情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[ハルのように忘却を扱うわけではない
ミズキのようにただひたすらに駆け抜けるわけではない。
幸せを願い、大切なものをばらまいて
星を纏い、星に縛られた少女
歪な仮面は、歪なやり方でそんな星との紡ぎを模索する]*
ー シンのそば ー
おはよう。
[ふわり、とわらう]
気分はどう?
…そうそう、私のことはシャルってよんで。
お世話係りみたいものだと、思ってくれたらいいわ。
[ゆっくりと、顔をみながら話しかけた]
でも。
はな も み も。
き がかれたら、きえてしまう。
[岬守がとかしてくれた翼をゆっくりと広げた。
2人の少女の手を両の手でとった]
ごめんね。
[岬守に告げる。
彼女の“体”には少し異変が起きていた、だから。
甘い声の少女にも。
世界を渡る事に警鐘が灯っていたから。
翼を広げ、ベリー色の瞳を閉ざす。
風が少し、煩い。
平衡感覚が消えて。
2人の体が徐々に淡く解けていく]
[だから、花水木の少女は知らない。
世界で起きている異変。
異変そのものである無口な少女。
食事を作って待ってくれていると思っていた
海の少女の異変。
飛び立つ渡り鳥のその姿知らず、
ただ、握りこむ右手だけが冷えていく*]
[やがて、全てがユメの境界を越えたなら]
――……。
[両手を掲げた姿勢のまま。
灰色の睫毛が震える。
瞳を開こうとして、だけど瞼が上がらず。
翼がはたりと砂の上に落ちた。
足の指がぎゅ、と大地を踏み締める。
両手を痩せた胸に当て]
――ごめん、ね。
じかんが。
たぶん、もう、すくなかった、から。
[道化師に、詫びる。
本来ならこんな場面を、見せるべきではなかったのだ]
……ばか。
君を心配して、笑いに来たんだ。
[聞きようによっては酷い言葉にも聞こえるだろう。
腰を落として星売りと視線を合わせる。
張り付いた無表情の仮面で隠そうとする
その裏、彼女が隠すものを暴くとでも言うように]
―――どうしたの?
[青葉が、緑の眼に宿る光をじっと*覗きこんだ*]
[仮面の裏はどんな様子をしていただろう。
片手で目をこすり、無理矢理瞼を押し上げる]
みんなには。
まだ、ないしょ……。
できるだけ。
じぶんで、こころをきめたこからに……したい、から。
……ごめんね。
[主を失った家を見る。
用意してくれた寒天、今は食べられそうにない。
それに。
勝手に連れて行ってしまった事を
岬守だった彼女が許してくれるかも、分からなかったから――*]
どうした……も、こうしたも……
……僕が言うことでもない。
[驚かれた本人からは、そうですよね。]
[驚いたこと、ミズキ本人にたずねられて。
かと言って、
自分がカスミがミズキを探していたことを
カスミ本人がいるのに差し置いて、言うべきではないと。
ただ、指が頬をかこうとして、
仮面の表面をひっかいたのは
ミズキにも先ほどのカスミのように
涙の名残が残っていたから。]
[ミズキがカスミを見る視線に
かるく、鳴らない鐘がついた杖を握った。
先日、ミズキがカスミに対した態度を思い出した
が。]
[ミズキがカスミにかける言葉に安堵する。
なれば己は不要化と、
ミズキがカスミを覗き込んだあたりで
風に揺れる草に姿をまぎれさせて]
−***−
『岬守(みさきもり)のお邸には、
幽霊が住んでるんだって』
[海の傍に建つ古めかしい大きな洋館のその二階。
海から見える、大きな硝子の窓のあたり。
時折白い着物を着た幽霊が、海を眺めているという。
そんな、子供たちの噂話。
それが廃れてしまって、数年。
岬守の大邸、家に人の出入りはあれど
幽霊のことについて口を開くものは誰もいない。
今も、昔も、恐らくこの先も]
[ガラス張りの海の向こうを眺められるのは
幽霊にとっては体の調子の良い時だけ。
天気が悪い日も、眺められない。
硝子の向こうに広がる浜で遊ぶ子供たち。
休みの日にやってくる、恋人同士や家族連れ。
ただただ、その姿を遠巻きに眺める。
それが、邸に住んでいた頃の小さな楽しみだった。
少女の住む箱庭から、外へと繋がる二つの手がかりの、一つ]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新