゃ動けないんだ、と、情けのない言い訳は出る前に飲み下した。
そんなことは、続くJ・Qの叫びに全部頭からとんだ。]
――勿論だ、J・Q。
で、博士はどこに、
って、こら危ないぞ!転倒したらどうする!
[バランスを崩したように見えるJ・Qに慌てて手を伸ばし、彼女と行動を共にすることにした。
例え、博士の行動に疑問をもっていなかったとしても。
力になりたいと思わせるものが、J・Qにはあったから。]
─ IRPOメカ修理室 ─
[特殊工作機RPRは、静かにそこに居た。
キャタピラ型の足元。丸くて不格好なボディ。8本のアームは、ドリルであったりペンチであったりと、およそ戦いとは無縁の機体だ]
……来るのか。
[苦笑交じりの言葉を漏らし、彼はメインコンピュータにつながる電子端末に差し込んでいたコードを抜いた]
あっはっはっはっはっは!
(もしかしたら僕はすでにループから抜け出ているのかもしれない)
[そう判断できるようなことが多すぎる。何がきっかけかはわからないが、ループから抜け出ている。これは嬉しいことであるということと同時に、酷く頼りないものだった]
(もう失敗は出来ない)
[どうせ最初に戻れるならば、間違いを犯すことに躊躇は無い。しかし一度しかないことに対しては失敗なぞ出来ない。それにループを抜け出ていたとしても、仮に自分の最初の推察が正しくて、ウートラを攻撃した瞬間に、パラドックスが生じてしまうかもしれない]
(もしそうなら、僕は今度こそ本当に消滅する……)
は。はは。
[いつか見た分体をそのままでっかくしたみたいな、それはまるで水の巨人。
こわい。こわいどころじゃない。超こわいでも足りないくらい。すごく。こわい]
すごいなイリーナ。
[だってのに、イリーナは、なんでもないことみたいに言うんだ>>66。すげえ。こりゃやっぱり、弱音なんて吐いたらぶん殴られるぞ。
でもこわいもんはこわいんだ。死にたくない。生きていたい。友達と一緒に生きていたい。相棒と一緒に生きていたいんだ。だから]
[がたんっ]
[気がついたときには、中央右側のボタンと、ついで、右手奥側のボタン。
自動操縦に切り替えて、ハッチを開けて、操縦席を立っていた]
ふはっ。ふははははは。
[聞きようによっちゃ高笑いだけど、その響きはあんまり弱弱しくて、怖がってるのが丸分かりだ。でも、ぶん殴るのはもうちょっとだけ勘弁な]
[無論、あの時、ウートラに殺されかけた死の間際に、たまたま苦し紛れに発動させた術のおかげで一名を取り止めていた、などという可能性も無いではないが。『死んだ』と言う事実が先にあったならば、おそらくパラドックスが起きる]
これは賭けだな。
[自分が瀕死から蘇ったのか、それとも死から蘇ったのか、この二つの瀬戸際。もっとも何にせよウートラが倒されなければ、大事な誰かが死ぬのだ]
ならば虚を突き、いつもの自分らしく、ウートラを出し抜く。
[ゲンならば、きっとウートラに隙を作ってくれるはずだ]
しっくねす。
[今度は、シップのモニター越しじゃなくて、自分の腐れたその目で。直視する。でけえ。でも。
震えそうになる腕は、腕を組めば押さえられる。
震えそうになる足は、まっすぐ立って力を入れれば、震えない。
震えそうになる声は]
オウこらシックネスこぅるァァァああああ!!!
[精一杯叫んで張り上げたら、震えない]
オマエの思いは間違っちゃないと、わたしは思う!
でも、やり方は違う!そのやり方は間違ってる!
そのやり方を、止めにきた!
今から!オマエを!ひっぱたいてだって止めてやる!
わたしの仲間はそんなに甘くないぞ!覚悟しろー!
[そうやって。叫んで鼓舞して、やることを確かめて。それでようやく、向かっていける。我ながら、臆病なもんだ。
ああ、でも、気がつきゃこれは仁王立ちで、まるで正義のヒーローみたいじゃないか?
なんて。実は、正義のヒーローが大げさに立ち振る舞うのは、実は臆病な自分を鼓舞するためなんじゃないか、なんて。
そう思っちゃったのは、きっと調子に乗った思い上がりの妄想だ。なんたって、超かっちょいい正義のヒーローがいることを、わたしは知ってるんだから。
ああ、でも。そうか。だったら]
その目をしっかり開けて焼き付けろ!
目が退化したなら耳で聞け!
耳もないならその魂に刻め!
[どうしようもなく怖いこんな時くらい、ヒーローの真似ごとするのも、生きてるっぽいかもしれない。
…ほんとは君たちの役目なんだからな?弟くん。
でも、そのヒーローは欠席で。わたしのヒーローは、きっと大事な戦いの真っ最中だ。
しょうがねぇな。今だけだぞ?
だから、早く戻ってこいよな。わたしも早いとこ戻るから。だから、また守ってくれよな。相棒。今だけ、代わりに]
いいかシックネス!
[相棒と、友達と、みんなが生きている場所。
約束が待っている場所。
相棒と、友達と一緒に旅する場所!]
世界は!
[フィロとイリーナと、この場にいるだけじゃない、相棒や友達や、わたしをここに立たせてくれているみんな。
フィロやイリーナにもいるはずのみんな。
みんなみんなみんな。
つまりは!]
わたし“たち”が!
[絶対に!]
― IRPO・ラボの天井通気口 ―
これは!?
[辿りついた瞬間、もの凄い熱風がジョーンズを襲った。下を見やれば、ウートラに対峙する影がいくつか。その中には……]
ツバキ!
[状況は分からない……よく分からないが、ツバキに加勢するためにウートラへと反応射撃を加えていた]
[途中で何か起きたらしいが、ジョーンズ>>+51の今後を聞くと…]
野暮用を片付けるか…。
ワシも手伝いたいが、いかんせん腕が折れてのう…。
じゃあ、またなー。
[とジョーンズを見送る。]
ラーシナ、もう少し話がしたいが…いいかね?
あの後どうしたのかね?
