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― 駅の売店 ―
おじ……じゃなくて、オネェさん、オイッス。
何かこの星なら、これってお土産ある?
[売店にいたのは華麗にメイクアップされたムチガチマッチョな店主。
フリルとゴージャスなレースで施されたロリータファッションで。
頭上を飾るボネは砂糖菓子のように可愛らしい。]
へえ、これ全部お菓子なんだ。
[店主のたくましい腕と存在感のある手指と。
デスボイスでの軽妙なセールストークで。
薄◆のハート型おせんべい(わさび味)
丁字染◆の星型クッキーの詰め合わせ(塩味)
floralwhite◆のドロップ型キャンディの缶(薄荷味)
これらを買って落ち着いた。]
―星への到着前―
あたし達の父はね……カナン紛争で諍う二つの星の一つ、
ノロンドの生まれなの。
カナン紛争は、芳も知っているようだったわね(>>0:444)…
[出店の前、芳に父のことを語る>>230。
カナン紛争>>0:416>>0:452>>2:264は、
カナン、ノロンド、ラピスという3恒星を巡る紛争である。
3つの星は、重力的に互いに束縛されて軌道運動をしている
3重連星であり、ノロンドとラピスという2大恒星が、
互いの間を動く小さな恒星カナンを巡り、
長年に渡って紛争を繰り広げてきた。
様々な思惑や利権や憎しみを巻き込んで、
調停と再発を繰り返し続く紛争の終わりは未だ見えず]
父は、ノロンドの独裁的な軍事政権を握ってきた
大統領一族の生まれで……
でも、とても穏やかで優しい平和主義者だったわ。
長引く紛争中の人達に少しでも安定した生活をと、
一族の反対を押し切って、軍人ではなく、
エネルギー資源学者になったのですって。
そして母は、ノロンドの植民地惑星の一つ、
ロワン・ディシー(>>2:264>>2:266)の出身で……。
[リザディアン(>>2:267>>2:268>>2:269)であった母は、
母星を少しでも豊かにしたいと、ノロンドに研究留学し、
灰色の石と、自身の研究結果をぎゅっと握りしめて、
有名な研究者であった父に面会を申し込んだ]
父は、母の金色の瞳と、小さな灰色の石、
両方の魅力に、一目惚れだったらしいわ。
[教えてくれた時の少し照れたようだった父の表情を思い出し、
くすり、小さく微笑んで、灰金色の瞳を伏せる。
かつては、母と――そして妹とそっくりの、
光の色をしていた瞳を]
[マルセーの記憶、ハンスの感情、レリアの過去。様々な人の心がうねりあって、星を形造ってゆく。それをじっと見つめていた]
いつか、終わり、くる。
キューちゃんも、返す時、来た。
[尻尾の先からするすると光の帯を放った]
[二人は父の家族……大統領一族の手から逃げるように、
ロワン・ディシーに移り住んで研究を続け、灰色の石が、
限りない可能性を持つエネルギー資源だと証明した。
最果ての土地の名を持つ、不毛の星ロワン・ディシーは
一躍、レアメタルの産地として有名になった(>>2:264)]
…あたし達が12歳の時、
母は見学中の採掘現場の事故で亡くなったわ。
それ以来、父は…ずっと、
何かを思いつめたような瞳をして…。
あたし達を信頼する知人に預け、自分だけノロンドに戻ったの。
[後から父の知人が、父と母の研究…ロワン・ディシーの
レアメタルのエネルギーが、ノロンドで軍事利用され始めた
らしい、と教えてくれた]
おじ……じゃなかった、オネェさん、サンキュ♪
[手を振って、売店を後にした。]
よかった、お土産買えて。
[壺をのぞくと、光と共にやさしい言葉があふれ。
それは空気に溶けていった。]
あ……あれ? ええっ!? 店が……消えた?
[振り返ると、背後に広がるのは荒野。]
それ以来、父と連絡が取れないの……
血筋を考えれば、殺されはしていないと思うけれど…。
…そして、あたし達が生まれ育ったロワン・ディシーが、
ラピス側の急襲を受けて滅んだのは、それから2年後のことよ。
だからあたし達には、
後退は(>>0:452)…帰る故郷はもうないの。
あの夜、シリルも…あたしも……、
……あまりにも多くのものを、失ったわ。
[小さな震えを帯びた声で、失われた星を想い、
灰金色の瞳を一瞬だけ伏せてから、
きゅっと唇を持ち上げるようにして、いつもの笑顔を作る。
小さな頃、両親が、幸せ探しをする少女、ポリアンナ(>>2:332)の
ようだと評した笑顔と微かに濡れた灰金色の瞳で芳を見上げて]
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