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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
双子の妹 シリル に 1人が投票した
双子の姉 レリア に 10人が投票した
そらとぶようせい ティンカー・ナッツ に 1人が投票した
双子の姉 レリア は村人の手により処刑された……
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
全ての人狼を退治した……。しかし愛は全てに勝った。
そして人々は、真の愛に目覚めた……
全ての遺言状が公開されました。
>>4:502
[メルヴィと手を繋いでいたが、返事はなく黙っている。]
>>4:302
[サロンへ着いてしばらくすると人が集まり、
ティンカー・ナッツのMCが始まる。
その横顔には何の表情も浮かんでいなかった。
メルヴィに促されれば壺の中に入る。
それとも、その前に何か会話はあったろうか。]
[シリルから声をかけてもらった時は>>1]
皿洗い終わりましたよ。
[ちょうど仕事が一段落していたころで]
あぁ、サロンでの催しですか、いいですね。
…師匠のお許しがでれば、ですが。
[あくまでも弟子を貫いている。]
―メモリアル・ノート(追伸部分のみ抜粋)―
P.S.もしも、リチャード・グリーン博士をご存じの方が
いらっしゃいましたら、行方不明の娘二人が、
今日スターライナーに乗っていたとお知らせください。
父を探して、旅をしています。
シリル&レリア・グリーン❀
[旅を始めてから、幾つのメモリアル・ノートに、
幾度、同じメッセージを残したことだろう。]
(他人の残した記録なんて、
読んでくれる人はどのくらい居るのかしら…)
[もし目を止めてくれる人がいたとしても、
何をアナログなことを…と一笑に付されてしまうかもしれない。
けれどもやはり、父を探す為に少しでも何か…
と願う気持ちから、今日もメッセージを残す。
届かないだろう星の光に、それでも手を伸ばす時のように]
――Café(姉妹の客室)―
あ、そういえば…。
姉が、マルセーさんは目の前に居たから、
お好みを少しだけ聞いてから作ろうと思っていたらしく、
ケーキを出しそびれてしまって居たそうなのです…。
色々、うっかり過ぎる姉ですみません……。
何か、召し上がりたいものはありますか?
[スコーンはお出ししたけれど、あれはお腹養い的な何かだったから…。大変申し訳なく思いながらそう尋ね、小首を傾げたのだったか*]
― カフェ ―
[自分の好みを聞かれて>>7]
私ですか…?チョコレートケーキが好きですね。
甘さ控えめの。
[好みなど言える身分ではなかった時期が長く、好き嫌いはないのだが、敢えての希望を伝える]
― サロン ―
[シリルがメモリアルノートに書き込みに行くという>>2]
わかりました、お待ちしています。
[微笑んでシリルを見送る。…といってもすぐ前なのだから、見守ると言ったほうがいいだろう。]
[サロンへ着くと、周りに知り合いの姿はあっただろうか。
もしいれば、軽く挨拶をしただろう。
少し経つとナッツの話>>4:302が始まり、静かにそれを聞いた。]
え、壺の中に……本当の姿?
スッチーの壺と同じなのかしら?
[戸惑ったように、目を瞬かせて首を傾げる。
ハンス>>0へ目を向けると、特に何を感じている様子でもなさそうだった。]
ハンスさん。
一緒に行ってくれますか?
[微笑みながら尋ねて、軽く手を引いたのだったか。
そのまま壺の方へ歩を進める。]
>>12
・・・。
無益だ。
[ぽつり]
>>4:320
[呟いたがメルヴィが手を引けば壺へと向かう。
光が走り、光が去れば以前来た壺の中だった。
鏡張りの空間にメルヴィと共に訪れる。]
−壺の中−
[鏡張りの世界で映るのは呪いの巨鳥の姿。
恐怖も何も感じず、事実を確認するよう鏡を眺めた。]
>>4:321>>4:322
[鏡の中が色とりどりの光で溢れかえる。
騒々しく賑やかな嵐のような祭りが繰り広げられた。
メルヴィから火花ぱちぱちを渡されるとぽいと放り投げる。
気のない投げ方だが、辺りには楽しげな音と火花が散った。]
[手拍子が似合いそうな心浮き立つメロディが流れた。
それも黙って聞いている。]
>>4:323
[無数のしゃぼん玉が壺内に満ち、
鏡の為に通常の何倍もの数になったと錯覚させる。
50連しゃぼん玉の攻撃には腕で顔を覆う。
無事なのは顔と背中側くらいで、泡だらけになってしまう。]
>>4:324>>4:325
[壺内が泡だらけになった頃、最後の催し物が始まった。]
>>4:327
・・・。
[まるで空を飛んでいるように思わせる夜景の投影。
さざめきあう声が聞こえてきそうな光も眺めているだけ。]
あの星にダイヤがないのは調査済みだな。
[烏黒ダイヤの話だろう。
傍らのメルヴィになら聞こえるくらいの小さな呟き。]
クヤデもそうだ。
昔連れられて行ったが、
何も聞こえない土地だった。
あるのは月が2つに、
汚らしい土着の民ばかり。
[呟き終わると、イリュージョン装置を眺めていた。*]
[ハンスの呟き>>13が耳に届けば、]
理由なんて楽しそうだからで十分です!
私は、ハンスさんが一緒だと楽しいし、嬉しい!
[先程よりも強く手を引っ張って、弾けるような笑顔で答える。
壺に覗き込む>>4:320と、光が全身を包み込んだ。
眩しさに目を閉じてしまう。
けれど目を開けば、そこはもう、鏡の世界。]
わ、あ…!
[あちこちに自分の姿が映っている。
手を振れば、鏡の中のメルヴィも手を振り返す。
違う点は、それぞれが皆、異なる姿をしていたことだった。]
これが、本当の自分?
……随分とまあ、たくさん。
[麻の服で駆け回っているのは、母と一緒にいた頃の幼い姿。
シルクのワンピースで微笑んでいるのは、名家に入った頃の姿。
それに、"家族"と笑い合っている姿もある。
妹の笑顔に、心がじくじくと痛んだ。]
セラフィーナ……。
どれも私、なのよね。
[鏡の向こうに問いかけるように呟いた。]
[緩く首を振ると、ハンス>>14と共に、ナッツへと駆け寄った。]
ナッツさん、私たちにもそれおひとつくださいな。
[むしろ勧めてくれたナッツ>>4:322にお礼を言って、思うままに火花ぱちぱちを投げた。
七色の火花を散らすそれは、鏡に反射してたくさんの光の球が舞い落ちる。]
綺麗!
ほら、ハンスさんもやってみてください!
[ハンスへ火花ぱちぱちを差し出すと、何の感慨もないように宙へ放り投げていたのだったか。]
[しばらくプリズム爆弾と火花ぱちぱちの光と音の祭典を満喫すると、次はシャボン玉>>4:323のようだった。
次々と襲い来ると言った方が正しいシャボン玉は、確かに綺麗だった。
けれど、自分に飛んでくる様子には、慌てて顔を腕で覆って。]
わ、わわ……!
[すぐ近くでぱち、ぱちん、と割れる音がする。
そっと目を見開くと、髪飾りのように泡が残っていた。
ハンスの方は大丈夫かと振り向くと、なぜかほとんど割れることなく泡だらけ>>15になっていた。]
あははは!
[つい、オオサーカのたこ焼きの時>>0:485のように、声を出して笑ってしまった。]
だ、大丈夫ですか……?
もう、こんなに泡に好かれちゃって。
[肩を震わせながらも、ハンスへ手を伸ばす。
拒まれなければ、泡を取り除くように、そっと頭を撫でたのだったか。]
[拭っても拭っても、泡は飛んできて。
壺内が泡まみれになって>>15諦めた頃、次の催し物が始まった。]
これは……地球の景色?
[ナッツの呟き>>4:325が微かに聞こえ、ぼんやりと上空を見上げる。]
アルビレオ……。
[視線の先に、一点に光る星があった。
その星を見つめると、顔をくしゃくしゃにしながらも微笑む。]
ふたつでひとつ。
けれど、あなたはそれじゃあいけないわ。
[星の向こうに囁くように、小さく小さく呟いた。
隣のハンスにも声は届くかどうかの小さい声で。]
[ナッツに投影したいものを問われれば>>4:327、]
もう少しだけ、この夜空を見せてください……。
[そう言って、儚げに微笑んだのだったか。]
[ハンスの小さな呟き>>16に、少し意識が戻る。
視線をそっと向けるも、特に気にした様子はなかったのだったか。]
クヤデ……?
私の生まれ故郷に行ったことがあるの?
[聞き慣れた名前>>17に、つい言葉が飛び出してしまった。
驚いたように目を見開くと、少し上にあるハンスの顔を見上げる。]
〔そして、離れたのは平行世界の銀河列車達でした。
【虚の海】に映る影は薄れ揺らめき遠ざかろうとしています。
それらは、サロンでのイベントの後くらいの出来事でした。
【虚の海】の出口が近いのでしょう。〕
〔【虚の海】を出る前に
綺麗な歌が聞こえました。
それは星歌?祈りの聲です。
優しい優しい囁きに満ちた歌のような調べでした。〕
〔【虚の海】を出れば、かなたの光>>#3が周囲に溢れます。
近くや遠くの星々の光も戻ってきます。
「スターライナー」内も少しずつ灯りが戻ってくるでしょう。
そして、次の銀河が見えて来ます。〕
「皆さん、大変長らくのご乗車お疲れ様でした。
銀河間特急便スターライナーは、
今、新たな銀河へ到着しました。」
〔伴(衛星)銀河を横手に眺め、
衝突し合い新たに一つとなった銀河へ着くでしょう。
星々の煌めきは宝石箱を引っくり返したように彩り豊かです。〕
〔沢山の星の煌めきを背景に、
車掌ププモア・ブルーベは乗客達へアナウンスします。
最初に降り立つ星は、近くに太陽(恒星)はなく暗い星ですが、
星のいたる所で、仄かな光がぼんやりと長い間隔で光っています。〕
「この銀河で初めて降り立つ駅は、
星のうまれる星の駅です。
大きな大きな交流地の駅でもあります。
乗り換えの際は間違えないようお気をつけ下さい。」
〔星の地表に大きな大きな駅が見えてきました。
沢山の線路に銀河間特急便スターライナーに似た列車達もあれば、
宙港のように恒星間航行便や個人専用の宇宙船も停められるようです。
この駅は、建築物だけで出来ているのではなく、
この星の灯りともなっている植物達が、
共生するようにそこかしこから覗いています。〕
「この星では、
手の中に収まる小さな星も、
夜空に輝く大きな星も、
沢山の星がうまれる星です。」
〔ふわり。
暗い地上の何処からか、
星の光が空高く舞い上がるのが見えました。
車掌ププモアの言葉の通り、
小さな星の欠片も大きな星の欠片も
同じように星の何処かでうまれているようです。〕
「皆さんも、聞いた事がありませんか。」
〔車掌ププモアは、*あなた*に語りかけるために微笑みました。〕
「星は生まれる時にひとつかふたつ願いを叶えるのです。
それが、あなたが心から望んでやまないものなら、
【星】が、いのちの願いの囁きに耳を傾けたなら、
その願いは叶います。」
〔車掌ププモア・ブルーベが語った言葉は真実なのでしょうか。
銀河風に乗り再び新たな歌が聞こえてきます。
最初は「星のうまれる星の駅」で既にうまれた星達が、
訪れるいのちを歓迎する歌に聞こえるでしょう。
けれども、この星を出発する頃には気付く筈です。〕
―星の駅到着前/カフェ―
甘さ控えめのチョコレートケーキ、ですね。
[マルセーの好み>>8を、姉に伝える。
マルセーの言葉の端々から、帰る場所や目的地のなさそうなこと、人使いの荒い以上の環境で色々と働いて来たらしいことは、
伝わり。せめて一緒にいられる間は、何かしてあげられることがあったらいいな、と思っている様子]
(……左手が大丈夫だったら、わたしも
マルセーさんのケーキを作るのを、手伝いたいたかったな…)
[左手の義手は、レリアを作った後、応急処置のような状態のままですぐ旅に出てしまった為。技術の高い星で高性能の義手を得られれば、日常生活に困らないようにはなるだろう。今の姉妹には、その時間も経済的余裕もないけれど。]
―星の駅到着前/サロン・ナッツに招かれた壺の中―
これが壺の中…? 鏡の世界…?
……わたし…と…お母さん。
[壺の中に入った途端、一面鏡張りの世界>>4:321に、慌てて回りを見回す。確かにいるはずの人達は、鏡の世界には見えず、
金色の瞳の泣きたくなるほど懐かしい女性と自分だけが、映っていた。]
(…あ、重なる……?)
[そうして、その女性……生まれ故郷の星ロワン・ディシーが花と笑顔でいっぱいの星になりますようにと願った、レアメタルの研究者だった母は、微笑みながら両手を伸ばし…鏡の中の自分を抱きしめ…二人は同化するように重なって一人になった。]
……お母さんの強さと優しさが、
わたしにも、ちゃんと伝わっていると、いいな…。
[これが本当であってくれたら…心のとこかが安心感に包まれるのを感じながら、小さくそう呟いた時、パレードの始まりを告げる楽し気なナッツの声>>321が響いた。]
―星の駅到着前/サロン・ナッツに招かれた壺の中―
[その後は、時折小さな歓声を上げつつ、わくわくとした笑顔でナッツからのプレゼントとマルセーと一緒の時を目いっぱい楽しんだだろう。]
きゃ、すごい音…でも楽しい!
