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[巨像の首がこちらを向いた。心臓が音を立てて大きく脈を打つ。上半身に身震いが走り、下半身の鱗の一部が逆立った。それはラーシナ自身の恐怖と、「彼女」の喜びが合わさったものだった]
くっ。
[差し出された両腕に、意思とは裏腹に誘われる感覚を覚えた。『ひとつに!』 感情と両腕、その両方を振り払うように、尾を振るい、何とか反撃の一撃を繰り出す]
[優しい想い>>+22
優しいこころ]
(わたしもすき……。
あいしてる)
[離れて行くのを残念だな、と少し思ったけど。
すぐに思い直した。
少し離れてみるケヴィンも格好いい。抱きしめた時大きかった背中は、後ろから見てもやっぱり大きかった]
……あ、そ、そうですね。
どこなのでしょう?
扉がたくさん……、、
……あっ
[ふと、何かを思い出すように首を傾げて]
どこかで……聞いたことがあるような。
【シックネス】
[ラーシナの尾で、右腕が打たれた。痛い。
でも、その分、左腕に到達した時に、その勢いは弱まっていて。
何かを掴んだ。何を掴んだのか、はっきりとは知覚しないままに、ぎゅっと握り、顔を振り下ろした。歯を、たてる]
ツバキ、セルリアン、こっちだ!!
[闇のドームから切り離し、やや細く短くなった尾を揺らしながら2人に叫ぶ。
既に走り出している2人を追い越し、フィロは案内も兼ねて支部の建物がある方へと進路をとった]
―回想・マンハッタン―
………ふふ。…強いな、ツバキさんは………
うん。きっと、大丈夫。
[屈託なく返すツバキ>>123に、そう、微笑みかける。そして、ルミナスとナガサメマチの違いについて問えば、少しの逡巡がそこにはあっただろうか。彼女が見かけたと言う知り合いの話>>126]
……それは……『生存者』……?それとも………
[そのとき、競売から帰ってきたフィロの姿が見える>>91 その姿を見て、一旦話しを打ち切り、にこやかに声を上げる]
ああ、フィロ、お帰……り?…って、え、ドゥヴァン?
待ってて、って… え…?
[その様子に戸惑いを覚えつつも。何か胸騒ぎを感じる。ツバキが同行を申し出るが――]
させると思っているのか!
[ヴァイロのすぐ後ろを並走してきたシュンバの刀がその腕を斬りつける]
───ズシャ!
[重く、しかし確かな手ごたえがシュンバの手に伝わる。]
[そこで告げられたのは、大きな危険がそこにある、と言う事実>>68。沈黙が場を支配する。
そのとき、ツバキが声を発した。>>128
本当は、恐ろしい。行きたくない。逃げ出したい。
でも、ツバキも、フィロも、行くと言うのなら。 ほうってなんて、おけない。]
………ぼくも、行くよ。
二人が行くのに、じっとなんてしていられない。
[それに。もしものことが有れば自分の『ゲート』で逃げれば良いと。この時は楽天的に考えていたのだ。]
―現在・ドゥヴァン―
[自分が閃いた剣技が酷く美しく高圧的な妖魔の攻撃を逸らし、そこにツバキが術を行使して。
…ツバキが叫ぶ。>>218 フィロが更に隙を作り>>220、フィロが自分達を追い越して先導する。>>221
それは、一つの建物へと。]
………今、行く……!
[やや、息が切れている。やはり、体力がまだ足りない。…少しだけ、技の力は身に付いた気はするが。]
ひゅこおおおおお?!
[腕の痛み>>223に、仏像は叫び声をあげた。
思わず掴んでいた物を取り落とす]
ひだあああひごどおおおおひなひぇぇぇぇ
ひごごごごつつつつつぅぅぅ
ひごごつにぃぃぃぃなろおおおおおぉぉぉぉ
[太くて渇いた喉が、何かを言った。
言いながらバカのひとつ覚えのように、シュンバに手を伸ばした]
[彼女は、でも、今は本当はバカではないのだ。
大きいこの体は、大きい割に賢くて、少しだけ小賢しい事が出来た。
彼女が狙っていたのは……ラーシナが連れてきた人間たち>> 208。
彼らが全員、感染しきるのを待っていたのだった。
ラーシナは気づいていただろうか。一緒に戦うはずの彼らから、支援がこないことを]
<流し受け-ディフレクト->
バカかてめぇ?そんなマヌケな攻撃なんて不意打ち以外で俺様には当たらねぇよ
[刀の背でヴァイロの手を脇にいなすとそのまま刀を返して肩口を上段から斬り下す。そうしてヴァイロも肩口をバッサリと切り裂いた…はずだった。だが次の瞬間に見えたのは即座にその傷が消えていく光景だった]
─ ドゥヴァン・支部 ─
[全力で疾走すれば2人を置いていってしまうから、そこは加減をして。
いくつかの角を曲がった先にある建物の前へと辿り着くと、そこでようやく人型へと戻った]
ここ! 早く入って!!
[術士である2人にこの距離を全力疾走は酷だったかもしれないが、妖魔から逃れるためだ、止むを得ない。
開いた扉の中へと誘導すると、2人が入ったところでフィロも入り、勢い良く扉を閉めた]
─────
[扉を閉める大きな音の後にしばし静寂が流れる]
―回想:ドゥヴァン―
[それは、幻想的で、妖艶で、死の臭いに満ちた光景だった。
そこら中を舞う蝶を注意深く避けながら、駆けて行く>>108フィロを追いかける。
そのとき、ツバキが叫んだ>>140 ……それは、糸。銀色に輝く糸がフィロを襲う。>>118]
―――ッ!!!
[そこにいたのは。この災厄とも言える惨状を引き起こした主。妖魔の君。
…過去に、自分も知っているキングダムの術士…
それは、彼の名付けに関わったとある術士の弟だったと聞く…も、戦ったと言う、存在。
強大な、力を感じる。
その姿はあまりにも美しく、恐ろしいもので。
…自分の足が、震えるのを感じた。]
[ケヴィンの様子>>+25と裏はらに、ミアの表情は青ざめて行く]
もしかして……もしかしてここは、白百合の君が抜けたと言う、
「闇の迷宮」
もし本当にそうだとしたら、だとしたら……!
[ミアは唇を震わせ、さっきまでの幸せな様子はどこへやら、指を強く握りしめた]
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