ワシ?ワシはただジャスティスシリーズに挑んだだけじゃ。
[ラーシナとの久々の会話なので、パーミュで別れてから話をする。]
【アンノウンサムシング】
[七色に光輝く空と、白く輝く大地。
生き物たちは、ヒトから小鼠に至るまで背に翼を持ち、ほんのりと光を放っていた。
ここを「月」と呼ぶ者もいれば、「 」と呼ぶものもいた]
[空術はとても危険だから、隠さなければならない、と監視者は言った。
かつて、マジックキングダムの闇が、彼らにどんな仕打ちをしたのかを語った。
その償いとして差しだされた、広くて狭いこのリージョン]
[「わたし」はここで生まれて育った]
[いいこにしてたら、すぐにかえってくるからね]
[そう言われたから、ずっといい子にしていた。
なのに、黒い犬のような姿をした監視者は、ある日急に帰ってこなくなった]
[ひもじくて、寂しくて、だからいらない物から順に食べて行った。
動物を食べた。植物を食べた。地面を食べた]
[それでも監視者は帰ってこない]
[だから、空を食べた。光を食べた。
まだまだ帰ってこない]
[誰もわたしを見てくれないなら、姿はいらない。
わたしの姿を食べた。
誰も呼んでくれないなら、名前もいらない。
わたしの名前を食べた]
【アンノウンサムシング】
[そうして、「わたし」は「名無しの何か<unknown something>になった」]
[そうして、「わたし」は何も出来ない小さな小さな存在に退化していったのだ]
――逆風の太刀。
[自らを守ろうとする老魔術士>>81に。肉薄していた。
その、術の力で支えられた刀身に、勝利のルーンを刻んで。そこに、己の術の力を乗せて。
その剣技も、今ここで、閃いたもの。
斬る。]
[それでも監視者は帰ってこない。
だから、わたしはついに、空間を食べた。
食べて、食べて、食べた先に、ひかりがあった]
[似てる。
良く似てる気配がする。
わたしの空術に。
でも、少し違う。似てるけど違う。
ここはどこだろう]
[い い や。
ぜ ん ぶ た べ よ う]
―移動中―
[真面目な話。
まともに動けるのは、さっき飲んだ酒が回っている間だけである。
……それがなくとも躊躇いはしなかったが、それが理由で早足にはなる。
時折バランスが不安なJ・Qを、腕力が許せば抱え上げて運びたいと、思うくらいに。
だけどできないので、じりじりしながら、見慣れた廊下を進み、
――ようやくその扉が見えた。
『メカ修理室』>>+72]
【ジェイコブ】
―ナガサメマチ―
やれやれ、気鼓祝から回りやっとここまで来たが…。
あれ?
[...は対策準備はできてるが、スー達は《月》のリージョンに言っていた事に気づかない…。]
…そう言えば行方不明事件があったね。
よし、取材でもして置こう。してる間にはスー達を見つけると思うしね。
[...はナガサメマチでウロウロし始めた。]
【シックネス】
[たくさんの生き物>>83に囲まれて、半透明な水の生き物のようなカタチをして、
彼女はそこにいた>>84]
[ゆらん]
[水中の草のように体を揺らして]
[ゆらん]
[そらを見た]
[ぐぅん、と、体を縮めて]
あ い し た い
[びゅるるるうる!!
と、空飛ぶたべものへ向けて、一気に腕を伸ばした]
[ケヴィンの中に、ミアの血が流れ混んでくる。
意識が途切れそうになるほどの、変化。
内側から身体の作りが全て変えられているような、痛みが走ってきていた。
ケヴィンの髪色が、くすんだアイボリーから少し黄みがかってくる。
ミアの髪色に近くなっているのだろう。
それでも、ケヴィンの顔が痛みにゆがむことはなかった。
流れてくるのは、ミアの愛も感じられたから。
ミアと一緒なら、乗り越えられる。
そう信じていたから。
どれだけの時間、そうしていただろうか。循環され、混ざり合い、受け入れて、溶け合って。
そうしてケヴィンは、人間を辞めた。
最愛の人の顔を、また目にした時。
ケヴィンの右手には、妖魔の小手が顕現されていただろう。]
――《月》――
[ああ、いやがった。いや、いやがったってのは適切じゃない。
此処全てがアイツだ。此処全てがシックネスだ。
リージョン喰らいの大元だ。だがな?『一度死んでると、麻痺するからな』
麻痺は余り良くは無いけど、だからこそ肝は据わる。それに]
凄いってんなら、一人じゃないから、だろうさ。
[「『決めてるからな。』」
スーが操縦席から立ち上がった。何をする気なんてのは聴くつもりは無い。見届けてやる。スーの「『生きてる』」を。
怖がってるんなら気合でも、なんて思ってたけど。自分の眼で相手を見てるなら上出来だ。]
─IRPOメカ修理室─
――覚悟しろ!!!このダメ親父!!!
[入り口の扉を一気に蹴り開ける。
これで、始末書の一枚や二枚増えたとしても構うものか!
そのまま、室内に走り込み、握りこんだ拳でRPRの頭(と勝手に判断したあたり)を殴ろうとした。]
[スーは気合を叫んで自分にも入れていた。
ああ、そんなもんなのかもな。英雄なんてのは。怖さも、恐れも、対して普通のヤツと変わらねぇ。
違うのは、そこで逃げずに啖呵を切れる、怖さや自分が抱く恐れに立ち向かえる奴。
そういうのを英雄ってんだ。]
くっ、あははははは!じゃあ、やっちまおうか。ああ、やっちまおう。
[ああ、そうだ。「わたし」『おれ』「『達が護るんだよ』」
フィロだって、言いたい事をいっている、はずだ。それを聞いてなお笑う。
だから、さ。だから、なって来い。「『お前ら二人で、英雄になって来い!』」]
いいよ。食べさせてやるよ。生かしてやるよ。愛してやるよ。
ちゃんとお行儀よくできるんならね!
[腕はこっちに向かってきたか。もしそうじゃなくてもあんだけでっかい体だ。こっちから噛み付くのなんかすぐだ]
スーさんのお行儀講座は、やさしかないぞ!
[アイツから吸収した<ワクチン接種>。ちがう。これはきっと<ワクチン接続>だ。アイツの腕がわたしを飲み込んで。逆にわたしをアイツの中にもぐりこませて。暗転。繋げる。わたしと。アイツと。フィロと。イリーナと。
ひとつになるんじゃないんだ。一緒に行くんだ。ふへへ。一緒に行こうぜ。一緒に行くなら、ひとりじゃない]
[で、飛び降りやがった。まてよおい。待ちやがれ。シップの運転とあのバカ野郎のフォロー同時は出来ないぞ流石に。
ポケットからスーめがけて薬瓶を開けて投げ落として操縦桿を握る]
ったく、いきなりの操縦なんて任せやがって。フィロ、アイツのフォロー頼むわ。
[ったくよ。バイクの要領でできるわきゃないけど
「『やるしかないだろこの野郎!』思いっきり引き絞って、腕を避ける。
『なに、あの鳥野郎に追われてた時ほどは早くねえ。おまけにこっちが飛んでるんだ。だからお前がやれ』
ゾクチョウゥゥゥゥゥ!?ちくしょう、勘でやってやる!やってやるよどちくしょう!
操縦桿前に傾けて前進してぶっこぬく!]
