人狼物語(瓜科国)


1035 【銀河間特急便スターライナー】


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靴磨き キリト、メモを貼った。 メモ

( A139 ) 2012/12/25(火) 17:04:40

英霊 ラーマチャンドラ

― 大きな星(回想) ―

[大きな星での回想は多くを語る事はすまい。
 車掌ププモアの声音には、ラーマは星への危険さを微塵も感じなかったのだから。
 綿毛舞う壮大なる大地、蝶々は花畑で睦言を囁き交わし、飴坊の様な水面をすいすいと渡る昆虫達に、そして、ほんの少しだけ、皆を楽しませる為に助力する人々。
 ラーマは、蜻蛉に乗りながら雄大な景色を見て回った。星の声すら聴こえて来そうな景色だった。
 星々の奏でる声(またたき)は遠く近く、ラーマが生まれた地である地球や太陽系が、唯一無二の「生命」と「意思」の存在する星でない事を、強く意識させた。
 此処では地球は遥か彼方、挿話やお伽噺や、文章の中の一小節にしか過ぎぬ場でもあるだろう。]

( 331 ) 2012/12/25(火) 17:10:55

英霊 ラーマチャンドラ、荒野の星に降り立つ。

( A140 ) 2012/12/25(火) 17:11:09

誘惑の精 サキュバス、メモを貼った。 メモ

( A141 ) 2012/12/25(火) 17:18:08

英霊 ラーマチャンドラ


 ―――。

[聖杯。
 或いは其れに似たる場にて。
 彼が願いたかったのは、唯一つ。

 妻に再び命を与えること。

 一度の疑念で喪った、愛する妻シータを蘇らせること。]

( 332 ) 2012/12/25(火) 17:23:30

お忍びお嬢様 メルヴィ

― 荒野 ―

[ハンスの言葉>>318に静かに微笑み、見送られるままに歩いた。
辺りには人はおろか動物や植物の姿すら見えず、少し赤みがかった土の地面が、遙か遠くまで広がっているように見える。]

 どこに行けば……そういうものでもないのかしら。

[風に舞いあがった土埃に顔を手で覆いながらも、歩みは止めない。]

 怖いけど、大丈夫。
 私は進むわ。

[言葉を原動力にしたかのように、一歩一歩を踏みしめて、確実に進んでいく。]

( 333 ) 2012/12/25(火) 17:26:10

英霊 ラーマチャンドラ

[彼は王だった。
 しかし、伝承にある様な
 神でも神の化身でもなかった。

 与えられた妻であろうとも、
 彼は妻を愛していた。

 願いたいのは何時でも一つ。

 一度の失敗で、彼女は笑わなくなった。
 そして一度の疑念、
 敵に捕らわれ長らく会えなかった妻へ、
 問いつめた その時。

 妻は地に飲まれ消えた。
 鮮血の迸りは温かく、
 今もまざまざと思い出す事が出来る。]

( 334 ) 2012/12/25(火) 17:31:04

英霊 ラーマチャンドラ

[だから、何時だって。]

 ぼくはきみに、幸せを与えたいと思っていた。
 ぼくの所為で喪ってしまった命を、
 きみに再び与えたいと思っていた。

 あの時の行いを変えられるなら、
 ぼくは何だってしたかった。

[しかし、其れは叶わぬ願い。
 死後英霊となろうとも、
 何時だって、誰かの願いを叶える為に、その力は振るわれる。
 そんな存在で在り続けた。]

( 335 ) 2012/12/25(火) 17:38:01

英霊 ラーマチャンドラ

[器(肉体)は常に、
 ガイアの嘆きと願いを聞き、
  使命を為す存在で在り続けた。]

( 336 ) 2012/12/25(火) 17:40:36

英霊 ラーマチャンドラ

[この星で見る、生前の嘗ての過去で有り未来は、
 受肉していない英霊の身にとってもまた、幻覚や幻影であろうか?
 *否、或いは―――*]

( 337 ) 2012/12/25(火) 17:43:44

双子の妹 シリル

―到着前/サロン→駅―

[可愛い車掌さんの説明>>#7>>#8が聴こえれば、
華奢な肩が、何かを怖れるように微かに震えた。
けれど、席を立とうとするマルセー>>236の笑顔が
とても穏やかだったので、少しだけほっとした表情になる。]

 ……はい、どうか、お気をつけて。

 ありがとう、ございました…。

[“また”と言われれば、同じ言葉ではなくただ静かに微笑んで、
背中を見送り。窓の外の星空を、物思う瞳で見つめてから、
バーテンダーに頼んで紙とペンを貰い、何かを書付る。
その紙をたたんでポケットにしまうと、サロンを後にした]

( 338 ) 2012/12/25(火) 17:50:06

お忍びお嬢様 メルヴィ

― ??? ―

 あら、ここは……。

[気づけば無心で歩いていて、周りから人の声がした。
声、というより活気とでもいうのだろうか。
喧騒、人の気配、そういったものがどんどん強くなってくる。]

 あ、ごめんなさ……い。

[不意に人とぶつかったような気がして、慌てて振り返る。
そこに見えたのは――生まれ故郷の景色だった。
驚きに目を見開いていると、下方から声が聞こえる。]

