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自分は誰なのか、きっとみんなも一度は思ってるよね。
私は、誰でもなかったんじゃない。誰でもあったんだね。
[ついさっきまで自分そのものだった光の渦を眺めると、少し微笑んだ]
キューちゃん。
[誰にも教えなかった、自分の名付け親の名前を呼ぶ]
これであんたが、私の生みの親だよ。やっぱり家族だ。
キューちゃんの思い、受け取ったからね。
[ぐらりと景色が揺れて]
(あぁ…ここは師匠の家…)
[自分が過ごした時代。師匠が大怪我をして寝ている]
(お金がなくて、あのケチな薬屋から薬が買えなくて…)
[無意識のうちにポケットに手を入れると…]
(……!!)
[思い出した。]
……これを、ディーンさんのところに持って行ってくだださい。「龍の涙」といえば、高く買い取ってくれるでしょう。
[師匠の枕元に桂川から受け取った龍の涙を置いた。]
[いつの間にか、手元には新しい壺が置いてあった]
結局、私に壺をくれたのは師匠だったんだね。
《昔は壺を使って星屑を集めてたもんだ》
自慢気に話していたあれは、私がこの世に現れた原因となっていたんだ。
[大切そうに壺を撫でる]
やっぱり、壺って不思議だね。
[師匠から、夢枕に立った男性にこう言われたと、そして、その通りになり、師匠の怪我を治すことができたこと…]
(……こんなところで繋がってたんですか)
[師匠の家を出て、しばらく歩くと、景色が今まで以上に揺れて…]
『…わたしは、とても幸せだった。
最期まで君がそばにいてくれて。
わたしが君の最期にそばにいられないことが悔しいよ。
今日はわたしばっかり幸せだ。
…でも、君は、わたしのことを忘れてほしい。
これからの何百年、こんな風なこと全てを覚えていたら、君がつぶれてしまう。
わたしを他の、もっと楽しい、いろんな事で上書きするんだ。
変わらず空を、飛び回っていて欲しいんだ。
君の最期のときが、私と同じくらい幸せであることを祈って…
これを…』
[どこから出してきたのだろうか。
彼の手のひらの上には、小さな、二連のネックレスがあった。]
― 駅 ―
[見慣れた駅舎が見えた]
……戻って…これました…ね。
[安堵のためなのか、今まで見た光景のせいなのか、物凄い疲労感が襲って来た。]
[サイズはナッツにあわせてある。細工は彼の手によるものだろう。まるで売り物のように丁寧に作られており、二連のそれぞれの先には、本当に小さなものだけど、ダイヤがはめ込まれているように見えた。
感情を抑え切れなかった。]
うぅ…
あああああああ…!
忘れられないよ、
いやだよう、死なないで…
[大声で泣いた。老人は何も言わずに彼女をずっとなでていた。]
『君は私の人生の翼だった』
[しばらくの後、老人はそう呟いて、長い息を吐き、目を閉じた。
ナッツはその頃には、泣きつかれて、老人の手の中でネックレスを握ってじっとまるくなっていた。]
(ありがとう。あなたも私の40年の翼だった。)
― 母の病室 ―
[母が眠っている。
過ごしてきた過去と変わらない姿で。]
これが……選ばなかった未来?
[声を震わせながら、ベッドへ近づいていく。
傍らには先程より大きく、それでも今より幼い自分の姿。
跪いて、母の手を握っている。
これは。]
最期の、日……。
[母が消えてしまった、あの日。
あの言葉を聞いてしまった、あの日。]
・・・。
来る前で母上が持ちかけようとしたのは、
確かマリアという名前だったな。
[*12殿様蛙*味の葉巻を取り出して火をつけた。
話を聞かずに列車に乗ったが、
その時断っても断らなくても、
今の状況が然程変わりはしないだろうと分かっていた。]
[ふと気づくと空を飛んでいた。
あたりは真っ暗で先が見えない。
泣きながら暴風雪の中を飛んだ夜を思い出した。
でも、胸元を覗き込むと、そこには確かにきらきらと細かく光るネックレスがあり、ナッツに不思議な心強さを与えてくれた。
遠くにぼんやりと、あたたかい橙色の光が見えてくる。
スターライナーの明かりだ。
その揺らめく光は、昔見た商船の明かりを思い出させた。]
ん、あれは…
[ふと、列車とはまた別の方向にきらりと光がはしったように見えた。(>>394)]
なんだろ?
[周りは元の荒野に戻っている。
光の方に向かってふわふわと飛んでいった。]
「母様、寒くない?」
「ああ、寒くないよ」
[握り締めていた指先が少しずつ透明に近づいていく。]
「母様、苦しくはない?」
「ああ、苦しくないよ」
[優しい微笑みを湛えた声が、少しずつ遠くなっていく。]
「母様、母様。大好きよ」
「私もメルが大好きだよ」
[大好きな笑顔が、少しずつ消えていく。]
[荒野を壺を背中に乗せて歩いていく。遠くの岡に1匹の獣がいる]
もう、大丈夫だから。
[重い言葉は要らない。自分が受け止めたから。幻獣としての姿を失い、すっかり老いた獣は、景色に溶け込むかのように姿を消した]
[次の部屋に置かれていたのはシグネットリング。
冷たい輝きを持つ金色の指輪。
彫られているのは双頭の烏。
烏黒ダイヤの会議に出席するようになってから送られたもの。]
・・・。
[一族の正当なる一員として歩む事を定めづける。]
・・・・・・。
[左手に嵌めたシグネットリングが、
まるで共鳴するように冷たい光を反射した。]
久しぶり。
[もう忘れかけていた自分の本当の姿、それを最後に取り戻した]
[そして静かにその目を閉じる。新しい運命を信じながら]
母様……。
[大切な人が消えてしまう瞬間は、何度見ても胸が押し潰されるように痛む。
それにこれが通ってきた道と同じだとするのなら、もうすぐ。]
「メル」
「なあに、母様」
[聞きたくない。
耳を塞ごうとしたけれど、指一本動かすことができなかった。
聞きたくない。
音に近い声だけが微かに漏れる。]
大丈夫なんて、そんなの。
[吐き通せもしない、嘘を吐いた。]
― 駅の売店 ―
[体を引きずるように歩いていると、売店の店主に声をかけられた]
『あらぁ〜おにいさぁ〜ん。お帰りかしらぁ〜』
[口調と声の違和感を感じて振り返ると、>>319]
え、ま、まぁ…
[引きつった顔で答えると、オネェな店主は嬉しそうに微笑んだ]
『よかったわぁ〜、ここは帰れない人も多いのよぉ。
おにいさん、運がよかったのねぇ。』
[と言いつつ、いたずらっぽく「うふっ」と笑って]
『想い人がいると、帰って来られる率が高いみたいよぉ?
おにいさんにも、想い人がいるのね、そうでしょ。』
[疲れが100倍に膨れ上がる。曖昧に笑って聞いていた。]
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