一つ投げてみてもいいかしら…。
[7色の花火と音に瞳を瞠り、思い切って投げてみて笑ったり>>322、シャボン玉をすり抜けたナッツに、思わずパチパチと拍手してしまったり>>324、生き生きとした人々の生活の灯りの灯る街の夜景>>325>>327を、どこか心温まる思いで眺めたり。]
[生まれ故郷の星、はいつも心の中にあったから、他の人やマルセーの希望があるようなら、それを共に分かち合ったかもしれない]
ナッツさん、とても素敵なプレセントを、
ありがとうございました。
すごく楽しかったです。壺と鏡の世界にも…感謝です。
マルセーさんも…お付き合いくださって、
ありがとうございます。…通信機も心強いけれど…
楽しい時間を一緒に過ごせて、
笑顔が見られて…とても嬉しかったです。
[ナッツのプレゼントに、名残惜し気な様子で感謝を告げて、
マルセーにも心から嬉しそうな笑顔で微笑んで。
マルセーが同行してくれるようなら一緒に、そうでなければ一人で、カフェに戻り、星の駅到着までの時間を過ごしたのだったか*]
>>18
[弾けるような笑顔と溌剌とした動きに連れ回される。]
>>21
[メルヴィの笑い声にも反応はなかった。
黙り込んだままハンカチで泡を拭おうとしたが、
メルヴィの手がやんわり押しとどめ、髪に触られた。]
・・・メル・・・
[メルヴィを見かけたがふいと視線は逸れてしまう。]
>>22
[泡だらけになるのを避けようと、
装置の発射ラインから退こうとしたが試みは失敗しただろう。]
― 壺の中 ―
[壺の中の鏡の世界。そこでシリルが目を瞑っていた>>28
倒れないようにシリルの肩に手を回す。
それと同時にナッツの声がする>>4:321]
始まるようですね。
[そのあとは花火に驚き、シリルが投げる花火に一緒に笑い]
これは綺麗だ…
[広がる光景と子供のようにはしゃぐシリルを笑顔で見守る。]
>>24
[淡々と呟く。]
子供の時だ。
丁度蛍が見れる時期で・・・
・・・
・・・・・・。
[言葉をうしなったように黙り込む。*]
[ナッツの見せる光景を見て目を細める]
私の育った森も投影できますか?
[ナッツにお願いして、自分の育った森、そして村を投影してもらう。
懐から小さいナイフを取り出し刃先を上に向ける。
ナイフを握る手にぐっと力を込めると、刃から青白い霧とも靄ともつかないようなものが出現する。
それに息を吹きかけると雪の結晶が、普通は目に見えないものが、目に見える形で紙吹雪のように辺りにキラキラと降り注いだ。]
こうして遊んでいた事を思い出しました。
[ナイフを仕舞い、シリルの肩をそっと抱き寄せた。]
― サロン ―
素敵な時間をありがとうございます。
[ナッツへお礼を述べて、シリルには微笑んで]
そうですね、一緒にいるほうがずっと楽しい。
[シリルに向けて笑顔で答える>>30
共にカフェに戻り、次の駅までの時間、
シリルとレリアに共に旅をしたいと、願い出たことだろう]
[ハンスの言葉>>33に、]
確かに故郷の蛍は、どこで見るものよりも綺麗でした。
淡い光がふわふわと、ダンスを踊っているかのよう。
贔屓目なのかもしれませんけれど。
[懐かしい光景を思い出すかのように、目を細めて遠くを見やる。
最後の言葉には苦笑を添えて。]
……ふたつの月、蛍。
……。
[ひとつひとつの言葉を、真綿でくるんだように、優しく紡いだ。
ふとハンスを見つめて、口を閉ざす。]
― 廊下 ―
酷いよキューちゃん私の分も半分食べちゃうなんて。
[キューちゃんは不思議そうな顔をするだけだった]
[その時、それまで真っ暗だった空間に光が満ちた。暖かく、微笑みかけるような新しい星の光だった]
リコリスさんも、クロスケさんも、色々ありがとう。
美味しそうに食べてくれて、嬉しかったわ。
[リコリスが食事をしている間は、邪魔にならない程度に、意外そうだったハーブのリコリスの利用法を話したり>>4:521、リコリスの話に耳を傾けたりしていたかもしれない]
どうか、よい旅を。
幸いと笑顔が、いつも貴方の傍らにありますように。
[去り際>>523には、母との約束>>4:334>>4:336を思い出して、リコリスへの感謝と、自分の両手で何かができること…誰かに笑顔になってもらえることに感じる微かな幸せを、味わうように微笑んで。優しいサンタさんにも…と、スターライナー型ケーキをお土産に差し出して、見送ったのだったか。]
>>36>>34
[周囲の景色が森と村になり、
壺内をキラキラした雪の結晶が流れて行った。]
あの星では・・・
迷子になって散々だった。
[あの時から、つまらなかった。
だから親元から抜け出して外を歩き始めた。
そこまでは良かったが迷子になって途方に暮れていた。]
・・・・・・
[メルヴィから一歩遠ざかろうとした。
戸惑うように視線が揺れる。
手を振り払い下がろうとしても後ろは鏡だったろうか。]
[ハンスの言葉>>44に微かに目を見開く。
視界の隅を雪>>34が通り過ぎたことにも、気づくのが遅れた。]
おひとりで……?
もしかして、大きな湖近く?
[離れていこうとするハンスを捕まえるように、両手で手を握り締めて。
力はあまり入っていなかったから、振りほどこうと思えばできただろう。
ハンスの背後にある鏡に、戸惑った自分の表情が写る。
その隣には麻の服を着た、幼い頃の姿が寄り添っていて。]
>>45
[振り払い離れた。
勢いで鏡に背が触れる。]
[カツン]
[左手のリングが鏡に当たる。]
あぁ。
・・・
[感情は籠ってないが目を細めて向けた。
背後の鏡には巨鳥の烏が覆い被さっているのが映る。]
― スターライナー内 ―
[併走する列車を眺めながらベッドで休み、目が覚めた。
とてもいい夢を見た気がした。なんの効果だろうか。(>>4:507)
しかし起きた瞬間、夢の記憶は掻き消えてしまった。
ぼーっとしながら星の生まれる星の駅への到着アナウンスを静かに聞く。(>>#7)]
…準備しなくちゃ。
[スーツケースを整理する。この後に必要なものはほとんどない。
必要ないものは申し訳ないが部屋に置いていってしまう。
でも、博士にもらった青い石とへびのびっくり箱、ようせいの粉は隅の方にきれいに収めた。
そんな準備をしているうちに、スターライナーは駅に到着した。
窓の外から賑やかなホームの喧騒が聞こえてくるようだ。]
あ、壺。
[ワンピースと帽子をかぶり、もはや手放せなくなった老眼鏡をかけて部屋を見回したところでスッチーの壺が床に転がっているのに気がついた。]
返しに行かなくちゃだね。
そうだ、残雪、一緒に行こう。
[部屋の隅でまるくなっていた残雪が、め〜、と鳴いて立ち上がった。
壺と小さなスーツケースを残雪の上に持ちあげて、最後に自分がちょこんと背に乗る。
長いことありがとう、と部屋をもう一度眺めた後、切符で扉を閉め、残雪と一緒にサロンの乗降口の方に向かっていった。]
― スターライナー内 ―
[スッチーはどこにいただろうか。見つけて声をかけた。]
スッチー。
壺、ありがとう、本当に楽しかった!
わたし、ここで乗り換えなんだ。
[お礼を言ってスッチーに壺を手渡した。]
でね、何度もお願いなんだけど、このひつじ、残雪っていってね、この列車に残すんだけど、たまにスッチーの壺から出てきたり壺の中にいたりすると思う。
そうしたらね、こいつ案外寂しがりやだから相手してくれると嬉しいな。
[残雪の頭の横に浮きながら手を合わせてお願いした。
残雪はふん、と同意するように鼻を鳴らした。]
[ハンスが鏡に触れる>>46と、その背に黒い黒い、深い闇のような色をした烏が覆い被さっていた。]
――っ!
[一瞬、恐怖に足が竦むも、すぐ後に生まれたのは、熱い熱い憎悪に近いもの。
どうして、どうして彼が、こんなものを背負わねばならないのか。
心に浮かんだどろりとした感情を押し隠して、微笑みを浮かべる。]
お月様はふたり仲良し?
[震える指先>>47を包み込むように手を伸ばす。
拒まれなければ、優しく柔らかく、そっと触れただろう。
泡のように浮かび上がってきた記憶を、そのまま声に乗せた。]
[震える指先が暖かい手に触れる。]
・・・・・・・・・・・・
お前は、誰だ?
(君は)(誰?)
[烏は虚ろな眼窩をメルヴィへ向けた。]
・・・
[ちりりと指先が痛むようだった。]
あなたには渡さないわ。
(私? 私はメルよ。)
[ハンスの向こうに佇む烏>>52に向かって、通る声で思いをぶつける。
低く、強く、揺るぎない声で。]
……。
[触れた指先が熱い。燃えるようだった。]
星……そうね。
私たちの最期によく似ているんだもの。
[鏡の向こうの幼い姿が、シンクロするように口を開く。]
わたしはね、さいごは蛍のような、星のような光になって、体がきえてしまうの。
触れたかった
この、手に
[蛍があった]
探しているものは、
見つからないし手に入れられない。
僕も何時か、
・・・消えてしまうんだ。
心が・・・
[片手の指を広げ、自分の胸元を掴む。
痛みも苦痛も何も籠っていない仕草だった。]
じゃあ、ふたりでお願いしよう?
[触れた手を、優しく包み込む。
まるでそこに本物の蛍がいるかのようにそっと。
無感情な表情に負けないように、にっこりと微笑んだ。]
私も願うわ。
ふたりでひとつ、お願いをしましょう。
そうすれば、大丈夫。
[疑問の言葉>>59に力強く答えを差し出す。
神でも星でもなく、目の前の彼を信じていた。]
叶うわ。
私の体が消えてしまっても、願いは共にあるから。
[ふわり。蛍の光のように微笑んだ。]
……!
[体が傾く>>60のを見ると、慌てて支えようと手を伸ばす。]
[とさり]
[メルヴィに体を寄りかからせた。]
・・・消えないで
>>35>>4:327
[イリュージョン装置が視界に入った。
まだナッツは投影を受け付けていたろうか。]
― 少し前・壺内 ―
[投影は、街の夜景から深い緑の森と村の風景になった。(>>34)
マルセーが散らす雪の結晶のようなものが、森と綺麗なコントラストになり、思わず歓声を上げる。
と、なにかもの言いたげに装置を見つめる男性と、その男性を支えるメルヴィが目に入った。(>>63)]
…どっか、写す?
[とそちらに声をかけた。]
[ハンスの声>>63にからりと笑う。
本人は気づいていないが、それは母親によく似た笑い方で。]
だいじょーぶ。
私はそんな簡単に消えなくてよ?
[またからり、と笑って、背中を優しく擦った。
ナッツの声>>64を受けて、ハンスへ視線を向ける。]
[メルヴィの肩に頭を寄りかからせる。
全身が重苦しい。]
・・・。
[メルヴィに背中を撫でられるが、
やがて体がずり落ち膝をついた。
向けられた視線を見返す力はない。]
[しばらくそちらを見ていたが反応がない。
と、具合の悪そうだった男性がとうとう膝をついた(>>66)
もしかしたら壺の外に出したほうがいいのかもしれない。
残雪に乗って2人に駆け寄る。]
メルヴィ、どうしたの?
そっちの人、大丈夫?壺の外に出る?
残雪に頼めば連れ出せると思うけど…
[ハンスが膝をつく>>66と同時に、支えきれず隣に座りこむ。]
ハンスさん、ハンスさん?
[心配そうに声をかけるも、体が動かないように見えた。]
ハンスさん、何か見たいものありますか?
[肩を支えながら、顔を覗き込むようにして尋ねた。]
[ナッツ>>67に声をかけられれば、]
あ、ナッツさん……。
ありがとうございます。
でも少しだけ、待ってもらえますか?
[困ったように微笑みながらも、強い瞳でそう願った。]
>>68
[目を瞑りメルヴィの耳元で囁いた。]
(蛍)
[呟き終わる。]
(僕はハンス。)
(蛍に逢いに来たんだ。)
[記憶には星空と蛍の夜。2つの月が煌々と照っていた。]
[ハンスの囁き>>70が耳に届くと、微笑みながら頷いた。
ナッツへと振り向いて、声をかける。]
ナッツさん。
クヤデという星の、朱夏期の夜を投影していただくことはできますか?
