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[花畑をぐるりと回りきると、その端の端に何か袋のようなものがあった。]
なんだこりゃ…肥料の袋?
まさかね。
[首を横に振り、元に戻る。]
― 駅⇒自室⇒座席車 ―
[到着すると、チャリを自室に居れメンテナンスを行う。
道中がどうあれ、発車前にメンテナンスを終えることができたので、ペットボトルとまた買った駅弁を持って自室のではなく一般の座席車スペースへと腰掛けた。
雰囲気を楽しむなら、座席車が並んでいる方がより深く楽しめると考えている。]
─ Salon ─
[ 幽霊の少女シャーロットは、造り出した透明な花を髪に飾り窓を見ている。
遥か遠き星、少女が居た地球の思い出に思いを馳せていた。]
【ねえ、パパ】
【宇宙には理屈では割り切れないことが沢山あるのね】
〔Salonの音声機器が呟きを声の代わりに音で落とす〕
【私があの時違う道を選んでいたら】
【未来は変わったのかしら?】
〔幽霊の少女の唇が動く。〕
世界が終わる事も、皆が死ぬ事もなかったのかしら?
[ 歌うように紡ぎ上げて、人殺し達が犯した罪を問いかける。
彼らがどんな大義名分を掲げても、数え切れない人々を殺したのは事実だったのだから。]
・・・ええと、サキュバスさん?
あなたもスターライナーに乗るのね、よろしく。
あたしはレリアよ。こっちは双子の妹のシリル。
[車内にサキュバスも乗っていたなら、
姉妹であいさつをしつただろう。
柴犬の着ぐるみモフモフの可愛いキリトを介抱(?)
できるなんて、ちょっぴり役得♪と思っていたかも
しれないのは、内緒]
─ Salon ─
もし未来が違っていれば私はここに居なかった。
[ 後悔とも肯定とも付かない。
遥か遠くに去ってしまった過去は郷愁?
過去がどんなに苦々しく到底赦す事など出来ない過去だったとしても、今ここにある人々の営みは確かな事実を持って、シャーロットの前にある。
苦痛に満ちた人が、空を仰ぎ問いかけるように。
或いは、NWの海に浸り雑然としたざわめきに身を委ねるように。
運命の大いなる流れに膝までじっと浸かり流れを見つめるように、シャーロットは、移り変わりゆく情景と人々と、そして宇宙の難解にも明快な神秘さに、今日も*心*を傾けている。]
― スターライナー・大浴場 ―
[今回の大浴場では、明るいままで、外の景色を楽しみながら入浴した。
といっても駅の周りのお土産屋等しか見えないのだが。
そこで暮らしている人々や売り物を見るのは楽しかった。]
この星も、もうそろそろお別れなのか。
あと、どれくらいかな。
[湯に浸かって顔をほてらせながら呟いた。]
[ 髪飾りに造った透明の花に気付き近づく少女が居れば、すっと指の間に滑らせ掌に取り、シャーロットは少女へ渡しただろう。]
〔銀河間特急便「スターライナー」は「大きな星」で一晩を過ごします。
車掌ププモア・ブルーベが見上げるのは星の夜明け空。
星の夜を越して大きな*花々*は朝露に濡れ恥ずらうよう顔を上げます。
昆虫達の翅を震わす素敵な音楽も聞こえてくるでしょう。〕
「皆さん、スターライナーの発車時刻が近づいて来ました。」
〔この駅での出発が近づいた事を教えるアナウンスは、
一晩経った「スターライナー」で聞く乗客達が多かったでしょう。〕
― スターライナー・サロン近く ―
さてとさてとー
[浴場から出て、わくわくしながら食堂車に向う。
と、乗降口から逆光でよくみえないが、何かが入ってくるのが見えた。(>>704)]
あれは…
[と見つめた瞬間、ごっ、と突風が通り抜けた感覚がした。]
…なんだろう。
[入ってきたのをみても、それが何なのか、そもそもどこがどうなっているのかが良く分からない。
でも、なんだか、なんとなく似た様な感じのを見たことがあるような…]
[はっと思い当たると、謎の生き物?にふわふわと飛んで行って聞いてみた。お互いふわふわしている。]
あなたは、スッチーの壺から来ましたか?
[なんとなく、スッチーと、ピンク色のひつじに近いものを感じたのだった。**]
―車内―
うーん、どうかしらね。
あたしの体で隠れていた気もするけど…
ちゃんと隠れたかどうか。
どちらにしても、あまり気にしてないようだったし、
こちらも気にしない方が、いいのかもしれないわ。
[妹の問いかけには、少し首を傾げつつそう答え]
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