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― 宇宙鯨達の骨の星/涙の海 ―
[ラーマが此処に至った話をするには、少し時間を遡らなければならない。
ラーマが、ハンス運転する高級車の屋根に飛び乗って直後(この瞬間はマルセーは見ていなかっただろう)、車は亜光速へ段階的加速をし>>1:849、凄まじい勢いで「骨の星」地表>>1:851を駆け巡った。]
くっ…。
[強烈な加速が実体化した体に掛かる。
しかし、その中でラーマが見たものは、「骨の星」だった。
さらさらと零れ落ちる骨の砂達は、吹き寄せる宇宙風により様々な貌の砂丘を作り、古の生命の跡を今に伝える。
白い砂の海は、骨の砂丘とは違い、さらさらとした見た目の侭に、海として広がっている。
ラーマは黒曜石の眸を輝かせた。]
[白い砂の海の営みは不思議さに満ちていた。
新たな生命が息衝くとも見えないのに、地球で言えばイルカとエイの間の子の様な丸々とした(>>1:436)、透き通った生物が飛び魚のように跳んでいた。
それは一瞬にして過ぎ去った光景。
遥か彼方へ去りゆく景色を名残惜しそうに見ていたが、直ぐに新たな景色が双眸に飛び込んで来る。
次に視界に現れたのは、硬い大地。
天体からの衝突物の痕跡なのか、今は平たい丸(オオオニバスの葉のような窪み方に似ている)が、幾十にも幾重にも重なり合っている。
地平線まで続く大地もまた、一瞬にして過ぎ去り、再び見えて来たのは「涙の海」。
タイヤが付いている訳でもないハンスの車は、準亜光速もあってか其れとも車の性能(反重力)のお陰か沈む気配等一切見せずに一直線に駆け続ける。
衝撃波が「涙の海」の表面を割り、左右に飛沫を高く上げる。綺羅綺羅と舞う雫が落ちるよりも早く車は駆け続け、やがて「涙の海」の終わりが見えた。
どうやら星を一周したらしい。
二週目を駆ける間、ラーマは束の間想いを馳せた。]
[突如の2549回転。
ラーマは車の屋根にカメレオンの様に手を張り付かせ姿勢を低くして、風圧と遠心力に対抗する。]
ハンス!
一体どうしたと言うんだ。
[その時、ハンスの車は丘の上にある盛り上がりに突き進んでゆく。柵を突っ切りかけた時、ラーマは車の屋根から身を躍らせ、受け身を取りながら着地した。]
[ゴオオオオオ!!しゅわわわあん!]
[激しい地鳴りと共に間欠泉が噴き上がる。
ラーマは立ち上がると、群青色の空を振り仰いだ。
満月の空から毀れ落ちる流星群に似た煌めき。
シャララン―――――音が鳴りそうな幻想的な光が後から後から落ちて来る。
ラーマは、舞い落ちて来た砂をひとひら掌で掬った。]
[魔法の粉のように、掌から直ぐに零れ落ちてしまったけれど、其れは何時かの骨の一粒。
言葉にならない想いで満月を見詰めていたが、ラーマはやがて「ごっ!」と音を立てて落ちて来た車へと近づこうとした。
しかし、友人なのだろうか?直ぐに助けに向かう人影>>1:891が居た。
懐に入れていた切符が仄かに光り、自動的に名前だけがホログラムで表示されて消えた。]
カツラガワアキラ。
アキラ、ハンスを頼みました。
[独り言ち、他の観光客達>>1:876が遠巻きに落ちて来た車を見守る中、ラーマはその場を後にする。
暫し歩くと、ラーマは「涙の海」へと*辿り着いたのだった。*]
― 回想・(>>891の直後) ―
[桂川君と一条とキリトが車の方に向かっていった。
私は万が一の場合を救急車を呼ぶ事にした。
あれだけの高さから落ちたので、普通ならただではすまないだろう。]
庄左衛門さん、電話持ってます?