[ふたつの月が浮かび、蛍が舞い踊る夜。
懐かしい景色を思い出しながら、そう声をかけた。]
[メルヴィから希望を聞く。(>>71)]
うん、分かった、やってみる。
あとさっき、空を飛ぶところをイメージしたら夜景を移動しているように見れたんだ。(>>4:327中)
だから、なるべく具体的に場所をイメージをしてもらうと映写がより希望どおりにいくかも。
ちょっと動かしてくるね。
[残雪と一緒にイリュージョン装置の方にまた戻り、メルヴィの言った場所を音声で装置に指示する。
いったいどんな風景があらわれただろうか。**]
― 星の生まれる星の駅・ホーム ―
[残雪と一緒にスターライナーの乗降口に到着する。]
車掌さん、ありがとう。
楽しかった。
[浮かびながらププモアにお辞儀をして首にかかっていた切符を渡し、残雪と一緒にホームに出た。
スターライナーはこの中継地で大規模な整備をしているようだ。
慌しく走り回る整備士や車掌、そしてお土産探しや観光に向かう乗客、逆に列車に乗り込む乗客と見送り客などでホームはごったがえしている。]
ありがとうございます。
[ナッツの言葉>>72に笑顔でお礼を伝える。
目をそっと閉じると、懐かしい風景を思い浮かべた。]
木々の生い茂る森、大きく澄んだ湖、ふたつの月と満天の星空。
そして辺り一面舞い踊る蛍たち……。
[目を開けば、故郷の景色があった。
幼い頃、大好きだった湖。
夜になると空が反射して、すべてがきらきら輝いていた場所。
見惚れるように目を緩めると、静かにハンスを見つめた。]
じゃあ、ここで。
[乗り換えのローカル線はちょうどスターライナーの向かいのホームに停車していた。
列車の手前まで行き、残雪の背中に一度ぎゅっと顔をうずめるようにすると、小さいスーツケースを持って、ふわりと背中から飛び立ち列車に乗り込んだ。]
残雪… さようなら。
[乗降口から残雪に笑って小さく手を振った。
残雪はじっとこっちを見ていた。
少し後、ドアが目の前で閉まった。]
[はしの星駅行きローカル線が走り出す。
ホームの残雪が視界の横に流れていった。
スターライナーの車両もしばらく併走した後、後方に見えなくなっていく。]
(楽しかったな。
すさまじいスイーツ弁当とお好きに焼きは美味しかったし、宇宙鯨と巨大な生物の骨とか絶対地球にいたら見れなかったわ。
全部大きい星のアイテムでみんなで壺の中で暴れまわったのとか最高だった。
それにクリスマス3人衆のプレゼントは可愛かったわ。
一条さんは別にようせいの粉をくれたけど、何か知ってたのかな… まさかね。
あ、そういやあのケーキ、きっとシリルとレリアの作ったのだよなぁ。
露店前通ったときにお店やってたもん。美味しかったー
博士と助手さんの青い石ももらっちゃった。
ふふふ、旅の最後までよろしくね。
しかし壺の中では色々見れたわ〜〜いろいろ〜〜
全く若者はいいよね〜〜
そういや壺内いろいろしたけどスッチーほんとに大丈夫だったのかなあれ。残雪のこと、頼むよ。)
[瞬間、ごっ、と旧式の加速機関からものすごいジェット煙が噴出し、列車が旋回しながら上空へ向けて飛び始めた。
思わずドアにを頬をつけて下方を見る。
賑やかなホームがどんどん遠ざかっていく。
その中を、残雪が、人々の群れをものともせずゆっくりとスターライナーに戻っていくのが見えた。
目の前がにじんで見えた。
ホームはもう砂粒のように小さくなっている。
どうして楽しいことばかり思い出されるのにこんなに苦しいんだろう。
涙はあとからあとから頬を流れていった。**]
>>74
[メルヴィに寄りかかり薄目を開いて景色を眺めた。
遠い彼方、クヤデの星の夜。
虚ろな目に星々とふわりと飛び立つ蛍の光が映り込む。]
・・・ル・・
[唇が微かに動く。
胸元のコサージュに光が溜まっている。]
[ハンスが唇を動かしている>>79ことに気づいて、耳を寄せる。]
綺麗ですね、ハンスさん。
[郷愁にかられて眉根を下げながらも、微笑みは浮かんだまま。
慈愛に満ちた瞳で、心配そうにハンスを見つめた。]
・・・。
うん
・・・・・・。
ひとりには、
なりたくない。
[もう片手をメルヴィの背中へ回した。
茫洋とした目をメルヴィに向ける。
息が苦しげに吐かれた。]
ふむふむ・・・。
これは一体・・・どういう事なんだ。
赤きスターライナーの乗客がなぜここのメモリアルノートに書き込めるんだろう?
[偶然通りがかった車掌ププモアに聞いてみると別世界のスターライナーのメモリアルノートはリンクしているらしい。
こんな事がありえるのだろうかと考えるだろうけれど、超危険な星での彼女達との邂逅を考えれば受け入れられるだろう。]
[そういえば、あのサスケハナ号で出会った別次元の博士と私と名乗った少女達の事を思い出す。
とはいってもいきなり光線銃を撃たれたり、こういう状況でなければ、研究材料・・・、いや本当にどうするつもりだったのだろう、とか短時間しか
会っていないのにろくな思い出がないが、それはさておき・・・]
(さびしい世界、とはどういう意味なんだろうか?)
[メモリアルノートに書き込む。そして・・・]
>>4:90
[少しだけ呪いをとめられるなら。
それは思い込みの力だったのか壺の力だったのだろうか。]
・・・。
コサージュ、似合っているよ。
[鏡の中では烏は映らずハンスだけが映る。]
メルヴィの、
呪いはまだ・・・か。
苦しい。
死んだように生きたくない。
ひと、りにはしません。
ずっと、傍にいますから。
[近づいた温もりに微かに体が震えた。
繋いでいない方の手をそっと背中に添えて、ぽんぽんと叩く。]
あ、蛍……気に入ったのかな。
[ハンスの視線>>A20に気づくと、表情が緩んだ。
カフェで一度は外したものの、何となく勿体無くてまた付け直していたコサージュ。
淡く、それでいて力強い花に、光がひとつ灯っていた。]
――っ!
ありがとう……。
[ハンスの心からの言葉>>85に息が詰まる。
瞳に涙を溜めながらも、必死に微笑んで。]
必ず、必ず呪いはかかるわ。
だからもう少しだけ、待ってて。
信じて、待ってて。
[自分に言い聞かせるように囁いた言葉は、湖の水面を微かに揺らした。
額へそっと、顔を寄せる。]
未来が選べるなら・・・
”メルヴィと”生きたい。
[メモリアルノートに書き込まず開いた空白を口にした。
2つの月と星と蛍の光に照らされながら目を閉じた。
鏡の中では、黒い羽が辺りに舞う。*]
― 壺の中・故郷の湖 ―
選んでくれるんですね。
それなら私は、必ずその願いを叶えます。
[舞い散る黒い羽>>88を視界の端に捉えながら、誓いの言葉を呟いて。
目を閉じるハンスの額に、そっと口づけを落とした。
次第に辺りは眩しい程の光に包まれ、日常へと戻って行く。*]
― サロン ―
ここは……。
[気づかない内にイベントが終わっていたのだろう。
辺りを見回すと、見覚えのあるサロン>>4:471へ戻ってきていた。]
ハンスさん。
[優しく声をかける。
ハンスから反応はあっただろうか。]
どうしましょう。
さすがの私もハンスさんを担ぐことはできないわ。
[ほんの少しだけ困ったように、隣に眠る姿を見つめる。
けれどすぐに表情は緩んで、のんびりと寝顔を眺めた。]
ふふ。
貴重な機会だと思うことにするわ。
[優しく髪をすいて、頭を寄せたのだったか。
次の駅への到着は近い。]
[真実の眠る城を覆う茨は、
黒い羽毛と黒いダイヤで出来ていた。
その巣の主は巨鳥の烏。
彼方に在る鳳凰石に今日も焦がれ甘く啼く。]
[その足下に捉われた王子様を助けるお姫様の手は、
決して大きくもなければ長くもなかった。
しかし、人ひとりの手を繋げるくらいには大きかった。]
― サロン/虚の海を出る少し前 ―
この歌は……。
[聲>>#4が聞こえる。
きっとこのスターライナーに乗る前には聞こえなかったであろう声が。]
これが、星歌……?
[心の内から愛しさが溢れてくるような、そんな歌。]
星に願えば、祈りは届くのかしら。
[耳に届く音を頼りに、囁くように歌った。
ふたり分の願いが、星に届くように。]
>>48>>4:507
[それから、夢の中で光を感じた。
それは現実だったのだろうか。
眠っている中では分からなかった。
最初の駅に近づく間は眠るように目を閉じて、
メルヴィが傍らで何をしようとも気付かないだろう。]
― サロン ―
[聲が聞こえなくなっても>>#5、暫くの間歌を紡いでいた。
辺りに人はいただろうか。
ハンスはどこで降りるのか。準備はしなくていいのか。
そんなことも聞いていなかった自分に小さく笑いが零れた。]
[歌が、止まる。]
私も少し、休もうかしら。
[小さく呟くと、ハンスの髪を軽くすくように撫でた>>93後、頭を寄せて目を閉じた。
到着のアナウンスが聞こえるまで、ふたり寄り添っていたのだったか。**]
あたし達の生まれ育った星にも、芳の“一期一会(>>54)”
と少しだけ似ているような思想(>>0:370)があって…。
[シリルを見殺しにしていたら、彼女と共に自分の心も失われ、
死んだような生き方をしていただろう。だから、芳の考え(>>3:356)と同じく、妹と自分の両方に未来のある選択をした、と思う。けれど……ぽつり、呟いた言葉>>3:585が思い出され]
誰かに覚えていてもらえること…
誰かの心の中で生きていることは、実際に生きていることと
同じくらい、意味のある大切なことなの。
だから…芳に…それから、芳の記録を読むだろう誰かに…
覚えていてほしい、の…。
芳の心の中で、生きていてもいい?
[ハンスにかけた呪い>>4:160>>4:161が解けないようにと願うのと同じくらい、ハンスのかけてくれた呪い>>4:158の成就を、心から願っている。けれど、それは父に再会できなければ難しいだろう>>4:332。だからせめて…と祈るような気持ちで、灰金色の瞳を潤ませ、微かに震えを帯びた声で、そう尋ねた]
―星の駅到着前/カフェ→小さな雑貨店―
[芳とは、その後も会話を交わしただろうか。
カフェから人がいなくなった頃、竜の涙のことを頼んだお店>>4:239>>4:425へ向かう]
こんばんは。
頼んでいた竜の涙の加工のことですけど…
[小さな雑貨店の主が翼をぱためかせる様>>4:424に、可愛いなぁ…と和みつつ、微笑んで。竜の涙のペンダントの仕上がりには、]
わぁ、細やかな細工がとても綺麗…!
素敵に造って下さって、ありがとうございます。
[とても嬉しそうな笑顔で喜んで、地球のある地域では今日はプレゼントを贈る習慣があるんですよと説明。店主にもお礼を兼ねたスターライナー型ケーキを一つ差し出し、お店を後にしたのだったか]
ーー虚の海の時/サロンーー
[はっと我に帰ればサロンに立っていた。
そこはメモリアルノートを書いたときと全く変わらないまま。
ただ、まだ目の前に光が瞬いているようだった。
耳にも軽快な音楽が優しく残っている]
……。
ティンカー・ナッツ、ありがとう。
[彼女に誘われて壺の中の世界へ向かったのだ。
入った時は黒猫の姿だったのに、
気付けば本来の人型に戻り、自分の手元で紅く弾ける花火を見つめていた。
紅はいつでも自分の傍にある。
復讐を果たした時も、追手から逃げる時も鉄錆の匂いとともに。
鏡や硝子の向こうから自分の紅が見つめ返す]
[きっとサロンには他に人がいただろう。
メルとハンスの姿も見かけたけれど、話しかけることはしなかった]
……もうすぐ、夜明けかな。
[ハンスをちらっ。
あの幻の湖畔で彼のなにかをほんの少しだけ感じた気がしたが、傍の女性が居れば大丈夫なんだろう、と根拠もなにもなく、でも確かに感じた。
ケーキをご馳走様、と心の中で]
―星の駅到着前/小さな雑貨店→カフェ(姉妹の客室)―
[雑貨店からカフェに戻ると、買い物してきた材料>>4:240で、
ささやかなクリスマス・ディナーを作り始める。
まずはマルセーの為>>8>>26に、粉類を使わない、*08海王星*産の卵とビターチョコのガトー・オ・ショコラを作り。次に、産の鳥に、栗とハム、ハーブを詰めた物とレモンタイム風味のポテトのグラタンを焼いた。]
…ふーん、「弟子というのは、大昔は住み込みで、
食住を師匠と共にすることもあった…」?
一時的な家族みたいな感覚だったのかしら?