[長い長いキス。
命を混ぜ合わせ、そして種族さえ作りかえる程の。
ケヴィンの変化と同じく、ミアにも変化が起こっていた。
胸を貫いていた妖魔の剣は自然に抜けおちて、床で一度跳ねて溶けるように消えた。
太めの腕輪のような、白い透かし細工の小手と具足も、同じように溶けるように消え、妖魔のドレスは、今までの鮮烈な赤から、落ち着いた臙脂になっていた。
ポニーテールにしていた髪は、輝くような金から暗いオリーブ色に落ち、そして……。
失った小手と具足の代わりの様に、首の周りと手首、足首にオリーブ色の羽が生えていた。
美しい人型でなければ、上級妖魔ではない。
格が落ちるとはそういうことだった]
[なんとかUターンぶちかまして、スーの近くへ不時着する。腕がぶつかったからシップもちょっと荒っぽく擦れてるんだろうけど、まぁ多分帰れる。帰れる筈。で、だ。着地した時にはスーが飲み込まれる所>>102だった。多分フィロも続く事になるだろうけど。]
で、さ。その身体自体を全員が空っぽにしたら、帰る身体、なくなっちまってるだろうが。だから、だからさ。
「『お前らの帰る身体を接続したまま取り込まれきらないように、擦れて中身の無いまま圧力で死なないように、護るやつが必要だよな?』」
そいつこそ、私の役目なんだ。嫌だって言ってもこの役目だけは渡せない。
誰にも渡せるもんかよ?
[接続の為に身体を取り込ませつつも奥まで身体を飲み込まれないようにする。こいつらの精神の殴り合いが終わるまで。
なぁに、死にに行くわけじゃない。倒そうなんて考えても居ない。
繋がらせたまま帰る身体を護り続けるだけだ!]
さて、シックネスよ、ケンカ《タイマン》しようぜ?
[そういって、残りの腕を睨みつけて、構えた]
─ IRPOメカ修理室 ─
[役目がら、外より明るい電灯が、光を注ぐ]
[飛び込んできた女性に、攻撃力を持たないメカは、為す術もなく殴られた。
コォ───ンと、高い音がして、頭部パーツがくるりと一回転する]
[キュ、と小さな電子音がして、メカは視認パーツをアザミに、それから、Qに向けた]
何をしに来たのだね?
[殴られたことについては特に感想を述べず、淡々とした声で聞いた]
― ファシナトゥール ―
[謁見の間を出る。
一通りの報告を終えて、幻魔はそのまま持っていれば良いと言われたのだった。
次の命が下るまでは好きにして構わないと言われた彼女は一人針の城の回廊を歩む。]
「……ご不満そうね、メイアル?」
[そう声を掛けてきた方向に目をやって。
顔見知りの黒騎士が声を掛けてきていた。
そろそろ、セカイではモンスター駆除の戦闘が起ころうとしている。
少しでも関わった身としては気になるかと問われたものの。
メイアルは笑ってそれを否定した。]
貴女といい、迎えに来た彼女といい。
どうして、人を不満分子にしたがるのかしらねえ。
[そう言って笑いかける。
気になることが無い訳じゃないが。
それでも、戻って来いと言われればそれに対して逆らう必要など無いと言うのに。]
ただ、そうね……
針の城は退屈だわね。
早く、あの方が動き出せばこの退屈も紛れるのだけれど。
[そう応えると、目の前の黒騎士は闇へと消えて行った。]
─ 京・コーヤ別院 ─
今日は月がやけに眩しいな。
[まずは一献と薄い盃に無色透明な酒をついでいく]
酒はやはり京に限る。
これで隣にいい女でもいれば言うことないんだけどねぇ。
[クっと一息に飲み干と、庭に風が吹き込み池に写った月が揺れる。]
風が、出てきたな。
−“シックネス”−
[そこは、言うなればとことん煮込んだ鍋の中みたいな。具もなにも全部とろけてなにがなんだかわかんなくなったみたいな場所だった。これ全部シックネスだ。
でも、その中に。丸くなってうずくまって目をふさいで耳をふさいでそれでも欲しがる駄々っ子みたいに。透き通ったなりで、アイツがいた]
あれ?イリーナは?
[フィロは来ていたと思うけれど。イリーナの姿はない。でも、きっと大丈夫だ。わたしは、アイツと違って無理やりには繋げないから。断られたら、繋げない。
この場にいないってことは、断られたんだろう。でも、大丈夫だ。イリーナは信頼できる友達だから。
…んー…ちょっと友達っていうには荒っぽいな。ダチ公、とか、そんなくらいがしっくり来る。
そのダチ公が一緒にきてないってことは、つまりやることがあるってことだ。まさか自分の尻拭いしてくれてるとは思ってなかったけど>>104。
イリーナがそっちにいるってことは、必要なことだ。だから、任せたよ。ダチ公]
【ウートラ】
おおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!
[術と剣に全身を裂かれ、ウートラは叫ぶ]
克己!
[心術で傷を治すが、その間は攻撃術を出せない。
続くセルリアンの剣技>>94に袈裟がけにされ、血を吐きながらウートラは悪態をつく]
さて。
わたしは。
[あの駄々っ子の、目ん玉開かせて耳かっぽじって、言うこと言ってやらにゃならない。戦闘開始だ]
それじゃまず手始めに。
…人の話はちゃんと聞けこらぁーーーー!!!
[そんな思いを込めて、機関砲を、バルカンを、太陽光線を。ぶちこめー!!]
こうなれば時術使いだけでも殺してくれる!!
死神!!
[ごく稀とはいえ失敗した時の副作用を嫌い、あまり使用しない秘術を使用した。
対象は……ツバキへ向ける。
ウートラの能力ならば9割以上の成功率を誇る]
[やった、と思ったその時……。
一度だけの奇跡。
ここに「居ないはず」の部外者からの手出しが入った。
反応射撃……味方を守ることに特化した銃撃]
ジョオオォォォォォォォォンズ!!!!!
[ウートラは天井の通気口に、その顔を見て、察した。
不干渉条約など、口約束でしかなかったことを。
ウートラは報復を優先した。通気口へ、心術・生命波動の槍を複数ブチこんだ]
[部屋にいる者達への注意が、一瞬逸れた]
お前の事は捨てたはずだ。
[Qの返答>>+88に、こちらのメカは感情を込めずに淡々と返した。
とぼけようとはしなかった。
このタイミングでJ・Qがここに来るということは、全てをJ・Kに聞いたのだろうと]
【ジャスティスK】
ツバキ様、これを!
[作った出口の方ではなく、研究室本来の入口の方から、ジャスティスKは姿を見せた。
ツバキへ向けて、効率的かつ最短の距離で銃を投げる。
「リーサルドラグーン」 ……究極の狙撃用小銃と呼ばれる銃。装填数は5。優美な死の武器]
アザミ様からです!*
【シックネス】
[彼女の攻撃は単純だ。
捕まえるために腕を振り回す。
捕まえるために追いかけ走り回る。
捕まえるために押さえつけ押しつぶす]
[だから今回も、掴んで握って>>102、口に運んで]
[ばくんっ!!]
