情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[誰かがいなくなる。誰かがまた増える。
いつでも、それは岬守にとって伝聞のかたちで届く。
海の傍らにあるこの建物から、離れられない。
震える羽の飛沫を食らいながら、
こまごまと羽の手入れをしてやる手はとまる気配がない]
おみそしる。
豆を醗酵させた調味料のスープ。
焼き魚とあわせたら、抜群。
…でも、グレイは生のほうが好きかな。
[鳥とは、得てして生の魚を飲み込むもの]
― 夜から昼へ ―
[お星様に会いたいと思えば、いつでも会える領域。
この約一年の経験で見定めたその範囲を出て、]
どこ!? お山はどこっ!?
[迷っていた。
おかしい。まっすぐに花水木の少女のいそうな場所――すなわち野山を目指していたはずなのに]
ダハールちゃんが来て、一緒にお花見して……。
恥ずかしがり屋さんのダハールちゃんに、逆襲されて、遊んで……。
それで、疲れて寝ちゃったんだあ。
[都合の悪い記憶は、なかったことに。
少女の記憶は、とても都合のいいように修正される。
楽しい記憶だけを残して]
ああ、そうだあ。
ハル、リヴリアちゃんに、花冠作ってあげるんだった!
[ぽん、と手を打つ。
リヴリアとの約束は、覚えている。
花冠を作るのは、楽しいことだから。
――――……けれど]
………カスミ……?
どうしたのさ……?
[ここは夜ではないし、
星を売っているようにも見えない
その姿と声に、道化師はゆるくかしげる
肩の上で切りそろえた髪が揺れて、
名残の桜の花びら、一枚、落ちた]
ああ、水面の子……
[確かアリエルだったか…その子のことはよく覚えている。
クマんも方は…これは私の来る前にいた子だろうか?]
ヴェルがどこかに帰りたがっていたのは
ボクも聞いたよ。
[逝くのではなく“帰る”何かを思い出したのか
何かが解けたのか…それは私にはわからない]
帰れたのなら良いのだけれど。
[小さく息を吐いて、それからグレイヘンに問いかけられたミズキを見た。
カスミとミズキの仲は、まあだいたいは知っている。
おひさまは表情には出る子だったから。
深くは聞いたことはなかったけれど]
ごめ、ん。
[飛沫が直撃したのに気付き、しゅんと羽根が垂れる。
翼をいじられるのは本来慣れないはずだが。
岬守の手付きは器用で心地良い。
毛羽立っていた翼も段々綺麗に整っていく]
おまめの、すーぷ。
[グレービーソースの方を思い浮かべる、食文化。
想像されたものが掛け離れている事には誰も気付かない。
“はっこう”の意味が解る様子であれば違ったかもしれないが]
ぐれいへんが、いきてるおさかなさん――?
[生、その言葉にベリーが真ん丸になった。
ぶんぶんと首を振る、そんな可哀想な事しないっ、と。
実際の主食が真っ赤な果実なのもあるにはあったけれど]
シンは。 なにも、おかしなこと、ない?
[グレイヘンの言葉にひとつ瞬いた。
泣いていたという星売りの、その願い]
探す……星?
そんなの、聞いたこと無かった。
[その星なら、何度だって見た。
太陽が昇ると同時に目覚めると、
空に残るひとつの星。
夜の名残―――ミズキが嫌うそれを、
星売りは見たいのだと言う]
え…………なん、で?
[編み掛けだった、傍らのレンゲの花冠に目を落とし、少女は絶句する。
決してしおれないはずのレンゲの花が、くったりとしおれていた]
なん……なん、で。
ど……して。
[編み掛けの花冠のことは、なかったことにされなかった。
それは、楽しい記憶のはずだったから。
けれど、目の前の出来事は、ちっとも楽しいことではなくて]
なんでえ……!?
