人狼物語(瓜科国)


1062 【完全RP村】少女の夢村


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【墓】 岬守 シン

[もう一つの手がかりは、与えられる本だった。
外を眺められない日も、ずっと読んでいた。
請うままに、与えられた本は種別を問わない。
辞書であったり、図鑑であったり、美術書だったり。
時には国籍すら本は超越して少女のもとを訪れた。

全て、それらは幽霊の住んでいた部屋に置き去りのまま]

( +6 ) 2013/02/10(日) 16:22:23

【墓】 岬守 シン

[病院は、少女にとってはこの延長線だった。
車に乗せられて、訪れる場所。
硝子の向こうに見える世界。

触れることの、出来ない世界。
生まれて、死ぬまで、触れられることのない、世界]

( +7 ) 2013/02/10(日) 16:24:04

【墓】 岬守 シン

[いつからだったか、覚えてはいない。

夢を見るようになった。
夢の中の自分は、海に入ることが出来た。
砂浜を歩いて、流れ着くものを拾い
調理も、裁縫も、走ることも、何でも出来た。

幽霊の自分とは、違った。
外に出ることは勿論、したいことも出来ない。
すぐに寝込むようなこともない。
動物に触れても、体がおかしくなることもない]

( +8 ) 2013/02/10(日) 16:27:49

【墓】 岬守 シン



[素敵だ、と思った。
誰にも、心配をかけなくていい。
誰にも、怒られることもない。

自分の、望んだとおりに生きてゆける世界]

( +9 ) 2013/02/10(日) 16:29:06

【墓】 岬守 シン




[だから
少女は夢のなかにあることを

───強く、望んだ]

( +10 ) 2013/02/10(日) 16:30:18

【墓】 岬守 シン

−海岸線の家−

[着替えて戻ってきた時には、ミズキの姿は無かった。
用意した食事や、甘いもののトレイをテーブルに置く。

渡り鳥が、こちらを見ていた。手が触れる。
勢いを以って振りほどけば、簡単に解けそうな小さな手だった。

ただ小さく、喉が震えた。
流れ着いた着物に囁いた言葉と同じ]

───いや、

[小さな声。
消えてゆく、存在]

( +11 ) 2013/02/10(日) 16:36:52

【墓】 岬守 シン

[海岸線の家は残っていた。

少女の作ったものも、磨いた夜光貝も、食事も。
何度も海に戻されていたバケツの小さな蟹と
籠の中にあったはずの白藍の着物だけが

少女の世界から、消えていた**]

( +12 ) 2013/02/10(日) 16:39:02

【墓】 岬守 シン

−病室−

───、─。

[機械の音が、聞こえていた。
潮騒の音は、もう聞こえなかった。

ゆっくりと開いた視線の先、
覗き込んでくる存在に瞬きを少し繰り返す。
喉がひりついて上手く出てこない声。
おぼろげな世界、家ではないことだけを視認した。

白い袖口から伸びた先の手を、緩く見やる。
酷く痩せてはいたけれど、シャルと名乗った女と
あまり変わらない大きさの手にそれは見えた**]

( +13 ) 2013/02/10(日) 16:45:01

道化師 リヴリア

[グレイヘンが紡ぐ言葉を>>17、私はただ黙って聞いていた。
否── 呆然と聞くことしかできなかった]

 嗚呼、キミが連れて行ってくれるのかい?

[絞り出すように告げた声は、喉に絡まって上手く紡げない。
飲み込んだ唾だけがやけに大きく耳に響く。

予感が零というわけではなかった。
だが、彼女は私より先達の住人で
その翼はまさしくこのセカイの理を体現していたから
見せられなければ知ることはなかっただろう]

( 29 ) 2013/02/10(日) 18:32:06

道化師 リヴリア

[グレイヘンが二人の手を取る。
解けていく身体を前に、私は少しの躊躇の後に
ローザの前に身をかがめる]

 ローザ、その髪飾りはキミが持ってお行き。
 嗚呼、超えては持って行けないのだろうけれど
 それは、ボクがキミに委ねたものだ。

 また来たときに迷わぬように。
 キミを忘れないように……
 ……全てを見せてあげられなくて
 ごめんね。

[ぎゅうと抱きしめて、消えかかる手に己が手を宛がって
耳元でナニかを呟いた]

( 30 ) 2013/02/10(日) 18:32:25

道化師 リヴリア

[そして全てが渡るの>>24をこの目に焼き付ける。
弱々しくも懸命に大地を踏みしめる小さな足を見れば、おもむろに歩み寄ってその小さな身体を支えもしただろう。
そして、瞼を押し上げようと目に宛がう手をそっと自らの手にとって

刹那の刻だけでも閉ざそうとしただろうか? その瞼を]

 少しお休み。
 ああ、どこにも行ったりはしないから。
 誰にも言ったりはしないから

 光の向こう側へ連れて行ってあげる子が
 疲れて飛べなかったら大変だ。

[抱きかかえて木陰に運ぶ。
髪を撫でて微睡みに誘い……
そして押し黙る]

( 31 ) 2013/02/10(日) 18:33:07

道化師 リヴリア

[……今は食事は手につきそうにない。
残しておけと告げて翔んで行った>>2:223友が居たからだろうか?
さっきまであったにぎやかな情景は今はなく
ただ、残された食事が、少し寂しげに鎮座する]