 「ごめんねー! また明日!」

[その声は、どこか自分に似ていて。
その姿は、幼い頃の自分にそっくりで。
今の姿は見えないのだろうか。
周りの大人も、その子どもも、何も言わずに通り過ぎていく。]

( 339 ) 2012/12/25(火) 17:53:33

お忍びお嬢様 メルヴィ

 「メルちゃんきをつけてねー!」

[幼い頃、よく一緒に遊んだ女の子が遠くに見える。
その声の先には、幼い頃の自分がいた。]

 これが……選ばなかった未来。

[無意識に近い状態で呟くと、ふらり。
人ごみの間を急いでかけていく、幼い自分の姿を見やる。
向こうは小回りの利く体だからか、すいすいと前へ進んでいくが、こちらもまた人に当たる心配がない。]

 まるで、幽霊になったみたいね。

[聞こえるはずもないのについ囁きながら、見失わないように早足で小さな背中を追った。
その角を曲がれば。]

 「かあさま、ただいまー!」

[見覚えのある、こじんまりとした家があった。]

( 340 ) 2012/12/25(火) 17:58:44

お忍びお嬢様 メルヴィ

 「おかえりーメル!」

[ドアを開ける必要もなかった。
壁を通り抜けるように家に入ると、少しやつれた母の姿があった。
自然と目に涙が浮かび、体が微かに震える。
見逃すまいと慌ててまばたきをすると、小さな雫が零れ落ちた。]

 「かあさま、今日はたまごがあるからね!」
 「あらあら嬉しいねえ!」

[簡素なキッチン。古びたフライパン。
手にした籠に入れた卵を取り出して、嬉しそうに母に見せる幼い自分。
母はやつれてはいたけれど、以前のはつらつさは失われておらず、大好きな太陽みたいな笑顔を浮かべていた。]

( 341 ) 2012/12/25(火) 18:04:28

お忍びお嬢様 メルヴィ

 かあさま……。

[その後の光景は、どれも見慣れたものばかりで。
ちょっと焦げてしまった目玉焼きとミルクに浸したパン。
それを母の元へ運んでいく。
ありがとうと頭を撫でてくれる母。
嬉しそうに微笑んで、一緒に食事をとった。
今日あった出来事を話して、これからのことを話して。]

 「病気だからって、気持ちまで沈む必要がどこにあるんだい!」

[そう言って、からりと笑った母の姿が思い出された。]

( 342 ) 2012/12/25(火) 18:10:27

お忍びお嬢様 メルヴィ

[楽しい時間はあっという間に過ぎて、暗い暗い夜が来る。]

 「かあさま、となりでねていい?」
 「……もちろんさ。おいで」

[優しい声のかあさまの隣に潜りこんで、狭いベッドにふたり横になる。]

 「かあさま」
 「なんだい?」
 「いつもいっしょにいられなくてごめんね」

[服の裾をぎゅっと掴んで、そんな言葉が漏れる。
本当は、ずっと傍にいたいけれど。
現実は優しいだけじゃなくて、生きていくためには働かなければならなかった。
元々母の仕事を手伝っていたから、職に困るということがなかったことだけが幸いで。]

 「メルがいるから、つらくないよ。寂しくないよ」

[そう言って、大好きな暖かい手で頭を撫でてくれる母に抱きついて、静かに泣いた。]

( 343 ) 2012/12/25(火) 18:15:59

お忍びお嬢様 メルヴィ

 かあさまは、寂しく、なかった……?

[聞いたことのない言葉。
つまりこれが、選ばなかった未来なのだろう。
今までと変わらない毎日を過ごして、終わりが来る恐怖に震えている。]

 それでも、かあさまは。

[呆然とただ立ち尽くしたまま、すやすやと眠る幼い自分と、慈愛に満ちた表情でそれを見つめる母の姿を目に焼き付けた。]

( 344 ) 2012/12/25(火) 18:18:15

双子の妹 シリル

―駅→外へ―

 こんにちは、ププモアさん。
 ……え? やっぱり、帰ってこなかった方も、
 いらっしゃるのですね…。

 未来や過去に呑み込まれ、この世ならざる場へ…?

[ププモアの語る内容>>#7に耳を傾け、
少しだけ何かを思案するかのように、俯く]

( 345 ) 2012/12/25(火) 18:23:13

お忍びお嬢様 メルヴィ

 そう、ね。
 うん、大丈夫。覚悟はできていたから。

[母が眠るまでその姿を見つめて、寄り添って眠る親子に背を向ける。
壁を抜けて外に出ると、夜空に満天の星空が輝いていた。
上を見上げる。
よく星が見えるように、涙が零れないように。]

 答えが分かって良かった。
 かあさまに会えて良かった。

[ぽつりと呟くと、少しだけ気持ちが晴れた気がした。
目を閉じると雫が零れた代わりに、今見てきた光景が浮かぶ。
きっと長生きはできなかっただろう。]

 それでも、かあさまは幸せに生きられたのでしょうね。

[そう、信じたい。
けれど、それを信じれば。]

( 346 ) 2012/12/25(火) 18:24:31

お忍びお嬢様 メルヴィ

 私の選択は間違っていた。

[夜闇の冷たい風が、涙の跡の残る頬を撫でた。]

( 347 ) 2012/12/25(火) 18:24:40


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