[……飲み込んだ]
【シックネス】
[でろでろのどろどろの何か。
考えることを止めて、自分であることも止めて、
ただただ、欲しいという思いだけになった何か]
[飲み込んだのに。
「わたし」にならない何かが迫ってくる]
ぐべ。
[いたい]
ぐげべべべべべ。
[いたいいたい]
げっげべべべべぐべべべべべ!!!
[いたいよおおおお!!!!]
強さを求める武術家 ジャッカルは、クイックじゃない方にセーブした。 ( b2 )
お行儀講座そのに!
抱きしめたいならそうっとやさしく!
ほらー、抱きしめてあげるよー?
[お手本を見せるみたいに腕を広げたスーの瞳が怪しく光る。いつか友達の使ってた<魅了凝視>]
…ダメか!
[そんなに甘くはないらしい。一拍遅れて飛んできた腕を、やっぱり一瞬だけ生えた尾の、<尾撃>で迎え討つ]
[それでも、思ったとおりに攻撃が通らないことに苛立ってはいるらしく。うずくまったアイツが、その苛立ちを吐き出すみたいに咆哮する。
だろうね。なんだかんだで、『そう』なってからは、みんな思い通りになってただろうから。
だから、忘れたんなら思い出させてあげよう。知らないんなら教えてあげよう。
君と。勝負ができるやつが、ここにいる!]
ふっへっへ。どうだい。ひとりじゃないって強いだろ?
[分からないってんなら、分かるまで、いくらだって付き合ってあげようじゃないか!フィロはそこまで優しくないかもしんないけどな!]
殴りにきたに決まっているだろう!
[平坦な声>>+83に真逆のそれで返す。]
J・QもJ・Kもお前を殴っていいと思うのに、二人とも優しいからしないだろう?
[ちなみにまだ気はすんでいないぞ、とちょっと赤くなった自分の拳を確認しつつ、宣言する。
自分と違って、とても可愛らしい返事をしたJ・Qが酷い返答>>+89に落ち込むのを、見てそのボディ――この辺が肩、と勝手に考えたが違うかもしれない――にぽん、と勇気つけるように触れ。
博士を睨んだ。]
……科学者というのは、国語力が残念なのか。
[ふう、と息を吐き]
あなたの台詞はJ・Qへの返事になっていないだろう。
分からないのかもしれないから、教えておいてやる!
『捨てた』、というのがすでに許しがたいが、そこはまあ、今は置いておいて。
その娘があなたに会いに来て、
――あなたが!嬉しかったか、嫌だったか。それを返事して、初めて会話が成立した状態なんだ!
[分かったか!と、耳?元で怒鳴りつける。反応次第では使うべき拳は、再び固く握りなおして。]
それはお前の正解であって、私の正解ではないな。
[アザミの熱さ>>+93には、冷えた返事をした]
暴力でもって、その考えを押しつけたいなら、そうすればいい。
【シックネス】
どうして?
どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?
[ゲンとの連携という形で繰り出した攻撃も、
咄嗟に気づいたウートラ>>80に弾かれるかと思った矢先――。
不可視の何かへの反射――即ち、<バックファイア>>>81。
別の術を唱えようとする間に、剣と炎は老爺の許に届いた。
治された身に再び深手を与えたのはセルリアンの太刀。
これに続こう、とブラックイーグルを握り直した時。]
っ、うそ …―――――!
[死神。そのタロットのことは知っている。
そしてこの老練な化け物であれば、必ず利かせる心算で
撃ってくるのではないか、ということも。
銃も書も手放さぬまま、思わず、目を堅く瞑った。]
[ほんの、ほんの一瞬だけ。
ツバキは自分に向け、“蝕”を起こそうと、考えていた。
それはまるで百年の昔の、同じ資質持った妖魔が
己の時を止めたという言い伝えと同じように。]
――――… え ?
[メカたちも既に外に出ていた今、ツバキ以外、
この場の誰も銃なんて持っていない筈だった。
銃砲は。ウートラの身を穿つ銃撃は、何処から来た?
ウートラが今、叫んだ名前は――?>>109]
……あん、た、
[胸の内にかっと湧いたものも。口走りそうになった言葉も。
今は、全て抑え込んだ。
「ソイツ」へとウートラが意識を向けている今こそが好機。]
あなた>>+94はまるで「生きてる」っぽくないのだな。
[溜息が零れる。
「それ」は彼女の言葉>>5:134。いや、もとは彼女の『相棒』のか。
……おそらくは、その鋼の身体になる前から博士は『生きてるっぽく』ない人だったのだろう。
自分の苦手なタイプだ。間違いなく。]
……では、土下座でもしてお願いしたらいいのか?
――何も感じていないなら、…嫌ならそう言えばいいだろうに。
あなたは、J・Qが――娘が会いに来たのが嬉しいんじゃないのか?それで、それを認められないから、誤魔化してる。
……違うのなら、嗤えばいい。
[我ながらずいぶんと、夢見がちな――J・Qのためにこうであって欲しいという――ことを言っている自覚はある。
酒のせいだけでなく、少し顔が熱かった。]
追う必要は無い、と言ったところですか?
[返答は無言だったが、それで十分だった。
彼女にとって、自分から去って行くような相手を縛り付けても仕方ない。
以前、銀翅の君の所に自分達が行けば良いと進言した時と同じ表情をしていた。]
人と妖魔、最後はどうなるのでしょうね……
[それにも答えず、清水が幸せならばそれで良いだろうと答え。
何時の間にか白百合の君は去っていた。]
[過去の「正義」へのときめきに浸るのは、あと。
目の前の「悪」を撃ち倒すのが、先だ。
ツバキは術士としては兎も角、銃士としては
必ずしも天賦の才がある訳では無い。
それでも「その」高度な技芸を覚えられたのは、
資質得る為にオーンブルで得た経験の所為かもしれない。
何処に誰が居て、どう撃てば、どんな角度で跳ね返るか。
それを掴めるようにしてくれたのは、
迷宮中を巡る光線と、プリズムと反射鏡、その仕掛けのお蔭。]
君が?>>+95 土下座をして? 何を頼むんだ?
[初めて、合成音に不思議そうな色が乗った。
キュ、と言う音と共に、視認パーツをアザミに向ける]
私とQの会話が成立することをか?
何故だ?