[焼きあがる間に、妹同様>>6に良く分かっていなかった、
マルセーの言う「師匠や弟子(>>3)」について調べ、マルセーの分まで3人分の食器をテーブルにセットした]
(そういえば、ナッツさんのショーには、
リコリスさんもいらしたような(>>104>>105)……)
[リコリスとクロスケ。彼が二つの姿を必要とした理由は、
結局尋ねられないままで、それが気がかりだった。
だからせめて、あの忘れな草の一輪>>2:117…“私があなたを愛していることを忘れないで”とその人を愛する人達の声で囁くという、切なくも優しいいわれを持つ花が。
(作り出したときに願ったように>>2:114、
リコリスさんの心に寄り添うように、咲いていますように…)
[と、金色の瞳をそっと閉じて、心から祈るように願った]
―星の駅到着前/姉妹の客室―
はい、これ、プレゼント。
博士から頂いた、竜の涙(>>3:100)を
ペンダントにしてもらったの。
[ 食事とケーキを食べ終えてから、竜の涙のペンダント>>103を、笑顔で妹に差し出した。]
博士は、「龍の涙石を持とうとするものは
須らく勇気を試される(>>2:379)」と言っていたでしょう……。
今までもこれからも、勇気はあたし達には必需品だから。
「勇気の印(>>2:379)」だというこれが、
お守り代わりになるように、と思って。
[博士が竜に語った言葉>>2:660を思い出しながら、過去と未来の悲しさに立ち向かう勇気を、どうか妹に…そして自分にも、授かりますように、と心の中で願いながら微笑む。]
……いいのよ。
リルからは、もう、人生最大のプレゼントを貰っているから。
[ペンダントを受け取った妹が、自分の方は何も用意してなくてごめんなさいと謝りかければ、そう言って止め。不思議そうな顔の妹に、]
双子の妹…あなたよ。
リルがいたから……どんな時もあたしは一人じゃなかったし、
これからも、何があっても……
リルが生きていてくれる限り、リルの心の中に居られる。
…一人にはならない。
−サロン−
[吐息がこぼれた。
囁くような歌いだし。]
When a star is born,
They receive a gift or two...
― カフェ ―
[レリアから同行を了承してもらうと>>113]
ありがとうございます。
お二人の旅に役に立てるよう尽力いたします。
[恭しく一礼する。
ただの弟子ではない、女性の二人旅では不自由する場面もあるかもしれない。
そういう時の助っ人も兼ねるつもりであった。
二人の目的を達成するのを見守るのが男の目的になった。
そのことを二人に伝えるのは、もう少し後になりそうであるが。]
When a star is born, They receive a gift of two.
(星がうまれる時に出逢えば)
(願いは叶うだろうか)
(いくつか授かった夢を叶える力で)
[囁きは小さく擦れ声が混じる。]
(星に願いをかける時)
(人は誰だって心から願う)
(願いが必ず叶うと知っている子供のように)
(ある日運命のひとはやってきて)
(とわの愛を教えてくれる)
(あなたの願いもその時に叶うでしょう)
(だから星に願いをかけて)
(夢が叶うから)
[夜の帳に包まれたような、黒い、黒い城。
そこに住まう、巨大な烏を見上げていた。]
――っ。
[口を開いて、灰の空気を吐き出して、喉に力を入れて。
漏れたのは息の音だけ。]
(声が、出ない……。)
[烏が嘲笑うように啼く。
無知を、無力さを、遙か高みから見下ろして。]
(確かに、あなたの力は強い)
[現に何人もの人が、傍にいると誓った人が、永劫の時を苦しむことになっているのだから。
苦しみすら、感じなくなるのだけれど。]
(そんなの……)
(そんなの、悲しすぎるわ)
[心の闇より深い黒を纏った烏を、睨むように見上げる。]
(だから、あなたには渡さない)
[壺の中で、鏡越しに出会った時の言葉を再び紡いだ。]
[烏が問うような視線を向けた気がした。
一人に執着する姿を、嘲るように。]
(私は選んだのだもの)
[初めて会った時に、話した言葉>>1:120を思い出していた。
もしかしたらあの時から、何か決まっていたのかもしれない。
人はそれを、運命と呼ぶのだろうか。]
(母様は、今度は自分のために笑いなさいと言った)
(だから私は傍にいる)
(共に、幸せを幸せと笑い合えるように)
[言葉にすれば、思いはより強くなった。
心で念じただけだというのに、烏が応えるように啼く。]
[ふと、壺の中で見たアルビレオを思い出した。
ふたつでひとつの光。
ふたつでなければ、その輝きは生まれない。]
(セラフィーナと私のよう)
[跡取りでありながら、平民の母から生まれた子。
貴族である父と義母の子でありながら、跡取りではない子。
ふたりはお互いの欠けた部分を補うように、いつも一緒にいた。
ふたりでなければ、その笑顔が保てなかったから。]
(けれど、それじゃあいけないわ)
(あなたは、ひとりでも輝けるのだから)
[旅に出るときに見た、不安そうな妹の顔が浮かぶ。
大丈夫、あなたには家族がいる。
周りへ手を伸ばしてほしいという願いは、大きくなったであろう彼女に届いたのだろうか。]
[城に囚われている、王子様を想う。]
(彼は、強い)
(未来を知っても、諦めなかった)
(共にありたいと言ってくれた)
(――私がいなくても、ひとりで立てる人)
[影を纏っていたけれど、それでも太陽のような人だと思った。
自分の意思で選び、その選択に責任を持てる人。
だから、こんなにも心焦がれるのだろうか。]
(私は彼を支えたいんじゃない)
[たくさんのものを掴めない手だけど、横たわる体を引っ張ることはできる。
明るい日の元へ連れ出すことはできる。]
(私は彼の、隣を歩きたいの)
[迷ったのなら、背中を押す。
寂しいと泣くのなら、手を繋ぐ。
反対に、彼にだってそうしてもらうだろう。]
[少しずつ、城が霞んで見えなくなってくる。
消えていく影、啼き声も遙か彼方へ遠ざかって。]
(必ず助けるから)
[心の中で誓いを立てて、瞼を閉じる。]
−回想・夢−
[それは深い闇の夢だった。
頭を斜め下にして堕ちてゆく夢。
甘い囁きに羽音が交差する夢。]
[その中へ光が差し込んだ。]
[堕ちてゆくのを引き止めるように、
淡い光で出来た手を感じた。]
メルヴィ。
[光が促したように目が開き名前を呟いた。
落ちてゆく体から、手を伸ばす。
確かに、その手を強く握りしめた。]
ありがとう。
[確かにメルヴィの陽の光のような微笑みを見た。
全ては夢であったとしても、
目覚めれば忘れてしまう夢であったとしても。]
…これは…。
合う。
合うね。
レリア、グッド。
[一条は、レリアへ親指を立てて見せ、再び黒ビール。
そして、スコーン。そして、黒ビール。
…完璧なコンボを行う。
レリアとは、芳と話しだす前に、雑談があったろうか。]
レリアはBJでは、AKが好きだったり?
13、キング。
スペードは俺が一番好きなスーツだよ。
血を流すようなハートも好きだけれど。
[トランプチョコを手にとり、
親指と人差し指で角を支え、1枚くるりと回してみる。]
レリア、このトランプチョコは
持ち帰りにして貰っていいかな?
「色」のついたものを漸く食べた気分だ。
食堂の食事も美味しいが、レリアの食事は心まで満たされる。
[軽食を食べ終わり、トランプチョコを持ち帰りにして貰うと立ち上がる。その時に、お土産>>4:503を渡されそうになれば、]
おや、ありがとう。
…しかし貰ってばかりも何だな。
[と言いつつも、心の引っ掛かりなく受け取った事だろう。]
じゃァ、心優しい御仁に
「ありがとう」と伝えておいてくれるかな。
ご馳走様、レリア。
サロンに来るなら、また後で会おう。
[そう言って店を立ち去った事か。]
ん……。
[少しずつ意識が戻ってくる。
瞼を震わせると、何度か目を瞬かせた。]
あ……ハンスさん?
[寝てしまったのだと気づいて、少しだけ慌てて隣を向いた。]
お、はようございます。
[寝てしまった恥ずかしさから頬を微かに染めて、いつもより小さな声で挨拶を返した。]
……。
[無言でハンスをじぃっと見つめる。]
[ハンスが感情を言葉にしたこと>>148に目を瞠って、次いで聞こえた声>>149に顔をくしゃくしゃにする。
それでも嬉しそうに微笑んだ。]
傍に、います。
あなたは、ひとりじゃないわ。
[手を繋いでいない方の手を、そっとハンスの首の後ろへ回した。]
[苦しくて言葉にならなかったので頷く。]
っ
・・・〜〜、
[後から後から涙は溢れてきてしまい、
駅に完全に到着するまで人目も憚らずに泣いていた。]
[どこか寂しい気持ちと、
嬉しさと戸惑いが入り混じる。]
怖いのも、
悲しいのも、俺の心。
[心をなくしてしまう怖さとは別の、
違うもので自分の一部だったものが
近くにいなくなってしまった悲しさがあった。]
[頷き>>151を視界の端で感じて、暖かな笑みが浮かんだ。
自分の瞳から溢れる雫には気づかないようにする。
ハンスの肩に顎を乗せ、背中をゆっくりゆっくり撫でる。
少しすると、ププモアのアナウンス>>#8が耳に入ってきた。]
ハンスさん、ハンスさん。
星を、見に行きましょうか。
[少しだけ体を離して、ハンスの頬を優しく撫でた。
目を合わせながら、優しく微笑む。]
― サロン/アナウンス>>#8前 ―
[ハンスの呟き>>152には、]
そう。
痛みも悲しみも、生きているから感じることができる。
心があるから感じることができる。
[軽く、ハンスの背中側から心臓部を叩いた。]
その苦しみは、ひとりで耐える必要なんてありません。
教えてください。
私が傍にいますから。
[涙をこらえながら、柔らかい声で囁いた。]
[背中をゆっくり撫でられて落ち着き始める。
それでも時間はかかっただろう。]
もう・・・大丈夫・・・
[もう涙は出ないと泣き腫らした目で呟いた。]
あの声は呪いだった。
だが、守ってもいたと今なら感じられる。
[その代償が心だとしても。
メルヴィは、ハンスの話に怒っただろうか。]
[それから、下手な笑顔でメルヴィに微笑む。]
・・・。
>>153
[優しい指先を感じながら頷いた。
そして、眼差しに幸せを感じる。]
[ハンス>>156が笑ってくれることが嬉しくて、涙が零れた。
後から後から零れてきたけれど、それと同時に笑みが浮かぶ。
幸福はここにあるのだと知ったから。]
おかえりなさい。
[柔らかく微笑むと、頬に唇を寄せた。]
[ハンスからの口づけ>>158を恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに受け入れる。
次いで聞こえた言葉>>159には不思議そうに首を傾げた。
そういえば、意識の端で聞き覚えのある声が聞こえた気はする。]
ええー、あれだけ?
もっと聞きた……。
[重ねられた言葉>>160にむう、と頬を膨らませた。]
また今度聞かせてもらいます!
これから何度でもチャンスはあるでしょう?
[決意と確認。
共にいるのなら、時間はまだまだたくさんあるはずだから。]
よいしょ。
[小さな掛け声で立ち上がる。
繋いでいない方の手をハンスの方へ差し出した。]
お手をどうぞ、王子様?
[悪戯っぽく微笑む。]
― サロン/>>162前 ―
――っ!
ほんともう、ずるい人……。
[耳を片手で抑える。
反対の耳が見えれば、赤くなっていたのが分かっただろう。
照れ隠しのように、言葉>>162を紡いだ。]
・・・。
3勝3敗?
エスコートされます、お姫様。
[もう片手を繫ぎ立ち上がる。
それでも耐え切れなくなったように、
もう片手を離して喜びをこめて抱きしめた。
サロンの中をぐるぐると数回転して満足すれば、エスコートされる態勢に戻る。]
ふふ……ってわわ!
[とられた手に満足そうに微笑んだのも数瞬。
抱き締められ、ぐるぐると回る体に慌てた声をあげた。
嬉しい。でもちょっと恥ずかしい。
辺りに人はいただろうか。]
……3勝4敗の気分。
[少し悔しそうに顔を赤らめながら呟いた。
ひとつ息を吐くと、ふわり。微笑んで手を引く。
そして、淡い光舞う駅>>#8へと向かって行ったのだったか。*]
―サロン・壺内イベント前―
[一条は、一度スターライナー型ケーキを置きに行く為に自室へ向かう。その道すがら、雑貨屋(>>1:43>>4:423>>4:425)に寄った。]
ちょっと良いかな?
これ、加工出来るかい。
[「大きな星」の戦利品、
桂川から貰った蒼い石>>3:85を主に見せる。]
少し歪な形だから、整形して加工してくれるかな。
余った分は好きにしてくれて良いンで。
[手近な椅子に背を凭れかけさせて、足下だけ交差させる。
主からは、「龍の涙石」に纏わる幾つかの話があった事だろう。例えば、先程も注文を受けた話などが。]
代金は余った分の石で充分(>>2:383)…か。
[ついでに、一つ商品を選んで良い話が出た。
一条は、綿毛を樹脂で固めた置き物(>>4:425)を選ぶ。]
−サロン−
[メモリアルノートを開く。
体で隠すようにしたが、
メルヴィに覗かれても気付かなかったろう。]
”嬉しさも楽しさも幸せも、
メルヴィと共に味わいたい。”
[空白を埋める。]
[エスコートされた先の景色はどうだったろう。
幻想的な光景を心震わせながら黙って見ていた。]
君はどこまで行くんだ?