『持っておるが、救急車を呼ぶ必要はないじゃろう。』
[庄左衛門は手持ちの双眼鏡で覗きながらそう言った。]
『あれはレンタ屋のレンタカーじゃな。
あそこの車は安全装置がバッチリ付いておる。
無茶な運転をして壊されないよう車体もタフに出来ておる。
たまにそういう無茶な運転をする輩がおるもんでのう。
しかしだなあ、安全装置が働いてくれるからといっても、亜光速ボタンをつけるのはどうかと思うのじゃが。』
[『亜光速ボタン』不穏な単語が出てきたような気がするが気にしないでおこう。]
「さ、これで処置は終わりです。
念の為、痛み止めも出しておきますか?」
[丁寧な処置をしてくれた、
優し気な印象の医療室の医師に、そう問われれば、]
え、痛みどめとか、いいですよ。
そんな大げさな捻挫じゃないし、
少しなら、痛いのは我慢できますし…。
[慌てた様子で、ぷるぷると首を横に振る。]
・・・。
こら。
やせ我慢しないで、
ちゃんと、痛み止めも貰っときなさいって。
[姉の方は、ハンスのあの運転にも、
奇跡的に怪我一つしなかったらしい。
妹の処置を傍で見守っていたが、>>の返事に、
きゅっと眉を寄せて思案気な表情になり]
[妹のおでこに、当てない指弾きをピンッと一つして、
めっ、と顔をしかめて見せた。]
ちょっとその双眼鏡を貸してくれるか?
『ああ構わんよ。』
[庄左衛門から双眼鏡を借りてを暫く様子を見ていると垂直に刺さった車が元の体勢にもどる。
どうやら中の人は大丈夫そうだ。
よくみると車に乗っていたのはスターライナーの乗客達。
安全装置が働いているとはいえ、少し心配である。]
先生、処置とお薬、ありがとうございます。
とても助かりました。
[仲良さ気な姉妹を、微笑ましそうに見ていた医師に、
姉妹揃って笑顔でお辞儀をして、お礼を述べ。
怪我の証明書と、痛み止めを受け取ると、
自分のポケットにしまい、シリルの捻挫した方の足を
庇うようにしながら、医療室を後にした]
― 天窓付き浴場 ―
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are――
[天窓から見える星を静かに眺めながら、歌を紡いでいく。
幼い頃にかあさまが歌ってくれた歌。
懐かしさと切なさと、いろんなものが入り混じった声が浴場を満たしていた。]
――Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
……しんみりするのはやめやめ!
[ざぶんと音を立てて、頭までお湯に潜る。
限界まで耐えて、息の音を響かせながら顔を出した。]
ふう……うん。気持ちいい。
それでいい。
[顔に張り付いた髪をはらって、伸びをする。
両頬を手で軽く叩くと、肩までゆっくりお湯に浸かった。]
─ Salon ─
[ 唇が動く。
それに合わせて、サロンの音声機器から*Melody*が小さく流れた。
とても昔の流行歌のようにも聞こえる。]
[ハンスは車酔いなのかぐてっとしている。イザベラは相変らず元気そうだ。レリア、(確か車内でブラックジャックをした少女だったか?)
しばらくすると、メルヴィとたむらもあの車に近づき、何か会話をしている様だ。
遠くから見ているので内容までは分からない。
しばらくすると双眼鏡越しに覗いていた分には一条とキリトだけが戻ってきたような気がしただけだった。
しかし実際はレリアもついてきたきたのだ。
私とした事がこんな美少女を見落とすなんて・・・。]
―双子の部屋の前―
・・・あれやら、それやら、何やらで、
ちょっと疲れちゃった・・・。
リルも、疲れたでしょ?
少し寝ない?
[妹の左側を歩きながら、
気遣うような微笑みを浮かべる。
足首の捻挫の為だけでなく、左手が義手になって以来
ずっと、姉はさり気なく、いつも妹の左手側に居る。
まるで、失くした手の代わりのように]
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