[そして、キュ、と視認パーツをQに向ける]
そうだな。
私はQを見限り、だがKが拾い、
しかしながら、私はKも諦めた。
そのQがここに来るというのは、何か私の計算外のことが起こっているということだ。
だが、私は期待することをもう止めたのだ。
私にもう期待させないでくれ、Qよ。
[ツバキは、リーサルドラグーンの銃口を
ウートラではなく壁に向け、引き金を引いた。
―――即ち、<跳弾> 。
研究室の壁という壁を、天井や床を跳ねかえる銃弾は、
少しだけ遅れてウートラの許に届く。
それに合わせて、攻撃が繰り出されるなら――。]
―少し前ー
[ゾンビに作り変えて…と>>62。見え透いた脅しのセリフ。鼻で笑い飛ばそうと思って、ふと思いついた。]
どうせなら、廊下でですれ違ったアイツみたいな、愉快でフローラルな奴にしてくれよ。
まぁ。
お前なんかに殺される気は。そもそもないがね。
[返した言葉に怒気は益々膨れる。
続くまるで機械仕掛けのような多重発声。
その知識と、技能「には」感心しながらも]
たかだかヒューマンの若造一人にそこまでするか。
[―――いや、これもやはり「プライド」と。
そして「臆病さ」に起因した動きか。と分析する。]
要するに、お前は。
俺を懼れているんだ。そしてそれを認めたくない。
だから、過剰にまで力を見せつけたいんだろう?
[膨れ上がる、魔力の塊を睨む。
術の発動直後の一瞬。その瞬間は術力が喪われる脱力感から術士はどうしても無防備になりがちになる。
術を突っ切るのは先と同じだが、恐らく今度はただでは済まない。
けれど…]
『二人とも、今だ!!』
[声を聞いた>>67。
音では無い『声』、「何故」と思うのと同時に。
その唇に瓢然とした笑みが戻り。
懐から魔術師の札を取り出し掲げる。鏡像がその質量を一手に受け止める―――。
その視界の端に、深紅のルビーが映った。
魔術に造詣はないが、不思議とこれがセルリアンの術だと確信できて。
だから、鏡像が瞬いて消えた瞬間。一気に間合いを詰めた。
『風雪即意付け!!』
氷雪を纏い術士に斬りかかる。
そしてその冷気はツバキの「フレア」の熱波から身を守る術にもなったはずだ。]
─ 《月》のリージョン ─
[目の前に広がった光景は、どこか矛盾した光景だった。
生き物は居る。居る、けれど。
背に翼を持ちほんのりと光る彼らは生きてるようには見えなくて。
七色の空と白く輝く大地は、綺麗なのに何でか物悲しかった]
………上等っ
[気圧されるように呆けていたフィロだったが、それを振り払うかのように低く声を漏らす。
傍らでイリーナが何でもないように言葉を紡いで>>66、自動操縦に切り替えたスーが操縦席を立つ>>84]
何やってんだよスー。
ブルってんのか?
[弱々しい響きにそんな風に言ったけれど。
スーは更に言葉を続ける]
どうして?それってどういう質問?
どうしてひとつにならないかって?
どうして思うとおりにならないかって?
どうしてわたしが、みんなの技を使えるかって?
どうしてへなちょこのわたしが戦えるかって?
[そんなもん。答えは簡単だ]
わたしは生きてるからさ。生きて。一緒に生きてる友達がいる。相棒がいる。
だから。例えば。
[こういう風に]
―――がうっ!
[戦友フィロの攻撃に、フィロの技で連携すれば、君はどっちを止めていいか迷って、結局食らっちゃったりするだろ?]
ひとつになるんじゃ分からないよ。それって結局、『わたし』を増やすだけだもん。どれだけ食べても。結局君は、ひとつっきりだ。
[だったらいっそ、一度ばらばらになってみる?
そう聞いて手の中に取り出したのは、ダチ公から受け取ったかみ殺しの武器、<チェーンソー>。
困惑して、苛立つアイツに、振り下ろし、突き入れて。ばらばらにして。でも、やっぱりここは、精神の世界だ。アイツが心から『やられた』って思わなきゃ、じきまた戻る。その前に]
[がしゃんっ]
[構える。最初にできた友達。正義のヒーロー。わたしの大事な相棒の、その技を]
[『思い出』を込めた弾丸が、シックネスのからだに打ち込まれ、炸裂する]
[最初に見えたのは故郷だった。開拓の街。そして今は、とうに滅んだ死人の街。
ぎんぎらした希望が溢れてた。今はどんより濁った死が充満してる、大好きだった、大嫌いな街。
ああ。でも。わたしが『生きる』ってことを知ったのは、間違いなくあの街だった]
[次に見えたのは、とんがった宮殿だった。花たくさん食って、おっかない妖魔に追いかけられることになった場所。
もう一回生きるって決めた、最初の場所。
怖い場所だけど。でも。ここで花食って追いかけられるようになったからこそ、出会いがあったんだ]
[次に見えたのは、ごちゃごちゃの雑多な街。逃げ隠れる途中で入った通過点。あそこの暮らしは、嫌いじゃなかった。生きてるフリするには悪くない。でも、それだけだった。そして。そこで。相棒と出会った]
【シックネス】
─ 各地 ─
[本体の怒りに合わせるように……]
[各国に散らばっていた分体も、動きだした。
手当たり次第に食い漁り、暴れまくる。
口がある者は叫び、そうでないものは呻いた]
どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?
[相棒と出会ってからは、いろんな場所に行った。ルミナスに行って、IRPOに行って、パーミュに行って、シュライクに行って。
いろいろ食べた。いろんな冒険した。いろんなヒトと出会って、友達も増えた。嬉しくて、楽しかった。
生きてるフリだったのが、生きてるって言えるようになった]
[それから。ルミナス。コーヤ。IRPO。きついこととか痛いこととか辛いこととかいっぱいあった。でも、生きるって決めた。約束もした。そう。生きるんだわたしは。戻るんだ絶対]
ぱきんっ
[ひとつの思い出のかけらが、はじけた]
――――スー、貴方は生きていますよ。
――――もしそうなら、それも相棒のおかげかな。
[恥ずかしくて照れくさくて、ほんの少し後ろ暗くて。あの時言えなかった、その理由]
[結局のところ、ひとりで逃げ回ってる生活は、『生きてるっぽく生きる』のが目的で。でも、そのためになにをやっても、それは『生きてるフリ』で。目的のために繰り返すたび、楽しくなくて嬉しくなくて、そのうち意味をなくしていった。結局、生きてるフリしかできないんだって。諦めてたから、せめてその言葉を、何度も口にした]
[でも、相棒との旅は、楽しくて。嬉しくて。こんな姿のわたしでも、相棒は一緒に居てくれて。わたしがどーでもいいこと喋るのを聞いててくれて。はた迷惑に振り回すわたしでも、傍にいてくれて。嬉しくて。楽しくて。『生きてる』に、意味が戻って]
[だから。ひとりじゃないのは。一緒に居るのは。楽しいんだって。嬉しいんだって。そのために、ひとつになるんじゃダメなんだって。教えたいんだ。わたしは]
【シックネス】
こんなの知らないこんなの知らない
こんなの知らないこんなの知らない
こんなの知らないこんなの知らない
[攻撃の度に、彼女は小さくなる。
削れ、こぼれていく。
でもまだなくならない。
まだ足りない]
知らないんだよおぉぉぉぉぉぅっぅっ
[淡々とした声が、初めて変化した>>+98。
『何故』と問われ、愚問だと嗤おうとして。
どうしてか、急に古い記憶がよぎった。]
――。
……J・Qに幸せになって欲しいからだ。
あなたが「見限った」というJ・Qは、たしかにあなたの望む基準を満たさなかったのかもしれない。
でも、――こうして『彼女』に心を動かされた人間もいる。それでもなお、単純に失敗作と彼女を断じるのか。
[『死神』が発動した時。まずいと思った。どうやって攻撃をツバキから逸らすか――
思考が白くなりかけたその刹那、鳴り響く銃声。>>108それが、ウートラを止めた。叫ばれるその名にも、少し視界に入ったその顔にも、覚えはなかったけれど。感謝する。巡り合わせが生んだ奇跡。自分だけでは起こせない。「ひとりだけでは」起こせない。
そして、ツバキから放たれた<跳弾>に繋げるようにして――
古代のシップで拾った剣の力を解き放つ。]
もう、お前の時代じゃないんだ。――さよなら、キングダムの亡霊さん。
[その剣に自らの術力を込めて。放たれる<ファイナルストライク>。
――圧倒的な質量のエネルギーが、老魔術士を襲った]
…しょうがねぇな。
[知らないんだって、叫ぶ、アイツに。最後に、ぶつけてやんのは]
教えてあげるよ。
これが、ひとりじゃないってことだ。
[自分のからだ。それは、攻撃じゃなくて。技なんてたいそうなものじゃなくて]
ほら、あくしゅ。
[そんなこと。こいつを滅ぼすんだって、その気満々のフィロの前でしたら、どうなるか。分かったもんじゃないけど。
これが、『生きてる』っぽいって、思ったんだ]
[一息に言い、博士からJ・Qへと向き直る。]
……『殺す』>>+90?違うだろう?
