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[それは、諦観にも近い思いだった。
自分にできることは何もないからと、どうにかしたい、という気持ちを封じ込めて眠る。
隣の少女が、全身で苦しみを表しているように見えたのも相まって。>>92
――逆効果、だったのだろうか。『しなないで』と言ったのは。
苦しいならいっそ死んで楽に。分からなくはない。
恋に破れた後、そんなことを考えなかったといったら嘘になる。
振り向いた医者の彼女の顔をぼんやりと見返していると、唐突に響く、声。>>97
ことばを持たないそれに、少女はひどく揺れた。揺らされた]
わたし、が……?
[小さく、首が動く。まるでいやいやをするように]
― 少し先の話・グレートヒェンとハル ―
[墓石が建てられ、最初に花を供えたのは、
あの日からしばらく経ってからの事だった。
ベリーと、花かんむりと。
少女たちから聞き出したものを、すこしだけ。
Ifの話が頭をよぎる。
もし、グレートヒェンが屋上へのとを開ける前に気づけば。
誰よりも早く、遥を夢から覚ましたら。
耳に残る機械音。
ずきりと痛む良心]
……良かったのよね。
[よく晴れた日だった。
2つ並んだ墓石の前に、しゃがみ込む。
この二人は。
また別の夢を見ているのだろうか。
それとも、もう夢はみていないのだろうか。
もし、叶うならば]
[別れの時は訪れた。
どれほど留まろうとも、きっと満足するなんてことはなかったのだけど、促す先生が私の身を案じていたのは理解できたので、拒むような真似はしなかった。
最初に盛大に暴れた後ろめたさもあったのは確かだ]
またね…ぐれいへん
こんどは あなたを……
[それでも名残惜しくて、身体が離れることに抵抗を見せる。
理性をフル動員させて、離れたがらない指を一本一本離して…最後に中指が彼女の身体からはがれたとき、小さく呟のだった。
さよならは言わない
彼女が残してくれた心の温もりは、私の中にしっかりと根付いていたのだから。
それに……また逢えると確信していたから。
この世での生を全うすれば。きっと]
[小さく頭を振る。
さらりとした茶髪が、揺れる]
ちゃんと食べなさいよ。
ベリーだけじゃなくてね。
[ふ、と笑うと、裏の墓地を後にした。
夢から現実へと目を覚ました少女たちが
起き始める時間――*]
ん?どうしたの?
[せんせ、と呼ばれたことに、目をぱちくりとさせる。
そうして紡がれる言葉に、さらに目を見開いて]
……ええっとね。
まずは、骨折を治すことがさきね。
肋骨が治らないと、まず。
いつから…かしらねえ。
[カルテをめくりながら、うーんと顎に指を当てて]
体力がそこそこ戻ってから、ね。
4年間寝たきりだったのだから、相当落ちているわ。
[折れていない方の腕を撫でる。
それこそ、注意していないと折ってしまいそうなほど、細い腕]
しばらくは点滴だけれども、もうすこししたら重湯からはじめて。
ごはんを食べられるようになってから、リヴリアの身体との相談ね。
もちろん、早く歩けるように、すこしずつマッサージはしていくわ。
それも大事なリハビリ、だからね?
[焦らず進めていこうね、と含めるように]
[けれど。
内側からひっきりなしに誰かが熱を送ってくるのだ。
ちっぽけな手が何かを掴もうと一生懸命伸ばされているのに、
何をひとりでうずくまってるの? ――と]
――わか、りました。
わたし、が。……そばに、います。
[そして今度は、ふたりきり]
……。
[ゆっくりと起き上がり、ベッドに腰掛けた体勢になる。
軽く伸ばした手が、隣の少女――花飾りの少女の指先に触れる]
……っ。
[離れようとためらいを見せたのは一瞬。
指先を手のひらで包み込むようにする]
…………、ごめん。
[その手に星を抱かないただのカスミは、
さんざん考えた末に、ちっぽけな謝罪の言葉を口にした]
……はい。
[諭されるように優しく釘を刺されれば、しゅんと項垂れる。
実際動かしてみても痛感する。
あまりの自分の思惑とかけ離れた脆弱さに
動かそうとしても動かず、軽い衝撃でも簡単に壊れてしまう身体。
これが今の私の全てだ]
[この目がまともならば、書物を漁ることもできるだろう。
けれど、今もこの瞳は何も映してくれない。
映ることがあるのかもわからない。
こうしえちる間にも、私の身体は回復と同時に崩壊を進めてもいるかもしれないのに……
何も出来ない……嗚呼、口惜しい。
悔しさから、泣きたくなるのを堪え、歯を食いしばりながら、今自分が出来ることを探していく]
[しゅんとたれた項。
だけれど、これが現実。
歩きたくとも、走りたくとも
自力では起き上がることもままならないのが、実情]
できること…?覚えられること?
[彼女の意図が分からずに、首を傾げる。
リハビリを始める前に。
彼女は、何がしたいのは。
動いて、したいことの、その先は?]
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