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……いい。
謝らなくていい。
逢いたかった、ずっと。
[あの日───
途切れそうだった命の糸が、繋がった日。
誰よりも真っ先に、元気な姿を見せたかった。]
ありがとう、戻ってきてくれて……。
方法は、そうだな、秘密だよ。
君には目をつぶっててもらわないと、ちょっと困る方法。
[痛みに固まっている相手の様子に肩をすくめて、今いる部屋を見渡して。
ベッドに近づき、掛けてあったシーツをはがして、ベッドの下のリネンを取り出してはがしたものの代わりにかけた。
灰が吹き込んでるとはいえ、室外にいるよりはましだろう。
彼の手を引いて、そこに座らせた。
己もその隣に腰掛ける。]
ちょっと横になった方がいいねー、君は。
[両手を組んで、うーん、と背伸び。]
――――お。
お目覚めかい、王子様?
[自分のペースを再び備えた女は、冗談めかして司祭へ話しかける。
振り向きもせずもうひとりの男へ手で合図して、鎮痛剤を持ってこいと示す。]
なにが大丈夫なもんか。
そんだけぱっくり傷が開いてりゃ、馬でも鹿でも涙が出るよ。
[ぎざぎざの傷口を手当てしながら、怪我の理由に思い至っていた。
人外となった少年の死体。
三つ編みを振って頭から追いやる。]
[目を合わせる勇気はまだ持てず。
触れ合う自分の手と、ナデージュの手をぼんやりと見つめていると、]
っ!?
[――こつり。
気がつけばナデージュの顔がすぐ近くにあって、
赤に触れたところからナデージュもまた赤に染まっていく。
彼女の包帯の向こう側がどうなっているのかは知らない。
知らないけれどきっと、自分の傷のように醜くはなっていない、と。
そう思っている。思い続けている。
顔に包帯を巻いた者同士でもそこが違う。
おそろいだけれどおそろいじゃない。
けれど、今の二人は、そう、]
[木製の質素な椅子に、どっかと腰掛ける。
小説書きが事情を説明するならば、相槌でも打つつもりで。
ふたりが語らうならば、聞いていようと判断した。]
おそろい。
うれしいことのはず、なのに。
[ちっとも嬉しくない。
触れたところから広がる暖かさだけが、
嬉しくないという“痛み”に耐えるためのすべて、だった]
[その背にあるのは、灰色の翼ではなく、蒼穹の翅。
けれど、姿は勿論のこと。
耳触りの良い、かわいい、やさしい声も。
腕の中のぬくもりも。
どれもが懐かしい。]
マイダ……
[謝罪の言葉を零し続けるエステルの額に、ゆっくりと、唇を近付けようとして]
──────!!
[ どくり ]
[秘密の方法、目をつぶる?
予測できずに、疑問符を浮かべる。]
お、うぐ。
[座らせられる腰と背中の曲がりに呻く。
少し休めば平気だろうと、言われるままに横になるつもりは無いが、今のままではのろのろ速度の抵抗しか出来ず**]
[ どくり
心臓が、大きな音を立てる。
灰色の羽根が、バラバラと抜け落ちて。
そのあとから、次々と赤黒い羽根が伸びてくる。]
ぁ……
[恐る恐る、背中へと視線を回せば、そこにあるのは痩せた灰色の羽ではなく
存分に風をはらむことが出来るであろう───血色の翼。]
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