さっき>>+65廊下で、お前はそうは言わなかった。
……忘れるな。……諦めるな!お前の父親は、まだ、そこにいるんだから。
(…その機会がある間に、どうか。)
[その思いは、少しだけ祈りに似ていたか。]
…お前が生きてるっぽいことをして、――いや。『生きて』、知ったことを、感じたことを――得た全てを叩きつけてやれ!
[まったくお前の家族の男どもは手がかかると、肩を竦め。]
……助けてやれ、弟と同じように。
お前の、父親を。
[ただ想像しただけでは簡単には為し得ないその姿。
それはフィロの本当の故郷がテトラレッサではない証拠。
もしかしたら、シックネスには見覚えのある姿だったかもしれない。
もし記憶が残っているのであれば、の話だが]
[術が、剣が老人を裂く。
だが、流石と言うべきか。妖怪と呼ぶのが相応しく思える程に、その老人は妄執とともに立ち続ける>>106
妄執は悪意と凝って。
『死神!!』
現出した黒衣の怪人は鎌を振り上げ、ツバキを狙う。]
他人を護る事より、自分が生き残ることに慣れた手が一瞬、武器を投擲することを、手放すことを躊躇した。
そに僅かな一瞬に術は完成して、鎌を…]
しまッ…え?
[目の前で起こった事態が呑み込めず瞬き。
だが、そんな…以上にウートラが自身が動揺していたようで。
使用者の精神の乱れに影響されて。死神は務めを果たすことなく、霧散して。
怨嗟の声。
ウートラの注意が逸れる。]
これでも……食らえ!!
[再び火炎を吐き、それに対して翼を羽ばたかせて更に炎を燃え上がらせる。
シックネスを襲うそれに追い縋るように闇の尾を振り回し、10に分かたれたそれに炎を纏わせながら連撃を叩き込んだ。
更には翼を動かしてシックネスへと接近し、爪による引き裂き攻撃を繰り出す。
それはスーが握手を求めると同時の出来事だった]
[視線の先で、ツバキが動く。
遣って来たジャスティスKから銃を受け取り>>118、引き金を引いて。
銃口の向く先は研究室の壁。弾む弾は不規則なようで、
実はそのすべてが運しだいと言うものではないから。
―――見切る。
抜いたままの刀を下げて袈裟がけにウートラに斬りかかる。
『月影の太刀!!』
丁度、セルリアンの対角。
彼の攻撃からの退路を潰すような形で、下弦の軌跡を描いた斬撃が術士を襲うだろう]
――《月》表面――
[腕たちが暴れている。シップじゃなく、私達を狙っていたのがまだ幸いだった。けれど、更に飲み込ませないように、腕が引きずりこむのを抑えるために、あるときは拳をたたきつけて飲まれる前に離れる事を繰り返し、遠くの腕はほのおで近寄らせないように立ち回る。
それでも腕を叩きつけられて、のけぞり、吹っ飛ぶ事は許されず、足腰で踏ん張って、薬瓶を手にとり思いっきり一気飲み。]
ったく、激しいだだっこだわ、畜生!
[けど、これは、シックネスの精神が、知らない事を突きつけられた”拒絶”による反応に見えた。
ああ、つまりこれは。”反抗期かわがまま”ってことなのかもね。
小さい子供が、やだやだおとーさんこれ買ってって言うようなあんな光景なんだ。けど、今までやってきた事からして相容れない、とするのも、だだっこだから教育するってのも、どっちも有る意味では間違ってねえ。選択、見せて貰うよ、二人とも。だから、さ。]
【ウートラ】
があああああああ!!!
[死角から飛びこむ銃弾、対角から襲う二つの剣。
ウートラは優先順位を間違えた。
感情を優先し、冷静さを失った]
貴様らぁぁぁぁぁ!!!
[血を流し、反吐を吐きながらも、それでも妄執に憑かれた魔術士は、倒れなかった。
今回で得られなければ、次を待てばいいのだ。
何度でも何度でも、くらいついて]
[だから今は、逃げを選択する]
ゲーt
【シックネス】
バニッシュ!
バニッシュ!
バニッシュ!
バニッシュ!
[消えてしまえ消えてしまえ消えてしまえ!
彼女は叫んだ。
わたしがわたしを消したように。
あの人がいなくなってしまったように]
[でも]
[テになにか触れた。>>138
たべものを捕らえるためのテに、
たべられる為じゃなく触れられた]
[その瞬間、ぴたりと彼女の動きがとまった。
ずっと叫んでいたたべもの。
勝手に入り込んできたたべもの。
痛い目をみせてくれたたべもの]
[突然何か、思い出しそうになった。
けれど]
【シックネス】
─ 各地 ─
おぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉおぉ
[世界各地の分体たちと感染者たちは、天を仰いで啼いた。
地を叩き、己を叩き、足踏みし、身を捩って啼いた]
[そして、突然ばったりと倒れた]
【ジェイコブ】
―ナガサメマチ―
見つからないなぁ…
[すると謎の奇声>>149が流れ、しばらくすると徐々に声が小さくなって行く]
…何だったんだろ?