 ああ、しゅうかくを楽しみにしていたっけか。

[どれくらいそうしていたかは分からなかった。
思ったよりも永かったかもしれないし
短かったかもしれない。
グレイヘンが動き出そうとするのならば

私もこの場から動こうとするだろう。
手に兎のハムとパンを一切れ持って]

( 32 ) 2013/02/10(日) 18:33:26

道化師 リヴリア

 ソラの子はどこへ行くのかな?
 ボクは…うん…しゅうかくを届けに行こうと思うよ。
 忘れん坊なあの子が忘れないうちに…ね。

[ミズキやカスミは気にならぬ訳ではなかったが、彼女が向かったセカイは私にはわからなかったから。
それに私は彼女を【見続けた】。その眼で駆け征く姿を……
ローザと異なり、彼女の姿は見えなくなることもなく、己が足跡をこのセカイにしっかりと刻んでいた。途切れることのない繋がるセカイを。
ならば…セカイが導くのならば、また逢うことも叶うだろう。
二人だけの紡ぎを経て舞台に上がる太陽と星の輪舞を、この目で観ることも叶うだろう。]

( 33 ) 2013/02/10(日) 18:33:42

道化師 リヴリア

 ああ、ソラの子
 叶うならひとつ訊かせておくれ。

 このセカイの子じゃない子たちが
 このセカイに居続けてしまうのは
 やっぱり重荷になるのかい?

[この場で別つのか、共に行くのかはわからぬが……
そう、グレイヘンに問いかけた。
脳裏に儚く消えるローザの姿を巡らせて]**

( 34 ) 2013/02/10(日) 18:33:55

道化師 リヴリア

─ 少女の幻燈 ─

 夢の世界はね、全部が繋がってるんだって。
 昔の偉い学者様が言っていたの。

 ……って、本に書いてあっただけだけど。

[夢の木陰で寝そべって、この子の髪を撫でながら小さく舌を出す]

 ちょっと怖いけど、ステキよね。
 だって、みんなの夢と私の夢が繋がってるっていうんだもの。
 ダハールの夢にも行けるのかな?

( 35 ) 2013/02/10(日) 18:45:06

道化師 リヴリア

[夢はいつも一方通行
この子が私の夢に来て
私はこの子を出迎える

この子が私の夢から出て
私はこの子を見送るの

嬉しいけれど、ちょっとずるいなって……
この子は私の夢を知っていて
私はこの子の夢を知らないのだから] 

( 36 ) 2013/02/10(日) 18:45:19

道化師 リヴリア

 遠く離れていても
 大好きな人と夢で会えるなら

 怖い夜も怖くないよね
 暗い夜も暗くないよね

[私の夢にはこの子しかやってこないけれど
この子の夢にはもっとにぎやかなのかしら?
もっとたくさんの、この子の大好きな人たちが
やってくるのかしら?

── 柔らかい頬を指でつま弾く]**

( 37 ) 2013/02/10(日) 18:46:09

【墓】 医師 シャルロッテ

無理に声を出さなくていいのよ。
ずいぶん長く声帯も使っていなかったのだし。

[手早く点滴の準備をし終える。
何年夢の中にいたのか、白く細い手に点滴をいれるのも慣れたもので
苦戦することはなかった]

ここがどこだか、わかる?

[ゆるり、首をかしげながらといかけた]

( +14 ) 2013/02/10(日) 19:47:14

【墓】 岬守 シン

…、

[長く、という言葉に触発されるように
今の日付が分かりそうなものをおぼろげな視界で探す。
けれど、はっきりいくつから眠っていたのか
少女の記憶にはないこと。
自分が、十年近く眠っていたことも知りはしない。

場所を聞かれると、少し頷いた。家ではない。
点滴がやがて視界の端にぶら下がった。
だから辛うじて、ここが病院だとわかった]

( +15 ) 2013/02/10(日) 20:15:19

星売り カスミ

………ん、
そりゃあ、道化師さん、驚きますよねえ。

[少女が探していた相手が、こうもあっさり目の前に現れたのだから。

いや、それだけではない、か。
こうしてつかまえられてるのもあるだろうし、
そもそも自分と、花水木の少女、
ふたりの間の「やりとり」を知らないがゆえの疑問もあるかもしれないし。
だが、今の少女にあれこれ説明する余裕はなく。

泣き顔の道化師のほうを振り返ると、
ちょうど指が仮面の、頬にあたる箇所を引っかいているところだった。>>27]

…………。

[交わらない視線は、眉を寄せた様子も泣きはらした目もとらえない。>>23
口を開くまでの時間を稼ぐように、ぱちぱちと瞬きを繰り返して、結局、無言のまま]

( 38 ) 2013/02/10(日) 20:27:46


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道化師 リヴリア
45回 残25pt
道化師 ダハール
35回 残0pt
渡り鳥 グレイヘン
28回 残615pt
太陽の子 ミズキ
18回 残757pt 飴
お花畑の ハル
20回 残600pt
星売り カスミ
15回 残820pt 飴

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夢見る ヴェル (2d)
岬守 シン (3d)

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無口 ローザ (3d)

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医師 シャルロッテ (1d)

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