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………そうだよね。
パースはあしがはやいから。
まもの、…からもにげられるよね。すばやく。
おてがみとどけるみたいに。
[一息でそう言いきって、パースに困ったような笑みを向ける。>>0:181
口に出さずとも目が「ほんとうだよね?」と訴えかけている状態。
やがて。
何があったのか、取りたてて訊かれることはなくとも、
椅子にがたりと腰を降ろし、記憶を、すくい上げようとする。
傷を負った日の。
真っ黒に塗り潰され何も見えない中、痛い、とか細い声がする。
それだけ。
何も、思い出せない]
そうだ。おだい。
[呟いて、カインへと弱々しい視線を送る。
“いつもの量”より渡した枚数が少ないことには、気付いていない。>>0:177
この時はまだ、特に何も言われなかったから]
まいどあり。
…また、きてね。
[それだけはいつも通りに告げて、見送った**]
[そしてぽつぽつと語る話。
平時では大騒ぎになるような報せが、
今では日常そのものになってしまっていた]
今日は酒場の主人が病で倒れてね。
もう長くは…もたないと、思う。
ナデージュさんが付いているから、
あまり邪魔をするのもよくはないが。
食事を少し包んで、
あとで見舞いに行ってみる心算だよ。
[それまでマスターの命がもつのか、分からなかったが。
ナデージュのことも心配だった。
簡素な食事の準備は、手際よく進んでいく**]
…さて。
どうすっかね、この後…
[…部屋を出たのはいいけれど、目的地がある訳じゃなし。
邪魔にならぬよう出ただけで、何処に行くかは決めかねて。]
………
いっぺん、座ろう。
そんで、じっくり考えよう。
[軽く現実逃避をしつつ、カウンターの椅子へ腰かけて。
…教会にでも行こうかと、ぼんやり思っておりました。**]
そうみたいだな。
[走り去る背を見送って、穏やかな笑みのままで、親友に向き直る。]
あぁ、そういえばまだだった。
……手伝う。
[調理場へ足を向ける友の後に続きながら、かけられた言葉に、僅かだけ瞼をゆらし]
なぁ。
ドワイド。
もし、おれが───
───。
酒場の……。
ナデージュも、辛いだろうな。
[けれど伝えようとした言葉は、続けられた友の言葉に遮られる。
そのあとで、敢えて再び口にしようとしなかった。
「もしもおれが魔物化しそうになったなら。
すぐにここから追い出してくれ」
それを友に頼むのは、筋違い。
その時は、自らここを去ろうと、心に決めて**]
[どれくらいの間、そうやってマスターの手を握っていたでしょうか。
ひんやりとした掌は、いくら握っても暖かくなりません。
いつかこのまま崩れてしまうのではと、わたしは不安でなりませんでした。
また強く、掌を握ります。]
………
[ですが、わたしにできる事といったらそれくらいなものです。
沢山の人の死があったとはいえ、いつだってそれらはわたしの手の届かないところで起こっていた事。
誰かの亡骸を見る度に次こそは、と、心に決めるのに、それもかなわないままでした。
もっと何か、できるだろうに。
ちゃんとマスターが息をしているか、不安になり、わたしはそっと耳を傾けます。
細いながらも呼吸の音が、静かに、静かに聞こえました。**]
あ、おだい。
[ぽんと手を打ち、ポケットに手を突っ込んだ。
指先は手紙に触れ、躊躇してから、別のものを取り出す。
月毛色の筆だ。己のしっぽと同じ色。
それをスーに渡そうと]
はい、はりきって作ってみたんだ。
果たして使えるかどうかは不安だけど。
毛並みは保証するよ。
[カインと共に酒場に行こうと店を出る前、スーを振り向いて]
ああ、また来るよ。
[いつも通りの送りの言葉をくれる友人に告げ、外へと。
目が潤んで仕方ないのは、灰のせいなのだろうか**]
[わたしは顔を上げると、壊れかけた時計に視線を向けました。
等しく時間を刻まない時計は、今の時間とは全く違う時間を指しています。
等しくない感覚で、かちり、こちりと音を響かせています。
マスターが店を開いた時に、ご友人から頂いたものだと、マスターは話していました。
複雑な刻み模様の入った、なかなかに洒落た時計です。
この場所にこの店ができてからの時を、彼は彼なりの時間として刻んできたのでしょう。
主の最期もまた、彼の秒針に刻まれました。]
………。
[お礼を言わなくてはなりません。
彼らがいなければ、マスターはあの冷たい床の上で、床と同じように冷たくなっていたのでしょうから。
けれど、わたしはもう少しだけ。
もう少しだけ、この、僅かな温もりの残る寝台に、縋っていたかったのです。**]
― →酒場 ―
[懐に手を突っ込み先ほど買った札を仕舞えば、着古したポンチョ風の短いマントを羽織り直す。
ソフトレザーの軽装と合いまった、旅人に似たいつもの地味な色合いだ。
内側には幾つもポケットを付けてあり、煙草だの財布だの飴ちゃんだの、色々なものを意外と綺麗に収納している。
先ほど薬屋で買った煙草葉の包みもその中、大き目のポケットに収まっていた。
人通りの殆ど無い道を歩けば、程なくして目的地、酒場へとたどり着く。
張り紙を見て集まってくれるような無謀な者はどれ位いるか、カインには分からない。
正直に言えば、望みは薄く見ていて。
>>7張り紙への返事など、その場に居なければ聞きようが無い。]
[服に模様を描く灰を軽く払って、寂れた酒場の戸の中へ。
フロアの中、カウンターにも、マスターの姿は見えない。
それなりにこの酒場で会うことも多い、歌姫の姿も。
疑問に思う視線が、誰か居たならばその相手へと向かうだろう。]
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