[やがてメルヴィに問いかける。**]
ローカル線は、終点の「はしの星駅」に着く。
降りる客はまばらだ。
ふわりと駅のまわりを探索し、ホームから少し離れた場所で、かつて栄えた星ぼしを結んでいた、今はもう途切れ途切れの廃線の上にある、1人乗りの小さなカプセル型のトロッコ列車を見つけた。
外観は完全に煤けているが、軽くて超硬質のカプセルのふたをおし開けると、中は不思議なほど整然としている。
きっと多くのようせいがこの列車を使ったのだろう。
魔法のことばを呟くと、トロッコ列車のふたが閉まり、やがてことんことんと動き出した。
列車は静かに崩れかかった廃線を行く。
透明のカプセルごしに外を眺めると、スターライナーで見たのと同じ景色が広がっている。
胸元からネックレスを取り出し、カプセルの外にかざすようにした。
隣にあの人がいる気がした。
― 自室 ―
[自室で恩人に連絡を一本よこす。直接的な会話ではなく、文面を直送するという敢えてローカルな手段を用いた。]
そういやあの人生きてるのかね…。
生きていても、原型は留めてないかもしれない。
[答えを知りたくなかった気持ちが混じっている。]
あ、うまいねこれ。
いいから買っておけ…と。追記しよ。
[乳酸菌飲料がそれを妙な方向性にもっていった。]
―サロン・壺内イベント―
ありがとう、ナッツ。
今日は楽しかった。
旅の成功を願っておくよ。
[一条は、ナッツににこやかに微笑むのではなく、
静かな微笑みを向けて感謝と旅の無事を言葉にした。*]
―虚の海を抜け、次の駅へ着く間際―
[一条は、再度レリアとシリルの部屋を訪れた。
その頃には、店仕舞いをしていたかもしれないし、違ったかもしれない。]
[どちらにせよ、一条はレリアを見つけると、
「少し良い?」と呼びかけた。]
俺には無用の宝石だ。
ケーキのお礼にあげるよ。
[其れは、イヤーカフ(耳朶に輪部分を嵌めるアクセサリー)だった。二重のリングに絡む女神が「勇気」を抱えるようなデザインで造られている。
「勇気」、即ち【龍の涙石】の大きな煌めきが、小さな女神の腕に抱(いだ)かれていた。]
……あ、はい。すみません。
[ふいに、別のお客から遠慮がちな声の注文が入れば、
はっとした様子でそちらに謝って]
…芳、星の駅に着いたら、返事をするわ。
ありがとう…嬉しかった。
[そう言って、芳と一条に微笑んだのだったか]
ーーカフェ>>143(回想)ーー
[ぼんやりしていたところに肩を叩かれ、顔を上げる。
ケーキの甘い香りとともに立っていたのは一条だった]
そちらこそ、お疲れさま。
俺の提案に乗ってくれてありがとう。
一緒に出来てよかった。
[こんな風に人と関わって何かをする喜びや楽しさというものを知っているのに、忘れかけていた。
それを思い出させてくれた]
サンタ…サンディクローズ?姿、似合っていたよ。
[悪気なさそうに。
そうしてハンスの名を出されれば一瞬目を瞠ったけれど、ふっと口元に笑みを浮かべることで返事をした。
それで伝わっただろうか?
言ってはいないからセーフだよな、セーフ**]
―星の駅到着前/カフェでの会話(回想)―
あ、お口に合ったのだったら、よかった!
そんな風に言って貰えると、本当に嬉しいわ。
[美味しそうに食べてくれている一条>>140>>141に、
ほっとした様子の嬉しそうな笑顔で頷いて。]
うん、一条さんは、何だかスペード…
最強のスーツのイメージだったから。
ハートは…シリルも好きよ。あたしは、クラブが好き。
キングには、現実の力や叡智、父親という意味もあるみたい。
ジョーカーが、希望の光や、可能性を表すカードなら、
キングは、希望…願いを叶える現実の力を意味するらしいの。
だから、一条さんの希望がどんなものであっても…
叶いますように、と願って、キングを。
[カジノを辞めようと思っているとかいないとか、そんなことは露知らず。芳と話す前に一条と交わした、雑談>>141>>142を少し思い出しながら、ふわりと花が開くように心からの嬉しそうな微笑みを浮かべて、イヤーカフを受け取ったのだったか]
― 車内・雑貨屋:星の歌が聴こえる頃 ―
オイッス、ケなんとかさん。例のあれできた?
[小さくラッピングされた包みを受け取って。]
サンキュ、じゃあ。いい旅を。
[お代を払って雑貨屋を後にした。]
― 車内どこか:星の駅につく少し ―
シリル、レリア、ケーキサンキュ。
これは俺からのお礼。
[それぞれに小さな包みを渡した。
玉のように磨かれた【龍の涙石】と他の石を連ねて作られたブレスレットが1つずつ。
シリルにはdarkcyan◆色の石と、レリアには紅掛花◆色の石と。
ふたつはおそろいになっているだろう。]
ケーキ、まるでこの旅みたいでさ。
すっげえ、美味しかったし、楽しかった。
俺、ふたりに会えてよかった。
[にぱっと笑った。*]
私は少し荷物をとりに行ってきます。
[レリアとシリルに断ってカフェを出る。自分の客室に行く前に雑貨屋に立ち寄り、笑う花々のアクセサリー>>4:425をいくつか購入する。]
また、どこかでお会いしたら、よろしくおねがいしますね。
[雑貨屋の店主のケなんとかさんに挨拶して店を出た。]
[自室に戻り、降りる支度をする。と言っても、流れ者の男にはカバンひとつしか荷物はない。
それなりに片付けて、客室を出た。]
あ、…
[出会ったのはリコリスだったかクロスケだったか]
君に出会えて楽しかったですよ、ありがとうございます。
その…青汁も。
[蘇芳◆の花と星の砂を樹脂で固めたキーホルダーを渡しつつ少し苦笑した。
ドアノブにあった青汁はクロスケが配ったのはなんとなく察していたのだ。]
[スッチーとキューちゃんには壺を通して]
この壺…持っていていいですか?
あ、それなら買い取ったほうがいいですね。
[スッチーから提示された金額を壺に入れる。
いらないと言われても、気持ちだからといくらかはお金を入れただろう。
それと、雑貨屋で買ったsnow◆と藍鼠◆の花の首飾り二つ。]
出会った記念…ではありませんが、よろしければ。
…時々、話をしましょう。これからも。
[こっそりと話しかけた]
[星につく前、キリトに出会うと]
壺を通して話すだけでしたね。
元気になってなりよりです。
[倒れたキリトを運んだきりだったので、気にはしていたのだが、話す機会がなかった。
本人の元気な姿を見て安心していたが、これまた話す機会を逃して…話ができたのは虚の海を出てからだった。
そして、キリトに手渡したのは十徳ナイフ]
私が地球へ行った時に買ったものです。
なかなか使い勝手がいいものです。
何かのお役にたてればと思って…
[予備で買っていた新品である。お近づきの印だと半ば強引に手渡しただろう。]
[ふと窓をみると光があふれている>>#6]
これからの道は、光にあふれているか、闇をくぐる修羅の道か…――
[光を目を細めて見つつ、つぶやく]
願わくば、皆に幸多からんことを…
[笑みを浮かべて、ゆっくり歩き出した…――**]
― サロン ―
[ハンスが手を離してメモリアルノートへ向かう>>169と、その間に零れる涙をポシェットから取り出したハンカチで拭った。]
それじゃあ、改めて行きましょうか。
[顔の赤いハンス>>170にノートへ興味が湧くも、再び手をとって、駅へとエスコートする。
今度何を書いたか教えてもらおう。そう、心に決めて。*]
― 星のうまれる星の駅 ―
……っ!
[スターライナーから降りると、幻想的な景色が広がっていた。
言葉などいらない。それほどまでに美しい風景。
空は夜と見紛うほどの宵闇に包まれている。
けれど暗いと感じないのは、辺りに浮かぶ鬼灯に似た植物が淡く輝いているせいだろう。
それに加えて遠くの空では、縹◆色の光が現れる。
今度は薄緑◆色。次々と、新しい光が生まれていた。]
[暫く、美しい光景を眺めていた。
ハンスの問い>>171に振り向く。]
私は……母の最期の言葉の意味を知りたいと思って旅に出たんです。
その答えは見つかった。
そして本当はもうひとつ、アルビレオという星が見たかったのですが、壺の中で夢が叶ってしまいました。
[予想外の出来事に驚くばかりだったけれど、改めて考えると、目的を全て果たしていた。
嬉しそうに、けれど少し戸惑うように微笑む。]
私の旅は、もう終わったみたいです。
あとは……帰るだけ、かな。
ハンスさんはこれからどうされるんですか?
[自分の言葉>>203を噛みしめるように受け止めた後、顔を見上げて尋ねる。
離れるつもりはなかったけれど、少し不安が表に出たのか、繋いだ手をぎゅう、と握り締めた。]
■どうやらこの星では、少し駅前アンケートが行われているようです。
(皆さんにエピの質問(アンケート)です。
雰囲気を少し壊してごめんなさい。
※お返事は任意です。)
今回は大変更新間隔が長い村に参加ありがとうございます。
正直、最初は人が集まるかどきどきしていました。
シリアスに寄るかと思いきや結構ゆるいRPも多かったですねw
■1、参加を決めた切欠は何でしたか?
■2、更新間隔についてご意見あれば。
(長い更新間隔村へ参加してみてどうでしたか?)
■3、こんな長期村にまた参加してみたいですか?
■4、他、村全般へついて改善した方が良かった点、
分かり難かった点あればお教え下さい。
■5、後はお好きに!2IDの体験やら村の感想やらRPの話でも良いよ
何か最後の項目はよく思い浮かばなかったので、好きに書いて下さい。
感想もあればどうぞです。
>>201
[エスコートされながらちらちらメルヴィを見ていた。]
>>202
[闇の中、鬼灯に似た植物が光を宿していた。
その花なのか、すっとする匂いもする。
銀朱◆の光と薄香◆の光が空へ昇り。
新しい紺鼠◆の光がうまれては昇ってゆく。]
>>203>>204
俺は、
決めてない。
元からイザベラに誘われて乗った。
でも今は・・・
[メルヴィの顔から木蘭◆の光へ視線を移す。]
クヤデの蛍に触りたいな。
[またメルヴィへ視線を戻した。*]
―星の生まれる星の駅―
わぁ……。
[ププモアに感謝を述べて、姉妹は駅に降り立った。それぞれの手首には、キリトから貰った竜の涙石入りのブレスレット。
一方的にだけれど、可愛い弟のようにも思っていたキリトを、姉妹で抱きしめてお礼を言ったのだったか。特にシリルの方は離れがたさを感じてか、金色の瞳を少し潤ませていたかもしれない]
「綺麗……夢みたい…」
[傍らの妹の呟きが耳を掠める。植物達の雄黄◆色の優しい灯りや香◆色の可愛らしい光がともる広い構内。暗い空を背景に浮かび上がる、生まれたばかりの様々な色の星々は、新しい希望の灯のようにも見えた。]
うん…でも行かなきゃ、ね。
まずは、芳を探してから……。
[星の駅ですると約束した返事を伝えなければ…。瞳で辺りを探した時、ふと、どことなく見覚えのあるような男性の後ろ姿が目に留まった]
…お父さん?
[思わず呟いてしまった。けれど、列車に乗り込もうとして向きを変えたその男性の顔横は、父とは違い過ぎた]
……なーんてね。
そうだったらいいな、と思っただけよ。
[妹を落胆させないようにと、なるべく明るい声で笑ったけれど、姉妹の上を無言の数秒が流れた。けれど、それはレリアの言葉への反応ではなく。何かに気づいたように、大きく見開かれたシリルの金色の瞳から、ぽろりと一雫の光が生まれる。]
……リル? どうしたの?
[妹の目線の先を見やった姉も、灰金色の瞳を瞬き。
数瞬の後、姉妹は駆けだした*]
― 車内:星に着く前 ―
[マルセーから、受け取ったナイフを眺めて。]
……ありがとう、マルセーさん。
[何をいえばいいのか一瞬迷ったが。]
シリルとお幸せに!!
[と、いい笑顔。
多分、きっと間違いではない、はず。]
[ハンスの言葉>>207に大きく目を見開いた。]
ふ、ふふっ。
[ころころと笑い声が零れる。
それは面白がっているというよりも、幸せが溢れだしたような、暖かな声。]
私も、そう言おうと思ってたんです。
ハンスさんとまた、一緒に故郷の蛍が見たい。
[微笑みを湛えて話した後、少し恥ずかしそうに目を伏せる。]
それに、家族と話したくて。
ハンスさんにも会ってもらいたい。私の大切な家族に。
……私の大切な人ですって紹介したいし。
[新たに生まれた弁柄◆色の光に照らされて、耳がほんのり赤くなっていた。]
おかしいか。
[笑い声に眉を顰めた。
すぐに、ふっと表情は柔らかくなる。]
・・・・・・。
・・・。
[おそるおそると言うように問いかけた。]
大切な友人で
じゃないよな?
