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もうずっと前から、
わたしの身に危険がなかったことなんてありませんよ。
[つないだ手。からめられる指。
あたたかさと、まよいと、恐れ。
同じものを共有して、
そしてこれからも、同じ運命を行くはずのひと]
もしかしたら、ちょっと格が下がってしまうかもしれませんが、
そんなことは些細なことです。
あなたと一緒の未来に比べたら……。
[こころが、つながった気がした。
なによりも、このひとがだいじ、
同じ事を思ってると]
[重ねられた術の一撃を、ゲンだけに向けて叩き込むウートラ>>63。
その老爺の身を、無数のルビーが覆い尽す。
初めて見る術の形に、けれど瞬くだけの時間も無く、
セルリアン>>67の合図に――何故か届いてきた、その『叫び』。]
( いくわよ、―― ! )
[左手に構えたフレアのしょに魔力を籠め、炎の力を解き放つ。
陽術の資質を以て放たれたフレアは、固よりの高熱に加え、
目を眩ませる程の輝きを放っていた。
けれども、気配現したセルリアンの方にウートラの目が向けば。
人型メカが壁をぶち抜く音がその場に響き渡れば>>70。
放たれた直後のその輝きも熱も、咄嗟に気付かれる程のモノにはならない。]
【ジャスティスK】
[研究所の隣は倉庫のようになっていた。
本来の入口から、メカ技師を逃がし、姉を床に横たえる。
それから、ぶち開けた2つ目の入口の方から、研究所を確認した。
何か……状態異常攻撃など、メカで役に立てることがあるならと……]
[そこで、ふと、姉の方へ注意を向けた。
いま、姉のボディで何か……?]
―IRPO本部・廊下―
……痛い。
[とてつもなく自業自得なことを呟きながら、のろのろと頭を持ち上げる。]
(――あれからどうなった!?)
[無様に倒れる前の出来事を思い出して、慌てて身を起こし、]
いたっ、………あー、これでは駆けつけたところで足手まといだな……。
[認めるのは不本意だが。]
それに……、あいつがいるなら大丈夫だ。
[こっそりと昔馴染への信頼を口にして、
…多分、自分はまだツバキの初対面の印象が抜けないんだろうな、と苦笑する。
あの子はもう、自分でしっかり立っているのに。]
『――大丈夫ですか?』
[タイミングよく駆けつけてきた隊員が、医務室へ、と声をかけてくるのを断って、]
助けはいらん、自分で歩ける。
[でも、というのを強引に遮って。代わりに、武器庫の銃をツバキに届けてくれるよう依頼する。
少しして、武器庫にあった5(6)がツバキの手元に届いたかもしれない。
1.2禅銃 3.4ベヒーモス 5.6リーサルドラグーン]
―IRPO本部、倉庫―
…起動。
[>>76、ジャスティスKはこちらの顔を見ていたらしく、目覚めるとそこには彼の姿が]
…ただいま。愛しい子。遅くなってごめんね。
[スピーカーから流れる音は、J・Qの、以前と変わらぬ合成機械音。
しかしその響きは非常に人間らしくて、その口調は>>6:+182の「彼女」のもので]
[研究所で行われている戦闘が気にならないわけではない、しかし自分はいつ何かの拍子に消えてもおかしくない作られた…否、奇跡のような命]
クレイン博士の場所、わかりますか?ジャスティスK。
[貴方を蝕んだきっかけとなったことは何かと、ジャスティスKに聞いた。]
…お姉ちゃんに、任せて。ね?
[時折覗かせる、「彼女」本来の口調。ジャスティスKには聞き覚えのないものだろう、J・Qを知っている者が今の彼女を見れば混乱するかもしれない。バグかと、故障かと]
[ジャスティスKからクレイン博士の情報を聞けば、メカ技師により直してもらった ――まだ完全ではないかもしれないが、戦闘行動に支障はないはずだ―― その体を走らせただろう。]
…ひゃっ!
[しかし電子世界と違う現実世界になった途端、ガクン、と転びそうになる。その際に咄嗟に出た悲鳴にジャスティスKはどう思ったのだろうか。
しかし足は止められない。行かなければ、急がなければ。あの人の元へ]
[クレイン博士の元へ行く途中、誰かに会うことはあっただろうか?]
