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ありがとう。
ハルはそこにいけないけど、ハルの思い出を連れて行ってくれて、ありがとう……。
[消えていくダハールの後ろ姿。
舞いあがって遠ざかっていくグレイヘンとリヴリアの姿。
それぞれ見送って、少女は呟いた]
ありがと、ねえ……。
[そうして、少女は花冠を編みはじめる。
いつかグレイヘンに約束した、たんぽぽの花冠。
きっとこれが少女の編む、最後の花冠**]
[幸せか。ならよかったんじゃないのか。
でも、その言葉を伝える相手がどこにいるのか分からないよね分からないから切ないだけだよね、
ていうかお互いことごとく大事なことを伝え損ねてるよねこの、]
……… ばか ……っ
[夢の記憶は切なく、あたたかく、
少女の胸を締めつける*]
連れて行ってねグレイヘン。
貴方にはそれができるのなら。
それだけでいいからね。
私は私で死ねるから。
今度こそ死ねるから。
殺してみんなを見に行くからね。
[誰の手も借りずに私は死ねる。
小さくても雄大な翼が私を押してくれる。
だから私にしてくれるのはそれだけでいいよ。
と、私は彼女に微笑んだ。]
そのかわり待っていて。
セカイを超えても貴方を見に行くから。
見ちゃダメって言わないなら
私は貴方を見に行くから。
貴方が力尽きて眠る前に
貴方が誰も知らない場所へ行く前に
誰も知らない場所はきっと寒いから
貴方が今こうしてくれるように
私の温もりを貴方に捧げられるように……
[そして私は死ぬ
ゆっくりゆっくり死んでいく。
リヴリアだった者は静かに夢へと腐り逝く
誰かが笑っている。
嗚呼その笑顔は女の知らない私の知る笑顔だ
誰かが花冠を乗せる
嗚呼その微かな温もりは女の知らない私の知る温もりだ。
もう声も聞こえない。彼も彼女も彼女の声も
聞こえないから返事もできない。
ただ……最期に見た夢のセカイは
とてもとても美しいと思った。]
『はっぴー、ばーすでー』
[夢を渡る翼は駆ける
駆け抜ける風の中で
女だったモノは朽ちて霧散する。
赤い雪のように セカイへ降り逝き
──後には、彼女の胸に抱かれた白蛇だけが
刻を超える]***
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