[赤い光が辺りを染めている。
メルヴィの耳が赤いのは紛れて気付かなかった。
だけど、胸が高鳴る。芥子◆の光が生まれる。]
[とくり、とくり。
心臓が普段より早いリズムを刻む。
嫌ではないけれど、どこかそわそわする。]
気になって、もやもやして、もどかしくて。
逃げそうになったときもあったけれど、離れられなくて。
私にとってハンスさんは、そんな人です。
……大好き。
[ふわり。星が生まれるような暖かさの中、笑顔が咲いた。
声に応えるように辺りの灯りが柔らかく瞬く。]
俺にとっては・・・
気になるし、ざわざわして、苦しくなって、
抱きしめたいし触れていたい・・・
メルヴィは女神みたいな人だ。
[言い終えた途端にぶわぁっと赤くなる。
洗柿色の光は赤さを隠してはくれなかったろう。]
[ハンスが言葉を紡ぐにつれて、頬が赤く染まっていった。]
あ、りがとうございます。
ずっとそう、あれればいいな。
[照れた姿を隠しきれずはにかんで、嬉しそうに微笑んだ。]
私も……触れていたい。
ずっとずっと、一緒にいたいです。
[繋いだ手にもう片方の手を添えて、手の甲を優しく撫でた。]
星に誓うよ。
君をひとりにはしない。
だから、
この先の人生を
俺と一緒に歩んで下さい。
[声が上擦らないように言おうと試みた。
手の甲を撫でるメルヴィの手に手を重ねた。]
[メルヴィの頬に片手をあてる。
顔を傾け静かに長く熱いくちづけを交わした。
宵闇の中いくつもの星が生まれてはどこかへ消えゆく。
その中でもとりわけ瓶覗◆とhoneydew◆の光が強く煌々と輝いていた。**]
――虚の海を抜けて――
[耳に届いた歌声に、はっと顔を上げる。
夢の続きではなかった。
星の歌は優しく、そして記憶の中で年々薄れていく、でも決して消えることはないだろう母の声と似ていた。
星たちはひとりひとりに歌ってくれているのだろうか]
……そろそろ、降りようか。
[誰にともなく呟く。
荷物を簡単に纏め、スターライナーの灯りと窓の外からの鮮やかな光のもと、黄色い大きな花弁を机の上に。
それは数駅前に持ち帰ったもの。
懐に入れた手を一瞬躊躇うように止める。
ようやく取り出した苦無のような刃物は鈍く光を反射する。
唯一紅く染めずにいた、自分の未練の証。
それをゆっくりと花弁へと向けた]
はい……!
[ハンスの誓いに瞳から涙が零れた。
柳◆色の星が反射してきらきら光る。
視界が全て、幸せで埋め尽くされていた。]
私もずっと、ずっと一緒にいたいです。
離さないから、傍にいて。
[言葉にしなくても伝わるかもしれない。
けれど今は、願いを口にしたかった。
星に願いが届くように。願いが永遠となるように。]
[立ち上がる。纏めた荷物を床に置いて。
何度も自分を安らげてくれたソファを労わるように指先で撫でながら、窓の外の光の奔流を見つめていた。
溢れる輝きにガラスの上から指で触れる。
ここで窓を開けたら部屋の中が大変なことになりそうだ、と]
星がうまれる星。
[車掌の声をなぞる]
あそこで降ってきていた星……ここから来たのもあるかもな。
[切なさを押し込めるように手を握りしめようとして、でも、――。
前言撤回。思いっきり両手で窓の押し開けた。
光は部屋に入ると蛍のように瞬き、ふわりと消える。
風に髪が揺れ視界を時々遮る。
だから光がふいに滲んで見えたのは、そのせいに違いなかった]
[頬に触れた手に、唇に触れる熱に、そっと目を閉じる。
瓶覗とhoneydewの光は、寄り添うように輝き、ふたりを優しく包み込んだ。
幸せが形になったかのように、優しく辺りを照らし続ける。**]
でも、僕の時の流れは違うから…。
[しかし、何処かストッパーをかけたのはお徳用な余命。
記録のため、それは深入りしないよう理由付けしただけなのかもしれない。]
それでも―。
うーん、やっと着いたみたい。
早速、雑貨と素材、ゲットです!
[瞳に闘志を漲らせて早速駅周辺の行きつけの店へ突入。
色々買い込んで、背負ったバックやカートが一杯になれば、再び駅へ戻って来ます。]
それにしても驚いちゃった。
龍の涙石を加工して欲しいって人が何人も来るんだもん。
ふふっ、でもラッキーだったな。
だって、とても貴重な石なんだもの。
[ぱたぱた。ぱたぱた。
翼で胴体は浮いています。]
後はあの石で何を造りましょーか。
[るんるん気分で列車に戻ろうとします。
ケなんとかさんの旅は、まだまだ今から続くのでした。]
確か、カフェのレリアさんでしょ。
ボクも時々喫茶店の店長代理になるから、話が盛り上がっちゃった。あの、スターライナーケーキは絶品だったな。
他人の作ったお菓子は最高なのです。
それに一条さん。
色んな珍しい話も聞かせて貰っちゃった。
イヤーカフに加工するには、あの原石はとても大きかったから、一つ商品を貰ってもらいました。
それにキリト君!
何だか他人に思えない人でした。
龍の涙石に、深い塩海のの底でとれる翠石と、花が化石になって出来た紅掛花色の石を組み合わせたブレスレットを造りましたが、気に入ってくれるといいのです。
[ホームで待っていると、見馴れた者の姿が見えた]
あ、ししょー!こっちこっち。
[壺をぶんぶん振って呼ぶと、壺がぷるぷると震えた]
師匠、キューちゃんも一緒に暮らそう!
[何の遠慮もなく、単刀直入に。師匠は少し驚いたようになった]
いいよね?ダメとは言わせないから。
[その時、目を回した残雪が出てきた]
あ、あんたもいたね。師匠!この子も!
[彼もまた目を回したのは言うまでもない]
――サロン――
[列車が駅に止まり、降りる人々の波が過ぎ去った頃。
コツコツと足音をたてながらサロンに向かう。
タイミングを図ったおかげでそこに人影はない。
自分の目的は、一度だけ書き込んだメモリアルノートだった。
文字を目で追う。たくさんの人のそれぞれの筆跡。
ページを捲ってゆき、最後に閉じる間際、すっと花弁を挟み込む。
中を星や花の形に切り抜かれたそれは蒲公英の]
邪魔、かもしれないけど。
[栞だった。
いつか崩れるまで、スターライナーとともにあって欲しいと願う。
この蒲公英は自分にとって特別だから。
偲ぶように目を伏せ、優しげな笑みを口元に浮かべた。
そして――初めて、気が付く]
けど、笑う花々のアクセサリーは、
後で何個か加工しておかないと足りなくなるかもしれません。
60駅前の笑う花々自体はまだ95個あるから大丈夫…
[それにしても、彼女はいつからそこにいたのだろう。
サロンに入ったときはいなかった、はずだ。
気配に聡い自分が見落とすことはないと思う、透き通っていても]
……。
[少しの間考えた。
ああ、何かの切っ掛けのおかげで彼女に会えたのかもしれない。
ふいにそう思う。
それは突拍子もないようで、しっくりときた*]
…ですね。
[にこぱっ。]
マルセーさんったら、沢山買っていっちゃったのですから。
[小さな小さな笑う花々を閉じ込めたアクセサリー>>196を、
いくつか買って貰いました。]
また何処かで会うかなあ。
この駅で降りる人って、とっても多いんだもの。
[ぱたぱた。]
(あ。)
[列車のホームで見てしまいました。]
…キスです。
ちゅーです。
ボク、目撃。
[両手で目隠し。
けれども、隙間から見えました。
星灯りと鬼灯みたいな仄かな光の下、
恋人達が寄り添ってキスしているのを見てしまいました。]
お幸せに!
[メルヴィかハンスが此方を見れば、
ケなんとかさんは、にっこりと、
そして頬を少し染めて幸せを祈ったでしょう。]
― 小さな砂の星 ―
どのくらい乗っただろう。
トロッコ列車はようせいたちが最期にたどり着く場所で、ゆっくりとまった。
「小さな砂の星駅」だ。
列車から降りたつと、さくりと砂に足が埋まった。
大気は薄く、頭上にはそのまま宇宙が広がっている。
足元の白砂は、うすぼんやりと光っているように見えた。
ふええっ、
あっ、あなたはスッチーさん!
[ぱたぱた。ごろごろ向かいます。]
はいはい、何ですかー?
[お話を聞きます。]
「コンニチ…ワ」
「ソウ… 君ガ、第98267期ノ最後ノ妖精…ダヨ」
「他のナカマは、アッチ、ニ」
[頭部が黒いムール貝のような形をした、とがった歯と尾を持つようせいが話しかけてきた。
彼に指差された方向を見ると、仲間がぽつん、ぽつんと、それぞれ離れた場所に立ちつくして、それぞれ違う方向の夜空を眺めている。]
[具のはみだしたお饅頭?のような頭をした妖精
ふわふわと点滅しながら浮いている海蛇みたいな妖精
どろどろに溶けた何かの妖精
薄くぺらぺらの、3人の子どもが繋がっているように見える妖精
小さな炎に包まれながらその場で静かに高速で回転する円筒形の妖精
ゴムのような身体を小さく縮めては蜘蛛の巣型に開くのを繰り返す網の目状の妖精]
みんな、遅くなってごめんなさい。
[彼らには顔があるのかすらよくわからない。
でも確かに、彼らが一斉にゆっくりとこちらを振り返った。]
― 星が生まれる星の駅 ―
[幸せの光に包まれる中、ふと視線を感じた気がしてそっと目を開く。
スターライナーの近くにいる、ドラゴン族だろうか。
つぶらな瞳>>240と目が合った。
一瞬驚いたように目を瞠るが、優しく微笑み返してくれたから。
再び目を閉じて、幸せに身を委ねたのだったか。]
あっ、もしや龍の涙石の加工ですか?
[何故かピンと来たらしい。]
どんな形に加工でしょうか?
簡単なものなら直ぐに、難しいものなら少々お時間頂ければ作りますよ!
[注文を聞く。]
8人みんなでまるく繋がって、フェアリーサークルを作る。
どろどろに溶けた何かの妖精が緑色のねばねばでわたしと繋がった。
見ると彼は涙を流して喜んでいる。
動くのもしんどそうだった。
ここまでの旅路も平坦なものではなかったのだろう。
スターライナーのみんなと、今までの旅程を思い出した。
わたしは、ここまで幸せだった。
そしてわたしは今も幸せだ。
空を見上げた。流れ星が降ったのを合図にみんなで声を上げる。
叫び声か、歌声か、ただの擦過音かわからないけど、みんなで声を上げた。
声に呼応するように、星ぼしが次から次へとおちて行き、足元の細かい白砂が光りだす。
いや、砂じゃなくて、わたしの身体が光っているのかもしれない。
昔、子供たちを空高く飛ばした光は、崩れ行くわたしの身体の粉のかけらと混ざり合って、一層きらきらとかがやいていく。
もういちど空を見上げて声を張り上げた。
音が、ハーモニーを奏で、メロディーになる。
宇宙が目前に迫り、一瞬、意識が昔に飛んだ。
― 655年前・ぼろ家の前 ―
数週間前から家の前の荒野を彼がなにやら整地している。
何をしているか聞いてみても笑ってごまかされるだけだった。
そして今日。
大きなエンジン音がぼろ屋の周りに響き、慌てて外に出ると、みるからに中古だが、単発低翼の軽飛行機が確かに目の前にとまっていた。
呆然としていると、コクピットに乗った彼が、こっちに向かってぐっと親指を立ててきた。
それでも頭が追いつかず、彼の方をぼーっと見ていると、彼は翼の上に出てきて、照れたように苦笑しながら、
「俺と一緒に、また、空を飛んでくれないか?」
とわたしの方に手を差し出した。
わたしは嬉しすぎて、思いっきりうん!と首を縦にふった。
ははは、と笑ってしまった。
どうりでかの星で彼の幻が出てくるわけだ。
幸せな夢は彼の夢だ。(>>48)
彼の生きた時代には加工するすべのない精密なネックレスは、彼のわたしへの思いでなく、わたしの彼への思いの結晶だ。
わたしが本当に彼の人生の翼になれたのかは、あの日、彼の元を離れる選択をした時点でもはやわかるすべはない。
過去は過去でそれが事実だ。
ただ、わたしの心のずっと奥深いところで、彼がわたしの650余年の人生の翼だったというだけだ。
(楽しかった思い出がつらくて惜しいのは、一時だけだったよ。
あなたのことを忘れないでよかった。)
ありがとう、という呟きは声にならない。
上天の流星に目を細める。
胸元のネックレスが砂に落ちる音がして、目の前が光に包まれた。**
もちろん、つ
[口を塞がれた]
『そうだな。この仔たちの姿を、刻んでくれないか?』
[スッチー・キューちゃん・残雪に暖かい目を向けた。]
―少し回想―
[小型翼竜種な、ぱたぱたケなんとかさんは、
幸せの言葉をかけると、]
ボクも、幸せ貰っちゃった♪
[と嬉しそうに呟きながら、スッチー達の元へ向かいました。]
双子の父 リチャード が見物しに来ました。
―星の生まれる星の駅―
[男は、ある列車の到着予定ホームで足を止めた。期待と不安がない混ぜになったような表情を浮かべて周囲を見回し、傍らの灯りに目を止める。]
……綺麗だな。
リアとリルの小さかった頃を、思い出すね。
“……Twinkle, twinkle, little star…”
[鬼灯に似た植物の優しい灯りは、まだ娘達が幼かった頃のベッドサイドの洋灯に少し似ていた。
心の中に居る誰かに語りかけるような口調でそう呟くと、娘達に子守歌を歌う亡き妻の横顔や慈しむような歌声を想い、懐かしい歌を小さく口遊み始めた。]
ふええっ
ええと…、それは出来ますけど…、
宝石にですか?台座の方にでしょーか?
