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[―――数ヶ月前。
といっても、暦など無いからそれは曖昧な時間だが……
ここに来たばかりのミズキは、
まさしく本当の意味で「何も出来ない」少女だった。
走り方を知らず転び、
泳ぎ方を知らず溺れる。
整理整頓の仕方を知らず家はぐっちゃめちゃ、
扱う言葉すらもこどものようにたどたどしく。
走り方は笑顔の仮面の少女に習った。
何がきっかけだったか、挑んだかけっこ。
何度も転び、抜かされて
けれど、みるみるうちに上手になって、やがて勝負になって
本人はきっと、教えた自覚はないだろうけれど]
[苦手なものは何だって、克服しようと努力した。
ミズキを見守る太陽は
いつだってその努力に応えてくれた。
けれどどうしても克服できないものはある。
たとえば、料理。
そして、 いま目前にいる「星」の少女]
[今日は――その言葉に渡り鳥は少し表情を曇らせる。
それを欠伸のふりをして誤魔化して]
うん。 いいてんき、ね。
おはなもげんき。
[この花畑では花は太陽だけで綺麗に咲き誇る。
雨の恵みを欲してしおれる事もなく、ずっと]
ハルは。
つめたいおみず。
のみたくなったり、しない?
[彼女……少年のような姿で
華のない箇所に住んでいるが、それでも少女、だ
に、声をかけたのは、ちょうどいいタイミング
と、言うべきか、どうか。
屈託なく大きな口をあけたシンの視線がこちらを見た。]
[肉にパンにココナッツにミルク……ココナッツミルクだろう
それに、何かのジャム。
見知った台所と違い、もっと素朴な環境で
よくもこれだけと、驚き半分]
…………おや、おや、いいのかい?
僕には御代になるものはないよ?
強いてあげるなら、
カスミの星ぐらいか
[羨望半分、手招きされれば、
そうは言いつつも、するすると入り込んで
おかれたいすに腰掛けて]
[聞こえた声で「誰か」の正体を把握し、
歩みが一瞬ぴたり、と止まる――が]
ミズキちゃん!
わあ、えっと、とにかくごめんなさいですよう!
その様子だとわたしがここにいたせいで倒れちゃったみたいで……。
[満面の笑顔、焦りを垣間見せるしょんぼり顔、そしてまた笑顔。
ころころと表情を変えながら再度近付く]
お星様が来るのを待っていたら、いつの間にか寝ちゃってたんですよう。
そう見つめられると照れるのだけどねぇ?
[見た目には彼女へは振り向かず、視線はセカイを見つめたままに仮面を傾ける。]
ごきげんよう甘き声の人。
ローザだったかな? ハルの子から聞いたよ。
見つめてくれるのはありがたいが、まずは清く正しく文通から始めるかい?
[カラカラと嗤いながら、辺りをぐるりと眺めて廻る。
彼女が抱く警戒も打算も勿論知るところではない。見ていたことに気付いただけだ。]
どうだい? 今日もセカイは輝いてるかい?
[鍋に入りきらなかった分のココナッツミルクは
流木で出来たカップに幾らか。
そのまま飲むのは流石にくどいのか
うっすら染まっているので何かジャムが入っているらしい]
御代?…貰って欲しいなら考えるけど、別にいらない。
あ、でも感想は欲しい。
今、用意してくるから待ってて。
[そう告げて奥に消えれば暫くして再び戻る。
トレイには、出来上がったばかりのまだ温かい
ブラックベリーのジャムの小鉢もつけて**]
冷たいお水?
[突然の質問に、少女はきょとんと瞬いた。
それから、んー、と考えて]
おやつの時間に、果物食べたりね、ジュース飲んだり、するよう?
