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[カスミの無表情には、何も言わない。
気づいていないのかもしれない。
どうでもいいのかもしれない。
少女は、社交的で、誰にでも愛想はいいけれど、その実、他者への関心は薄いのだった。
本当は、どうでもいいのだ。
いつも笑っているけれど、それもある意味無表情。
だって、少女の中身は空っぽだから]
[そっと翼についた葉と小枝を取っていく。
畳まれない左翼は言葉に反して痛む証。>>144
翼と表情見比べて、しばし悩んだように眉を寄せ]
んーー、 そうだ、な。ちょっとだけ、痛いかもしれない?
でも私には…… えっと……少し待ってくれな。
[冗談めかして言いながら、ごそごそとポーチを探る。
ごそごそと調べること約15(30)秒後、
奥の方からひとつ小さな缶を取り出した]
じゃーん! ミズキさん印の、薬草塗り薬。
これを塗り塗りすれば、傷も一瞬で治るからなっ。
ついでのついでに、グレイヘンにも、ぬーりぬーり。
[缶を開き、薬草のつんと香るクリームを指先に取る。
グレイへンの頬の傷の上にちょこんと載せた]
[痛いかもしれないと言われてきょとんとする。
痛い事には慣れていたから。
だけど。
ポーチを探る様子をじぃっと見ながら右翼を抱き締める。
自然と身構える姿はまるで。
自分をつつく親鳥を前にした小鳥のよう]
っ。
[頬の傷が沁みて縮こまった。
薬草の匂いにすんと鼻を鳴らす。
解ってる、これは傷の手当てなんだ]
あり、がと――。
ハルちゃん、こんにちはあ。
[花畑の少女にぺこりと頭を下げて、草花の上にふわりと腰を下ろす。
相変わらず空の方を見たままで]
そうですねえ、夜になればきっと……。
[表情に似合った漠然とした調子で、花畑の少女の言葉に同意をかぶせる。
――夜に、ここを訪れたことはないのだけれど。
いくらうたた寝をしてもお客様を待ってても、
見えるのは雲の流れる空ばかり。
それもまた、ここに来たばかりの少女にとっては「変なこと」であった]
[そして今、シンの部屋、空間を後にしたところ、だが
……鈴の音、足を止めて。
ただ、ゆるく首をかしげる。
いつもの鳴り方とは音が違う、と。
けれど、あの鈴の音なことにはかわりがない。
まさか、他者の髪にあるからとはわからず。
様子を探るため、その方向、へ足を伸ばす。
……場所が場所なため
姿を隠すものがないことに
仮面の奥眉をしかめて]
・・・・ありが、とう。
[かわいく飾られることに戸惑いを見せて
ぱちぱちと瞬きする。
お礼はきちんと頭を下げて。
無邪気に鈴の音を響かせて回る仮面に
ほんの少しだけ、笑顔を見せた。]
[やがてその現象をも許容した少女だったが、
別の形で花畑の少女を傷つけかけてしまうことになる。
――彼女を誘ったのだ。花畑の外に。天上の星を見せようと。
彼女の表情が曇るほどに少女の笑みは濃くなった。
この時ばかりは――そう、意地になっていたんじゃあないか。
結局その目論見は失敗に終わったので、]
でもわたしは夜になるのが待てないですからねえ。
一足お先にお星様をお見せしますよう。
[こうして地上の星ばっかり、彼女の視界に映している。
楽しげな表情は見せられない。
でも特に何も言われないから、気が楽だ]
[夜が来ないお花畑を、カスミが"変なこと"と認識していたとは知らない。
少女は、相手が何を考えているかなんて、考えない。
言われたことを、言われたままに受け止めることしかできない。……否、しない。
むずかしいことは、考えないから。
もしも、カスミにはっきりと尋ねられたとしたら、不思議そうに「だってまだお昼すぎだもん」と答えるのだろう]
あっ、カスミちゃん、星売りに来てくれたんだあ。
あのねあのね、ハルね、ちゃんとお代を用意したんだよう。
[お星様を見せると言うカスミに、機嫌よくにこにこと笑って、少女はごそごそとポケットを探る。
そうして取り出すのは、四葉のクローバー]
はいっ。これね、カスミちゃんに渡そうと思って、とっておいたんだあ。
どーぞ!
[薬が傷口に触れる度、小刻みに左翼が震えた。
渡り鳥本人は膝を曲げて身を小さくして固まっている。
宥めるような声と、眼差し]
――……うぅ、ん。
ぐれいへんはへいき。
へいきだから。
[左翼をもたげるとばさり、羽ばたく動き。
痛い、でも動かせるから平気だと。
薬が沁みる痛みと、翼本来の痛み、
それから無理に動かした反動に唇を噛みながら。
右翼に顔を埋めた]
[出会えば、仮面は無言のまま暫く彼を眺めて、それから吐息を漏らすように空を眺めた。
潮の香りを含む浜風は、丘の風より少し強いか?
下ろされた白金は風を受けてボロと共にひらひらとはためいていた]
["楽しくないこと"はなかったことに。
だから少女は、カスミにお花畑の外に誘われた時のことを、覚えていない。
少女の中では、"なかったこと"にされている]
『行かないよう。ハルは、ここにいるー。
だって、まだ夜じゃないよう? お星様を見せるなんて、変だよう?』
『ハルは、ずうっとここにいるの。
夕方になって、暗くなったら帰るけど』
『ハルは、ここにいなきゃいけないの。
いけないったら、いけないの』
[一生懸命説明したのに、カスミは頑固だった。
カスミがどんどん笑みを濃くしていくいくほど、少女の顔から薄っぺらな笑顔は消えていった。
そうして最後には何もなくなって]
[見かけた姿は……一人の道化師と]
……先生……
[驚きに、本来の立場をこぼしてしまう。
いや、女性的な外見と名前を好んではいない様子。
それが、外見を飾る装飾
増えているのだから驚きはする。]
『カスミちゃんのお星様は、好きだけど。
お花畑の外へ行かなきゃいけないなら、そんなものは大嫌い。
ハルは、そんなものはいらない』
[何も映さない虚ろな瞳で、そう言い放ったのかもしれない]
『……ハルは、本物は、嫌い。
偽物の方が、ずっと、ずっと優しいよ』
[ぽつりと最後にそう零したのは、きっと無意識。
本物の意味も、偽物の意味も、きっと少女はわかっていない]
[小さく丸くなって、痛みを堪え唇を噛む小鳥の姿。
そのやせっぽちのちいさな身体が
星売りとは別の意味で『重なって』]
君は……平気か。
[ミズキは浮かべる穏やかな笑みを消す。
俯く少女を覗きこみ、じっと見つめた]
―――ほんとうに?
[念を押す、真っ直ぐな確認。]
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