[悲鳴じみた少女の問いかけに、答える声はない。
ぽかぽかいつも暖かいはずのお日様が、雲に隠れる。
春にそぐわぬひいやりとした風が頬を撫でていった**]
[そして続く問いには、やはり顔を顰める。
噛んだ唇から血が滲みそうなぐらい、
とびきり苦々しげに、呟いた。]
………嫌いだよ。
[一言をぽつりと零す。
心からの苦々しさを吐き出すように]
あんな奴大嫌いだ。
絶対に友達なんかじゃない。
どんなに酷いこと言ってもへらへら笑ってばかりで、
今だって……絶対に、
私の前じゃ泣かない、あんな奴。
かえる。
[空を見上げる]
――うん。
かえりたいって、いってたから。
それがかなったら。
いちばん、いい。
[こちらの世界から直接死出の旅に発つ者もいる。
そういう場合は大抵、振り返れば予兆があるものだ。
例えば、夢の中にいる内に彼女を取り巻く世界の方が
少しずつ衰えていくだとか、形は色々だけれど。
今回は、変化が急過ぎたし。
まだ少女のいる内に何かを感じた者もいなかっただろう]
…シンね。
ちょっととってみるわ。
[他に返事はあっただろうか、とりあえず、とシンの心電図を取り始める]
………。
[同時にみゃくをとりはじめる。
やがて、結果を取り終えると、カルテと見比べて]
…不整脈だわ。
少し……、負担もかかっていそうね。
目覚めてからのケアはこっちでするわ。
[花水木の表情の変化。
星売りの願いも、自分も初めて聞いたもの]
ひどいこと、いったの。
[嫌いだと言うけれど、願い事を知って初耳だと零す様子は。
気にかけている者の、言葉のようで。
じぃっと真っ赤な瞳が若葉を見詰める]
カスミは、おともだちになりたいって。
いってたよ。
なれないままかえっちゃうのは、こわいって。
だから、おほしさまも、さがしにいけないって。
さがしにいったら。
もどってこれなく、なりそうだからって。
[この言葉を聴いて。
花水木は、どうするだろう]
元々濡れてたし、大丈夫。
[それでも渡り鳥の身震いがとどめをさしたのは
言うまでもなく明らかであり、零れる小さなくしゃみが一つ]
…ちょっと、着替えてくるね。
[首を激しく振る渡り鳥の姿、その頭を撫でたあと少しはなれる。
テーブルの上には磨き上げられた巻貝の遊彩。
ミズキが星の子へとむける言葉に
少し眉を顰めはしたが鳥の問いかけがそれを消した]
…そうだなあ。
ここに、これだけ人が集まってること自体が
珍しいかな、とは思うけどね。
[少し待っていて、そう言葉を残して奥に消えた。
暫くすればパンや兎のハム、ココナッツミルクの碗を
大きな盆に載せてまた戻ってくる。
グレイへンの前には、まだ少し残っていた寒天の器**]
[歩きながらも視線はあちこちに向かう。
頭上の空、足元で揺れる草花、右腕でちかりと瞬く星。
お次は、]
あ――……道化師、さん。
お山に行くつもりだったんですよう。なのにこっちに来ちゃいましてねえ。
[近くへ現れた人影へ。
顔には辛うじて力ない笑みを浮かべたが、状況を説明する声は沈んだまま]
お花……。
[ひらり、と落ちる桜色を見てとって、呟きひとつ]
望みを叶え 望みに抱かれて逝くのがこのセカイ
帰りたいと願ったのなら
帰れたはずだよ。
[何故なら自らが作るセカイなのだから。
幻に抱かれながら夢は消える
その者と共に
私の知るこのセカイはそのはずだった。
実際、グレイヘンほどではないにせよ、私もこの目でいくつもの夢の終焉を見つめてきた。
なのに──]
おひさまの子
キミは最初から翔べたのかい?
ボクとキミは出会ったときから友達だったかい?
太陽は輝くのだろう? 照らすのだろう?
自らで自らを陰していては太陽にはなれないよ?
おひさまの子
[大嫌いだ、友達じゃないと彼女は言う。
ならば、何故嫌いな者が、友でない者の思いを知らぬ事を気に掛けるのだ? とそう言葉無き言の葉は続く]
[零れたくしゃみ、気遣うように岬守を見る]
だい、じょうぶ――……?
[眠たげな表情が一瞬、危惧の色の中に霞む。
まじまじと、戻っていく後ろ姿に視線を送り。
やがて食事を持って戻ってきたのにも、
美味しい寒天を喜ぶよりも気遣わしげな視線が先に立った]
…………山?山って……ミズキの……?
[その言葉に、仮面の奥で目が瞬く。
もし、泣き痕が残っているようなら
そのことにも目を瞬かせて。
もちろん、笑みの様子と声にも瞬いた。
この前カスミとあった時、
ミズキが通りすがったことを思い出せば
友達になりたいとは言っていたが……
友達に、なりに行くという風じゃなく見えた]
ん……?ああ さっきまで、ハルのところにいたから。
綺麗な桜の木、現れてね。
………君にも綺麗なものや、
やすらげるものが、今は必要に見えるけど?
[けれど、今は昼で。
彼女が好きな星は見えない。]
[終焉を予見していないのであれば、こんな言葉はかけなかったのかもしれない。
彼女は太陽ではない。
太陽に憧れているのは知っている。
けれど、太陽たらんと欲すれば、より速く
彼女は駆け抜けてしまう。それは消えゆく夢のセカイには似つかわしくないのだと、そう思っていた。
けれど]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新