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ー回想・ハルの少女1ー
[この世界にきてほんの間もない頃の話。
最初に飛び込んできた世界は
花畑の近くの草原だった。
おだやかな春の気配を近くに感じ
風に目をつぶった。
そんなとき、髪に絡まっていたリボンが解けて
風にさらわれた。
こちらの世界で身に着けているものをひとつでも
見失えば元の世界に戻れなくなるし
なにより来て早々の失敗なんて始末書ものだと
そのときは考えて、慣れない体躯でリボンを追った。]
……わ、ぁ。
ロマンチックですねえ、流れ星を旅人さんにたとえるって。
[とん、と、手が「星」の入ったビンを叩く。
表情には感嘆がすんなりと滲み、大きな瞳を見つめ返してふわりと笑う。
――前に、どこかで誰かが、
似たようなセリフを言っていた、ような?
取りとめない思考が浮かんで、ぱちりと瞬きひとつ]
ん〜〜〜……、
夜明けの空に、ぽっつーんって残ってるお星様。
ばいばいしたいんですけどねえ、いっつも寝ちゃうんですよう……。
[夜と朝の境界が曖昧に引かれる時刻。
あの時、夜が明けると呟いた時、
ついにその時を起きて迎えられるのか、と、期待と不安が少女を一通りかき回していった。
しかし現状はこれである]
たぶん。……がんばって起きてれば、きっと。
[前向きな言葉をかけはするけれど、
渡り鳥の少女はお世辞にも夜更かしが得意そうには見えなくて。
言葉が続かず、星空に視線をそらした。
そもそもこの夜が明けるのかどうかは、ひとまず考えないことにしながら**]
勝負は勝負だ。挑まれた勝負を無碍にする程ボクはできた子ではないからね。
ローザ。キミも駆けよう。
それが彼女の望だ
無理はしなくていいよ。でも自分のできる精一杯を。
それが勝負だからね。
[戯れで挑んだのは自身の方なのだけれど、そんな都合の悪いことは棚にあげておく。
前を見据える、彼方の背を睨み付ける。
嗚呼良かった。彼女は未だ燃え尽きることなく
太陽を求め溶けることなく、の地上の翼は素足に宿っている。
ならば私も駆けていこう。
弾けて活きる生を近くで眺めに
私は駆けた
波踊り 風薫る 海原の裾野を]**
[楽しくなかったことはすっかり忘れて、楽しげに笑いながらダハールににじり寄る。……と、不覚にも捕まってしまった]
わあっ!
あははっ!
[不意打ちに驚いた声を上げたあと、少女は心から楽しげにきゃあきゃあと笑ったけれど]
どうか、したの……?
[髪を撫でてくれる手が、あんまり優しかったから、程なくして少女は少しおとなしくなる。
花は春の象徴。
けれど、少女は自分がどうして春に固執するのかも、夏と海をあんなに拒絶するのかも覚えていない。
自分が夏に、何をなくしたのか、そんなことは覚えていない。
"嫌なものは嫌"としか言い様がない。
だけど、髪を撫でてくれる手が、あんまり優しかったから]
……かぁくん……?
[呟いた言葉は、無意識。少女の覚えていない名前。
きっと少女は、呟いたことすら気づいていない]
[鏡のように他人の表情を映す星売りを確か何処かで見たのだ。
柔らかい笑顔、喜ぶように翼が微かに揺れる]
ながれぼしさんは。
だれかに ねがいごと とどけるためにはしってるのかなって。
だから、いつもかけあしで。
だから いっちゃうまえに。
いそいでおねがいしなきゃ、だめなのかなって。
[星を集めた瓶の中。
詰まった星には誰かの望みがかけられているのだろうか。
そんな事を思う]
よあけの、おそら。
あかと、あおが、いっしょになって。
しろい、おそら。
[太陽の光にかき消されず残る星。
とても強く光る、星。
眠らない小鳥は狭間の空の色は知っていた]
ぐれいへん、おきてるよ。
いつもね、きのあなの なかにいるの。
でも、おそとにいたら。
みつけられるかも、しれないね。
カスミは。
あさと、よるの、まんなか。
いってみたい?