[それがシックネスの感染者の声だとは...には気がつかなかった。]
[もう少しだけ、もう少しだけ、身体、保ってくれ。
選択した後、帰ってくる身体がこいつらには必要なんだ。
だからさ、飲み込ませない為に、暴れて地面にたたきつけさせない為に、腕の根元を地面にたたきつけて振り上げさせなく――別の腕に殴り飛ば――ふんばる。殴り飛ばされたほうが、ダメージが小さい事はわかっていても、ふんばる。]
させるか。させねぇ。させるものか!
[気力さえあれば、身体の限界だって――超えてやるさ。
だからさ、ちゃんと、帰って来い――
そう思った途端。シックネスは――>>149啼いた。こいつは――そうか。それも、見届ける。こいつが結果なんだ。だから見届ける。
例え意に沿わない結果だったとしても、英雄二人の結果を、目に焼き付ける。]
[メカは、アザミの言葉を聞く。
外見は全く変化がないが、聴覚センサーは向いている]
[それから、アザミがQに話しかける言葉を聞く]
[最後にQへ視覚センサーを向け、彼女が何か話すのを待った]
うーわー。容赦ねぇなー。
[ぶっ倒す。そう断言するだけのことはあって、フィロの攻撃は、えげつないほど容赦ない。弱点、連撃、遠隔近接なんでもござれの雨あられだ。
…ちょっと待った。これ。わたし、結構まずいんじゃないか?]
あのさ。
[目の前のシックネスに問う。炎が届く前に、連撃が届く前に、確かめなきゃいけないことがある]
まだ、生きたい?ちゃんといい子にできる?
【シックネス】
[ぼろ……ぼろ……]
[イリーナが見つめる前>>150で、シックネスの半透明の体が崩れていく。
異物の2人を吐き出すように、逃げ出すようにして]
─ コーヤ ─
[ようやくIRPOをこのリージョンから追い出し、生き残った者を纏め、後始末としてすべての感染者の駆逐を始めていた。]
烈風剣!
[真空の刃が感染者となった僧兵たちを薙ぎ払う。]
次!
このまま今日中に本堂を取り戻します!
──おぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉおぉ
……何?
[シックネスは、二人を、吐き出して、崩れていく。
この二人を拒絶するかの様に。
ああ、そうだよな。崩れるんだから、そうだよな。]
やっちまった事は、やっちまった事だ。
因果応報。受け入れろ。常に自分が食べる側だと振舞ってた。
限度を知らなければ、そうなっちまうのは当たり前なんだ。
”いい子”にしていたら、我慢していたら、良かったんだろうに、な。
[シックネスに、届くかどうか解らない言葉を送る。
我慢していたら、別の未来もあったのかもしれない、ifだけを伝えて。
二人の体を抱きとめる。ああ、もう、限界だわ。意識が落ちそうだ。けど、それでも最後を見届けなければ]
[跳弾に繋がる形で現れる、セルリアンの剣のエネルギーと
「月」のかたちを思わせるゲンの刀の軌道。
確かにそれはウートラの身に打撃を大きく与えた。
にも拘らず、未だ叫ぶ力持つ術士の姿に、
虫の報せかなんとかの勘か。ツバキは、察した。]
―――――、
[その術の知識だけなら、ウートラにだってある筈だろう。
そして――知っているだけでは、きっと如何しようもない術。]
逃がさないっ!
<オーヴァドライヴ>
[無限大の速度を一時的に得る術は、
発動までにかかる時間も極めて早い。
そして発動に必要なのは資質と、大きな術力と、意志。
ウートラが『ゲート』を唱える間際>>145に、それは、はじまる。]
─ 京・コーヤ別院 ─
[水面に揺れる月を見つめ、月下美人を片手にゆっくりと池に足を入れる]
───シッ!
[瞬く間の一閃は見事に池に浮かんだ月を真っ二つにしていた。]
……おぉ…ぉ…ぉぉ……おぉ…
[遠くで何か叫ぶような泣いているような、そんな声が微かに耳にも届く]
……
[無言でただ無言で、空に浮かぶ月を眺めていた]
おっけ。ちゃんと聞いたぜ?言ったことは、守ってもらうかんね。忘れましたは、なしだ。
[その約束と一緒に。シックネスに、噛み付いた]
<ワクチン接種>
[現実とは効果が違う、スーだけの最大防御。でっかいシックネスの、全部はきっと守りきれない。でも、きっと。
…ここは、精神の世界で。決めるのは、シックネスだ。絶対とは、言えなかった]
[ ごぉん ごぉん ――…
術を行使しかけたまま動きを止めたウートラに向け、
ツバキは駆け出し、今一度、フレアのしょに魔力を籠めた。
全てを焼き尽くす光と熱が、老術士を呑むように爆ぜて、]
[ ごぉん ごぉん ――…
ツバキは眩いフレアの中に、時を荒らす混沌を呼ぶ。
混沌が取る形は巨大な時計盤。
時を示す二本の針は、ウートラの上で
こわれたように回り、足元を掻き乱す。]
[ ごぉん ごぉん ――…
ツバキは時計盤の端に立ち、リーサルドラグーンを構えた。
今、己が支配する時の空間。その境界に向けて、引き金を引く。]
これは、シュンバさんの分!
[この場で撃つのは、これが二発目。]
[ やがて鐘は鳴り止み、時は何時も通りに流れ出す。
その時、ウートラに降り掛かっているのは、
灼熱と、混沌と、四発の跳弾。 ]
[一通り連撃を叩き込んだ後、フィロは宙へと舞い上がりシックネスの様子を窺う。
スーがその近くで何かしているのを、その時にようやく気付いた]
ったく、巻き込まれても知らねーぞ。
[声を零して、宙で再び構えを取る。
初めて取った姿なのに、馴染んだように身体が動くのは何故だろう。
それが魂に刻まれたものだと言うのは知らぬまま、フィロは闇の尾を振り次の手を打つべく呼吸を整えた。
火炎を目の前に吐き留まらせ、それを分かたれた尾のそれぞれへと纏わせる。
そんな折か、眼下のスーが行動に移した>>158のは。
あれではスーまで巻き込んでしまう。
さっきのは気付かなかったのだから仕方ないとして、フィロにスーまで攻撃する意思は無い。
あんにゃろ、と思いながら攻撃の手は一旦止めた]
”いい子”ってのは、待ち続けて”我慢し続けて”こそ”いい子”なんだよ、悲しい事に、ね。
[ドンだけ待ち続けてきたのか、それは計り知れないんだろうけれど。
それでも、いい子ってのは、待ち疲れても、暴れちゃいけないんだ。
親を選べなかった子供、そういう存在だったのか、と悲しげな目でシックネスを見つめている。]
[ラーシナと会話が少し長くなってしまい少し遅くなったが、散歩を終えた...。看護婦がいない隙に連絡を取る]
ああ…こちらジャッカル。こちらジャッカル。
「ジェイコブです。スーに調査しようとしていたけど途中で見失い、ナガサメマチで探しているけど、見つからないな」
う〜ん。やはりばれたので包帯取って見つからない様にしたのかね?