だけど、今は別に喉は渇いてないかなあ。
[そう言って、にこにこ笑う。
ここではない別の場所で、自分の体が"生かされている"ことなど、もちろん少女は知らない。
別におなかも空いてないし、喉も渇いてない、と少女は思う]
まだごはんの時間じゃないもんねえ。
じゃあ、感想が御代、ということで。
……それにしても、すごいな。
[少女たちの世界で、空腹を個人で満たそうとすれば
それこそ飴のように甘い果実か、菓子類か
まっとうな食事を手に入れるほど
望んだものを得る力はなくて。
それだけで満足できることもできなくて。
出来ることといったら、仮面をつけたまま
器用にその仮面の下に食事を運ぶこと。
しばらくシンが席をはずして、
もって来たのは何か、黒い物体。
手を合わせて頂きますと言い
パンにつければ、それはジャムだった。]
出来立てのジャムを食べたのは
初めてだ
………シンは食事を作るのがすきなのかい?
そっか。
まだ、だいじょうぶなんだね。
[花守の笑顔は押し花のように刹那を保存しているようで。
最も美しく最も穏やかなある季節の一瞬を、
永遠に引き伸ばすような儚さを思う。
花本人も知らぬ内に枯れてしまわないか。
こうして時折様子を尋ねる]
もし のどがかわいたら。
ぐれいへんは きれいなみずべ しってるから。
つめたくておいしいおみず。
もってきてあげるね。
[彼女は自分の力でユメを叶え続けてしまうのかもしれないけど]
あら、ヴェルが?
あら、あらあら。
[ヴェルのカルテを引っ張りだす。
異常はない、と判断した数字だった。
その変化は、医師では分からない、が――
介入者同士ではなにかわかるのだろう]
ヴェルの心の準備ができたら、いつでも迎えに行ってあげなさい。
そのための準備は、ちゃんとしてあるから大丈夫。
[それはいつだって、できていた。
いつ戻ってきても、受け止められるように]
……元気に、ねぇ。
[この現実を、受け入れられればいいけれど]
[薄く削がれた肉をパンに乗せる。
パインが入っているらしく、
生ハムメロン状態だとどこかで思う。
……甘いジャムの類よりも
道化師はこちらが気に入ったらしく仮面の下に器用に運ぶ。
二種のジャムと、淡く甘いミルク。
それに、パインが入ったパン]
ちゃんとした肉を ここで食べられるのもうれしいね。
ジャムは……甘いものが好きな人は
うれしい味付け、なんじゃないかな。
………うん。僕は、少し甘いものより
それ以外が好きだから……
………パンにパインが入ってるんだね。
いつも、こんなに作るのかい?
ぅ……。
[言い切られた。
目を閉じて口を引き結んでぺこりと頭を下げる。
その時ばかりは神妙な顔つきだったが、目を開ければ貼りついたように笑顔が戻る。
それが花水木の少女の苛立たしさをさらにかきたてるかもしれなくとも、
少女自身にはどうにもできず]
上?
お空を見てたんですか…… !?
[突如脱力する相手に、ひとしきりおろおろ。
その理由が身体の不調ではないと分かるとほっ、と息をついて]
そういえばそんなこともありましたねえ。
[大したことではない、という風に、笑う]
んー? ボクの名前かい?
リヴリアだよ。
リヴリアちゃんでも、リヴリア様でも
仮面ちゃんでも好きな名で呼んでくれればいいさ。
けれど、ブではないよ? ヴだからね。
[問われて隠す謂われはない。
仮面はそんなもの知らぬが、現実のカルテと同じ名前を伝えて嗤う。
変なところに拘るのは、些細な茶目っ気としておこう]
ああそうだろうそうだろう。
輝くのさ。皆の希望と願いと憧れを
描き連ねるセカイなのだからね。
キミのセカイも輝いているだろう?
[グレイヘンの言葉の持つ"まだ"の重みを、少女は知らない。
だけど、純粋に気にかけてもらえることは嬉しいと思う]
ありがとうー。それがグレイちゃんの"お裾分け"なんだねえ。
ハルもそのうちグレイちゃんにお裾分けするからねえ。
[むずかしいことは考えない。
永遠に続くかのような"今日"のことだけ考えて生き続ける少女は、そう言ってにっこり笑った]
[なくしてしまった「星」を探している最中に、
野山の入口で動けなくなってしまったんだったか。
痛みも苦しみも、ない。
ただ寒くて震えて、それから眠くなるのだ。
動物が冬眠する時のように。
花水木の少女をちらりと見上げて、それからもう一度頭を下げた]
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