[師匠さんから話を聞いた後、ケなんとかさんは頷きます。]
少しだけお時間を頂きます。
”When …sun is gone……the traveler in the dark, ”
(生き生きと輝いていた太陽が失われ……
…一人、暗闇の中に取り残された旅人には…)
[輝く金色の瞳と瞳。生まれ故郷の星ロワン・ディシーを、笑顔と花でいっぱいの星にと願った妻>>3:322>>3:323。ノロンドに戻ったのは>>3:325、彼女の願いに反するレアメタルの軍事利用を止める為だった。]
(…カナン紛争の終わりは、少しだけ見えてきた。
けれど…娘達は…)
[男の親戚でもあるノロンド星の次期大統領の青年と、
ラピス星の時期女王は、2人とも紛争の長期化を望んでいない。
2つの星の統治下にある、ロワン・ディシーのような植民地惑星同士が、かなりの数、密かに同盟を結び、独立を目指す動きも水面下で始まっていた。]
[男が、星の生まれる星に亡命を果たしたのは、ロワン・ディシーが滅んだ後、1年ほど前。大統領の一族とはいえ、軍の方針に反対したため、監禁状態で研究に従事させられていたのだ。]
“……As your bright……Lights the traveler……”
(小さな星灯りこそが、行く道を照らす希望の光)
[どんなに探しても、双子の娘達の行方は杳として知れなかった…
今朝、知人から一本の通信が入るまでは。]
『ドクター・グリーン、
行方不明の娘さんが二人いたりしませんか?』
[知人の母親の友人の息子の彼女の弟が、最近、宇宙クジラの骨の星へ行く途中で、乗った列車のメモリアル・ノートを読んだらしい。星を掴むようなアナログな話だけれど、何人もの善意の人を介して、シリルの願い>>4>>5は、父親の耳に届いたのだった。]
>>240>>246
[ケなんとかさんの声に薄目を開き見た。
すぐに目は瞑られたが幸せな気持ちは消えなかった。
とても暖かかった。]
「……さん!」
「お父さん……!」
[いつの間にか待っていた列車―スターライナーが到着していたらしい。間近く聞こえる懐かしい声の二重奏に、はっと振り向くと、駆けてきた涙を浮かべる双子の娘達に、左右から思い切り抱きつかれる。]
“……Twinkle, twinkle, little star.…little star,
How I wonder what you are!”
[レリアの延命は叶うだろう>>4:332。
シリルの左手はより自由に動くものになるだろう>>26。
双子と彼は、妻の願いを叶える為にロワン・ディシー独立の動きに巻き込まれることになるけれど、それはまたいつかの別のお話。]
……リア、リル…!
[今はただ、心の中の妻の歌声を聴きながら、言葉にならない程の驚きと喜びを以て、還ってきた双子星を抱きしめた** ]
『宝石でお願いする。宝石のような、この仔達を。時間はいくらかかっても構わないぞ。これからは、いつまでだって居られるからな』
[ゆったりと微笑んだ]
師匠は残雪と会ったばかりのはずなんだけど、なぜだかそうは見えないな。
[スッチーが不思議に思ったのは、また別の話]
[手を繋いで駅の近くを散策したり、
この星特産のお菓子を買ったりした後に、
車掌の出発時期を伝えるアナウンスが聞こえてきた。]
この星では何時でも歌が聞こえるな。
[メルヴィを見る。]
ボ、ボクは次の駅に行く予定が…。
わ、分かりました!
総力を上げて、皆さんの姿へ加工します。
[間に合わなければ郵送という手もありますが、
ケなんとかさんが自分の胸をドンと叩きました。]
じゃあ、ちょっと待ってて下さいね。
[ごろごろごろごろごろ!
カートと荷物を列車の自室へ運び込むと、代わりに、携帯作業台を持って来ました。駅で、彼らの前に小さな作業台を広げ、一体型の椅子に座ると、灯りをパチンと付けます。
加工用の道具をずらっと並べ、むむむと3匹を睨むように見ました。]
[駅の近くにある鬼灯のような灯りに触れ、その暖かさに笑みを零したり。
星が生まれるときに溢れた光を粉にしたドロップクッキーを買ったり。
幸せな時間というのは、どうしてこうも早く過ぎていくのだろう。]
はい。
何だかとても、心が暖かくなる歌。
[ハンスの言葉に柔らかく微笑んで、肩に頭を寄せた。
アナウンスを聞いて、スターライナーへと向かって行く。]
[ケなんとかさんは、玄人な腕さばきを見せながら、
龍の涙石を加工し始めました。
スッチー・キューちゃん・もふもふ残雪。
3匹の姿が、見る見るうちに宝石に生まれて行きます。]
………。
[黙々と作業し始めて、30(36)0分後…。]
ふぅ……。
やりました。
加工し終えました。
どーぞ!師匠さん!
皆さんの姿の【龍の涙石】です。
[人に有らざる集中力で加工し終え、
出来たばかりのそれを差し出します。]
おや。凄い。
[しばし感嘆]
にしても・・・・・
[そこには、木陰ですやすや眠る師匠達がいた]
自分で頼んだのにね。歳は重ねても相変わらずだよ。三つ子の魂10000までっていうしね。
あ、ありがたく受け取っておくよ。
>>265
[食べているのは星のアイス。
トッピングはキラキラ光る黄櫨染◆色の星の粉。
この星の麦のような植物で皮部分は作られている。]
・・・・・・。
こんな風に歩けて、嬉しい。
[肩に頭を寄せられれば、
少ししてから気持ちを言葉として口にした。]
誰がこの歌を歌っているのだろう。
[列車の入口で後ろを振り返る。
行き交う人々の上の空で沢山の星々がうまれている。]
はぁ…。
む、むむ…こういうのは良く有る事ですから、
気にしてないのです。
[とかスッチーさんへ言いますが、
何時も押しとかに弱いし流される感じです。]
ええと、この加工残りは頂いちゃっていいです?
[星のアイス>>269(星の粉は銀朱◆色を選んだ)を食べながら、ゆっくり歩く。
なんてことない時間。けれど、とても大切な時間。]
これからもずっと、もっと、一緒に歩きましょうね。
[星に誓いを立てるように、はっきりと言葉にする。
そう考えると、とても神聖な言葉に思えた。]
もしかしたら、生まれてきた星たちの産声なのかも。
そう考えると、より愛しく思えてきました。
[ププモアに手を振ってスターライナーへ乗り込む。
上半身だけ振り返ると、優しく目を細めた。
心に響く歌たちは、これから歩むべき道へ背中を押してくれるようだった。
発車の時間が近付く。]
>>272
[些細な一言が嬉しくて愛しい。
言葉では表さずに手を強く握ってメルヴィに伝える。]
ずっとずっと一緒に歩くよ。
あ、
・・・先に消えないで。
[メルヴィにわがままなお願いをする。
ぎゅぅと力が籠められる。]
・・・
ふふ。
[手の力を緩めた。
瑠璃紺◆の星が昇るを見送って、
ププモアに会釈して歌を背に列車に乗り込む。]
(…と、つい言っちゃいましたが、
この残り、何に加工しましょう。)
[ぱたぱた。
出来たばかりの3匹の宝石を眺めながらそんな事を考えていたとか。*]
[ハンスのわがまま>>273には、眉を下げながらも微笑んだ。]
もう仕方ないですねー。
最期まで、ずっとずっと傍にいます。
手を繋いでいます。こうやって。
[繋いだ手を軽く揺すった。
寂しいのは苦手だけれど仕方ない。
寂しがり屋の彼をひとりにしては、自分が笑えなくなりそうだったから。
それにこのぬくもりがあれば、きっと大丈夫。
そんな気がした。]
星たちに願います。
どうか、この幸せがずっと続きますように。
ううん、私たちが幸せを選ぶのかな?
[歌に耳を澄ませていると、ドアの閉まる音が聞こえた。
ゆっくり、スターライナーが動き出す。]
─ Salon ─
[ 人影のないSalonで唯一の人影>>235に微笑む。]
【考えてあげても良いわ】
[ 少しだけ挑発的に聞こえただろう。
シャーロットは、謎めいた微笑を浮かべて、何かを抱えているかのように両手を緩く広げて胸の前に持って来る。
両手の間に、幽霊の蝶々があふれ、一時の間Salonを満たして空気に融けいるように*消えた。*]
すみません。
[言葉を合わせた。
すぐに、微笑むような表情になる。
この手は離さないだろう。
喩えどんなに離れてしまっても心は繋げていたい。]
・・・。
幸せを運ぶ。
[今までにない発想だった。
メルヴィから言うからこそ、心に響く。]
ん。
そう・・・生き・たいな。
[小さな声でぼそり。]
― 自室(カフェから帰って) ―
[扉の前に2つプレゼントがかかっている。
そこにはクリスマスカードが刺さっている。
これはきっとクリスマスプレゼントらしい。
クリスマスプレゼントをもらうなんてなんて久しぶりだと思った事だろう。
博士は西表山猫のぬいぐるみ、私は殿様蛙のおおきなぬいぐるみだった。
なぜぬいぐるみなんだろうとか思いながらも結構気に入った。]
[ぬいぐるみ類があれば、ユディトも気に入って機嫌を直してくれるのだろうなと思いながら、彼女と離れて大分経つので我慢の限界に達しているかも知れないとちょっと心配。]
−>>277>>279訂正−
すみません。
[言葉を合わせた。
すぐに、微笑むような表情になる。
この手は離さないだろう。
喩えどんなに離れてしまっても心は繋げていたい。]
・・・。
[心に響いた。
不幸も幸せもない生き方をしてきた自分。
幸せのために選択をしてきたメルヴィ。]
・・・・・・。
[流れゆく駅の景色を眺めながら呟いた。]
…隣に座ってもいい?
[許可が得られれば隣に座り。どう話したらいいかと躊躇う様子で、新しく生まれる星々が暗い空に浮かび上がるのを眺めて。]
……綺麗ね。
星がこんな生まれ方をするなんて、知らなかったわ。
星も、人間や他の種族や…爬虫類も植物も…
色々な形での生まれ方があっても、いいのよね…。
[ぽつり、何かを納得するように呟くと、芳にふわりと笑いかける]
幸せを選べますよう。
[噴射剤が焚かれた。
優しい光の駅が遠ざかっていく。
その中で輝き続けるうまれる星達を見ていると胸が苦しくなる。]
・・・・・・。
お前も、
幸せになれるよう。
[呟く先は”呪い”そのものへ。
扉の窓に映る自分の顔を見ながら呟いた。]
(おやすみ。)
[心の中で別れを告げる。]
[自室へ戻る途中でナッツがサロンでイベントをするなんていうもんだから、博士はノリノリで参加、私も当然ついていく事にならざるを得なかった。
壷の中はとても幻想的だった、最後のイリュージョンでは私のふるさとの地球の風景が映し出されていた。
私も博士も懐かしくなってほろり・・・。]
選べますよ、ふたりなら。
だって、それを教えてくれたのはハンスさんだもの。
[真似られた言葉>>282にころころと笑った。
手をぎゅう、と握り返して、窓の外を見つめる。]
綺麗。本当に、綺麗。
[噴射剤の色は何色だっただろうか。
もしかしたら、見る人によって色が違ったのかもしれない。
だってこれまで見たどの星屑よりも、きらきら輝いていたから。
まるでこれからの未来を象徴するかのように、群青の宙に優しく瞬いて。*]
(もしも願いが叶うなら、
一つだけ叶えたかった。)
(心をうしないたくなかった。)
ありがとう。
[小さく呟いて]
あぁ、綺麗だな。
[眩い星屑の光は光の河のようだった。
メルヴィに囁くと静かに寄り添い、いまだきこえる星歌に耳を澄ませ時を委ねた。群青の宙に融けてしまう星屑の光は、未来へ進むため過去へ吹きかけられる光の粉。]
― 星のうまれる星の駅 ―
[星の歌を聴きながら、車掌に挨拶する。]
ププモアさん、色々ありがとう。
今度はもっと大人になってから乗るから、待っててね。
[この駅で乗り換えて、帰路の旅を残すばかり。]
あ、一条さぁん!! これからどうすんの?