「包帯無くてもバレると思うけど…。つーか僕の隠密を貶してるでしょ」
難しい事はわからぬが、面白い事言うのぅ。
「それで…ナガサメマチにて変わった事があったよ。突然謎の声が…」
そうかね?スーの事は後でいい。そこを調査して欲しいのじゃ。
それで依頼終了じゃ。
「はいはい、わかったよ…」
【ウートラ】
ーt
[時間を切ってつないだ様に、目の前に攻撃が存在した>>16]
──ッ!!!
ぐほおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
[ウートラは炎に、混沌に、弾丸に、焼かれ砕かれ貫かれた。
ゆっくりと、ボロのようなその体が、たおれて、
ゆく……]
[連絡を終えた...はケヴィンから見舞いの品としてラッキーコインを使う。]
おお!なんか幸運に囲まれ、ワシの腕の骨が治りが早くなった…気がするのう…。
[素早くなった...はTVを見る。]
[誰も、見た事も聞いた事もない術が弾けた。
存在しないはずの術だ。
ありえないはずの絵空事だった]
[それは、「命術」
相反する術を覚える方法をみつける>>5:40という、ウートラの執念は、
今、この時完成した]
[そして、復活を、なしとげようとして]
【シックネス】
[スーの牙がたてられた瞬間……。
世界が……いや、シックネスの精神の中が白熱した]
[白く、白く染まって、
2人を押し流した]
[時の限界を超える術――オーヴァドライヴ。
その強大な能力の代償として、無限大の時間が解けた時、
術者は技術の為の全ての力を奪われる。
リーサルドラグーンにも、もう弾は籠められていない。
――そう。今のツバキは、完全に無力。]
……… な に 、
[だから、ついに倒れた筈のウートラの「術」に、
瞠目し、凍りついた。
「命術」――そんなものの可能性など、考えて居なかった。
誰からも、そんなものが有り得るなど聞いたことがなかった。
復活を遂げようとしているウートラの目の前で、
後ずさることさえできずに、ただそこに立ち尽くす。]
……?!
[Qの叫び>>+108に、束の間、特殊工作機RPRは固まった。
しばしして、ウィ、とアームを上げ、
下げ]
……それはすまなかった。
[他の何も言い様がなかった]
[そして、人間がやるように、アームを頭部にあて、まいったなと、人間臭く天を仰ぐようにして]
くっくっく……
はっはっは……
[自嘲のように、笑い始めた]
固い肌、動きにくい体、動かない表情!
年頃の娘にこれは酷いよ!どうせならもっと…もっとさぁ!
[自分の体をガシャガシャと動かしながら、一つ一つを見せるように]
…お父さん、私はもう、私たちはもう、お母さんも弟も、死んじゃったんだよ!
何を想ったかわからないけど、それを歪めちゃだめだよ!
摂理を歪める正義なんて、正義じゃないんだよ!
この…この…!
[想いがいっぱいになって、ぐちゃぐちゃになって。
あぁでも、この言葉だけは言いたい。アザミが言い放った、あのすっきりする言葉]
【ジェイコブ】
[謎の声が気になった...は好奇心に負け、声が出ていた場所に到着する。]
何も無いなあ…。
[...は鋭く観察する。するとここに違和感が…]
ははあ、そうか。だからIRPOも見逃すのか。でも隠密が得意な僕には通用しないよ。
[...の眼鏡で分析する。分析不能。]
おかしいな…。確かここに…。もしかして壊れた?
破損率は無いな。
[もう1回分析しようとした途端、声が聞こえてくる。]
ふはっ
[吐き出されて転がって不意に目を覚ます。一体何が起こったんだか。とりあえず]
死ぬかと思ったじゃないかフィロこんにゃろー!
[きっと傍らにいたそいつに、ひとまず文句]
[!?!?!?
世界が、奇妙に震えたのを感じた。>>160
同時にコマ送りのような、早回しのようなそんな奇妙な視界。
既に「暴力」としか言いようのない連撃に、襤褸切れのようになったウートラが苦鳴を上げて崩れ落ちていく。
が。
「リ ヴァ イ ヴァ」
それは執念の為せる技だったのだろう。
時計の逆回しのように壊された肉体が再生する。
狂気の術士の随喜の声。
その狂気に当てられ呆然と立ち尽くす、ツバキの横を擦り抜け、老人の元へ]
[それ>>170を見たセルリアンの目が見開かれる。それは驚愕によってというよりも]
…………お前が
その術は お前如きが
お前のような、奴が使えるような術じゃない…………
[それは、宣告。かつて『ある術士』が、………『命』とひきかえに得た 術。
それを知ってるがゆえに]
そんなものは、ハリボテで出来たまやかしだ。
[そして………]
[ゴーン、
ゴーン
……と特殊工作機RPRは殴られるたびに音を響かせる。
戦闘力を持たない修理メカは、やっぱり無抵抗で殴られ]
……分かった、
もうその辺でいいだろう、
クィンティルラ。
お前の腕が損傷する。
【ウートラ】
ふ、は、は、は……!!!
やった! ついにやったぞ!!
時術なぞ目ではない、秘匿系最高の術が、わが手に!!!
[ウートラの喉から哄笑が迸った]
[そして、手に握るのは。
「塔」のカード]
[ここで、最後の決着をつけようと]
どうして…どうしてなのさ…お父さん…!
[ぽちゃん] [ぽちゃん]
[半永久的な命を無理やり与えられた、目の前の父さえも人をやめてしまった娘の嘆きは、誰かに届いたのだろうか。
動きが治まり、J・Qは博士の体…ボディをかき抱いた]
だが、すまないが。
ソイツの続きは、一人で見ちゃくれないか?
[ひらひらを舞い散る花弁。
六花のような白い花片を散らしながら、
『三花仙!!!』
ウートラに肉薄。]
イリーナ、ありが──── イリーナ!
[今まで身体とシップを護ってくれていたイリーナへ礼を言おうとした時。
彼女の身体が崩れ落ちた。
その身体には打撲の痕。
外での戦闘の熾烈さを物語っていた]
おい、しっかりしろ!
[肩を掴み揺らすが、どこまでイリーナの意識を持たせられたか]
【ウートラ】
ぬぅっ!
剣士ごときに我が倒れると……!?
[目を剥き、歯をむき出して、ウートラは叫んだ。
ここまで来たのだ。
ここまで来て、負けるはずがない。
いま、確実にウートラは、人類の到達しえる最高の場所にたっているのだ!!]
[流れる剣劇が、
雪月花の夜、シンと冷たい夜の大気を描く。
圧倒的な現実感を持った幻影が、
ウートラを包み。
花弁が、六花が、その身を凍てつかせ切り裂く。
最後に、止めの斬月のごとき袈裟懸け]
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