ケヴィンさん。
愛しています。
[にこりと笑って……自身の妖魔の剣を取りだす。
ミアの攻撃力の低さを現わすように、それは一般的な妖魔の剣より小ぶりで、細剣のような形をしていて]
大丈夫ですから、心配しないでくださいね?
[断ってから、自分自身の胸に突き立てた。
……大丈夫の言葉通り、血ひとつこぼれず]
ん……。
[ただ、少しだけ痛そうな顔をして。
ケヴィンを見上げて、口づけをねだった]
― IRPO・ラボ方向へ ―
[走る。走る。走る。目指す場所はラボで。すでに経験からそこで何かが行われているとわかっている。すでに戦いは終っているかもしれない。それでも走る]
ちょっと拝借するよ。
[幻術と、自前の器用さで、道を行く職員の入館証明を掠め取り、機密区画へと侵入する]
よっと。
[銃で留め金を破壊した後、ラボ近くの通気口を蹴り壊し、中へ。そのままラボ方向へ進む]
【ジャスティスK】
姉さん、再起動出来たのですね。
……姉さん? 本当に姉さんですか?
分かりますが……一体何を。
……ちょっと待って下さい!
どういう事なのですか?!
[倉庫で……ジャスティスKの声がする。
メカなので、声のトーンは変わらない。だが、どこか少し戸惑った様子で]
―本部内・移動中―
[医務室へ行く途中、自室でアルコールを調達し、軽く一杯飲みながら廊下を歩く。]
うん、これなら動けるな。
[仕事中は全力で断っているが、痛みを誤魔化すにはこれが一番。全力戦闘はそれでも無理があるので、医務室には
大人しく行くつもりだが、]
あ、れ、?
あれは――ジャスティスQ!?
[見かけた姿>>+61に大きな声をかけた。]
[>>+64、データ照合…彼女だ]
ヘッジホッグ様、何故このようなところで?
…アルコール摂取されたのですか?体に毒だよ、お酒は。
[アザミの体からアルコール反応。
カシャ、と腕を組ませながら、「飲んじゃいけませんと言われた」アルコールのことを言う。
それは「彼女」の思考だ]
…私は今から、クレイン博士のところへ行きます。
あの人は生きている。だから、止めないと!
[機械音声が、切なる響きを持つ]
…お願い手伝って…手伝ってください、ヘッジホッグ様!
[ガシャ、と勢いよく頭を下げたらまたその調子にバランスを崩して前のめりになる。
どのようにアザミには彼女の姿が映っただろう――?]
【ジャスティスK】
[姉を追い、廊下へ出るといくつかの事情を同時に認識した。
立ちすくんで、ラボ内の戦闘に怯えている研究員と。どこからか駆けつける誰かの足音と。
ひとまずは研究員に確認すると、アザミの頼みで銃を届けに来たのだと言う]
私が代わりに届けます。
貴方は早く避難して下さい。
[走り去った姉も気になるが、ラボも心配だ。
そして、こちらへ近づく誰かの事も気になった。まさかウートラの援護か……?]
【ウートラ】
だからお前は落ちこぼれなのだ。虫ケラめ。
[本来のしなびた老人の顔で、しかしセルリアンには聞き覚えのある台詞を言った]
しかし、良かったかもしれぬ。
キングダムの崇高な使命を理解できぬ愚か者に……術も知恵も無駄なだけだ。
みすぼらしい棒きれ遊びが、術の前に無力であることを知って、ここで死ぬがいい!
[次なる術を唱えようとしたその瞬間……!
打ち倒したと思っていたはずのゲンと、時術ではない攻撃術……ツバキのフレアが、同時に襲いかかってきた>>77]
はん! そのような術など相殺してくれる!
真のヴァーミリオンサンズを見せてやろう!!
[だが]
[大丈夫、と伝えたのに、焦った様子をするケヴィンに、本当に優しい人だな、と思う。
好きだと、大好きだという声が聞こえた気がして、ミアはまたも涙が浮かぶのを感じた。
わたしも。
わたしも好き。
貴方を好きになれて、本当に良かった。
そういう思いを込めて、キスをした。
赤い血の味と、青い血の味が混ざって。
もう二度はすることがないだろう、命の交換]
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