[満天の夜空を見上げる。
まるで、行けるとでも言わんばかりに]
ぐれいへんは、おほしさまのつかまえかた、しらないから。
でも。
カスミをおそらまで。
いっしょにつれていってあげることなら。
できるんだよ。
[その誘いに、星売りは何と答えるだろうか――**]
[腕の中で、きゃっきゃっと笑う姿は懐かしい。
当時は自分もほとんど同じ年齢で
こんなにすっぽりと、
包み込むことは出来なかったが。
指通りのいい黒髪を
梳くように撫でているうちに大人しくなった
ハルにたずねられて、
緩く首を振って……どうも、しないよと。]
[小さな呟きが聞こえる。
誰か……男の子の愛称じみた、何か。]
[彼女が亡くした世界を思い出す。
仮面越しに額に額を重ねる動作は
応えるように頷く仕草にも似て。]
[散りきることのない桜吹雪の中、
彼女が、道化師の緩く回した腕を解くまで
小さな姉さんを、大きな弟は抱きしめていた。
暖かな、木漏れ日の中ただ、ただ静かに。
――*穏やかな時間だけが、ただ、ここに*――]
料理くらい、私だって作れるわ。
[――否。
学生時代、家庭科は3だった]
……世界が終わる?
全体的なものなの?
……リヴリアや、ヴェルだけのことかと思っていたわ。
シンも、ね。
…おおきなことになりそう、なの?
−海岸線の家−
…理系?
[首を傾げる。
自分の実験の結果を既に平らげた仮面を眺め、
そして漸く少女の食事も終わろうとしている。
海に、聞いて少女に浮かぶのはやはり一つの苦笑い]
[泣き顔の道化師を見送って
食事の片づけを済ませると、少女は夜光貝を削り始める。
緑の層の下、白い薄い層を削り、漸く表れ始める眩い遊彩。
口元を緩めたのも束の間、緑や白とのコントラストをはかるように
慎重に手元では水につけた紙鑢が動く。
空を見上げれば、眩しいのか淡い色の瞳が細まった]
…海じゃないところ、
[見上げた視線を磨き上げた貝に落としながら呟く]
[磨く手は続く。
呟きは海のほうへと流れてしまった。
アクセントに緑と白、真珠の遊彩を中心に。
頃合まで磨きあがった大きな貝、
少しばかり油を表面に馴染ませて更に光沢を出す。
指先を使ってよくすりこんで完成したものはテーブルの上。
角の取れたガラス片と流木を積み上げて支えて
人がよくやってくるほうに置いた。
空になった籠を抱えてまた波打ち際へ。
今日はどんなものが流れ着いているのか、
日が巡らなくてはそれは少女にもわからない]
[流れ着いていたものを籠の中に拾い上げる。
硝子の浮き玉、帆立の貝殻。美しい桜貝。
また蟹が打ち上げられていて、沖へと放り投げて海へお返し。
海草は今日も幾らか上がっていて]
天草があるといいけど…、
[海草を拾い上げながら歩く最中、
明らかにいつもは流れてこないものが一つ。
白い布の様な塊]
…なんだろ、
[籠を置いて、その白い布を波で洗って広げてみる。
一瞬の沈黙、波の上に洗ったばかりの白い布が落ちて
波に攫われてやがて少しずつ遠くなっていくそれを
慌てて拾うために追いかけて、腰まで使った海の中。
流れてきたものを恐る恐るもう一度確かめる。
いつ振りか、白藍の着物。
見覚えがある。ここに来るまで、自分が使っていた]
…、…
[皺がきつくよるほどに襟を握り締めて息を吐き出す。
身体に当たる波はちゃぷちゃぷと細かい
まるで鈴波と呼ばれるもののようであった。
大きくよくないことが起こる前触れの波]
…嫌。
[小さく呟いて、海から逃げるように浜へと戻る。
やがて近くなる、海岸線へと走ってくる少女たちの存在
見つけて少女は漸く着物を握り締める拳の力を抜く。
着物を籠の奥に押し込んで浮き玉で隠して、
この海にいる自分の存在を示すように大きく手を振った**]
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