俺はこれから帰るんだ。
もっといっぱい勉強して大人になったら……
一条さんみたいに、宇宙を股に掛けるようなタフガイになる!
[ハンスに腹パンされたのをチラッと思い出したが。
それは忘れたことにしておいた。]
じゃあ、またね。
[と、手を振ってから。]
/*
>>-411
そんなことないです。
素敵なラスト、ありがとうございました。
[ぎゅう]
ふふ。
[嬉しい。愛しい。優しく微笑んだ。]
虚の海をぬけ次の銀河をひた走ると列車はついに【星がうまれる星の駅】に到着する。
我々はここで下車する事にした。
駅の近くには宇宙港があり、個人所有の船が発着できるスペースもある。
そこに停泊する黒い帆船・・・懐かしき我が船『サスケハナ号』が見える。
やはりユディト達はここまで先回りしていたようである。
そう我々はここからまたこの船に乗って、宇宙の荒海に帆を上げるのだ。]
それでも……いい?
[小さな声で、そう問いかけてから]
…ううん、こういう聞き方はずるいわね…。
それでも、一緒に来てもらえたら、嬉しい、です。
[不安からか恥ずかしさからか、一瞬だけ目を伏せたけれど、
自分の気持ちも素直に伝えて]
サンタクロースのプレゼント、サンキュ!!
[そういい残して、乗り換え先へと急いだ。
抱きしめた雪兎の長い耳がぷるぷる揺れ、首から下げた星型ランプのペンダントは胸元で輝く。]
オイッス、スッチー!!
[スッチーと誰かが話すところに出くわして。]
そのひと(?)が師匠なの?
[もしその通りならば。]
初めまして、キリトです。
[と、名乗って何か話しをしたかもしれない。
しかし、それはまた別のお話。*]
― 星のうまれる星の駅 ―
[ホームにはユディトやアンドロイド君が出迎えててくれるだろう。
彼女が博士が列車から降りるなり駆け寄って抱きしめる姿を見せ付けられる。
博士と会えなくてよっぽどさびしかったのだろう。]
(僕にも厚く出迎えてくれる人がほしいなあ。)
アンドロイド君『オマエ ガ・・・ソンナニ サミシイナラ・・・ボク ガ ダキシメテアゲルヨ!』
[頼んでもいないのに抱きしめられる。
ひょっとして心読まれている?
全治2(6)ヶ月の大怪我だった。]
[宇宙カジノの警備員であるユディトを一条がみればびっくりするだろうか?]
[そんなわけでこの列車に降りた後も我々の旅は続く。*]
[『サスケハナ号』・・・かつて地球にニッポンという国があった、
鎖国政策を布いていたニッポンは4隻の黒船によって開国を果たした。
その4隻のうちの旗艦がその名を与えられたらしい。
私の恩人のキャプテンはその名にあやかって自分の船の名前にしたらしい。
私はその憧れから我が船にその名をつけた。
そのキャプテンから受け継げられたあの涙石とともにまたこの宇宙を駆け抜けるだろう。
そしてあのサスケハナ号がニッポンの未来を変えたように私も誰かの人生を変えられるどうかはまた別のお話。
ただこれだけはいえる。
このスターライナーに乗ったものは新たな幸せをつかめるよう祈らずにいられない。**]
――サロン――
わ、ぁ、
[あふれる蝶々に視線を奪われた。
彼女自身と同じように透明な蝶はサロンを優雅に飛び回って。
そっと指を伸ばせば止まってくれたか]
……よく考えてあげてくれると嬉しい。
[挑発的にもとれる台詞に、わざと困ったように]
あなたに気づけてよかった。
[きっと自分が見れていなかっただけ。
それを直感的に理解していた。
呟いた台詞が彼女にまで届いたかどうかは分からない]
俺はリコリスという。
名前を聞いても?
[ここで降りるけれど、と断ってから名乗った。
彼女が応えても断っても微笑みを浮かべてこう言い残すだろう]
よい旅を。
[メモリアルノートを一瞥し、女性に会釈より丁寧な礼を。
荷物を抱えるとサロンのドアへ向かう*]
――星のうまれる星――
[この駅のホームは活気があった。
行き交う人々の間を抜け、少し外れの鬼灯灯りの下に立った。
足元には鈴蘭のような花が咲き、それも淡く光る。
踏まないように注意しながらスターライナーを眺めて]
……。
[視界の端に映る、乗客たちの様々な様子――。
時々口元に笑みが浮かぶ]
(歌が、聞こえる?)
[祈りのような、祝福のようなそれ。
そっと小さな声で。
気付かぬうちに、旋律を重ね合せるように子守唄を口ずさむ]
―星の生まれる星の駅―
……嬉しい。ありがとう。
うん。二人で…なるべく長い時間、
一緒に旅ができますように。
[これから長い時間…と言って貰えれば、どうか、一分、一秒でも長く芳の傍にいられますように、と願いながら頷く。]
――――……。
[次いで紡がれた名前と愛の言葉には、一瞬だけ瞳を瞠ってから、耳のあたりをほのかに赤くしつつも、芳にしか聴こえないだろう微かな囁きで、同じ言葉を返して。
微笑んだままの唇にキスを貰えば、灰金色の瞳をそっと閉じた]
―虚の海を越える頃―
[一条は、サロンでのイベントが終われば>>182、一度薄暗い自室へ戻り、安楽椅子に腰掛け平行する幾つかの列車>>#4:14を眺めていた。
虚の海を越える頃には徐々に、平行列車の星屑の光も失われ、列車本体の姿も薄れてゆく。
虚の海を出る間際の祈りの様な聲…「調べ」>>#4に束の間耳傾けていると、列車は「光」に包まれた。
眩き光が去れば、窓の外は新たな銀河が近く、前の銀河よりも無数の星々が強き光を放っていた。]
俺には、この聲は祈りというよりは…。
[言葉を濁しつつ、身を起こすとサロンへ向かった。
サロンでは再び大原野と桂川と共に幾つかカジノのゲームをしたろうか。
ケなんとかさんの雑貨屋で加工が終わるのを待つ間>>183の時間潰しも兼ねて。]
―星のうまれる星の駅―
[幾つかの出逢いと別れ。そして将来への誓い。
駅で行われるそれらを眺めながら、一条は、Caféでの話>>192>>193を思う。
レリアがカードに籠めた願い。
それが理由となってか、気持ちの引っ掛かりもなくイヤーカフに加工して渡した。
ああいった宝石は何時かまた縁があれば巡って来るだろう。そういうものだった。]
女性の耳元を飾った方が映える。
こちらこそ、ありがとう。
[レリアへはそう伝えただろう。
願いを叶える現実の力は、一条の好む所だ。
運を常に右回りするには、希望の光や可能性だけであっても、ならない。]
ここでお別れだな…。
お菓子交換の事、忘れないよ。
ディーラーになるのはお薦めしないが、
何時か出逢った時に立派なタフガイになっているのを楽しみにしておこう。
[腹パンされた事を感じさせない、
にこやかな微笑みで応えた事だろう。
握手も少し考えたが、
手を振られれば、手を振り返し、別れた。]
―星のうまれる星の駅>>293>>297―
[キリトと、短いが確かなお別れが済めば、
一条は駅ホームでの新たな出逢いに気付いた。]
ユディト!
…久しぶり。元気だった?
はは。その様子じゃ帰って来るのはまだまだそうだ。
………。
幸せそうで良かった。
[一条はユディトへと双眸を細めて微笑んだだろう。
「外出」をして嬉しいとユディトから聞けば、「まあたまにはね。」と肩を竦め飄々とした態度で答えただろう。
ユディトへは強い驚きを感じなかったが、流石にアンドロイド君の啓への抱擁は驚いた事か。
まだ時間が大丈夫であれば、車掌ププモアが飛んで来たり、スターライナー内での治療室まで啓が運ばれたりしたかもしれない。
一時の再会と親睦を新たに深めた後は、別れがまた待っていた。]
─ Salon ─
[シャーロットはリコリスへ微笑みを浮かべて答える]
【シャーロット】
[ マンデルブロが収束する様に、蝶々達はゆっくりとした渦を描いて羽搏きながら融けいり、*消えた。*]
[さらさら、ぱちぱち、さらさら。
手の中の硝子瓶を揺らす。
今まで掬ってきた星屑たち。
涼やかな音を立てながら、時々弾け、最後にはひとつの結晶だけが残る。
それは未開の星の雪のような星屑だった。
それぞれの星屑の輝きを吸収したかのように、時が経つごとに色を変え瞬く。
蒼白から、レモンイエロー、桃色から鮮やかな紅へ]
……。
[ふっと渡したい人が思い浮かんだ。
駅のホームに視線を巡らせば、その人――シリルはマルセーとともにいただろうか。
それともまだ父親とともにいただろうか。
邪魔はしたくないな、と思うけれど。
少し遠くからシリルの名を呼び、小さく手を振った]
俺はここで降りるよ。乗り換えるんだ。
……賑やかになったな。
[距離はそのままで。
シリルの周りに増えた人影を喜ぶようにそう言って微笑んだ。
そしてジェスチャーで伝える。
自分が投げるから、受け取るようにと]
これからも、君の手でたくさんのあたたかい花を。
いつか贈り物の花束を作って欲しいな。
[片手でも易しいようにゆっくりと結晶を宙に放した。
まるで意思が伝わったかのように、ふわりと。
シリルの手のひらの中へと降りてくれるだろう*]
[星の光り、gray◆に黄朽葉◆、lightgrey◆と鶯◆、そして鴇鼠◆。星がいのちを育み、いのちが星と共に歩む。]
………。
[大きく一つ、息を吐いた。]
さあ、行こうか。
[銀河間特急便スターライナーへと戻る。
手には、この星特有の辛口の棒キャンディが一杯に詰まった茶袋をお土産に抱えている。
綿毛を封じ込めた樹脂をポケットから取り出して、うまれた星を透かし見た。sienna◆の光に綿毛も淡く染まる。]
― 車内・サロン ―
[星の生まれる星駅で降りる面々に別れを告げてから。
バーでひとり飲みながら、出発を待っていた。]
もうすぐかしら?
[聴こえる星の歌は旅立つ者を寿ぐ。"よい旅を"と。
そんな星に涙は似合わない、だから笑顔でみんなを見送った。]
星屑みたいね、これ。
[琥珀◆夏虫◆洗朱◆瑠璃紺◆弁柄◆藍鉄◆萌葱◆の層になったカクテルの入ったグラスに口をつけて。
【虚の海】で見た星屑たちに想いをはせる。]
マスター、ご馳走さま。あ、これはチップの代わりよ♪
[おもむろに、懐からそれを取り出しテーブルに置いた。
それは、【龍の涙石】を薄く削って加工した、雪の結晶の小さなモチーフ。
31枚ほど仕上がったので、渡せる相手にはほぼ渡しているだろう。
しかし、こっそり荷物の中に忍ばせたので。
それにみんなが気づくのは、もっとずっと後かもしれない。
入れ忘れてしまった誰かをのぞいては。
それだけは、列車が出てから手渡すつもり。**]
CAST
───
車掌 ププモア・ブルーベ ALL MEMBER
スッチー snowfox
双子の妹 シリル・グリーン catbird713
双子の姉 レリア・グリーン catbird713_2ID
助手 桂川啓(&鴨川慧) neo-ryuzen
そらとぶようせい ティンカー・ナッツ wallander
流離いの伊達男 マルセー rurikaze
たむら よしお(多村芳雄) TM1
靴磨き キリト(日向霧人) natuka
お忍びお嬢様 メルヴィ・イコラ(アラルースア) omoti
継母 イザベラ(&鏡) 幽
英霊 ラーマチャンドラ kkr
ディーラー 一条(一条薫) kkr_2ID
資産家の三男坊
ハンス・クレーエシュワルツ・メルダース BulletBallet
お付きの執事 Antler
遠き星の幽霊 シャーロット Puja
リコリス soranoiro
クロスケ soranoiro2
民俗学者 大原野真幸 龍全
幻獣 キューちゃん 水狐
誘惑の精 サキュバス なつか
小さな雑貨店の主 ケなんとかさん kkr_3ID
双子の父 リチャード catbird713_3ID
Music
───
「星歌-Eight Melodies-」
http://www.youtube.com/watch?v...
and Your Love Music.
───
企画・発案 kkr・幽
脚本 all member
───
Thank you for Playing, and StarLiner.
Special THX, 瓜科国 and ROM.
さぁ、行こうか。
[次の駅へと駆けてゆくスターライナーを見送って。
たくさんの贈り物を抱き、
乗り換えて先に進むため、一歩を踏み出した**]
わわっ浮き上がったよ?
[相変わらず、出発は盛り上がる]
あそこにいるのは、リコリスかな?おーい!
[いくつか見える見送る影に前足をふる]
〈〈一度交わった道は、またいつか交わるだろう〉〉
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